Zenfone 12 Ultraの本音レビュー!AI機能と手ぶれ補正が強化されたハイエンドスマホを試す

ASUSの最新フラッグシップスマホ「Zenfone 12 Ultra」が日本に上陸!今作はAI機能を沢山詰め込み、定評ある6軸手ブレ補正もさらにパワーアップしたそうです。という訳で実機を触っていきたいと思います!

なおZenfone 12 Ultraの日本版は2025年5月30日発売、価格は149,800円からとなっています。

※本レビューは端末をお借りして制作しています。

■Zenfone 12 Ultra■

初出時価格→149,800円から

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スペック、ベンチマーク、検証結果

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Zenfone 12 Ultraのデザインをチェック

今回のZenfone 12 Ultraは同世代のROG Phoneとは少し違ったデザインを採用!

▼以下はZenfone 12 Ultraと同世代のROG Phone 9(リンク先はレビュー)。これは前モデルからデザインが引き継がれている部分が多く、ROG Phone 8とも良く似ています。↓

▼で、Zenfone 12 Ultraのデザインは以下!カメラ周りのデザインが大きく変わってますねぇ。↓

▼カメラバンプはスッキリしましたが結構出っ張っています。厚みは1円玉2枚半くらい。付属のケースを付けても机に置いて操作するとガタつきます。↓

▼サイズをiPhone 16と比較。小さめのスマホが好きな人には合わないかも。↓

▼付属のケースはなんだか変わった形状をしています。右側面のボタン部分や下部はガッツリと切り開かれている感じ。放熱性能を高める為ですかね?↓

全体的なサイズ感は大型といった印象が強く、ディスプレイサイズは6.78インチで重量は220gとズッシリしているので大きなスマホが好き!という人向けかと。このあたりは好みで分かれる部分なので購入前にサイズが合うモデルか確認しておきましょう。

Zenfone 12 Ultraの性能をチェック

海外ではすでにZenfone 12 Ultraは発売済みでレビューもチラホラと出てます。例えばGSMArenaのZenfone 12 UltraのレビューではSnapdragon 8 Eliteらしいベンチスコアを叩き出し熱制御も高く評価されていました。

が、手元にある端末は発熱が凄くてサーマルスロットリング(熱による破損を防ぐために処理速度を落とす機能)が発動したような結果に。

個体の問題かも知れないのでウチの結果は参考程度に色んなレビューを見て判断するのが良いかも。

検証機では持てないくらい熱くなった

ガルマックスでは高負荷状態の安定性をチェックするためにAnTuTuベンチマークを3回連続で走らせてスコアの推移や温度を確認してます。

▼まずは以前レビューしたASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 9」の結果を見てみて下さい。↓

筐体が冷えている一発目は290万点に迫る勢い。その後のスコアは落ちていますが、ベンチ連続走行ではデフォ傾向でこの程度の落ち幅ならよくある感じ。

▼一方、Zenfone 12 Ultraでは2回目からガクッとスコアが下がりました。↓

特に2回目のテストでは総合スコアが50万点以上、GPU性能が30万点以上も下がっています。これはサーマルスロットリングが盛大に発生しているのかも。

▼測定時に表面温度を測定していたんですが、2回目の測定時は50度超えていました。手で持てないほど熱い…。↓

測定時は室内温度24度で湿度は55〜60%と涼しい環境で測定しています。また、何度か測定を行いましたが傾向は変わリませんでした。

ちなみに通常利用やゲーム時に持てないほど熱くなることはなく、ちょっと熱いかな?くらいなので動作は問題なさそうですが、高負荷時に外装で50度を超える温度になったこと、サーマルスロットリングが発生したようなスコアになったことはお伝えしておきます。

先述通り他のレビューでは問題ないと評しているところもあるので、ウチでの結果は1つの参考材料にして頂き、色んなレビューを見て傾向をチェックしてみて下さい。

(丸投げみたいですみません。なんせ日本でウチは先行レビュー組で他所のベンチ結果や評価が執筆時点で把握できない状況なのです…。)

ゲームは快適にプレイできる

ベンチ結果はちょっと気になる点もありましたが、日常使いはサクサクそのもの。ゲームも非常に快適に動作しています。

▼原神は最高設定で高負荷時の下限フレームレートは58FPSをマーク!↓

現行最上位SoCらしい底力。多くのゲームは高画質且つ高フレームレートを狙える水準のゲームパフォーマンスですねぇ。

ただフレーム補間に対応していないのは少し物足りない…。

最近は60FPS上限のゲームもフレーム補間により120FPSでプレイできるモデルも増えてきたので、次期モデルはこのあたりの強化も期待したいところ。

ゲームの画質設定について
ゲーム性能の検証でよく見かける原神での画質最高+60FPS設定はSoCの底力を見るためのベンチ的な設定です。このような設定は発熱も高くなり電池持ちも悪くなります。「ゲームを快適に遊びたい」という本来の目的であれば、ゲームのグラフィック設定は妥協できるまで下げて負荷を軽くする方向性の煮詰め方をガルマックスはオススメしています。

Zenfone 12 Ultraのカメラをチェック

カメラは50MPの広角カメラ、13MPの超広角カメラ、32MPの光学3倍望遠カメラという構成でZenfone 11 Ultraと組み合わせ・画素数の変化はありませんが、メインカメラはセンサーがLytia LYT-700となっています。

進化点としては6軸ジンバルモジュールの補正角度が3度から5度にアップしたこと。補正力が66%もアップしたそうです。またAIを活用したAIトラッキング、AI流し撮りモードも追加されていて機能もバージョンアップ!

▼画作りのためのカラーモード「Photo Vibe」も搭載。iPhoneのフォトグラスタイルのようにカラー選択後の追い込み調整はできませんが、簡単にイメージを変えられるので楽しい機能の一つでした。↓

Photo Vibeはカメラの設定からも切り替えられますが撮影時に右上の円が3つ重なったようなアイコンをタップすることで素早く切り替えることが出来ます。

デフォ画質は見た目よりも鮮やかに写る傾向でハイエンドモデルらしくラフに撮影しても綺麗ですね〜。一方で望遠カメラの性能を求めている人には少し物足りなさを感じるかも知れません。(後述)

それでは実機で撮影した写真を見てみましょう。全てスタンダードで撮影しています。

▼以下は0.7倍(超広角)、1倍(広角)、2倍、3倍(望遠)、10倍、30倍の順で並べてみました。30倍は画質がかなり粗いので使いどころは限られてきそう。↓

▼2倍は画質劣化しないロスレスズーム。飯撮りも綺麗に撮影出来ていますね。今日はオマケに手羽先を追加しておきました。↓

▼10倍はハイブリッドズーム。強力な手ぶれ補正も相まりシャキッとしていて十分使える水準の画質かと思います。↓

ズーム撮影は3倍までワンタップで倍率を変更できますが、それ以上はスライドで倍率を変更するタイプ。綺麗に撮れる10倍くらいまではワンタップで切り替えできれば良かったですねぇ〜。

少し残念だったのはテレマクロに対応していないことです。

最近のハイエンドスマホは”寄れる望遠カメラ”も一つのウリとなっていますが、Zenfone 12 Ultraは残念ながら非対応。次期モデルでは是非とも実装してもらいたい!

▼夜景などの暗いシーンでは補正力が向上した6軸ジンバルモジュールのおかげもあり、手持ちでもブレをしっかり軽減してシャープに撮影できています。↓

AI流し撮りモードも試してみました!流動感ある写真を撮影しやすくなっていますが、慣れるまで被写体自体がブレてしまったりすることもあり、撮影には慣れとコツが少々必要な感じ。

▼AI流し撮りモードは被写体を追いかけながらシャッターを切るので、以下のような周囲の風景をフレーム化して中央にピンポイントで狙う撮影は結構難しいですねぇ。撮影後はフォトアプリから流し撮り効果の強度を調整できますよ!↓

▼動画の手ぶれ補正はスマホとしては最強クラスと言って良いかも。歩き撮影でもジンバルを使っているようなヌルっとした物理的な補正を体験することが出来ました。凄い!↓

気になっていたAIトラッキングも試してみます!この撮影モードではロックした被写体を画面の中央に自動配置、ズームイン/アウトも自動で行ってくれます。アウトカメラでもインカメラでも利用できるのが良いですねぇ。

▼白枠で認識している被写体をタップすると枠が黄色くなりロック完了。マスクを装着していてもバッチリ認識してくれました。↓

▼ちょっと自撮りは効果が分かりづらかったのでアウトカメラでワンちゃんを撮影!被写体から離れると自動でズーム、中央から外れるとスーッと中央に被写体が移動、近づくとズームを解除してくれているのが分かるでしょうか?↓

撮影時に被写体の人と会話しているとスマホから目を離すことって結構あって、そのようなタイミングで予期せぬフレームアウトが起こるものですが、AIトラッキングを使えば予期せぬフレームアウトもグッと少なくなりそうですねぇ。

ちなみに被写体は人以外に上の通り犬でも認識したので、動きが予測しづらい小さなお子さん、犬や猫などのペット撮影でも重宝しそうです!

Zenfone 12 Ultraのバッテリーをチェック

Zenfone 12 Ultraのバッテリー容量は5,500mAh。最近は6,000mAhを超えるモデルも多いので超大容量とは言えませんが、個人的な使用範囲でバッテリーが切れること無く丸1日使えているので全く不満はないかな。

充電は最大65Wなので必要十分。ワイヤレス充電も対応しているので扱いやすくはあります。

個人的に嬉しかったのはバイパス充電に対応していること!

バッテリーは充電しながら使うと著しく劣化が早まります。が、ゲームをプレイしていたらそうも言ってられません。そんな時に便利なのがバイパス充電!システムに直接給電してくれます。

▼バイパス充電の切り替えはゲームモードでも行えますが、設定→バッテリー→充電モードの変更からもできます。ゲーム以外でも使えるのも良いですね!↓

バッテリーを充電しないので発熱も抑えられ、長時間のゲームプレイでもバッテリー残量を気にせず遊べます。素晴らしい。

ハイエンドスマホでもバイパス充電に対応していないモデルは結構あるので、この点もゲーミングスマホをリリースしているASUSスマホの強みですね〜。

バッテリーは満充電を繰り返すと充電できる容量が徐々に少なくなりますが、通常利用でのバッテリー劣化を遅らせる充電制限機能も搭載されています!

▼設定→バッテリー→バッテリーケアから80%または90%の充電制限を行えます。↓

一昔前のモデルだと80%一択というパターンもありましたが、本機は90%で充電を止める設定もできるので、スマホをよく使う人も設定しやすいんじゃないでしょうか。実際に丸1日使ってバッテリー残量に余裕があるなら設定しておきたいですね!

Zenfone 12 Ultraの使い勝手をチェック

Zenfone 12 Ultraの日本版はFeliCaにも対応。もちろんIP65/68の防水防塵、先述したワイヤレス充電に対応するなど日本市場で付加価値の高い機能もしっかり対応しています。

他にも便利な機能が沢山あるのでピックアップしてみます!

サウンド関連機能が充実している

Zenfone 12 Ultraはもちろんステレオスピーカー。空間オーディオに対応しており臨場感や音の広がりはGood。

▼ハイエンドスマホではほぼ省かれているイヤホンジャックを搭載しているのも嬉しい!↓

音ズレが許容しずらい音ゲーやFPSもお気に入りのイヤホンやヘッドホンで遅延なくバッチリ楽しめてます。

あとUSB-Cを潰さないのも良いですねぇ。先述通り本機はバイパス充電にも対応しているので給電しながら有線イヤホンを使えるのもGoodです。

そうそう、イヤホンやヘッドホンを使う人はオーディオウィザードのDirac Virtuoを試して欲しい!これは3.5mm、USB-C、Bluetoothで接続した全てのヘッドホンで空間オーディオが使えるようになります。これが結構凄くて音場が広がり臨場感がグッとマシますよ!

▼設定→音とバイブレーション→オーディオウィザードから設定できます。↓

ゲーミングモデル顔負けのゲーム機能

Zenfone 12 Ultraはゲームを有利・快適にプレイするためのゲーミング機能が満載。これもASUSがトップクラスのゲーミングスマートフォン「ROG Phone」を手掛けている強みでしょう。

ゲーム画面上でフレームレートなどを確認できるリアルタイム情報表示、スーパープレイが出来た時に30秒前に遡って録画できるショートクリップ、ワンタップで複雑な操作ができるマクロ、FPSで消えないレティクルを表示できるクロスヘアなどなど、沢山のゲーミング機能を使うことができます!Good!

ROG Phoneシリーズで備わっているLRタッチセンサーはありませんが、ハイエンドSoC×充実のゲーミング機能を備えているのでゲームを沢山遊ぶ人にも注目してほしい!

AI機能が沢山搭載された

今回のモデルで最も進化したのがAI機能といっても過言ではないかも。

カメラ機能で言えば先述したAIトラッキングやAI流し撮りも新機能に含まれています。AI消しゴムやかこって検索の対応もZenfoneユーザーにとっては嬉しいアップグレードなんじゃないでしょうか。(確かZenfone 11 Ultraは2025年4月あたりのアプデで対応しているはずですが)

上の画像の通り色々なAI機能を搭載しているんですが、個人的に使ってみて良かったのは”AI記事の要約”ですね!

▼使い方も簡単。Chromeの共有からAI記事の翻訳を選ぶだけ。見ているページの要約が生成されます。↓

いくつかガルマックスのレビューを要約してみましたが、しっかりポイントを抑えて要約してくれています。めちゃくちゃ実用的。

6,000文字を超えていたレビューも10秒かからず要約してくれるのでめっちゃスピーディ。ぜひZenfone 12 Ultraを手に入れたら試してみて下さい!

Zenfone 12 Ultraのレビューまとめ

発熱については少し気になりましたが、全体的に良くまとまってる扱いやすいハイエンドスマートフォンです。

AI系機能の拡充が待たれていたZenfoneでしたが、Zenfone 12 Ultraで他社にも引けを取らないほど機能が充実したのはZenfoneファンは嬉しいポイントかと。

また、元々強力な手ぶれ補正の6軸ジンバルモジュールがさらに進化した点も大きな魅力になりそうですし、AIトラッキングは他社の20万円超えスマホでも似たような機能が搭載され話題となりましたが、本機であれば比較的お手頃価格で体験できちゃいます。

ROG譲りの充実したゲーミング機能もGood。バイパス充電に対応していたり、イヤホンジャックを搭載していたりゲーマー目線でも良いなと思うポイントが多いですねぇ。

動画撮影を沢山する人やゲーミングモデルまでは不要だけどゲーム機能の充実しているスマホが欲しい人にピッタリなモデルなので、レビューを振り返りながらぜひ検討してみて下さい!

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓

■Zenfone 12 Ultra■

初出時価格→149,800円から

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