
ASUSの最新モデル「Zenfone 11 Ultra」が日本上陸!久々の大画面モデルです。発売前に実機をお借りしたので実際に使ってどうなのかレビューに残しておきます!
これ、スタンダードなハイエンドスマホだとトップクラスの仕上がり。さらにROG譲りの強力なゲーミング機能も満載で、「ゲームにめちゃくちゃ強いスタンダードスマホ」って感じです。日本モデルはFeliCaも搭載していますよ!
実際に触るまではどうなんだろう?と思ってましたが、これ人気出そうですよ。
なおZenfone 11 Ultraの予約は2024年7月3日より開始、2024年7月5日発売。価格は以下の通りです!
12+256GB |
139,800円 |
16+512GB |
159,800円 |
Zenfone 11 Ultraの評価
良かった点
- 大画面でゲームも動画も超快適
- 冷却性能が高く動作が安定している
- 原神も余裕な高いゲーム性能
- ゲーミング機能が充実している
- 10倍も綺麗に撮れるカメラ
- スピーカー音質が良い
- イヤホンジャックを搭載している
- 手ぶれ補正がめっちゃ強力
- AI文字起こし機能が実用レベル
注意点
- 片手操作は難しいサイズ
- ずっしり感じる225gの重量
- 電池持ちは予想を下回った
- BluetoothイヤホンでAAC接続できなかった
スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
スペック表を表示
製品情報 |
端末名 |
Zenfone 11 Ultra |
発売年 |
日本:2024年7月
海外:2024年4月 |
発売地域 |
日本:SIMフリー
海外:SIMフリー |
メーカー・ブランド |
ASUS |
対応バンド・周波数・ネットワーク |
3G |
【日本モデル】
W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
【海外モデル】
W-CDMA:800 / 850 / 900 / 1700 / 1900 / 2100MHz |
4G LTE |
【日本モデル】
FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 32 / 66
TD-LTE:34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43 / 48
【海外モデル】
FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 32 / 66
TD-LTE:34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43 / 48 |
5G NR |
【日本モデル】
Sub6:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79
ミリ波:非対応
【海外モデル】
Sub6:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79
ミリ波:非対応 |
Wi-Fi |
802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth |
バージョン:5.4
コーデック:SBC / apt-X / apt-X HD / apt-X Adaptive / apt-X Lossless / LDAC |
SIMサイズ・スロット |
デュアルスロット(Nano SIM×2) |
本体仕様 |
ディスプレイ |
サイズ:6.78インチ
材質:有機EL
画面占有率:非公表
形状:パンチホール(中央)
最大リフレッシュレート:最大144Hz(LTPO:1-120Hz)
最大タッチサンプリングレート:非公表 |
解像度 |
2,400×1,080 |
画素密度 |
388ppi/高精細でドットの粗さは気にならない |
サイズ |
高さ:163.8mm
横幅:76.8mm
厚さ:8.9mm |
重さ |
225g |
本体色 |
ブラック系、グレー系、ブルー系、オレンジ系 |
システム仕様 |
OS |
Android 14 |
CPU(SoC) |
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
AnTuTuベンチマーク |
総合スコア:2,174,278
GPUスコア:915,359
(AnTuTu v10実機スコア)
|
メモリ/保存容量 |
メモリ規格 |
LPDDR5X |
ストレージ規格 |
UFS4.0 |
組み合わせ |
メモリ12GB+容量256GB
メモリ16GB+容量512GB |
ストレージカード |
非対応 |
カメラ |
背面カメラ |
トリプルカメラ
①5,000万画素(メイン、f/1.9/IMX890)
②1,300万画素(超広角、120°、f/2.2)
③3,200万画素(望遠、光学3倍ズーム、f/2.4)
手ぶれ補正:光学式
センサーサイズ:1/1.56(メイン)
PXサイズ:2μm(メイン) |
インカメラ |
パンチホール式インカメラ
画素数:3,200万画素(メイン)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:1.4μm |
カメラ備考 |
6軸ジンバル手ぶれ補正対応 |
機能仕様 |
GPS |
GPS、A-GPS、GLONASS、BDS(BEIDOU)、GALILEO、QZSS、NavIC |
生体認証・ロック解除 |
指紋認証:対応
顔認証:対応 |
センサー |
赤外線センサー:非対応
加速度センサー:対応
近接センサー:対応
ジャイロセンサー:対応
電子コンパス:対応
光センサー:対応
その他:ホールセンサー |
防水/防塵・タフネス等級 |
防水/防塵:IP68
耐衝撃:非対応 |
イヤホンジャック |
あり |
NFC |
【日本モデル】
NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:対応
【海外モデル】
NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:非対応 |
その他機能 |
デュアルスピーカー搭載 |
バッテリー |
バッテリー容量 |
5,500mAh |
充電 |
有線充電:65W
ワイヤレス充電:15W
逆充電:非公表 |
ポート |
USB Type-C |
スペック表のソース |
参照元 |
【公式サイト】Zenfone 11 Ultra
|
スペック表に関する免責事項
対応バンド早見表を表示
Zenfone 11 Ultraの日本版は技適を取得しています。
以下はカタログスペック上の対応バンドとなります。実際にそのバンドで通信できるかはキャリア・住環境・ソフトウェア等によります。
5G NRについては電波バンドが対応していたとしてもキャリア側・端末側で対応の周波数帯が違う事もあり、キャリアモデル以外が実際に通信できるかは4G LTE以上に分かりません。
5Gのバンド単独で通信できないNSAの場合は4Gバンドとの組み合わせ(EN-DC等)も重要になってきます。
▼docomo回線の電波バンド対応状況↓
Zenfone 11 Ultraはドコモ回線の4Gで重要なバンド1・3・19に対応しています。
またZenfone 11 Ultraはドコモで提供されている5G NRのうちSub6のn78・n79に対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n1・n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
ドコモの電波バンド(周波数帯) |
日本版 |
海外版 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band19(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
◯ |
◯ |
Band21(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
◯ |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
◯ |
n1(5G NR Sub6/2.0GHz) |
◯ |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
◯ |
n78(5G NR Sub6/3.6~3.7GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n79(5G NR Sub6/4.5~4.6GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.4~27.8GHz) |
✕ |
✕ |
▼Softbank・ワイモバイル回線の電波バンド対応状況↓
Zenfone 11 Ultraはソフトバンク回線の4Gで重要なバンド1・3・8に対応しています。
またZenfone 11 Ultraはソフトバンクで提供されている5G NRのうちSub6のn77のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n3・n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
ソフトバンクの電波バンド(周波数帯) |
日本版 |
海外版 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band8(4G FDD LTE/900MHz)重要 |
◯ |
○ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
◯ |
○ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
◯ |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
◯ |
n3(転用5G NR/1.8GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.9~4.0GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/29.1~29.5GHz) |
✕ |
✕ |
▼au回線の電波バンド対応状況↓
Zenfone 11 Ultraはau回線の4Gで重要なバンド1・3・18・26に対応しています。
またZenfone 11 Ultraはauで提供されている5G NRのうちSub6のn77・n78に対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
auの電波バンド(周波数帯) |
日本版 |
海外版 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
◯ |
◯ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
◯ |
◯ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
◯ |
○ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
◯ |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz・4.0~4.1GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n78(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.8~28.2GHz) |
✕ |
✕ |
▼楽天モバイル回線の電波バンド対応状況↓
Zenfone 11 Ultraは楽天モバイル回線の4Gで重要なバンド3・18・26・28Aに対応しています。
またZenfone 11 Ultraは楽天モバイルが提供する5G NRのうちSub6のn77のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
楽天モバイルの電波バンド(周波数帯) |
日本版 |
海外版 |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
◯ |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz auローミング)重要 |
◯ |
◯ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
◯ |
◯ |
Band28A(4G FDD LTE/700MHzz)Band28は28Aを内包 重要 |
◯ |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.8~ 3.9GHz)重要 |
◯ |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.0~27.4GHz) |
✕ |
✕ |
ベンチマーク結果を表示
Zenfone 11 UltraのSoCはSnapdragon 8 Gen 3です。レビュー機はメモリ16GB、ストレージ512GBです。
▼Zenfone 11 Ultraの実機AnTuTu(Ver10)スコアは総合が2,174,278点、GPUが915,359点。↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
総合スコア:約200万点以上
GPUスコア:約70万点以上 | (ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし |
総合スコア:約150万点〜200万点
GPUスコア:約50万点〜70万点 | (準ハイエンド)サクサク、重いゲームもOK |
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約30万点〜50万点 | (ミドルハイ)重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約10万点〜30万点 | (ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜10万点 | (エントリー)必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下 | (ローエンド)サブ端末向き |
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼Zenfone 11 UltraのGeekbench 6はシングルコアが2,294点、マルチコアが7,137点でした。↓

▼PCMark for Androidは21,781点でした。↓

▼Zenfone 11 Ultraの3DMarkはWild LifeがMaxed Out!、Wild Life Extremeが5,229点、Sling Shot Extreme OpenGL ES 3.1がMaxed Out!でした。↓

▼Zenfone 11 Ultraのストレージ速度は読み込みが3556.0MB/s、書き込みが3329.7MB/s。ランダムアクセスは読み込みが947.0MB/s、書き込みが742MB/s。↓

▼バッテリー持ちは100%→20%まで15時間16分でした。(他のスマホと比較する!)↓

各種検証結果を表示
機能関連 |
通知ランプ |
✕ |
指紋認証 |
○ |
顔認証 |
○ |
アプリクローン |
○
名称は「ツインアプリ」 |
独自システムクローン |
✕ |
クイックランチャー |
○
名称は「エッジツール」 |
戻るボタン入れ替え |
✕:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 |
○ |
MicroSD |
MicroSD非対応 |
ディスプレイ関連 |
Widevine |
L1(高画質)
NetflixもL1 |
高リフレッシュレート |
最大120Hz:120Hzと60Hzに固定可能 |
サウンド・スピーカー関連 |
スピーカー |
デュアルスピーカー |
Bluetoothコーデック |
SBC:○
AAC:✕
apt-X:○
apt-X HD:○
LDAC:○
apt-X Adaptive:○
※実際にBT機器を接続して接続を確認しています。
※接続を保証するものではありません。 |
カメラ関連 |
構成・画素数 |
5,000万画素(メイン)、1,300万画素(超広角)、3,200万画素(望遠)。3,200万画素(インカメラ) |
撮影モード |
スローモーション、タイムラプス、ポートレート動画、動画、写真、ポートレート、パノラマ、ライトレイル、その他(PROモード、夜景、PROビデオ) |
最大ズーム |
30倍 |
シャッター消音 |
✕ |
マニュアル設定 |
ISO:25〜3200、WB:2750〜7500、SS:32〜1/10000、露出:-2〜+2 |
動画解像度 |
8K/24FPS、4K/30・60FPS、FHD/30・60FPS、HD/30・60FPS |
手ぶれ補正 |
光学式手ぶれ補正対応 |
バッテリー関連 |
電池持ち |
15時間16分
100%→20% |
ゲーム関連 |
原神 |
デフォルト画質は「高」 |
ゲームモード |
○ |
LRボタン |
非対応 |
感圧ボタン |
非対応 |
モーションコントロール |
非対応 |
レティクル表示 |
対応
名称は「クロスヘア」 |
純正アクセサリ |
非対応 |
フローティングブラウザ |
対応 |
誤タッチ防止 |
非対応 |
巻き戻し録画機能 |
対応
名称は「ショートクリップ」(最大30秒) |
内蔵空冷ファン |
非対応 |
システム直給電 |
対応
名称は「バイパス充電」 |
マクロ |
対応
名称は「マクロ」 |
リアルタイム表示 |
FPS:○
CPU使用率:○
GPU使用率:○
電池残量:○
温度:○
予測電池残量:○
時刻:✕ |
▼Zenfone 11 Ultraが対応するセンサーは以下の通りでした。↓

ゲームも動画視聴も快適な大画面
Zenfoneシリーズは8、9、10の3世代にわたりコンパクトモデルを投入してきましたが、Zenfone 11 Ultraは久しぶりの大画面モデル!
▼ディスプレイサイズは6.78型。スマホの中でも大型クラスとなっています。↓






▼”Ultra”というだけあり、iPhone 15 Proと比較してもその大きさは一目瞭然。↓

Zenfone 11 Ultraは同社のゲーミングスマートフォンであるROG Phone 8シリーズと設計が共通化している製品なので、見た目の雰囲気もよく似ています。
ROG Phone 8 Proの実機レビュー!買う前に伝えたい注意点まとめ!
筐体が大きいので片手操作は難しいですが、大画面を活かせるゲームや動画視聴は非常に快適です。WEBサイトも見やすくて良いですね。ただ、重量は結構ずっしりと手に伝わってきます。
しばらくASUSはコンパクトモデルを投入していたので、ディスプレイの大きなZenfoneは意見が色々飛び交いそうですが、コンパクト路線となったことでZenfone離れしたユーザーや大画面ネイティブなユーザーからは非常に注目されそうです。
冷却性能が高く動作も安定している
Zenfone 11 Ultraが搭載するSoCは執筆時点で世界最高峰の性能を誇るSnapdragon 8 Gen 3を搭載!各種ベンチマークは記事の上の方にまとめて掲載していますが、非常に高い性能を持っています。
性能が高くなると気になるのが発熱。これまでのコンパクトモデルと比べてZenfone 11 Ultraは大きな筐体になったことで冷却機構も大型化したのか、動作も非常に安定していました。
▼AnTuTuを室内温度26度にて3回連続で測定してみた結果は以下!なぜか温度が表示されないバグがありましたが、スコアは大きく下がってないのでサーマルスロットリングが発生した様子はありません。↓

実際にゲームを長時間プレイしてみましたが、本体はほんのり温かくなる感じで発熱による大きなフレーム低下は起こっていません。ROG Phone 8 Proよりも熱を感じないのはちょっと謎ですが今のところ動作ド安定です。
ーここから追記ー
レビュー公開後に色んなレビューを見ていたら、同様の検証をしているOREFOLDERさんと結果が結構違ってました。
OREFOLDERさんもウチの結果を疑問に思っていたようでXで反応してくれていたので直接お話してたんですが、もしかしたら検証した室内温度の違いから結果が大きく変わったのかもしれません。
僕の家はペットを飼ってるんで室温は年中大体26度で湿度は50%くらい、OREFOLDERさんのお宅は今のシーズンだと平均29度位とのことでした。
どちらの検証結果が正しいという話ではなくて、このような検証は検証している環境も含めてユーザーさんに伝えたほうが客観的に分かりやすいと思ったので、今後は同様の検証を行う時に検証環境なども記載していこうかと思います!
スマートフォンって周囲の温度に敏感ですからね。例えば屋外だと機種を問わず気温27〜8度くらいでも日光下では発熱による制限が起こることが多いです。特にゲームを遊んだりカメラを使ったり高負荷のかかる使い方でよく起こります。
これから暑くなるシーズンなのでスマホの冷却対策もしつつ快適なスマホライフを送りましょう!OREFOLDERさん情報ありがとうございました!
ー追記ここまでー
ゲームも超快適。原神はデフォ画質が「高」だった
Zenfone 11 UltraでWEBサイト閲覧や動画視聴、SNSなど一般的な使い方は言わずもがな超快適だったので、スマホで最もパワーを使うゲームを試してみます。検証では原神を使います。
▼原神は初回起動時にスマホの性能にあった画質を選んでくれますが、Zenfone 11 Ultraは画質「高」がデフォルトでした。↓

ROG Phone 8 Proでも画質「中」がデフォだったので、画質判定の基準が変わったのかも。これまでAndroid機ではハイエンドSoCでも画質「中」がデフォルト設定されていたので結構ビックリしてます。
それではいつも通り重量級のゲーム「原神」で検証を進めます!
- 画質は「最高」設定
- フレームレートは60設定
- 元素爆発×4の高負荷時の下限FPSを測定
いつもは画質「中」で検証していますが、デフォルトの画質「高」でも60FPSに張り付いてしまったので、今回は「最高」で検証します。
原神で画質「中」にて高負荷時に下限30FPS以上でるモデルは、これまでの検証結果から他のゲームも”楽しめるレベル”で動作するゲーム性能を持っています!ゲームもしっかり楽しみたいという人はこのラインを超える製品をオススメします!
▼高負荷時の下限FPSは59FPSでした。↓
Snapdragon 8 Gen 3のパワー恐るべし。原神も最高設定でほぼ60FPS張り付き状態でした。Zenfone 11 Ultraは高画質と高フレームレートを両立できるパフォーマンスですね。
ただ最高設定での検証はSoCの底力を確認するためのベンチ的な側面が強いです。
高画質なほど負荷も高くなり電池も沢山消費するので、画質設定は気にならない程度まで下げて遊ぶのがオススメ。そうすることで電池の減りも穏やかになり長時間遊べるようになりますよ!
ROG Phone譲りのゲーム機能も満載
Zenfone 11 Ultraは筐体がゲーミングスマートフォンのROG Phone 8シリーズと共通化しているだけでなく、機能的にも共通化している部分が多くあります。その一つがゲーミング機能ですね。
▼例えば、フレームレート情報などをリアルタイムで確認できる機能が使えたり・・・↓

▼バッテリーを経由せずシステムに直接給電するバイパス充電に対応していたり・・・↓

他にもかっこいいシーンを後から巻き戻し録画できるショートクリップ、マクロ機能やFPSで有利なクロスヘア機能なんかも備わっています。また、ゲーム中は最大144Hzまでリフレッシュレートを上げることが可能です。
こんな感じでZenfone 11 Ultraはスタンダードなスマホでありながら充実したゲーミング機能を搭載しているのも魅力ですね。
パフォーマンスも高いし大画面でゲームも遊びやすいし、スタンダードなスマホだとゲーミング性能は最強クラスかも。
スタンダードスマホではトップクラスの音質
Zenfone 11 Ultraはもちろんハイエンドでは当たり前のステレオスピーカーを搭載していますが、音質はスタンダードスマホの中ではトップクラスの音質ですね。
スピーカーは大音量で鳴らしても割れないし、低音もかなりしっかり鳴ります。スタンダードスマホとしてならスピーカー位置も標準的ですし不満はないですね。
▼あとハイエンドスマホでは珍しいイヤホンジャックを搭載しているのもGood。ゲームを重視する人はゲーミングヘッドセットなんかも簡単に接続できますよ!↓

Zenfone 11 Ultraはゲーミング機能も充実しているし、パフォーマンス的にもゲームをガンガン遊べるので、有線のゲーミングヘッドセットを気軽に接続できるという点は利点かと思います!
一方でBluetooth接続ではAACでの接続ができませんでした。海外モデルのスペック表にはAACが記載されていなかったので気になってたんですよね。2つのイヤホンでAAC接続を試みましたが残念ながら接続できなかったのでご注意を。
10倍も綺麗に撮れるカメラ

Zenfone 11 Ultraは5,000万画素のメインカメラ・1,300万画素の超広角カメラ・3,200万画素の光学3倍望遠カメラを搭載!ハイエンドでよくみる広角+超広角+望遠の組み合わせとなっています。
カメラの画質は良いですが、カメラフォンではないので機能的にはスタンダードな感じですね。例えば光学3倍望遠を搭載しているけれどテレマクロ機能には対応していません。とは言え全体的にはハイエンドらしいレスポンスと画質なのでGoodな仕上がり!
▼これは広角で撮影した写真です。左がZenfone 11 Ultraで右がiPhone 15 Pro。Zenfone 11 Ultraは見た目よりも鮮やかに仕上がっていました。↓
▼広角と超広角を並べるとこんな感じ。色味も大きくは変わらないので扱いやすいですね。↓
望遠は2倍ズーム、光学3倍ズームに加え、10倍、30倍に簡単に切り替えられるようになってます。
▼2倍は光学ではありませんが画質的には十分以上のクオリティー。↓

▼ちなみに2倍ズームはボケ味が柔らかくなるので飯撮り時にもオススメです。↓

▼3倍は光学ズームなので劣化なし。とっても綺麗。↓

▼ASUS曰く10倍ズームはAIを活用することで従来よりも綺麗に撮れるとのことです。実際に撮影してみるとすごく鮮明で綺麗に仕上がってました!凄い!↓

▼30倍ズームはディテールが結構崩れてくるので使いどころは選びそうです。↓

▼ポートレートも試してみました。玉ボケが良い感じ!↓

▼暗い場所での撮影も強力な手ぶれ補正のお陰でクッキリとシャープに撮影することができました。すんごく綺麗。↓

▼動画撮影も同じく強力な手ぶれ補正でブレの極めて少ない動画撮影を楽しめます。これなら歩き撮影でも十分。YouTube動画の撮影でも全然使えるレベル。↓
スタンダードスマホとしては写真も動画も仕上がりはGood。カメラフォンまでは必要ないけれど軽快に撮影できて綺麗な写真を簡単に撮影したい人は大満足な仕上がりかと思いますよ!
バッテリー持ちはどんな感じ?
Zenfone 11 Ultraのカメラは5,500mAhのバッテリー容量を搭載!これスタンダードなスマホだとめちゃくちゃ大容量な部類です。
ちなみに以前レビューしたROG Phone 8 Proでは非常に良好なバッテリー持ちでした。なので容量も同じZenfone 11 Ultraも似たような結果になるのかな?と思っていたら、ちょっと違った結果に。
▼左が60Hzで右が120Hzです。どちらもバランスモードで測定しています。↓

同じ条件で測定した検証結果はバッテリー持ちランキングに掲載しているんですが、ROG Phone 8 Proは18時間1分だったので結構差があります。
何に電池食ったんだろう?という感じで予想を下回ったので、設定などを見直し何度か検証しましたが傾向は変わらずでした。ただ電池持ちはハイエンドモデルとしては良好な結果ではあります!なので個人的に電池持ちは良いと評価します。
ワイヤレス充電に対応しているのもGoodですね!これまでワイヤレス充電を中心に使ってきたので、ライフスタイルが変わらないってのは有り難いところです。
AI文字起こしは精度も上々だった!
Zenfone 11 UltraではAIスマホ時代のモデルということで、AIを使った機能「AI通話翻訳」や「AI文字起こし」が使えるようになっています。
▼AI文字起こし機能を使ってみたんですが、精度は上々です!↓

普通に実務で使えるレベルですねこれ。個人的には発表会や議事録などの作成、動画のコンテンツのテロップ作成なんかでめっちゃ役立ってます。
こういった機能ってGoogle系スマホの強みでしたが、いまはAIスマホ時代。Zenfone 11 UltraもAIを活用した機能をしっかり搭載してきているのがGoodでした。
Zenfone 11 Ultraのレビューまとめ!

久しぶりの大画面モデル、良いじゃないですか!
ASUSは数世代にわたりコンパクトモデルを主力機として投入してきた&その後継機の話が全くないので様々な意見が飛び交いそうですが、大型モデルは大型モデルで良いところは沢山あります。
筐体が大きくなったことでゲームも動画も臨場感がドカンとアップ。ゲームの操作も超快適。巨大な冷却機構を搭載できたことで、ゲーミングモデルかな?と思うほど動作も非常に安定しています。
また、ゲーミングモデルではないスタンダードなスマホとしてはゲーミング機能が非常に充実しています。ROG Phoneを手掛けているASUS製スマホだからこその強みと言えそうです。バイパス充電なんか普通のスマホには無いですからね。
カメラの機能は標準的ですが、ハイエンドらしいレスポンスと画質で撮影できるので不満に感じる人は少ないはず。このレベルで不満に感じる人は既にカメラフォンに手を出してるはずですしね。
手ぶれ補正も非常に強力です。YouTube動画の撮影にも使いたい、という要件にも応えてくれる仕上がりですよ。機材としての実力も十分。
Zenfone 11 Ultraを触るまで色々と思うところもありましたが、触ってみるとすごく良くまとまっているモデルです。日常使いからゲームまで全部快適。超優等生。
スタンダードなハイエンドスマホとしてはトップクラスの仕上がりですよこれ。
Zenfone 11 Ultraはスタンダードなスマホではありますが、先述した通りROG譲りの充実したゲーミング機能や仕様も強みの一つなので、ゲーミングスマホまでは不要だけどゲームはガチで遊んでいる!っている人にも是非注目して欲しいモデルです。
Zenfone 11 Ultraをお得に買える購入先まとめ!
ASUS JAPANはZenfone 11 Ultraの発売を記念して3つの購入者特典を用意していますよ!
- 購入期間:2024年7月3日〜2024年8月31日まで
- 特典1:送料無料
- 特典2:Zenfone 11 Ultra RhinoShield SolidSuit Case(standard version)をプレゼント
- 特典3:Zenfone 11 Ultraと同時購入で対象アクセサリが15%オフ
■Zenfone 11 Ultra日本版■
初出時価格→139,800円(12+256GB)
初出時価格→159,800円(16+512GB)
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