ROG Phone 8 Proの実機レビュー!買う前に伝えたい注意点まとめ!

ASUSの最新ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 8 Pro」をショップさんに頂きました。じっくり触って注意点もしっかりレビューでお伝えしていきます!

なお、手元に届いた製品はグローバルROM版でした。これは中国向け筐体にグローバル版のROMを入れたもので、OTA更新は手動になるとのことです。グローバルROM版は技適もないので面倒なのが嫌いな人はグローバル版がオススメ。

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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実機の筐体写真ギャラリー

【付属品】開封から即始まるデモが楽しすぎる!

ROG Phoneシリーズの上位モデルといえば開封時のデモンストレーション!凝った作りのパッケージのギミックも使いながら楽しめるようになっています。これ毎回楽しみなんですよね!

▼パッケージはROG Phone 7 Ultimateほど巨大ではないけど、それでも相当インパクトあります。↓

パカッと開いてスマホの電源を入れるとデモが始まりますが、こればっかりは見せちゃうとドキドキ感が半減してしまうのでウチではここまで。開封時の弩級デモは是非とも事前情報無しで楽しんで欲しいです!

▼ちなみに付属品はこんな感じでした!↓

  1. 保護フィルム(貼付け済み)
  2. 充電器(ロック穴ないタイプ)
  3. 充電ケーブル(USB-C to C)
  4. 保護ケース(ハードタイプ)
  5. SIMピン

長時間プレイするなら外付けクーラーは欲しい!

今回のROG Phone 8 Proシリーズは、「ROG Phone 8」「ROG Phone 8 Pro(レビュー機)」の他に強力に冷却したいユーザー向けに外付けクーラーのAeroActive Cooler Xが同梱された「ROG Phone 8 Pro Edition」も用意されています。

▼AeroActive Cooler Xはこんな感じの外付け冷却ファン!やっぱ純正品は統一感あってカッコいい!↓

見た目だけでなく、放熱効率は20%アップ、トリガーボタン追加、キックスタンドにイヤホンや充電用端子も備えているんですよ!ちなみに単体でも購入可能でAliExpressだと大体90ドルくらいで手に入ります。

ROG Phone 8 Proは単体でも冷却性能が高いんですが筐体がかなり熱を持つので、個人的には筐体自体の熱を素早く逃がすためにもAeroActive Cooler Xは欲しくなっちゃいました。

遊ぶゲームやプレイ時間によっては冷却ファンが無くても全然問題なかったので、AeroActive Cooler Xは自身で遊んでいるゲームをプレイしてみて必要そうなら購入するって感じでも良いかも!

【デザイン】筐体は普通のスマホ感が強くなった

ROG Phone 8 Pro
サイズ 163 × 76.8 × 8.9mm
重量 225g

ゲーミングデバイスといえばド派手なカラーリングとビカビカ光るライディング機能満載!って感じでしたが、ROG Phone 8 Proは先代モデルと比べるとめちゃくちゃ落ち着いた雰囲気になってます。

▼先代モデルのROG Phone 7 Ultimateはこんな感じ。↓

▼ROG Phone 8 Proはこんな感じ↓

今回のROG Phone 8シリーズはZenfone部隊と開発が統合したそうで、ROG系とZenfone系のデザインが共通化され普通のスマホっぽくなった感じですね。

ゲーミングモデルらしさを求める層からすると寂しくはあるけれど、ゲーム専用のサブ機ではなく日常使うスマホとしても持ち歩くなら、このデザインは受け入れやすいかなと思います。

ちなみにROG Phone 7 Ultimateで採用されていた外部クーラー接続時に背面がパカッと開いて内部に風を送り込むAEROACTIVE PORTALは防水性能を高めるために廃止となっています。

▼背面パネルとサイドフレームに隙間があったんですが気になって確認したところ、防水シールは内部構造に配置されているので防水性能に影響は無いとのことです!↓

ただ防水性能を高める代わりにAEROACTIVE PORTALが廃止された点はやっぱり普通のスマホ寄りになったと感じる部分ですね。

▼とは言え、ゲーミングモデルらしさはしっかり残されていて、背面にはアニメーションを表示できるAniMe Visionを搭載!個性をしっかり出せるようになっています。↓

▼このAniMe Visionは341個のLEDを搭載していて、着信表示など様々な表示が可能となってます!↓

ちなみに質感はめちゃくちゃGood!背面はサラッとしていて、ブラックなのに油脂の付着も全然分からないレベル。そうそう、背面のAniMe Visionは光ってない状態だと全くLEDの位置が分かりません。凄い!

【性能】原神も60FPS張り付き

ROG Phone 8 Pro
SoC Snapdragon 8 Gen 3
メモリ・要領 メモリ16GB+容量512GB(レビュー機)
メモリ24GB+容量1TB

ROG Phone 8 Proが搭載するSoCは執筆時点で世界最高峰の性能を誇るSnapdragon 8 Gen 3!

Xiaomi 14などSnapdragon 8 Gen 3を搭載するスマホも触ってきましたが、Snapdragon 8 Gen 3って思ったよりも発熱する場合があります。スタンダードモデルだとこの熱を処理するのはもしかしたら厳しいかも?

▼ROG Phone 8 Proはと言うと、冷却ファン無しの状態でAnTuTuつを3回連続で走らせてもサーマルスロットリングは発生してないご様子。す、すごい!↓

とはいえ、高負荷が続く状態だと筐体はものすごく発熱します。

筐体が全体的に熱を発しているということは、しっかり放熱出来ているということでもあるんですが、この筐体の熱自体は手元で触っていると凄く気になりますね。結構熱いです…。

なので付属品の項目でもお伝えした通り、放熱を補助する冷却ファン(AeroActive Cooler X)は欲しいアイテムだなと思ったんですね。(純正品は高いので安価なものでも用意したほうが良いかも)

▼Snapdragon 8 Gen 3がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!基本的にROG Phone 8 Proの動作も印象は変わりません↓

Snapdragon 8 Gen 3のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

続いて、いつも通り重量級のゲーム「原神」で検証してみます!

  • 画質は「中」設定→今回は「最高」設定に変更します
  • フレームレートは60設定
  • 元素爆発×4の高負荷時の下限FPSを測定

なおROG Phone 8 Proの原神デフォルト設定は「中」でした!

ROG Phone 8 Proクラスになると画質「中」での検証では60FPSに張り付いてしまったので、今回は負荷の最も高い「最高」で行います。

原神で画質「中」にて高負荷時に下限30FPS以上でるモデルは、これまでの検証結果から他のゲームも”楽しめるレベル”で動作するゲーム性能を持っています!ゲームもしっかり楽しみたいという人はこのラインを超える製品をオススメします!

▼高負荷時の下限FPSは最高設定で61FPSでした。↓

もはやウチの高負荷テストではビクともしない感じです。通常のプレイでも高画質&滑らかにプレイが出来ているので、さすがゲーミングスマホといった安定感で楽しめました。原神は最高設定でも55〜60FPS付近で遊べます。

発熱自体はありますが、AnTuTuを3回走らせるような高負荷が続くわけではないので熱自体も穏やかではあります。(まあ安定度を求めるならやっぱりAeroActive Cooler Xは欲しいですけどね!)

▼PUBGモバイルも試してみましたが、スムーズ+Extreme+でプレイが可能でした。↓

Extreme+ってなんだ?と思って試していたんですが、90fps設定と同じく上限90FPSで遊べるようです。(表記の違いですかね?)

動作は言わずもがな実に滑らか。高負荷時のフレームレート低下も非常に少ないです。

こんな感じでゲーム性能はトップクラス。ゲーミングモデルなので動作の安定性もバツグンでした。

【ディスプレイ】パンチホール採用は一長一短

ROG Phone 8 Pro
画面 6.78インチ/2,400×1,080/有機EL
Widevine L3
※グローバルROM版だからかも
リフレッシュレート 最大165Hz

▼ROG Phone 8シリーズは、シリーズ初となるパンチホールを採用したことが話題となりました。↓

これまで欠けの無いディスプレイはゲーミングスマホらしさでもあったので、個人的にはちょっと寂しく感じますね。画面下に埋め込んだりも出来たはずなので、ゲーミングモデルだからこそ重要なパネルはゲームに特化にしてほしかったところです。

▼ちなみに新たに追加された「表示モード」にてパンチホール部分を隠すことは出来るようになってました。↓

他のスマホも似たような機能があるんですが、大体はパンチホール部分だけが黒帯化して画面の中心点がずれます。

▼が、ROG Phone 8 Proでは左右に黒帯を出して中心点をずらさない表示モードも選べます。↓

表示自体は良好です。活用できるシーンは少ないものの165Hzの高リフレッシュレートに対応、応答速度も申し分なし。

そうそう、なぜだかWidevineはL3でした。このクラスになると基本的にWidevine L1のはずですが、恐らく本機がグローバルROM版だからかも?(グローバルROM版は結構あります)

Widevineって何?スマホやタブレットで著作権コンテンツを高画質で再生したいなら重要

【スピーカー】サウンド品質は想像以上に良かった

ROG Phone 8 Pro
スピーカー デュアルスピーカー
イコライザー
有線イヤホン接続方法 3.5mmイヤホンジャック

先に言っておくと、サウンド体験クオリティーに関しては先代のROG Phone 7 Ultimateが確実に上。また、ROG Phone 8 Proは従来のフロントスピーカーから左右非対称の一般的な配置に変更されてます。

前モデルと比較した場合は確かに音質は退化していますが、ハイエンド帯でトップクラスの音質であることは間違いないです。普段使っているiPhone 15 Proなんかよりも全然音質は良いので、恐らくほとんどの人はビックリするはず。

▼個人的には音質よりもスピーカー位置が気になりますね。↓

従来と同じフロントスピーカー仕様なら常に抜けた音で楽しめたんですが、ROG Phone 8 Proはプレイシーンによって右側のスピーカーを手で塞いでしまい、音が籠もってしまうのが残念でした。

▼ちなみにゲーミングスマホは音の遅延がない有線イヤホンやヘッドホンを利用できるようにイヤホンジャックが備わってます!ハイエンドではもはや絶滅装備。↓

【機能】ゲームを快適に有利にプレイできる機能満載

ROG Phone 8 Pro
OS Android 14
便利機能 ゲーミング機能

OSはAndroid 14をベースとしたカスタマイズOSを搭載!色々な機能が詰め込まれてますが、やっぱり見どころはゲームを快適に有利にプレイするためのゲーミング機能!

▼まずゲーミングスマホで欠かせない装備と言えばLRタッチセンサー。ROG Phone 8 Proはタップだけでなくスライドなど複数の入力が可能です。↓

LRタッチセンサーはゲームのコントローラーのLRボタンのように使えるので、FPSゲームなどと相性が良いですね!

▼入力はマッピング方式なので以下のようにゲーム側のボタンに重ねるだけで設定完了とイージー。もちろんFPS以外でも様々なゲームで活用できますよ!↓

▼ROG Phoneシリーズは横持ち時にケーブルが邪魔にならないよう側面にもポートが備わってるのもGood!↓

この側面ポートはゲーミングスマホだと今のところROG Phoneのみ。ちなみに外付けクーラー取付時の給電もこのポートから行います。

▼また、バイパス充電に対応しているのもゲーミングスマホのウリですね!↓

スマホは充電しながら使うとバッテリーを痛めてしまいますが、バイパス充電はバッテリーを経由せずに直接システムに給電してくれるので、バッテリーを痛めない&発熱も抑えてくれるスグレモノ!長時間プレイが多くなりがちなゲーマーにとって神仕様です。

ちなみにほとんどの機能は従来モデルでも同様に使えますが、これらのゲーミング機能や仕様がゲーミングスマホを選ぶうえでとても重要なポイントになります。ROG Phone 8 Proのゲーミング機能はトップクラスの充実度なので不満に感じることは無し。

個人的に2ポート仕様なのはROG Phoneらしさを感じる部分です!横持ちゲームが多い&長時間プレイが多い人はめちゃくちゃ有り難い装備かと思います。

【カメラ】画質はハイエンド!ズームも動画も強い

Nothing Phone (2a)
構成 メイン+超広角
クイック起動 ◯:電源ボタン2回押し
最短撮影距離 約9cm
※参考:iPhone 15 Proは16cm

ROG Phone 8シリーズはゲーミングスマホユーザーが求めていた部分を強化したモデルでカメラも強化された部分の一つ!

▼強化されたことでカメラの出っ張りも大きくなりましたが…。↓

で、肝心のカメラ画質なんですが普通にハイエンド品質!20万円クラスのカメラフォンを無意識でポチる層でもなければ何も不満に感じない品質かと思います。

▼まずは1倍から!色味は鮮やかに写る系ですが過度ではなく爽やかに感じるレベルで解像感も良好です。左がROG Phone 8 Pro、右がiPhone 15 Pro。↓

▼超広角で撮影!メインカメラとの色味も大きく変わらないので違和感がほとんどなく良好です。左がROG Phone 8 Pro、右がiPhone 15 Pro。↓

▼0.7、1、2、3倍で並べてみました。これらの倍率はワンタップで切り替えられるのがGood!3倍は光学望遠なので綺麗です。↓

▼公式が10倍までは綺麗に撮影できると謳ってたんですが、マジです。めちゃくちゃシャッキリしてて綺麗!手持ち10倍でこのクオリティーは素晴らしい。左がROG Phone 8 Pro、右がiPhone 15 Pro。↓

▼最大30倍で撮影!スマホだと写真が小さく見えるので使えそうな画質ですが、大きなPCモニターで見るなら流石に実用性は低い画質ですね。↓

▼続いてポートレートで撮影!以下はボケ方が最大になるf/0.95で撮影した写真です。なんだか肉眼で見るよりも暗くなりました。撮影時にNothing Phone (2a)でも同じ被写体を撮影してたので載せておきます。左がROG Phone 8 Pro。↓

▼暗所での撮影も良好!手ぶれ補正が強力なのでシャッキリとクリアな写真が撮影出来ました。左がROG Phone 8 Pro、右がiPhone 15 Pro。↓

暗所での撮影では光っている部分が白飛びしづらい傾向でした。上の写真のメモリは中央に文字が書いているんですが、ROG Phone 8 Proで撮影した写真は文字が確認でき、iPhone 15 Proは白飛びしちゃってます。

手ぶれ補正はZenfone譲りの6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを内蔵していて強烈に強化されてます。

▼もはやiPhoneみたいに撮影機材としても使えそうなレベルでした。凄い!↓

色々とカメラで撮影してみたんですが、普通にハイエンドクラスの画質。カメラ特化のカメラフォンにこそ敵わない部分はありますが、日常的に使うカメラとしては非常にハイレベルなカメラです。ゲーミングスマートフォンでここまで画質の良いスマホも中々無いですね。

カメラが巨大になって出っ張りが多くなりゲームプレイ時の重量バランスが悪くなるなどメリットだけでは無いんですが、ゲーム以外は普通のスマホとして使うユーザーにとってカメラ品質の向上は歓迎されるポイントかもしれません。

【バッテリー】電池持ちは良好!

ROG Phone 8 Pro
バッテリー容量 5,500mAh
検証結果 100%→99%
※輝度75%で1時間ストリーミング再生
PCMarkのバッテリーテストは18時間1分

バッテリー容量は一般的なスマートフォンより大容量の5,500mAhを搭載!競合モデルは6,000mAhを備えるモデルもあるのでゲーミングスマートフォンとしては及第点って感じの容量です。

ゲーム時のワッパも優秀だったんですが、普段使いでの電池持ちもかなり良い部類!いつもの検証では100%→99%とタフネスモデル並の電池持ちでした。

また、レギューレーションを決めてPCMarkのバッテリーテストを行っているんですが、その結果では18時間1分と非常に良好な結果となっています。解像度がFHDクラスであることと比較的大容量な5,500mAhバッテリーを搭載しているのが効いてるのかもですね!

ワイヤレス充電にも引き続き対応しているのもGoodでした。やっぱり一度使っちゃうとケーブル充電に戻るのは億劫ですもん。

ROG Phone 8 Proの良かった点!

ここは良かった!

  • 軽量&小さくなって扱いやすくなった!
  • 防水防塵対応で安心して使える!
  • しっかり放熱できる冷却機構!
  • 超滑らかなで綺麗なディスプレイ!
  • ハイエンド帯としては音質の良いスピーカー!
  • ハイエンドと言えるようになったカメラ画質!
  • トップクラスのゲーミング機能!
  • 横持ちでもケーブルが邪魔にならない2ポート仕様!
  • 電池持ちが良かった!

軽量&小さくなって扱いやすくなった!

ROG Phone部隊とZenfone部隊が統合されたことで大きく変わったのが形状!

これまでのモデルは筐体が大きく重たかったのでゲーム以外の普段使いでは扱いづらく感じる部分もありましたが、ROG Phone 8 Proはグッとコンパクトになり扱いやすくなりました!

▼前モデルと比較してスマホとしての扱いやすさは確実に向上しています。が、スマホとしては大きい部類であることは留意しておきましょう!以下はiPhone 15 Proと比較。↓

しっかり放熱できる冷却機構!

冷却ファン無しでもAnTuTu3回連続で安定した動作だったので、内部の冷却機構はしっかり働いている印象でした!

もちろん筐体全体で放熱しているので相応の熱は感じますが、Snapdragon 8 Gen 3をブン回してこの安定性はゲーミングスマホだなと感じる部分です。(Xiaomi 14は同じSoCだけどサーマルスロットリングが酷かったですもんね)

単体での冷却性能も高いですが、長時間プレイをする人はより安定度が高まる冷却ファンは欲しいアイテムかと思うので検討してみて下さい!

ハイエンドと言えるようになったカメラ画質!

ゲーミングスマホのカメラは二の次といった感じでしたが、ROG Phone 8 Proでは大幅にパワーアップ!昼夜問わず綺麗に撮影でき、ズームも10倍までなら凄く強いです。

またZenfone譲りの強力な手ぶれ補正により動画クオリティーもグッと向上。また、ブレやすい暗所の撮影でも手持ちでクッキリ綺麗に撮れます。

ゲーミングスマホの機能は欲しいけれどカメラも妥協したくない、という人は待ってました!というカメラクオリティーにパワーアップしていますよ!

▼スマホカメラだと撮影が難しい黒猫チャレンジ。めっちゃ綺麗に撮れた…!↓

トップクラスのゲーミング機能!

ROG Phone 8 ProはZenfone部隊と開発が統合されたので変化の大きかったモデルですが、肝心のゲーム機能は健在。この部分に関してはROGらしさ溢れるゲーマー第一主義な機能が満載です。

LRタッチセンサーは応答性も申し分なし。システムデータやリアルタイムFPSを確認できたり、カッコ良いプレイが出来た!と思った瞬間に簡単に記録できる巻き戻し録画に対応していたり、ゲーマーがほしいと思う機能は網羅されてますよ!

横持ちでもケーブルが邪魔にならない2ポート仕様!

スマホゲームは縦持ちプレイと横持ちプレイに分かれますが、ROG Phone 8 Proはポートが2つあるので横持ちでもケーブルが邪魔にならないのがGood!

これ地味なようで使ってみるとプレイの快適度は雲泥の差なんですよ。(他のゲーミングスマホにも標準装備してほしいくらい)

また、バイパス給電に対応しているのもGood。ゲームは長時間プレイすることも多いですが、そんなヘビーなユーザーでも快適にプレイできる2ポート仕様は嬉しい装備です!

ROG Phone 8 Proの注意点!

ここは注意!

  • パンチホールはやっぱり邪魔
  • スピーカー位置が悪く手で塞いでしまう
  • 競合と比較して優位性が弱くなった

パンチホールはやっぱり邪魔!

ROG Phone 8 Proだけでなく8シリーズ全体の注意点(残念なポイント)はパンチホールを採用したこと。

没入感が低くなったり死角が増えるなど実害もあるけれど、それよりも「ゲーマー第一主義のROGがパンチホールを採用した」という事にROGファンとしてはショックを受けました。ゲーマーにとってパンチホールはマイナスでしかないので、せめてパネル仕様はゲームに特化した形状を採用してほしかったですね…。

スピーカー位置が悪く手で塞いでしまう

スピーカーの音質については想像していたよりも良かったんですが、スピーカーの位置が変わったことでプレイ時に音が籠もってしまうのが気になってしまいました。

僕はゲームをプレイする時にヘッドセットを使うので大きな欠点ではなかったんですが、ゲームの音はスピーカーから聞くという人(特に過去にフロントスピーカータイプのスマホを使っていた人)は持ち方を工夫する必要がありそうです。

競合と比較して優位性が弱くなった

ROG Phone 8 Proは普通のスマホっぽくなってしまったので、競合と比較してゲーミングスマホとしての優位性が低くなってしまいました。

パンチホールの採用にフロントスピーカーの廃止、軽量になったとは言え競合製品と同等程度の重量でバッテリー容量が少ないなど、ストイックなゲーマーほど今回の変化点は大きなマイナスになりそうです。

ROG Phone 8 Proのレビューまとめ

ROG Phone 8 Proは7シリーズまでのガチ系からカジュアル系のゲーミングスマホに舵を切った感じです。

初触りの時に「ROG Phone 8シリーズはZenfone 11 Gaming Editionって名前のほうがしっくりくる」という記事を書いたんですが、ROG色よりもZenfone色が強く感じる部分も多く、8シリーズ以前のROG Phoneを愛用してきたガチ勢のユーザーからすると、手を出しづらいモデルかなと思います。

一方で大多数であろうカジュアルにゲームを楽しんでいるユーザーからすると、普通のスマホとしても扱いやすいサイズ感になったこと、安心して使える防水防塵に対応していること、ゲーミングモデルでは二の次だったカメラがハイエンドクオリティーになったこと、それでいてゲームを有利にプレイできる機能満載なので、ROG Phone 8シリーズは魅力的に感じる部分が多いかと思います。

人それぞれゲームに求めるデバイス要求は異なりますが、ROG Phone 8シリーズはカジュアルにゲームを楽しむユーザー向きといった感じで方向性がガラッと変わっているので、自身が求めているスタイルに合う製品なのか確認しながら是非検討してみて下さい!

ROG Phone 8 Proをお得に買える購入先まとめ!

■ROG Phone 8 シリーズ■

▼[AliExpressリーベイツ対応!忘れずに)]リンク先でモデルを選べます!グローバルROM版です!↓

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