iPhone 12 mini生産終了か。小型iPhoneの未来は
iPhone 12 miniが生産終了の見込みだそうです。販売終了ではないのでまだ買えます。iPhone 12に比べて売れていなかったので経営判断としては当然ですが、小型iPhoneの未来は。
iPhone 12 mini、生産終了か
少し前のニュースですが、アップルがiPhone 12 miniの生産を終了するとの報道を見ました。どんな製品もいつかは生産終了になるのは当たり前なので、時期が書いてないという事は近々の話なのでしょうか。
小さくなったiPhoneは、多くの人が期待したモデルであり、主要ラインとほぼ同様のスペックを持つ小型の端末だった。しかし、調査会社トレンドフォースが6月21日に開示したレポートによると、アップルはiPhone 12 miniの生産を「終了」することを決定したという。
日本ではiPhone SEがバカ売れ、アメリカではiPhone 12 miniが不調な様子に書いたように日本では近いコンセプトのiPhone SEが主力であり、アメリカではSEがそこまで元気ではないもののiPhone 12 miniはシリーズでも最も売れてないモデル。
2020年11月発売のiPhone 12 miniはタイミングが良くなかった。2020年4月発売のiPhone SEがコスパ最高であった事とコンセプトがやや被っていた事で、少なくとも日本では食われた感があります。
- iPhone SE:A13搭載で49,280円
- iPhone 12 mini:A14搭載で82,280円
しかしそれを加味してもアメリカでのセールスは致命的。iPhone 12も一緒に食われているならともかくiPhone 12はシリーズ内でもかなり売れています。iPhone 12とiPhone 12 miniの違いは本体サイズとワイヤレス充電の速度だけ。
- iPhone 12:6.1インチで94,380円
- iPhone 12 mini:5.4インチで82,280円
この条件で価格の安い12 miniが売れていないなら少なくともAppleお膝元のアメリカでは明確に小型iPhoneの需要は小さいと考えるのが妥当でしょう。
小型iPhoneの未来は
ソース記事にもありますが、今年の後半に発売される次期iPhoneではまだminiライン(iPhone 12s mini?)が出てくる可能性は高いと思います。iPhoneの開発なんて2~3年前から始まっているはずですし、開発自体を頓挫させるより生産台数を絞って売るでしょう。
おそらく2021年度はiPhone SEのアップデートはなし。もしiPhone 12s miniが出るのなら、初めて純粋にiPhone 12sとiPhone 12s miniで比較される事になる。
このiPhone 12s miniのセールスが振るわなかったら、もう同サイズ・同コンセプトのシリーズが出てくる可能性は極めて低いと思います。
Appleからしたら一定数あった小型iPhoneを求める声は実際の需要と開きがあったと判断せざるをえず、一度ならず二度までも失敗した流れにもう一度挑戦する必要はないからです。
「小型でハイエンドのiPhone miniシリーズ」は次期iPhone 12s miniがよほどヒットしない限り継続は見込めず、一世代前のSoCを搭載した「小型で準ハイエンドのiPhone SEシリーズ」が格安で出てくるスタイルに落ち着くのではないでしょうか。
そしてiPhone 12s miniはアメリカだけでなく日本でも売れない可能性が高そう。だって今なおiPhone SEは売れてるんだもの。12との純粋な比較以前に、小型が好きな人はもうコスパに釣られてSEを持っている。一般人は毎年スマホを買い換えません。
片手iPhone好きの私はiPhone SEとiPhone 12 miniってどっちを買えばいいの?使って比較した結果に書いた通りSEを選びました。端末自体は悪くなかったので、iPhone SEがない世界線だったら指紋認証がない点にブーブー言いつつ12 miniを買っていたでしょうね。
Android界では大画面化のトレンドは止まらず、4インチ台はおろか・5インチ台のスマホでもすでにニッチ感があります。とりあえず秋冬に出てくるであろう次期iPhoneの発表を待ちましょう。