レビュー:ユーザーの要望を詰め込んだ携帯ゲームPC「ROG Ally X」を試す
めちゃくちゃ気になっていた「ROG Ally X」。前モデルから色々とテコ入れされた改良モデルなんですが、なんとですねひと足お先に実機をお借りすることが出来ました!ありがとう!ってことで実際に使ってどうだったのかレビューにまとめておきます。
目次をクリックすると各項目へ移動します
ROG AllyとROG Ally Xの違いは?
ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme版)は2023年6月に発売された携帯ゲームPC!ガルマックスでも前モデルは柳生君がレビューしております。
で、本記事で紹介するROG Ally Xはマイナーアップデート版となるモデルです。前モデルとの違いをピックアップするとこんな感じ!
- メモリ16GB→24GBになった
- 容量512GB→1TBになった
- バッテリー容量が2倍になった
- 強化された冷却機構を搭載した
- ROG XG Mobile専用ポートが無くなった
- 変わりにType-CのUSB 4とUSB 3.2を搭載した
- 背面ボタンの形状が変わった
前モデルって性能は申し分なしでしたが、バッテリー持ちや冷却で改善して欲しいと声が挙がっていたんですよ。そんなユーザーの声を反映したのがROG Ally X!ってことで完成度に磨きがかかっております。
Ryzen Z1 Extremeは想像以上にパワフル!
ROG Ally Xが搭載するCPUはRyzen Z1 Extreme!前モデルからCPUは据え置きですが、GPUがめっちゃパワフル!僕はAPEX専なので、このゲームでプレイして感じたことを残しておきます。
▼APEXはFHD解像度で全く問題なくプレイできてます。正直、ここまで動けば撃ち負けても性能のせいには出来ませんな。↓
具体的なフレームレートですが、電源を繋がなくても平均85FPSくらい(25WのTurboモード)で動いちゃってます。外出先でこのパフォーマンス出るのはヤバい。
あと、電源を繋げばTurboモードは30Wで動くんですよ。この状態だとAPEXはFHDで平均95FPS。いやー、もうビックリ仰天。ホント、色んなゲームが楽しめるレベルで動く水準ですよこれ。
高度なアップスケーリング機能も使ってみよう
パワフルと言ってもモバイル向けGPUなので限界はあるんですけど、アップスケーリングのRadeon RSRも使えるんで、そのあたりを利用すればかなり多くのAAAタイトルが快適レベルで遊べるはず!
ちなみにですね、APEXを720PにしてRSRでFHDにアップスケーリングすると110〜120FPSで遊べちゃいました。(電源無し25W Turboだと100FPS前後)サイバーパンク2077みたいな重いゲームだとRSRはかなり有効かも。
あとアップスケーリングといっても結構綺麗に処理してくれるんで、APEXはRSRオンにしてずっと遊んでます。プレイに支障もなくすんごく快適。文字が読めないなんてことも無し。
120Hzの高リフレッシュレートで滑らか
携帯ゲームPCの中には60Hzのパネルを搭載する製品もそこそこありますが、ROG Ally Xは引き続き120Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載!
ゲーム負荷とのバランスにもよりますが、APEXだとRSRで110〜120FPSでるんで余すこと無く表示できております。超ヌルヌル。
コントローラーの仕上がりがGood
最近APEXをコントローラーで遊んでいるGARUさんです。ROG Ally Xのコントローラーの仕上がりはどうかな?って思ってたんですが、良いじゃないですか!
▼おー、スティックはやや高めの部類ですねこれ。↓
スティックの高さは好みが分かれるところですけど、FPSでは繊細なエイムがしやすくてフリークなしでもバッシバシ倒せちゃいました。個人的にはめっちゃ使いやすいスティックでお気に入り。
▼背面ボタンの操作性もGood。僕は手が小さいですが全く問題なく押せます。↓
前モデルは背面ボタンが大きく誤爆しやすいという声も挙がっていましたが、ROG Ally Xは大丈夫。全く誤爆してません。すんごく使いやすいです。
細かなコントローラー設定ができる
コントローラーの背面ボタン設定などはゲーム毎に行えるようになってました。スティックは反応曲線、デッドゾーン(0〜50%)、外部しきい値(70〜100%)も設定OK。コントローラーでAPEXをプレイしている身としては、この柔軟性は有り難い限り。
何が良いかって、ゲーム側での設定とROG Ally X側での設定をかけ合わせることで、より柔軟な設定ができるんですよね。
そうそうアンチデッドゾーンも0〜100%で設定できるようになってます。ゲーム側で固定デッドゾーン設定されている場合に有効だそう。実際に試してみたら動作にクセがあったので、少しずつ設定を上げていくのが良さげ。
▼あとジャイロ操作できるのも良いですね〜。常にオン、指定のボタンを押した時にオンなど発動条件が設定できるほか、デッドゾーン設定、感度なども自在に設定できるようになってます。↓
例えばPC版APEXだとLトリガーを押したときだけジャイロをオンにすることも出来ました。設定を煮詰めていくと精度も非常に高いです。
これはちょっと有利過ぎて・・・使って大丈夫かな?と心配になるレベルの仕上がり。
とまあ、こんな感じでコントローラー設定が充実しているのは良かったところ。
電池持ちも安定性も向上
ROG Ally Xは前モデルからバッテリー容量が2倍に増量、冷却も強化されているのが大きな進化点ということでデータを取ってみました。
▼APEXを720→1080Pにアップスケーリングした状態で電源なしの25W Turboモードで20分プレイ。どちらもROG Ally Xのツールで確認。↓
バッテリー残量 | 100%→85% |
温度 | 70〜80度の間 |
APEXでは20分(1試合の最大時間)あたり15%の電池を消費するので2時間(最小6試合)くらいはプレイできる計算。単体で2時間みっちり遊べたら個人的に十分ですねぇ。ってか2時間もエペってたら集中力切れちゃうわ。おっさんだから。
温度は、室内温度26度の部屋で70〜80度の間を行ったりきたり。大体は70度付近でした。仕事忘れて1時間くらい連続でプレイしていましたが、温度帯は大体こんな感じ。
個人的に電池持ちも携帯ゲームPCとしては十分な駆動時間だし、温度も気になるレベルではありませんね。このあたりは前モデルでユーザーから色々と言われてたところなので、ガッツリ改善している感じがヒシヒシと伝わってきます。
モニター出力もオススメ
ROG Ally Xはどこでも気軽にゲームできますが、自宅ではモニターに接続して大画面プレイするのも良いですね!モニターを用意するなら1,920×1,080で100Hz以上の製品がオススメ。USB-C接続できるなら尚良。
▼そうそう、付属品には簡易ではありますがスタンドも付属しておりました。これは有り難い。↓
ROG Ally Xが搭載するCPUは非常にパワフルなので、ゲーム以外だと録画したゲーム映像の編集なんかも出来ちゃいます。中身は普通のWindows機なので、パソコンとしても使っていけるのがGood。
ROG Ally Xまとめ
いやー、ROG Allyで声が挙がってたネガティブな点を徹底的に潰してきましたね。
大容量バッテリーによる長時間プレイ、強力な冷却による安定性の向上、誤爆の少なくなった背面ボタンなど、快適性がグッと向上しています。
あと、Ryzen Z1 Extremeは相変わらずパワフルで凄いですねぇ。
ゲームのプレイはもちろん、プレイ動画の制作まで一通りこれ一台でいけそう。メモリもたっぷり24GBだしPremier Proでの編集も余裕、ストレージも1TBあるので大容量の動画データも扱いやすいです。
個人的にはコントローラーも凄く好みでした。やや高めのスティックは繊細な操作が必要なFPSにもピッタリだったし設定も非常に柔軟。色んな携帯ゲームPCを触ってきましたが、僕に一番合ってるのはROG Ally Xだったので手元に置いておくならこれかなぁ。
ROG Ally Xは欠点をしっかり潰してきたモデルなので、携帯ゲームPCの購入を検討されている人は絶対にチェックして欲しいです!個人的には激推しモデル。
ROG Ally Xは2024年7月24日発売で価格は139,800円。これはめちゃくちゃ売れそうな予感がしますな。気になっている人は是非公式サイトもチェックしてみて下さい!
ROG Ally Xの購入先まとめ
■ROG Ally X■
初出時価格→139,800円
▼公式ストア↓