KTC M27P6のレビュー！4K/FHD切り替えられる量子ドットMini LEDゲーミングモニターを試す

KTCさんの27インチで4KとFHDを切り替えられる量子ドットMini LEDのゲーミングディスプレイ「KTC M27P6」なんですけど、調べてみたらかなり高評価！で、有り難いことに試す機会を頂いたので実際に使ってどうなのかレビューしていきます。

この価格帯ではありえない仕様！イミフ！

KTCは低価格でありながら高品質なディスプレイをリリースしている中華メーカーで、日本に上陸したときはコスパの高さから相当話題になりましたね〜。

▼かくいう僕もゲーミングディスプレイは以下のKTC製を愛用していたりします。ホント、KTC製品はコスパ最強。↓

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で、今回レビューするKTC M27P6は、ディスプレイサイズが27インチの4Kゲーミングディスプレイで、液晶としては最高峰の発色を誇る量子ドット Mini LED、HDR 1400にも対応するモデルです。15万円くらいしそう。

面白い機能としては、4KとFHDを切り替えられるデュアルモードにも対応します。4Kでゲームが重いときは負荷の軽いFHDでプレイができるので保険的な安心感もありますねぇ！

▼もちろんゲーミングモデルなので高リフレッシュレートもバッチリ対応。4Kでは160Hz、FHDではなんと320Hzまでブーストされます。凄すぎ。↓

また液晶はバックライトで照らすので黒色が灰色に見えるのが弱点なんですが、KTC M27P6はバックライトを1,152分割することで従来の液晶ディスプレイよりも高い黒色表現力を実現しちゃってます。

▼1,152分割のローカルディミングは想像以上に映像美を向上してくれるので一度は体験してほしい！↓

あとあまりアピールされていないけれど複数のPCを接続する時に一組のキーボードとマウスを共有できるKVM機能にも対応しちゃってます。

気になる価格は89,980円！！！え！安い！！冗談抜きで安い！！！

数年前は15万円を軽く越えるような仕様ですもん。そりゃビックリです。

で、定価の9万円切りですらビックリなんですけど、そこは鬼コスパのKTC。この価格ですら見せ価格。実際には7万円台、時にはセールで6万円台という価格で手に入るんですよ。イミフ！

個人的に色んなところで高く評価されていて気になる反面、ホンマか？とやや疑いながら使い始めましたが、いや〜、これはアタリです。

高コスパ&高機能の4Kのゲーミングディスプレイを探しているなら真っ先に検討してOKですよこれ。

ということでKTC M27P6を頂いた見返り宣伝はここまで。ここからは実際に使ってどうなのか本音レビューにレッツゴー！

KTC M27P6を実際に使ってみた結果！

ここからは実際に使ってどうなのか本音を織り交ぜながらリアルな使用感を書いていきます。

ベゼルもホワイトが良かったなぁ

▼これが実際のKTC M27P6。基本色はホワイトなのでスタンドの一部や台座、背面もホワイト！ちなみに背面のロゴはゲーミングモデルらしく光るようになってます。（設定からオフにもできます）↓

スタンドはハイエンドモデルと同じく、高さの調整、左右の角度調整、上下向きの調整のほか、縦画面にもできるようになっています。

で、最近はホワイトでガジェットを揃える人も多いんですけど、モニターアームを使うとホワイト感がゼロに…。なぜならベゼルが真っ黒だから！正面から見るとただの黒いディスプレイになっちゃうんですよね〜。

まあこのあたりは好みの問題なのでデメリットと言うほどではないんですけど、何を思ったのか最近僕もホワイトで攻めていたので、「あぁ、ベゼルがホワイトなら最高だったんだけどなぁ」と思ってしまいました。

まあでもホワイト脳よりコスパ脳な僕なのでベゼルが黒いくらいは甘んじて受け入れるんですけどね…笑

それではもう少し筺体を見ていきましょう！

台座が結構大きいのでモニターアームがオススメ

▼台座は幅約27.5で奥行きは約20cm！やっぱり27インチにもなると台座もデカいですねぇ。↓

▼僕が普段ゲームで使っているデスクは奥行きが40cmのスリムタイプ。付属のスタンドを使って設置するとマウスパッド置くスペース極小！！！↓

普段キーボードとマウスを使ってゲームをプレイしているので、台座がデカいと上のようにマウスパッドが置けないんですよね…。なので写真だけ撮って速攻モニターアームに変更して使ってます。

▼ちなみに普段はモニターアームでディスプレイを浮かせて以下の40×45cmの巨大マウスパッドを使ってます。モニターアーム使えばこのサイズも置けるんですよ。↓

▼あと僕が使ってるモニターアームは以下です。超有名メーカー品で超頑丈の一生モノ。全く壊れないし34インチまで取り付けられます。これもガチでオススメ！↓

スティックボタンで操作しやすい

▼操作はスティック形状で上下左右+押し込みの5ボタン式を採用！直感的に操作できて良いですね〜。全部このタイプになれば良いのに！↓

端子は充実！USB‐Cは65Wなので注意

▼端子はこんな感じ！一通り揃っていて結構充実してます。↓

• HDMI 2.1 ×2（4K@160Hz/FHD@320Hz）
• USB‐C ×1（65W）
• DP 1.4 ×1（4K@160Hz/FHD@320Hz）
• USB‐B 3.0 ×1（up stream）
• USB‐A 3.0 ×2（down stream）
• イヤホンジャック

USB Type‐Cは65W出力にも対応しちゃってます。

例えばノートPCとケーブル1本接続するだけで映像出力と給電が同時にできるだけでなく、ディスプレイのUSB‐Aも使えるようになるので、外付けSSDをぶっ挿してDock的な使い方もいけます。これはめっちゃ便利！

但し出力が65Wなので接続するパソコンが65W以上じゃないと不安定になる場合は注意。この価格だと90W出力の製品も結構多いので惜しいと思ったところですねぇ。

スピーカーは非搭載。イヤホンジャックの音量も小さい

KTC M27P6はスピーカーを搭載してません。

まあコスパ重視のディスプレイなんてどれもこれもオマケみたいなスピーカーだから無くても全然OKですが！というか大体のゲーマーはヘッドセット使っていると思いますし。

まあそんな事を言いつつディスプレイ裏のイヤホンジャックにスピーカーを繋げてみたんですけど、何だか音量が小さいですねぇ。PC直挿しだと音量大きくなるので、うーん、スピーカーやヘッドホンはPCに直接接続したほうが良いかも。

▼どうしてもスピーカーが欲しいなら以下はオススメしません！！！ホワイトだからって理由でポチったけどサウンド品質が微妙すぎて買って後悔してるので…笑↓

量子ドット MiniLEDはマジで発色が綺麗

さすが液晶ディスプレイ最高峰の発色を誇る量子ドット MiniLEDモデル。ビビるくらい発色が綺麗です。

▼もうWindowsのデスクトップ画面ですらウットリするくらい綺麗。↓

デフォルトだと少し青っぽいんですが違和感を覚えるほどでもなかったので、使ってみて気にならないようであればそのまま使ってOKレベルです。4Kパネルなので精細感も申し分無し！

HDR 1400、めっちゃ眩しいんですけど！

HDR 1400初体験。

▼まずは検証とうわけで無理やりピーク輝度を出して専用機器で測定してみました。よしよし、ちゃんと出てる。ってか眩しい！！！↓

▼実際にゲームでも検証。サイバーパンク2077でHDRを1300あたりにしてプレイしてみたところ、こんなに違うのかとビックリしちゃった。ってか眩しい！！！↓

率直な換装はですね、とにかくHDR 1400眩しい！！！

例えば車が走り去る瞬間に反射した太陽光などをボーっと眺めていたら目がチカチカしてきました…笑

ちょっと気になってAIに「HDR 1400の27型ディスプレイで適切な視聴距離」を聞いてみたところ、約100cmらしいです。で、キーマウでゲームしている状態で画面までの距離を測ったら35cmでした。そりゃ眩しいわ！

という訳でHDR 1400恐るべし。

ディスプレイとの距離が近くなりがちなゲーム用途だと目を心配するほど眩しかったので、適切な設定にするなり視聴距離を取るなりして対策しましょう。

ローカルディミングは映像コンテンツ向き

液晶ディスプレイは画面全体をバックライトで照らして明るくしているわけですが、KTC M27P6はバックライトを1,152分割することで暗い部分だけを暗くすることが出来るようになってます。

▼左が通常表示で右がローカルディミングをオン（一番強いやつ）にした状態！一目瞭然でローカルディミングをオンにしたほうが圧倒的に黒い！↓

例えば暗い部屋で映画を観ていて映像が暗転するシーンは普通の液晶だと左側のように薄っすらとディスプレイ全体が光るけれど、ローカルディミングをオンにすると真っ暗！暗転時に部屋全体がスッと暗くなるあの感じは有機ELのそれですね〜。

まあ1,152分割なので1ドット単位で制御する有機ELには敵わない（だって4Kだと800万分割以上ですもん）のですが、映画やゲームみたいにガーッと映像が動くコンテンツだと不自然さが目立たなくなるのでオン推奨です。

もちろん欠点もあります。

1152分割と聞けば超細かく分かれているようなイメージを持ちそうですけど、27インチの場合だとざっくり計算で1分割あたり約1.87×9.4ｍｍくらいなので1分割あたりの面積って案外広いんですよ。

そうなるとどうなるのか。暗い背景上の小さな表示物は引きつられて暗くなります。

▼こんな感じ。左は通常表示で右がローカルディミング。マウスカーソルが引きつられて暗くなりました。↓

これは仕様的なものなので仕方ないんですが、例えばWEBサイト閲覧やオフィスワークなど静止することの多い使い方には向いてないですね〜。暗い部分にマウスカーソルが移動すると行方不明になりがち。

という訳でローカルディミングを使うときは動画視聴とかゲームとか動きあるコンテンツを楽しむ時にオンにするのが良いと思います！

4Kの高解像度でも160Hz表示に対応！

KTC M27P6は4Kと高解像度なのにリフレッシュレートは160Hzに対応しているのがGood！（マシンパワーがあれば）4Kという高解像度でゲームもヌルヌルプレイができちゃいます。

▼ちなみに僕の使ってるRTX 4070TiではAPEXだと4Kでほぼ160Hzの張り付き状態でした。ヌルヌル！応答速度もプレイする限り全く問題なし。↓

デュアルモードのFHD解像度が実用レベル！

KTC M27P6は4Kパネルを備える高解像度モデルでありながら、FHDディスプレイとしても使えるデュアルモードを搭載！

どうやって4KでFHD表示するの？って部分なんですけど、4Kって4つのドットを一つにまとめるとちょうどFHD解像度になるんですよ。ただ4KパネルでFHD表示するとシャープさに欠けたり滲みが出たりすることもあるんです。

▼KTC M27P6もそうなのかな？と思ってFHDに切り替えてみたら・・・めっちゃ実用的な画質！BF6もFHDなら400FPS近いフレームレートが出たのでヌルッヌル。↓

ちなみにデフォルト状態でFHDに切り替えると生粋のFHDパネルより若干シャープさが劣るんですけれど、設定の「鮮明さ」を上げてやるとかなりシャープに表示できるのでお試しあれ。99点くらいの画質になります。

いや〜、これなら4Kでゲームが重い！ってときにも安心ですねぇ。

ゲーミング用途で4Kディスプレイに手を出す層ってPCもそこそこのスペックを持っているはずなので、FHDに落としたときは320Hzの超高リフレッシュレートの恩恵も受けられそうですし。

そうそう、頻繁にデュアルモードを使う人はスティックのショートカットに登録しておくと良いですよ！

設定画面のシステム設定→ホットキーから右左下のいずれかを選んでデュアルモードを設定することで、面倒な設定を開くこと無く4KとFHDをパッと切り替えられます！

残像低減のMPRTに対応！でも一長一短

設定を見ていてビックリしたのはMPRTに対応していること！この機能は黒フレームを挿入することで残像感を低減する機能なんですが、あまり対応しているモデルが無いんですよ。

▼実際にMPRTを使ってみました。左がオフ、右がオン。明らかにオンにしたほうが残像が減ってクッキリ感が増しました！↓

実際にYouTubeで60FPS動画を見ると残像がグッと軽減されてる！

このMPRTはディスプレイ側での機能なのでどんなデバイスを接続しても残像を低減してくれます。

残像を軽減してくれるのはGoodなんですけど一長一短な部分もあって、オンにすると画面が暗くなる（輝度も調整できない）、HDRをオンにできないという感じでした。

ローカルディミングとの併用はできるので、部屋を暗くして非HDRコンテンツを楽しむようなシーンだと残像感をグッと軽減した映像を楽しめるかと思います！

KTC M27P6の良い点・注意点・まとめ

さすがハイコスパのKTC製品。今回のKTC M27P6もビックリするようなハイコスパっぷりでした。

とにかく量子ドット MiniLEDモデルはやっぱり発色が良いですねー！

HDR 1400も初めて体験しましたが、HDR 1000とかなり印象が違いますね〜。近距離でディスプレイを見がちなゲーマーさんはちょっと調節したほうが良いかもと思うくらい強烈ですが…笑

ローカルディミングは動きある映像コンテンツやゲームではグッと映像美を高めてくれますが、小さな表示物が暗くなったり、静止することの多いWEBサイト閲覧やオフィスワークには向かないなど一長一短あるので、必要なシーンで切り替えるのが良さそうです。

4Kの高解像度でも160Hzの高フレームでゲームをプレイできるのも最高ですね〜！FHDモードも滲みなくクッキリと表示できるので非常に実用的な画質でした。4Kディスプレイに手を出す層ならそれなりのゲーミングPCは持っているはずなので、320Hzの超高フレームレートを体験できる人も多いかと思います！

KTC M27P6はゲーミングディスプレイですが、映像美をグッと高めてくれるローカルディミングやHDR 1400に対応しているモデルなので、映像コンテンツを出来るだけ安価に高画質で楽しみたいという人にもオススメしたいですねぇ。

ぜひレビューを振り返りながら検討してみて下さい！