HUAWEI P9/P9liteの違いを詳細比較
ファーウェイが2016年6月17日にハイエンドスマートフォン「P9」と価格を抑えたリーズナブルな「P9lite」が発売開始となります。
国内向けモデルでP9とP9liteの相違点を比較してみましたのでどうぞ。
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ファーフェイP9とP9liteのスペック詳細比較。
項目 | P9 | P9lite |
---|---|---|
OS | ||
SoC | Kirin 955 | Kirin 650 |
メモリ | 3GB | 2GB |
保存容量 | 32GB | 16GB |
外部メディア | (128GBまで対応) |
|
液晶 | (1920x1080) |
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カメラ | 背面カメラ:1200万画素x2 前面カメラ:800万画素 メインカメラはライカ製 デュアルレンズカメラ | 背面カメラ:1300万画素 前面カメラ:800万画素 |
対応バンド | LTE 1/2/3/4/5/7/8/12 17/19/20/26/28 38/39/40 3G 1/2/4/5/6/8/19 GSM 850 /900/1800/1900 | LTE 1/3/5/7/8/19/28 40 3G B1/5/6/8/19 GSM 850 /900/1800/1900 |
Simサイズ | NanoSIM | NanoSIM×2 (MicroSDスロットと共有) |
バッテリー | ||
サイズ | 縦145 横70.9 厚さ6.95 重量144g | 縦146.8 横72.6 厚さ7.5 重量147g |
カラー | ミスティックシルバー チタニウムグレー | ゴールド ホワイト ブラック |
備考 | Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth luetooth v4.2 with BLE テザリング最大8台 指紋認証 | Wi-Fi 802.11b/g/n/ Bluetooth Bluetooth v4.1 テザリング最大8台 指紋認証 |
P9/P9liteの発売日と価格
- P9:税込み64,584円
- P9lite:税込み32,378円
上記価格はファーウェイ公式のオンラインストアでの価格です。
個人的にネットで購入するのであればNTT-X Storeがオススメ。
P9が税込み58,122円、P9liteが税込み29,133円で購入可能。先着300名にClass10のMicroSD(64GB)も貰えます。すでに予約開始となっているので、欲しい方は予約しておきましょう。
【NTT-X Store】HUAWEI P9/P9lite
P9/P9liteのカラー
▼P9は2色展開でミスティックシルバーとチタニウムグレー↓
▼P9liteは3色展開で、ホワイト、ブラック、ゴールド↓
P9/P9liteのOS
2017/1/14追記:P9/P9liteは2017年1月~2月頃に最新のAndroid7.0へアップデート予定。最新のAndroidOSでは2画面表示に対応するだけではなく、セキュリティーも向上するのでありがたい!
搭載されているOSはP9/P9lite共にAndroid-OSの最新版「Android 6.0 Marshmallow」を搭載しており、UIに関しては独自の「Emotion UI 4.1」を採用しています。
Android 6.0では、指紋認証を正式サポートしたOSバージョンで、Playストアでのアプリ購入やアプリ内ログイン(アプリ側が対応しているもの)が指紋で認証可能となっているので、人前でパスワードを打つ必要がなくセキュリティー面でも向上しています。
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P9/P9liteのSoC(CPUのようなもの)
SoCには同社の「kirin」シリーズを搭載しています。kirinはQualcommのSnapdragonと比較すると処理<省電力な味付けとなっているSoC。
- P9:Kirin 955
- P9lite:Kirin650
P9ではハイエンドモデルとなるkirin955を搭載しており、2.5Ghz×4+1.8Ghz+4の計8コア(オクタコア)となっています。AnTuTuでのベンチマークスコアは90,000点以上を叩き出すハイエンドぶり。基本的に処理能力に困ることは無い性能。
一方、P9liteはkirin650を搭載。2.0Ghz×4+1.7Ghz×4でこちらも8コア(オクタコア)でAnTuTuベンチマークテストでは54,000点を叩き出す性能。前モデルのP8liteから飛躍的にSoCの性能が向上しており、現時点でP9liteと同価格帯では非常に処理能力の高いSoCを搭載しています。
ちなみに2016年6月現在でミドルスペックといわれるスマートフォンの性能はAnTuTuベンチマークテストで27,000点~34,000点前後となっているので、P9liteがいかに処理能力が高いかが伺えます。
P9/P9liteのメモリ
- P9:3GB
- P9lite:2GB
P9では3GB、P9liteでは2GBのメモリを搭載。搭載量に違いがありますが通常2GBもあればAndroidを動かすには十分ですのでご安心を。
P9/P9liteのディスプレイ
どちらも5.2型フルHD(1920×1080)のIPS液晶を搭載しており、画素密度は423.636ppiで人の網膜では認識できないほど高精細。
ディスプレイサイズが5.2型と大きいので、人によっては大きすぎると感じるかも。心配な方は発売後に家電量販店等で実機を触ることをお勧めします。
P9/P9liteの保存容量
- P9:32GB
- P9lite:16GB
P9の保存容量は32GBとなっており、Android端末としては標準的な搭載量。一方、P9liteはリーズナブルモデルとなっているので16GBの搭載量となっています。
どちらの端末にも言えることですが、保存容量が32GB以上の端末からの乗り換え時にはデータの整理が必要となるので注意しましょう。
P9/P9liteはmicroSD カード(最大128GB)が利用できるので、保存容量は拡張可能です。
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P9/P9liteのバッテリー容量
P9/P9liteどちらも3000mAhのバッテリーを搭載。現時点では超大容量とまではいきませんが、Android端末のフラッグシップ機では平均以上のバッテリー容量を誇ります。
特にP9liteでは前モデルのP8liteから800mAhも容量がアップしているので、同価格帯のライバル機と較べても搭載量は長けています。
また、P9/P9liteに搭載されているSoC「kirin」は省電力性能が高いので、バッテリー持ちも期待できます。
P9/P9liteのカメラ性能
- P9:メイン/1200万画素×2 イン/800万画素
- P9lite:メイン/1300万画素 イン/800万画素
P9はメインカメラに1200万画素のカメラを2つ搭載したデュアルカメラを搭載していることが最大の特徴。ライカ製のレンズを採用しており、デュアルカメラに非常に力を入れたモデル。
ファーウェイは日本国内で「honor6 Plus」という端末をリリースしており、honor6 Plusもデュアルカメラです。つまり、過去にもデュアルカメラを手がけていることからノウハウを豊富に蓄えているので、ファーウェイのデュアルカメラは個人的に信頼度が非常に高いです。実際にhonor6 Plusのデュアルカメラで撮影したことがありますが出来が非常に良かったんです。
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一方、P9liteは1300万画素のシングルカメラを搭載しており、F値2.0の非常に明るいレンズを搭載しています。
インカメラはどちらも800万画素のカメラを搭載しており、自撮りでも非常に美しい撮影が可能となっています。1点気になった箇所が、インカメラのレンズはP9liteがF値2.0、P9がF値2.4となっており、レンズの仕様が若干違います。
一概に明るければ良いという事ではないので、特段気にする必要はありませんが、少し違ったので報告しておきます。
P9/P9liteの指紋認証機能
P9/P9liteは背面に指紋認証ユニットを搭載しており、360°どの角度からでも認証が可能となっています。
位置的に背面上部中央に指紋認証ユニットが搭載されているので、スマートフォンを持った時に自然と人差し指が指紋認証部分に触れることが出来るので、使い勝手はホームボタン一体型よりも個人的には上だと感じます。
また、OSで指紋認証機能がサポートされているので、様々な場面で指紋認証機能が使えることが嬉しいですね。
パスワードポチポチやパターンロック解除とはおさらばです。
P9/P9liteの対応電波
P9とP9liteが対応している電波の中で、日本国内で利用できる電波をピックアップして解説します。
ドコモの電波
ドコモで契約したSIM及び、ドコモ回線を利用した格安SIMで安心して利用が出来ます。
LTEは全国区をカバーするバンド1、東名阪の高速通信バンド3、地下・郊外・山間部での電波の繋がりやすさを左右するプラチナバンドの19、2015年末から提供開始となったバンド28に対応したクアッドLTEです。
3Gの電波に関しても全国区をカバーするバンド1、FOMAプラスエリア(山間部エリア)をカバーするバンド6にしっかり対応しています。
auの電波
auではCDMA2000というマイナーな3G電波を使っていますが、P9/P9liteはCDMA2000に対応していません。
LTEに関しては、主力となるバンド18には未対応ですが、バンド18を内包するバンド26には対応しており、主力電波の補助的電波であるバンド1にも対応しています。
TDD-LTEのバンド41には対応していないのでWiMAXの電波は受信できません。
auではマイナーな3G回線からの脱却を図りたいのか、最近はフルLTEモデルをリリースしていますが、専用SIMへの切り替えやが必要であったり、まだまだ一般的ではないので、au回線ではオススメしません。
ファーフェイの公式サイトにも「本端末はKDDIの移動体通信網を利用した通信サービスには対応しておりません。 それらの通信サービスのSIM でのご利用については、当社では一切の動作保証はいたしませんので、あらかじめご了承ください。」と記載があります。
ソフトバンクの電波
LTEの電波は主力となるバンド1、プラチナバンドの8に対応。ソフトバンクではこの2つの電波が主力となっているので、しっかりと電波的には対応しています。
3G回線に関しても主力のバンド1とバンド8に対応しているので問題はありません。
ソフトバンクでは、「他社が販売する携帯電話をソフトバンクで利用する」とう公式ページがありますが、実は2016年の1月末にSIMフリースマートフォンの一部が利用できなくなる事があり騒がれました。
ソフトバンクからの注意喚起として、ソフトバンクで既に契約している回線を利用する場合、「機種変更・契約変更」が必要と明記されています。
P9/P9liteをソフトバンク回線で利用する場合は、ソフトバンクショップで事前に利用可能であることを確認して下さい。また、利用可能な場合はソフトバンクで「機種変更・契約変更」手続きを行いましょう。怠るとIMEI制限でいきなり使えなくなる可能性あり。
【関連】ソフトバンクSIMでSIMフリー端末利用不可。時代に逆行したIMEI制限を開始。
ワイモバイルの電波
ワイモバイルはソフトバンクの子会社ですので、ソフトバンクと同じ電波エリアを利用できます。ですので基本的にはソフトバンクの対応電波と同じ考えで大丈夫です。
但し、ワイモバイル側の主力電波となるTDD-LTEのバンド41には非対応です。
P9/P9liteのキャリアアグリケーション(CA)
先ほどの対応電波解説で各キャリアは複数の電波を流していますが、端末がキャリアアグリケーションに対応しているモデルであれば、複数の電波を同時に掴んで通信速度が向上します。
計算は非常に簡単で、例えば50Mbpsの回線と100Mbpsの電波を同時に掴むと150Mbpsの通信速度で利用ができる画期的な技術です。
P9liteでは残念ながら対応していませんが、最大150Mbpsの通信速度には対応しています。
P9はCat.6で2つの電波を同時に受信可能となっており、組み合わせは B1+B19/B3+B19/B1+B3/B1+B8/B3+B8の5パターンに対応。
例えばドコモのSIMですとバンド1とバンド19の通信速度は112.5Mbpsとなっており、P9では2つの電波を同時につかめる場合は225Mbpsの通信速度が理論上可能です。(P9の最大受信速度はCAの組み合わせで最大262.5Mbps)
また、単純に電波を複数掴むことで速度が上がるだけではなく、回線の混雑時に複数の電波を掴むことにより、低速化を避けることも得意としています。
P9/P9liteのWi-Fiとテザリング
- P9:802.11a/b/g/n/ac準拠 (2.4/5.0GHz)
- P9lite:802.11b/g/n (2.4GHz )
P9liteは必要十分な標準的なWi-Fi規格に対応しています。
一方、P9はac規格にまで対応しているので、親機が高速通信に対応したモデルですとWi-Fi接続時に非常に高速な通信が可能となってます。
最近、家の固定回線も1Gbps(1000Mbps)が珍しくはなくなってきたので、家の固定回線を余すことなく利用したい方はacに対応したWi-Fi規格は魅力的です。
テザリングに関しては最大8台までの同時接続にどちらも対応しているので、安い格安SIMを挿してテザリング機としても利用可能ですね。
P9/P9liteのSIMスロット
- P9:NanoSIM
- P9lite:NanoSIM×2
P9liteはNanoSIMが2枚挿せますが、片方はSDカードと共有であることと、片方のSIMスロットを利用中の場合は、もう一方のSIMスロットは停止してしまうので、普段利用する場合は1つのSIMしか利用できない切り替え式となっています。
2つのSIMを挿して同時待ち受けが可能なデュアルスタンバイタイプではないので注意しましょう。
P9/P9liteのサイズと重量
- P9:145×70.9×6.95mm/144g
- P9lite:146.8×72.6×7.5mm/147g
P9とP9liteはどちらも5.2型の液晶を搭載していますが、P9はフラッグシップモデルらしくP9liteと比較して本体サイズがコンパクト&薄いです。
特に横幅が70.9mmであることはスマートフォンが持ちやすくなるので高評価。手は大きくなりませんがスマートフォンは大きくなっています。
画面サイズが大きくなるということは操作性を犠牲にしている部分があるので、できるだけ本体サイズがコンパクトであったほうが良いという私の考えです。
とはいいましても、5.2型は私は大きすぎると感じるので、サイズ感が気になる方は必ず実機を触ってから検討しましょう。
P9/P9liteは良く纏まったスマートフォン。性能的には満足できる
P9liteはミドルスペックの価格帯ながらその性能は従来のミドルスペックよりも1.5倍ほど性能向上していおり、新ミドルスペックの性能基準となることを期待しています。
現時点ではこの価格性能の端末はP9liteが長けています。ぶっちゃけ、今SIMフリースマートフォンで3万円程の端末を探しているなら性能的にP9liteは要チェック端末です。
現在はスマートフォンが新しく登場する時期で、その性能も底上げされた最新の端末と、現在も主流の製品が混在しているので、同じ価格でも性能差は非常に大きく、「今選ぶなら」を基準に考えるとP9liteはイチオシ。
一方、P9に関しては価格が「格安」とは言えませんが、その性能は不足することはありません。ライカのデュアルカメラは非常に気になる所。カメラ好きの方はチェックしておきましょう。
総合的にどちらの端末も価格対性能は良いので、オススメ出来るだけの端末に仕上がっています。
あと少しで発売開始となるのでもう暫く待ちましょう。
【NTT-X Store】HUAWEI P9/P9lite
【公式】ファーウェイ