Amazfit Balanceのレビュー!体組成計、温度測定に対応!出来る事が大きく増えたハイエンドウォッチ

Amazfitの最新ハイエンドウォッチAmazfit Balanceを試す機会をいただけましたのでレビューしていきます。外観と性能どちらもこだわった1台の実力、良い点と注意点をまとめていますので参考にどうぞ!

良かった点

  • 高級感を感じられる質感とデザインで厚みも薄め
  • 大画面で高精細、高輝度で見やすい有機ELディスプレイ
  • クラウンボタン搭載で操作性、レスポンスも良好
  • より使いやすくなったソフトウェア
  • 体組成やレティネス、表面体温測定等、豊富な機能に対応している
  • リニアモーター搭載により振動質感もとても高い

注意点

  • 人を選ぶお値段
  • 一部の文字が中華フォント
  • デフォルトでアプリ選択画面は使いにくい
  • 文字の一部の翻訳精度や、未翻訳の部分あり
  • Androidではカメラコントロールに非対応
  • 充電速度は心許ない

スペック、検証結果の一覧

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機能・仕様の検証結果を表示

外観デザインをチェック

Amazfit Balanceのデザインを見ていきます。スマートウォッチとはいえ大元は腕時計だし見た目も大事だよね。

▼そういう意味でも高級感アリアリなこのデザイン。結構良いですね、ってかパッと見で「これはイイやつ使ってるな~」って相手に印象付けられるってレベルに思えます。↓

▼筐体はマット調のストーンシルバーで、画面周辺のベゼルは薄くかつ端っこにはダイヤモンドエッジ加工がなされており、ここだけがキラリと光ります。↓

▼画面端のベゼルも目視1mmほどの幅で薄め!本体ボディのフチ部分にはメモリがあしらわれています。↓

▼右側面にはクラウンタイプのボタンとサイドボタンの2つが搭載。クラウンボタンはオレンジのアクセントがあしらわれています。↓

個人的にこのクラウンボタン、見た目は良いんだけど触った感じの質感がチープな印象も否めません。これは過去モデルAmazfit GTR 4でも感じてたんだけど、触ると極々僅かにグラつくような感触があります。

Apple Watchでのクラウンボタンではグラつきがなくドッシリしてる感触という記憶だったので‥個体問題によるバラつきかもしれませんが手元にある製品ではこんな感じだったので情報は共有しておきます。

▼話を戻して、厚みはこんな感じ。心拍ベース(盛り上がり)除いて1センチとちょっとですが、画面は大きめながら厚みも抑えられてる印象でした。特段薄いわけではないものの、取り回しにおいて気を使うことはなかったです。↓

とはいえこのモデルは4万円もする高級モデル。傷つくとショックも大。なんでガラスフィルムとかそういう保護的ななんかも買い揃えておきたいですね(´・ω・`)。

▼バンドはナイロン製。見た目が凄くオシャレです、グレーにオレンジと白のアクセントが織り込まれている高次元レベルのセンス。少なくとも筆者ごときには似合いませんので似合う女性のモデルの方、募集します。ウソです。↓

▼そんな冗談はさておきこのバンド、取り付けやすさと装着性も良かった!このナイロンタイプのバンドはマジックテープでとめるタイプなのでサイズ調整もくっつけるのもすっげー楽ちん!↓

前までナイロンタイプのバンドはこそばゆい感じがニガテで付けてなかった(のと最近レビューしたモデルが揃ってシリコンバンドだった)んですが‥不思議とこのAmazfit Balanceのナイロンは結構慣れるまでが早かったっす。改良されたっぽい。

ディスプレイの視認性は相変わらず抜群、デザインセンスも秀逸

スマートウォッチの顔ともいえるディスプレイはサイズが1.5インチ。円形タイプのものとしてはなかなかに大きめです。スペックは上のスペック表を見てもらえれば分かる通り、ハイエンドらしい高レベルな水準にまとまっていますよ!

▼筆者のウデが細い(というか骨同然)のを加味してもなかなか大きく主張と存在感をひしひしと感じられます。上述したようにデザインも良いし、腕部分におけるアクセントとしても十分でしょう。↓

▼大きさだけでなく解像度も優秀。解像度と大きさから計算した画素密度は323ppi。高精細となるボーダー300を超えており、それゆえドットの粗さは全く感じません。文字も実にキレイで良い(`・ω・´)。↓

▼当然のごとく有機ELタイプなので黒地主体なスマートウォッチや文字盤デザインとの相性は抜群。色も鮮やかに出ています。ちなみにこのカラーモードは変更可能で「ビビッド(デフォルト)」「自然」の2タイプで選択可能。↓

最大輝度はなんと1,500ニトを実現。直射日光下ではバッチリ文字の認識もグラフの識別もできるレベルでした。↓

1,500ニトっつったら10万円超えのハイエンドスマホなみの輝度。ハイエンドウォッチゆえ当然かもしれんですが、視認性の良さはガチです。

スマートウォッチを運動メインに使う方で野外での視認性を懸念する方にとっても、Amazfit Balanceなら安心して使っていけるでしょう。

▼自動輝度調節にも対応しています。ただ輝度の調節度合いは暗めで、野外でも屋内下でもこの若干の暗さが気になるところでした。これは歴代で触ってきたモデルもそうだったので、そろそろなんとかして欲しいもんですね。↓

文字盤デザインも充実。センスも良いしコンパス内蔵もあったぞ!

文字盤デザインも当然たっぷり用意してあります。筆者好みな秒針まで表示されるデジタルとか情報量の多い文字盤とかもあるぞ!自前の画像も当然使えますし、デカいから尚更見てて楽しいのよねこれ。↓

本体にいくつまで入るかはわからんのですが、筆者が試した限り13個までインストールは可能でした。

これ、歴代モデルと同じくMP3形式の音楽ファイルもブッ込めるんで内蔵ROMが許す限りいくらでも放り込めそうですね。ちなみに公式サイトいわく音楽保存は2.2GBまで可能だそうです。

▼過去モデルのデフォルト文字盤デザインもありました。例えばこのライムグリーンのやつ、運動特化モデルのAmazfit Cheetahくんのデフォルト文字盤ですよ。GOボタンを押すと即ランニング測定の準備画面に飛ぶ挙動も同じでした。↓

▼あとこれびっくりしたんだけど‥なんとプリインの文字盤の中に「コンパス入り」があったんですよ。時計だけでなく方位も同時にリアルタイムで表示してくれます。これ便利!!↓

筆者はウーバーとかイーツとか、バイクでメシを配達する暇つぶしもやってるんですが、これがすごく重宝しとります。Googleマップでナビ開始したときに「北東に進みます」って言われるんですが北東ってどの向きだよ!って毎回なっちゃうもんで(´-ω-`)。

しか~し、これ電池持ちが死にます。コンパス用のセンサーも常時使うことになるんで、当然消費電力が増えるワケで‥。

文字盤選択画面では「高電力消費」って警告表示出るんですが、この消費具合の違いは予想以上に大きいですね。バッテリー持ちについては後述にまとめていますが、少なくとも文字盤デザイン1つで体感でもかなり短くなるのは確か。

一方、Amazfit Balanceの解像度が高いゆえの弊害が出ているらしく‥文字盤によっては解像感というかシャープネス的なもんがありませんでした。文字の細部まで見るとボヤっとしてる感じが気になった(´・ω・`)。

これまでのスマートウォッチはたいてい解像度が低かったり普通だったりってもんだったんで、これは予想外のネックですね。気にならん人は多いと思いますが、シャープな見た目を求める筆者としてはちょっと気になった。普通に使えるけど‥でも気になる。そういう絶妙な感じ。

あとアプリ側の挙動も改善希望。文字盤デザインをインストールすると自動で一覧に戻される親切仕様なんですが、これがかえって邪魔。

▼どういうことかというと、画面の下部に「おすすめ」って出てる、今選んでる文字盤と似たタイプのデザインが4つ出てくるんですが‥↓

今選んでる文字盤をインストールした後にこれも入れよう!ってなっても、自動で前の画面に戻されるせいで邪魔されてしまいます。

しかも読み込みごとにランダムでおすすめの内容が入れ替わってしまうため、一目惚れした文字盤デザインを何回も逃してしまうこともあって‥すげー悔しかったよ。これが所謂一期一会ってやつですかね(白目)。

▼その他、AoD表示も対応。本物の腕時計よろしくウデを傾けずにチラ見で時刻が分かるってのは良いもんですね。また文字盤デザインによってデザインが変わるっちゅうのも魅力です。↓

一部の文字が中華フォント。翻訳の精度も一部怪しい

Amazfit BalanceってかAmazfit製品では毎回気になってるポイントなんですが、フォントの一部が中華仕様です。送信の「信」とか、「新」とか「今」とか様々な漢字が中華フォント‥これが読むたびに気になる。

読めないわけではないですし、大きく漢字が崩れている、ということもありません。部首の一部とかそういう細かい部分で、線が繋がってなかったりとか向きが違ったりって程度ではあります。

でもスゲー気になる。ムズムズする。まして4万円クラスのハイエンドモデルだし尚更です。

まいどまいど病的レベルに神経質な部分を気にしちゃうような筆者ぐらいしか気になる人はいないかもしれんですが‥一応この点も注意ポイント。

やがては日本仕様のフォントもぶっ込んで欲しいです。Zepp OSってアプデで年々細かい改良がされてるから期待してる。

この点は海外メーカーあるあるではあるんだけど、ちょっと前にレビューしたXiaomi Smart Band 8ではフォントも翻訳精度もバッチリだったし、その面でもAmazfitには頑張ってほしい。実用上問題ないとはいえ、作り込みでグッと印象は変わりますからね。

デフォルトでアプリ選択画面は使いにくかった

前モデルにはなかった要素としては、アプリメニューが変わってます。

▼こんな感じでタイルがバ~~~~って一覧に並んでます。↓

これ、めっちゃ使いづらい、ってかどれがどのアプリなのかがわからんことも多かったです。電話とか運動とかそういうのはわかるんだけど、時計やタイマーがどっちなのかわからんみたいな見間違えが何回もあって‥ストレス感じざるを得ません。

▼一応クラウンボタンを回せばズームインも可能でアプリの名前も出てくるようにはなりますが、最初からリスト方式にすればいいよねとも思ってしまう。↓

▼設定アプリから「個人設定」→「アプリの表示」で、従来のリスト表示に戻せます。元通りにできるのは救い。↓

クラウンボタンでの選択操作も対応

上で書いたクラウンボタン。これがあるってのはやはり全然違う。スクロールとか項目を選択するときに便利なんすよね。あと操作しやすいだけでなく画面を触らずに済む故に指紋で汚れにくいっていう副次的なメリットも見逃せない(`・ω・´)。

さらに、Cheetahと同じく「クラウンボタン主体の操作」も対応しています。Cheetahと違ってデフォルトで設定はされていませんが、これは筆者からすればオススメなんで是非とも使って欲しい。

▼オンだとこういう項目が青くなったり青枠が出てくるようになり「クラウンを押し込んで決定、下のサイドボタンが戻る」という操作方式になります。なおこれがオンの場合、サイドボタンでのショートカット操作は文字盤以外では重複されて使えなくなります。↓

あとバイブレーションの対応はもちろん、その質感も凄く良かったです。通知や着信時での振動だけでなく、クラウンボタンを回したときもすごく細かく震えます。

クラウンボタンは物理構造的にカチカチしていない(なめらかにクルクル回るだけ)んですが、この振動のおかげで「しっかり操作できてる」っていう感触も得られます。

あと、Amazfit Cheetahの場合では操作レスポンスが鈍かったため使いにくかったんですが、こちらではそれも改良し、回したらすぐに反応するように改善されてました。

Zepp OSのUIデザインも洗練

筆者はこれまでも数多くAmazfitモデルをレビューしてきたんですが、それ故Zepp OSの基本的な挙動には慣れっこ。

▼ただAmazfit Balanceの場合は細かい部分で改良がみられます。まずコントロールタイル部分のバッテリーですが、これが数字だけでなく外周部分にバーが追加されてて、残量によって変わるようになっててより視認性が上がってました。↓

▼アプリの一覧画面のアイコンも種類が増えているほか、設定画面ではアイコンに色がついたことでよりひと目でのわかりやすさも向上。マイナーながらもありがたく感じる恩恵ですね。↓

▼ちなみにレビュー時は最新バージョンにアップグレードして検証しているわけなんですが、少し前にレビューしたAmazfit Bip 5だとまだ旧タイプのままでした。↓

こういった旧モデルにもこういうアップデートが降ってくるかはわかりませんが期待したい。

▼その他、Alexaアシスタントやワンタップ測定、様々なコンテンツをまとめて表示するカード表示も対応しています。↓

▼天気予報の画面はこんな感じ。明日以降の天気もひと目でわかりやすかった!↓

Androidではカメラ遠隔操作に非対応なので注意

Amazfit Balance、Androidスマホと接続している場合だとカメラの遠隔操作ができません。iPhoneだと出来るようです。

他スマートウォッチ、スマートバンドでは対応してるモデルも多いんですが、この点は謎。三脚で自撮りとか集合写真とか風景撮影とかしたい方にとっては要注意ポイントです。

体組成計、体温計に対応してるぞ!

▼Amazfit Balance、これまでにはなかった体組成計に対応しているのが特徴です。↓

体組成計とはなんぞやって話なんですがざっくりいうと「体重、体脂肪率、筋肉量といった身体を構成する部分のスペックを測定」というもの。

▼体重計みたいな機器で対応してるものもあるんですが、スマートウォッチたるAmazfit Balanceで体組成計対応ってのは凄いわ。↓

▼体脂肪率、筋肉量、骨量までわかる。あくまで医療用として使えないとはありますが、こういう身体のパラメーターというかスペックが可視化出来るって凄ぇな~って感じました。技術の進歩をひしひしと感じる。↓

ただ測定するときは結構大変でした。上のクラウンボタンと下のサイドボタンに指をあて、さらに付けているウデにくっつかないようにする、っていう体勢で測定するんだけど、これで数十秒安定させるのはなかなか苦労しますね。

▼またやり方自体は説明されるんですがそれでも正しい姿勢がどういうものなのかは分かりにくかった。何回か試行錯誤してようやく測定完了。慣れるまでが大変ですね。↓

▼一方で体温計は難しい手間なく使えます。手首の表面温度を検知してくれるので、具合が悪い時とか体温が気になるときにサッと測れるってのが良い。↓

運動測定ではZeppコーチでの運動支援も対応

Amazfit Balanceはスポーツモード測定にも力が入っており、156種類の測定に対応。

加えてウォーキング、ランニング、サイクリング、水泳など、計8つの自動認識に対応。測定を開始していなくても歩き続けていれば自動でそれを検出して測定するか否かの画面が出てきます。

▼またスマホアプリからZeppコーチなる機能で、運動においての計画を立てることも出来ます。1週間に何日運動するか、1回毎の運動強度はどれほど強めるか、といった感じ。↓

▼画面がデカいから運動中でも内容がひと目で視認しやすいのは大きいと思います。GPSも内蔵だし、通ったルートラインもAmazfit Balance本体で確認可能。↓

▼またレディネスという新機能も搭載。これは睡眠や心拍数、運動量といった点から身体のコンディションを数値化し、運動をどれほどすべきかという指標にもなります。↓

▼身体だけでなく精神的な部分も測定してくれます。睡眠時間や活動時間で算出されるようです。↓

クイック返信、単体通話も対応

▼これまでのAmazfitモデルと同様にAmazfit BalanceはLINEでのクイック返信に対応しています。あらかじめ定型文が用意されていますが、アプリ側での設定も可能。↓

▼絵文字での返信も対応しています。↓

▼SIMは非対応ですがBluetooth経由での単体通話も可能なのがGood。音質も申し分なく通話も支障はありませんでした。アプリで指定した電話帳でお気に入りを設定しておけばワンクリック発信も可能。便利です。筆者の場合掛ける相手はいませんが。↓

▼通話途中でのキーパッドやミュート、スマホへの切り替えも可能。かける相手がいなかったんでコンギョが流れるあの番号で検証。コ~ンギョ~♪コンギョッ♪↓

電池持ちは文字盤によっても大きく変動する

▼ バッテリー持ち自体は良好で、標準で2週間。ただ使用シーンによって大きく変動します。AoD(常時表示)をオンにしただけで5日まで縮むんす。↓

筆者は自動検出だったり睡眠モニタリングだったり心拍数やストレスなどの24時間測定を全部オンにするなどとにかくハードな使い方で検証。また上でも記載した高電力消費ディスプレイで運用。その場合、24時間で34%ほど消費されていました。

▼単純計算でまる3日もつか持たないか、という具合になるので、電池持ちを気にする場合は設定や文字盤のカスタマイズも綿密に行う必要が出てきますね。なお電池持ちを改善するためのメニューも表示できます。これらを切れば電池持ちが伸びるっちゅうワケ。↓

▼充電速度はまあまあ。15分で25%のペースで、1時間ほどで満充電は可能です。出勤orお出かけ前のシャワーとかコーヒータイムとか、そういう小休憩程度の時間ではちと心許ないですね。寝る前の充電もときに必要となりそう。↓

Amazfit Balanceをオススメできる人

Amazfit Balanceはこんな人にオススメできるスマートウォッチです。

  • 性能が充実したハイエンドモデルが欲しい人
  • スマートウォッチで、かつ見た目に高級感を求める人
  • 体組成計など、体の状態が気になる人

価格は高いですがスペック的にはかなりのもの。特にスマートウォッチでは珍しい体組成計、体温計が使えますし、そういう方面においては同価格帯の競合モデルにはない明確な強みといえます。

対応機能やスペック的な意味で充実しているという意味でも、ハイエンドモデルの中では名前通りバランスに優れているモデルともいえますね。

Amazfit Balanceの購入先まとめ

■Amazfit Balance■

初出時価格→41,900円

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