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CHUWI LarkBoxのレビュー!SSDも増設できる手のひらサイズのミニPC!

CHUWI LarkBox

コンパクトで取り回しの良いミニPC。設置場所を選ばない手軽さから人気のジャンルとなっています。ノートPCやタブレット、ミニPCを多数輩出しているCHUWIから新型ミニPCであるCHUWI LarkBoxが登場!

コンパクトさがウリのミニPCでも一際コンパクトなCHUWI LarkBoxはクラウドファンディングサイトのIndiegogoでは目標金額の276万円を超え、現在では目標額の2,700%の約7,500万円まで出資され、めでたく目標を達成をしているので発売は確定となっています。目標達成率からも需要の高さが伺えますね。

私自身も気になっていた中、CHUWIよりサンプル機を提供していただいたので早速レビューしていきます。楽しみ!

CHUWI LarkBoxってどんな端末?

  • 超コンパクトなお手頃ミニPC
  • 発売時期:2020年8月予定(クラウドファンディング出資者)
  • 価格:約1.7万円(クラウドファンディング価格)
  • 気にいった:持ち運びにも最適な超コンパクトボディ。
  • 気になった:エントリークラスなので性能は低い。

CHUWI LarkBoxの詳細スペックや特徴

製品情報
端末名 CHUWI LarkBox
発売年 2020年
メーカー・ブランド CHUWI
対応バンド・周波数・ネットワーク
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.1
本体仕様
サイズ 高さ:61mm
横幅:61mm
厚さ:43mm
重さ 127g
本体色 ブラック系
システム仕様
OS Windows10/Linux
CPU(SoC) Intel Celeron J4115
メモリ/保存容量
組み合わせ メモリ6GB+容量128GB
ストレージカード MicroSD対応
M.2 SATA SSD対応(M.2 2242)
カメラ
背面カメラ -
機能仕様
防水/防塵・タフネス等級 非対応
イヤホンジャック あり
NFC 非対応
バッテリー
ポート USB 3.0(Type-A)×2
USB Type-C×1
スペック表のソース
参照元

CHUWI LarkBox

CHUWI LarkBoxの付属品はどんな感じ?

付属品は本体以外に説明書や保証書などの書類、VESAマウント用の金具にACアダプターと結構シンプル。

CHUWI LarkBox

製品版ではACアダプターは写真のような長方形のタイプではなく、以下のような正方形型のコンセント差し込みと一体のデザインに変更されているとのこと。ACアダプターの重量も半分近くになりデザインもコンパクトになっているようなので、取り回しはかなり良さそう。

CHUWI LarkBox

サンプル品ではVESAマウントアダプターをディスプレイへと固定するネジが封入されていませんでしたが、製品版ではネジが封入されているとのことなのでご安心を。それに伴い今回のレビューではVESAマウントを使用した取り付けなどは行っていませんのでご了承ください。

CHUWI LarkBoxの外観はどんな感じ?

CHUWI LarkBoxの外観はこんな感じ。メチャクチャコンパクトって一言に尽きます。

CHUWI LarkBox
正面は電源ボタンが配置
CHUWI LarkBox
背面に端子類が配置
CHUWI LarkBox
右側面はMicroSDスロットやイヤホンジャック端子が配置
CHUWI LarkBox
左側は何も配置されていません
CHUWI LarkBox
上にはファンが搭載。ここから吸排気を行っているようです

シングルファンですが、ファンのサイズは面積から考えると結構大きめ。

CHUWI LarkBox
下はCeleronステッカーと滑り止めのゴムがあります

滑り止めのゴムの内側のネジを外すとSSDを接続できるスペースへとアクセスできます。滑り止めゴムはネジで固定している方式ですので、ストレージ拡張の際にはゴムが外れやすくなります。滑り止めゴムはサイズが小さいこともあり紛失しやすいため、分解時滑り止めゴムの取り扱いには十分注意しましょう!

CHUWI LarkBox
手の中に収まるコンパクトサイズ

CHUWI LarkBoxを持ってみました。手の中にスッポリと収まるサイズ感は「This is ミニPC」って感じ!軽量なのでどこでも置いておけるのも嬉しいっす。

CHUWI LarkBoxの性能ってどんな感じ?

CPUはIntelのエントリー向けCPUであるCeleron J4115、メモリはLPDDR4の6GB、ストレージはeMMC 128GBを搭載。Celeron J4115は2017年に発売されたデスクトップ用の組み込み向けプロセッサであり、他社のミニPCにも搭載実績があるものとなります。

メモリは6GBとエントリークラスのPCにしては多めに搭載。メモリとは打って変わりストレージはeMMCが128GBとミニマムな仕様ですが、別途M.2 SATAのSSDが搭載可能なので、そちらを使用することも可能です。

以上より、現時点ではエントリークラスとされますが実機でもベンチマークソフトやゲームを使って実機検証してみます!

ベンチマークで性能をチェック!

様々なベンチマークソフトにて測定した結果です。CHUWI LarkBoxの性能はどのようなものなのか把握するための参考にどうぞ!

まずは総合的な性能が図れる定番ベンチマークソフトのPCMark 10で測定。以前レビューしたHUAWEI MateBook D 15では2718だったので、CHUWI LarkBoxはおよそ2分の1ほど差がつけられているといえるでしょう。

CHUWI LarkBox
PCMARK 10のスコアは1782点

同じく有名なベンチマークソフトであるPassMarkでも計測!

CHUWI LarkBox
PassMark Ratingは961.9

レンダリング性能が測定できるCINEBENCHで計測。参考までにHUAWEI MateBook D 15のスコアは1426だったので、HUAWEI MateBook D 15と比べるとおよそ4分の1ほどのレンダリング性能と言えるでしょう。

CHUWI LarkBox
CINEBENCH 20のスコアは393

ストレージ速度の測定でよく用いられるCrystalDiskMarkで内蔵ストレージ速度を測定。本体内蔵のストレージはeMMCなのでSATA接続のSSDよりも速度面で劣りますが、それでもHDDより高速。大容量ファイルを大量に扱うのでなければ十分なはずです。

CHUWI LarkBox
CrystalDiskMarkの結果はRead:329.01MB/s、Write:106.72MB/s

内蔵のeMMCはCHUWIによるとFORESEE製とのこと。一応CrystalDiskInfoにて調べたところ、PHISONとコントローラーメーカーの名前が出てきました。PHISONはSSDをはじめとしたフラッシュメモリのコントローラーメーカー大手となりますので、CHUWI LarkBoxのeMMCはPHISON製のコントローラーを搭載したFORESEEのeMMCと言えるでしょう。CHUWI LarkBox

以上の結果より、CHUWI LarkBoxに搭載されているCeleron J4115は軽い作業ならこなせるエントリークラス相応の性能です。

ゲームは快適に遊べる?

GRID Autosports

2014年にPS3/Xbox 360にて発売されたゲームのGRID AutosportsのPC版をプレイ。PS3からPS4への移行期に発売されたゲームです。ちょうどベンチマークテストがあったので測定してみました。

CHUWI LarkBox
ウルトラ・ローでテスト
CHUWI LarkBox
テスト時は思ったよりも動いており、ソコソコ遊べそうな感じでした。
CHUWI LarkBox
平均FPSは34.40
CHUWI LarkBox
ついでに最高画質のウルトラでテスト。
CHUWI LarkBox
予想はしていましたが、テスト中はガックガクでまともにゲームはできなさそうな感じでした。
CHUWI LarkBox
平均FPSは12.50。最低、最大ともに12.50だったので、下限を下回ったと捉えて良さそうです。

VA11-Hall-A

昔のPCゲームを意識したデザインが特徴のVA11-Hall-A(ヴァルハラ)をプレイ。

CHUWI LarkBox

2Dでなおかつドット絵ベースの軽めなゲームなだけに快適に動作しました。VA-11-Hall-Aのメイン要素とも言えるカクテル作りもしっかりと調合可能。CHUWI LarkBoxのコンパクトサイズと相まって手軽に遊べること間違い無し!

以上より、CHUWI LarkBoxに搭載されているCPUはあくまでもCeleronということもあり、2Dゲームや軽めの3Dゲームならソコソコ遊べそうですが、画質がいい最新3Dゲームなどは動かないと考えてもらった方が良さそうです!

Chromeで複数のタブを開いて動画再生しても問題なし!全画面の動画再生もOK!

CHUWI LarkBoxはCeleron J4115にメモリを6GB搭載。メモリはエントリークラスにしては多めな6GBも搭載しているので、アプリの同時起動などマルチタスクでも十分使えます。

負荷テストとして、ブラウザのChromeにてYoutube動画をタブ5つ分同時再生し、更にガルマックスのWebページをタブ5つ分表示の合計10タブを同時に開いてみました。

CHUWI LarkBox
少しモタつく場面はあったものの、不便に感じるほどではありませんでした

結果として、どの動画も遅れることなく再生でき、さらにブラウジングも可能でした。やはりメモリは6GBあるおかげか、よっぽど負荷のかかるマルチタスク作業以外は十分こなせそうですね!

また、負荷テスト時の使用率をタスクマネージャーにてモニタリングしましたが、メモリ使用率は76%ほどとまだ余裕がありそうな感じ。ただ、CPU使用率は結構いっぱいいっぱいって印象です。やはりこの辺はCeleronの限界かもしれないですね…

CHUWI LarkBox
CPUが結構いっぱいいっぱいな感じ

全画面でFHD画質の動画再生もしましたが、快適に視聴可能。FHDの動画再生程度なら難なくこなせるって感じですね!

CHUWI LarkBox

以上より、マルチタスク作業はメモリが6GB搭載されていることもあり、エントリークラスの割にはしっかりとできました!

CHUWI LarkBoxの機能検証結果はどんな感じ?

項目 内容
外部映像出力 HDMIから出力可能
USB-C充電 可能
USB 3.0端子の数・位置 背面に2つ
ストレージの拡張 M.2 2242 SATA SSDが使用可能

 USB 3端子は2つ。接続する機器は厳選しよう!

CHUWI LarkBoxのUSB 3端子は2つ。ミニPCとしてはよくある数なんですが、USBキーボードとUSBマウスを別々に接続するとそれだけで埋まってしまい、USBメモリなどの外部ストレージが使えなくなってしまいます。USB-C端子も搭載されていますが、CHUWI LarkBoxは基本的にUSB-Cからの給電がメイン。あまり期待はできません。

対策としては、

  • キーボードやマウスはBluetooth接続のものを使用する
  • USBハブを使用する
  • MicroSDやSSDを増設してUSB接続の外部ストレージを使わないようにする

など、極力USB端子を使わずに配線を少なくスマートにするのがベストだと思います。

▼ケーブルレスで取り回しが良いBluetoothキーボードやマウスの一例です。ぜひご検討ください!↓

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▼タッチパッド一体型も選択肢としてアリ。入力機器がコンパクトに出来るので持ち運び予定の方はこちらの方がいいかも。↓

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▼USB機器をたくさんつなぎたい方はUSBハブ!安定した接続を求めるならACアダプターに対応したUSBハブをご検討ください!↓

M.2 SATA SSDが増設可能!サイズは2242!

CHUWI LarkBoxは底面にSSD用のスロットが配置されているので、別途SATA規格のSSDが増設可能。サイズは2242と小さめのものが対応しています。今回は手持ちのM.2 2242のSSDが無かったので増設は試していませんのでご了承を。

ここでSSDについて補足。

M.2 SSDには数種類の規格サイズが定められており、2242は小さめの部類。ただし、主流は2280という少し大きめのサイズであり、各メーカーも2280サイズをこぞって発売しているんですが、2242はメインストリームでないこともあってか発売しているメーカーが少ないのが現状。

あまり出回っていないということは価格も同容量の2280よりも高価になることが予想されます。その点も踏まえて増設する際はご自身にあったSSDを選ぶようにしましょう!

▼価格と容量のバランスでは以下の製品がオススメ。256GBとCHUWI LarkBox内蔵のeMMCの倍の容量があるので、起動ディスクにするもよし、データ格納用にするのもよしです!↓

CHUWI LarkBoxまとめ

CHUWI LarkBox

手軽に持ち運んだりできるのがミニPCの特色ですが、CHUWI LarkBoxはさらに一歩進んだ小型、軽量化によりミニPCでも屈指のコンパクトサイズを実現。

ここまで小さくしていてもSSDが増設できちゃうのも嬉しいポイント。超コンパクトボディの代償として性能は劣控えめですが、ネットブラウジングや書類作成程度の軽作業なら必要十分。

サブPCで使うのはもちろん、コンパクトなボディを生かしてリビングのTVに接続して家族共用のお茶の間PCにしたり、ストレージを拡張して動画再生用PCにしてみたりと使い道は色々。

価格もお手頃なのでとりあえず買ってみるのもいいのではないでしょうか!たくさんPCを所有している私でもかなり欲しいって思っちゃった逸品ですよ!

■メモリ6GB+容量128GB■

初出時価格→329.99ドル
過去最安値→149.99ドル

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