CUBE Free Young X5の実機レビューと評価。低価格なら魅力的な中華タブレット

CUBE Free Young X5

どうも、ガルマックスの猶木(なおき)です。

一時期、79.99ドル(執筆時レートで8,729円)で購入可能であった8型LTE対応の中華タブレットCUBE Free Young X5をGEARBEST様の御厚意で試す機会を頂きました。感謝御礼。

当サイトでも、GEARBESTでCUBE Free Young X5が独占発売する際に開催された発売記念キャンペーンの告知記事を発信していましたが、気になる方は実機レビューを参考に検討してみて下さい。

CUBE Free Young X5の総合評価

[良かった]

  • 4G/3G/2Gに対応しているので単体で通信が出来る
  • MediaTekのMT8783の処理性能が高い
  • 薄く高品質な外観
  • 日本語及び日本のプレイストアに対応

[イマイチ]

  • ジャイロセンサー非搭載
  • DSDSは+2Gの固定で日本では特にメリットは無い
  • 価格の変動が大きいので、購入価格により総合的な評価が大きく異る

[総合評価]

デザインは美しく薄く軽量でスタイリッシュ。処理性能も2017年8月現在の現行ミドルスペックに近い性能を持っているので普段使いでも快適です。

一方で、MediaTek製のSoCを採用しているので3D性能はそれほど高く無く、また、ジャイロセンサーに対応していないので、一部のアプリは利用できないなど低価格故の仕様で有ることを知っておいた方が良いです。

また、一時期は79.99ド ル(8,729円)で購入できたのですが、この価格なら大満足。しかしながら海外ネットショップでは価格の変動が激しいので価格が高いと魅力は一気に失われます。

僕が利用した限り、CUBE Free Young X5のコスパが良いといえるラインは購入価格が1.3万円以下の時です。ちなみに現在GEARBESTでは29,800円。この価格だと「MediaPad M3 Liteのスペックと性能評価。LTE/3G対応、Snapdragon 435の8型タブレット!」で紹介している購入できてしまいます。

GEARBESTでの価格は日々変化するので、まずはGEARBESTでCUBE Free Young X5の価格をチェックしてから購入検討するに値するか考えましょう。

CUBE Free Young X5のスペック

項目スペック
OSAndroid 7.0
SoCMediaTek
MT8783
メモリ3GB
保存容量32GB
SDスロット独立スロット搭載
液晶8型IPS
(1920x1200)
背面カメラ1300万画素
前面カメラ500万画素
対応バンド2G: GSM 900/1800MHz
3G: TD-SCDMA Band 34/39,WCDMA B1 2100MHz
4G: FDD-LTE 1800/2100MHz,TD-LTE Band 38/39/40/41
SimサイズMicroSIM×1
NanoSIM×1
DSDS
+2Gの為、4G+3Gではない
Wi-Fi802.11a/b/g/n
ジャイロセンサー 非搭載
バッテリー3800mAh
サイズ21.40 x 12.70 x 0.88 cm
重量338g

CUBE Free Young X5はSoCにMediaTek製のMT8783を採用、メモリは3GB、画面解像度は1920×1200のIPSパネルを採用する8型のミドルスペックタブレットです。仕様的なバランスは良いですね。

CUBE Free Young X5のAnTuTuベンチマークスコア。

CUBE Free Young X5の実機でAnTuTuベンチマークスコアを測定してみました。

  • 総合スコア:43186
  • 3Dスコア:6339

以下は現行モデルの各性能帯スコアです。

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き

2017年8月現在、Snapdragonベースの現行ミドルスペックSoCはSnapdragon 430。MT8783の総合性能は同等クラスですが、3D性能は約3,000点近く低いです。ゲームを中心に利用しない使い方だと動作に不満を抱くこともありません。軽快です。

▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]

CUBE Free Young X5の外観をチェック。

CUBE Free Young X5の外観をチェックしてみましょう。

▼同梱物に関してですが、充電用のMicroUSBと中国語の取扱説明書、保証書のみです。保護フィルムはディスプレイに貼付け済みです。↓

CUBE Free Young X5の同梱物は必要最低限

数値よりも薄く軽量に感じる洗練されたデザイン。

本体の厚さは8.8mm、重量は338gと8型タブレットでは一般的なサイズと重量に収まっていますが、外観のデザインなどで数値よりも薄く軽量に感じます。

▼ディスプレイ側にも500万画素のインカメラを備えています。↓

CUBE Free Young X5は正面に500万画素カメラも備わっています

▼外観は一部を除き背面パネルは金属製のメタルボディーで背面は丸みを帯びたラウンドフォルム形状です。本体の周囲はダイヤモンドカットが施されており美しく輝きます。この加工と背面のラウンドフォルム加工によりパッと見は非常に薄い印象を与えてくれます。

CUBE Free Young X5の背面は丸みを帯びたラウンドフォルムで手当たりが良い

▼背面上部には1300万画素のカメラとフラッシュを備えています。↓

CUBE Free Young X5は1300万画素カメラを備えています。

▼本体の側面(画面側から見て右側)に電源ボタンとボリュームボタンが備わっています。ボタンもしっかりしたクリック感でガタツキは全くありません。↓

CUBE Free Young X5の本体側面には電源ボタンと音量ボタンが備わっています。

▼本体底面にはスピーカーグリル。モノラルスピーカーです。↓

CUBE Free Young X5の本体底面にはスピーカーが備わっています。

▼本体上部には充電用のMicroUSB端子とイヤホン端子が備わっています。↓

CUBE Free Young X5の上部にはMicroUSBとイヤホン端子が備わっています。

SIMスロットの位置とSIMサイズの注意点

▼SIMスロットは本体背面のカメラが備わっているプラスティックカバーを開く事でアクセス出来ます。爪で固定されているので初めて開ける時は折れないかとドキドキしましたが大丈夫でした。↓

CUBE Free Young X5の背面上部がパカリと開きます。

▼スロットはMicroSD、MicroSIM、標準SIMのスロットがそれぞれ独立して搭載されています。

CUBE Free Young X5はMicroSD、MicroSIM、標準SIMが全てささります。

▼SIMサイズは1番小さいNanoSIM、中サイズのMicroSIM、1番大きい標準SIMに分かれているのですが、SIMサイズは「小は大を兼ねる」ので、NanoSIMで利用する場合はSIMサイズ変換アダプターを利用する事でサイズアップ出来ます。

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CUBE Free Young X5の電波とDSDSの仕様

CUBE Free Young X5は海外製品なので日本で利用する場合は自己責任となります。

日本の電波にはそれほど対応していない。

当たり前と言えば当たり前なのですが、海外製品なので日本の電波にそれほど対応していません。

バンド構成も、日本で利用されている一部の電波に対応しているのみで、ドコモ、ソフトバンク、auのいずれも必須バンドには対応していません。

CUBE Free Young X5は4Gでバンド1/3/41、3Gでバンド1の日本でも合致するバンドに対応しているので、ドコモやソフトバンク系の回線であればエリアは狭いですが通信は可能です。

いずれにせよ、プラチナバンドなどに対応しておらず常用は厳しいと思うので、オマケ程度の機能と思っておいたほうが良いでしょう。

DSDS対応だけれど4G+3Gでは無いので注意。

▼DSDSの仕様を検証してみましたが、片側が4G又は3Gに設定されている場合は、もう片方が2G固定でした。

CUBE Free Young X5のDSDSは4G+3Gのデュアルスタンバイではない

日本では2Gが停波となっている為、CUBE Free Young X5のDSDS機能は活かせません。海外で2Gを利用しているエリアであれば、通話を2G、データ通信を4G又は3Gの同時待ち受け状態で利用可能です。

CUBE Free Young X5の機能をチェック

CUBE Free Young X5の機能をチェックします。

日本語に対応。Playストアも日本語圏を利用できます。

▼搭載されているOSはAndroid 7.0で初回起動時に日本語を選択可能です。

CUBE Free Young X5は日本語で利用可能です。

Playストアも日本語圏のストアを利用出来るので日本で売られているタブレットと使い勝手は大きく変わりません。言語は日本語ですがキーボードで日本語は入っていないのでストアでGoogle日本語入力をインストールしましょう。↓

CUBE Free Young X5は日本語のPlayストアも使えます。

無駄なアプリがほとんど入っていない。

▼CUBE Free Young X5に初期導入されているアプリは必要最低限といった印象です。Playストアも利用できるので特に困ることも無く、むしろシンプルな構成に好感を覚えます。

CUBE Free Young X5に初期導入されているアプリは必要最低限

独自機能はジェスチャー機能のみ。

▼独自機能も少なく、ジェスチャー機能くらいしか独自に搭載されていません。メニュー名は英語ですが、各種割当時には日本語表記なので分かりやすいです。

CUBE Free Young X5に備わっている独自機能はジェスチャー機能くらい

CUBE Free Young X5のゲーム性能をチェック

CUBE Free Young X5のゲーム性能をチェックします。

ジャイロセンサーは非搭載なので一部のアプリが利用できなかった。

ジャイロセンサーの有無を確かめるためにARやVRのアプリを導入して検証しましたが、CUBE Free Young X5はジャイロセンサーが搭載されていませんでした。

▼例えばポケモンGOだと現実世界にキャラクターを表示させるARモードがCUBE Free Young X5で利用出来ず仮想空間でのプレイとなります。↓

ポケモンGOをプレイする場合はジャイロがあったほうが良い

ジャイロセンサーはARゲームで利用するセンサーですが、例えばYou Tubeの360°動画など、端末を動かすと連動して映像を動かす場合にも利用されているセンサーなので、AR/VR/360°映像系のコンテンツが利用できない場合があります。

ゲーム性能は高くないので高負荷な3Dゲームでは不満がでることも。でも、大多数のゲームは快適にプレイできる

▼動作が重いと話題の「みんゴル」をCUBE Free Young X5に導入してプレイしてみました。みんゴルは動作が重いと話題になり、グラフィックの処理を軽くする「軽量モード」が加わったのでどちらでも試してみます。↓

CUBE Free Young X5でみんゴルは少々動作が厳しい

  • グラフィックが通常の場合:ショット時のタイミングが大幅に遅延してプレイは困難
  • グラフィックが軽量の場合:ある程度の遅延は改善されるが、ハイエンド端末での操作感と比較すると遅延している。この程度の遅延であれば感覚でコントロール可能

動作が重いと話題の「みんゴル」では軽量モードでもグラフィック性能が1万点以上必要なので、CUBE Free Young X5では少々荷が重かったです。

しかしながら、重量級の3Dゲーム以外ではMinecraftやアスファルト8など大多数の3Dゲームが快適にプレイ可能でした。

CUBE Free Young X5まとめ

CUBE Free Young X5の1300万画素で撮影した写真

この数日、CUBE Free Young X5で普段使いしてみましたが、ディスプレイの品質はよく、You Tube動画なども大画面で美しく再生できます。また、総合的な処理性能は4.3万点台なのでWEB閲覧、軽めのゲームなど、大多数の利用で軽快な動作だったので僕の使い方ではほぼストレスフリーで利用できました。

CUBE Free Young X5が1.3万円以下で手に入る状況なら、単純にタブレットとして高コスパといえる製品ですが、価格がこれ以上になってくると魅力がガリガリ削られます。

とりわけ、電波の関係上、大きな魅力となる単体通信能力とDSDS機能が失われているので、利用する国によっては素晴らしい端末ですが、日本で利用したい場合は低価格で購入可能となった時に処理性能とコストのバランスのみで検討した方がよろしいかと思います。

以上、CUBE Free Young X5のレビューでした。

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