Samsung「Galaxy Note7」発火原因発表。結局は検証不足だと思う

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2017年1月23日、韓国時間午前10時から2016年に相次いで発火問題を起こした「Galaxy Note7」のバッテリー発火原因をSamsungが発表しました。

調査はバッテリー/本体/ソフトウェア/物流等、あらゆる面で調査を行い、Galaxy Note7発火問題での調査では約700人のエンジニアが20万台の端末と3万個のバッテリーを調べて原因究明となりました。

原因は1回目のリコールと2回目のリコールで原因が異なっていた。

簡単に経緯を説明すると、2016年にGalaxy Note7が発売された直後からバッテリーが発火する問題が立て続けに起こったのでSamsungは1回目のリコールに踏み切りましたが、リコール後も発火問題は治まらず、Samsungは2回目のリコール後に生産、販売中止を発表という流れです。

1回目のリコール、2回目のリコールで異なるメーカー製バッテリーを使用していましたが、それぞれで発火を起こしたため調査したところ”異なる原因”で発火したようです。

Galaxy Note7が発火した原因。

▼1回目のリコールまでに使用されていたバッテリーは、バッテリー右上の正極の歪みに加え、負極のチップがカーブしてしまっていた事が挙げられた↓

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▼2回目のリコールまでに使用されていたバッテリーは、正極の溶解が正常に出来ておらず絶縁テープとセパレータが破損し正極端子と負極が接触。また、調査したバッテリーの中には絶縁テープが貼られていないものもあったことも挙げられてます。↓

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Samsungは今後”8つ”のバッテリー安全性検証を行うと発表。

▼Samsungは今後バッテリーに対する8つの検証を行いバッテリーの安全性を高める取り組みを実施すると発表。この中には耐久テストやX線での検査、放電や充電も含まれていますが、”実際の利用シーンに沿ったテスト”も含まれている。↓

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結局は設計ミスと製造不良、検証不足ってオチ。

色々と堅苦しいお話は置いといて、1回目はSamsungの設計ミス、2回目は製造不良でSamsungではバッテリー自体の問題と発表しています。

個人的に、結局、バッテリーだけに限らず、どの様な不具合があろうともSamsungが検証テストで不具合を摘み取ることが出来なかった事が一番の原因なんじゃなかなと感じてます。

Samsungが発表した今後取り入れられる8つの検証でも、”実際の利用シーンに沿ったテスト”が含まれていますが、逆に今までやってなかったの?と、驚きを隠せません。

特にバッテリーという小さなスペースに高エネルギーを蓄えるパーツは、より慎重に検証するべき部分かと。

やってなかったらそりゃ、事前に不具合を摘み取れる範囲は狭くなるわけで、トラブルが起こっても”そりゃそうだろうね”としか言えないです。

Samsungは技術も素晴らしいですし、ワクワクさせてくれる端末を打ち出してくれるAndroid界のトップブランドなので、今後は安全性を高めより素晴らしい端末を出してくれる事に期待しています。

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