GPD Pocketのレビュー!ゲーム用端末として使ってみた結果!
こんにちは。ガルマックスのtatsuです。
発売から半年以上経つ「GPD Pocket」ですが、未だに根強い人気があり、UMPC(ウルトラモバイルPC)需要の高さが伺えます。
以前、ガルマックスのボスである猶木さんが「GPD Pocketは目新しさだけで購入すべきではない理由」という記事を執筆されましたが、今回はあえてGPD Pocketのグラフィック性能を知るべく、GPD Pocketを貸し出させてもらいPCゲームを動かしてみることにしました。
目次をクリックすると各項目へ移動します
GPD Pocketのスペック
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
SoC | Intel Atom Z8750 1.6GHz バースト時2.56GHz 4コア |
メモリ | 8GB |
保存容量 | 128GB eMMC |
SDスロット | 非搭載 |
液晶 | 7型(1920x1200) gorillaGlass3 タッチパネル仕様 |
Wi-Fi | 802.11a/ac/b/g/n Wlan,2.4/5GHz Dual-band |
端子 | USB Type-C USB-A(3.0) MicroHDMI(Type D) ヘッドセット端子 |
バッテリー | 7000mAh |
サイズ | 180×106×18.5mm |
重量 | 480g |
Atom Z8750(x7)搭載機種としてはRAMが8GB、ストレージが128GBとかなり盛っているのが特徴で、7インチFHD(1920×1200)のタッチパネル、フルサイズのUSB 3.0ポート、更にUSB Type-Cと相まって、7インチWindowsとしてはかなり風変わりな構成となっています。バッテリーが7000mAhと大容量なのも嬉しいところですね。
Antutuベンチマーク(Ver.6)でスコア計測
▼まずはストア版Antutuベンチマーク(Ver.6)で大まかなスペックを調査。↓
Antutuベンチマーク(Ver.6)で測定してみた結果、約10万点の数値を叩き出しました。立ち位置としてはミドルハイ~ハイエンドくらいのところですね。
モバイル端末としては結構ランクは高いんじゃないでしょうか。
同じような数値を出す機種の例としては、Snapdragon搭載機種だとnexus 6P(SD810)やZenfone 4(SD660)、MediaTeK搭載機種ではMeizu Pro6(Helio X25)、AppleはiPad Air 2(A8X)が挙げられます。
3Dスコアも勘案すると、性能面で一番近いのはMediaTeKのHelio X25ですかね。
ストアで公開されているゲームをやってみた
大まかな数値がわかったところで、まずは公式のストアで公開されているゲームをやってみました。
ASPHALT 8 AIRBORNEをやってみた
まずは私がゲームテストを行う際、毎度おなじみのASPHALT 8 AIRBORNEをやってみました。
▼スマホ版とほとんど変わらないUIでありながら、PCでも遊びやすいように改良されているのが嬉しい↓
▼元がモバイル向けゲームだけあって、動作も余裕。グラフィックも綺麗と言うことなし↓
結果としては、綺麗かつ快適で言うことなしの動作でした。
WindowsPCで遊びやすいよう、きちんとキーボードでの操作にも対応しているので、違和感なくプレイできましたよ。
MINECRAFTをやってみた
次にPS3やWiiUなど様々な家庭用ゲーム機に移植されているMINECRAFT(ストア版)をやってみました。
▼スペックが低めのゲームに最適化されているだけあり、快適に動きました。↓
結果としては、こちらも綺麗かつ快適で言うことなしの動作でした。
WindowsPCで遊びやすいよう、きちんとキーボードでの操作にも対応しているので、違和感なくプレイできましたよ。
ストアゲーム動作まとめ
以上、2つのゲームをやってみましたが、ストアのゲームはある程度スペックが低めのPCでも動くように最適化されているのか、両方とも快適に動きました。
2種類とも3Dを多用したゲームが快適に動きましたので、現状配信されているストアゲームを動かすには十分以上のスペックを有していることが分かりましたね。
Steamで配信されているゲームをやってみた
さて、ここからが本題です。
現在、PCゲーマーには欠かせない存在となっているゲーム販売サービス『Steam』。他の追随を許さない品揃えとセール時の安さで世界中のPCゲーマーを魅了し続けています。
そんな世界標準のゲーム販売サイトの多数のラインナップから、「これ動きそうかな?」と思って選んだ一部手持ちゲームを遊んでみました。結果はいかに?
Goat Simulator
まず最初に、バカゲー系シミュレーターゲームの先駆けである『Goat Simulator』を動かしてみました。内容としては、『プレイヤーは一頭の羊になりオープンワールドで大暴れする』というもの。
設定のバカバカしさとちょっと変な物理演算で好評を博しました。なお、PC版が発売されたのちにPS4、スマホ版でも発売されましたのでそちらもどうぞ。
▼デフォルト設定での結果↓
▼最低画質まで落として設定した結果です。↓
▼この設定項目は変更前、後、共に同じです↓
デフォルトの設定で動かすとカクカクでしたが、設定でグラフィック関係を全部最低にしてやると少しカクつきがマシになりました。とはいえ滑らかに動くわけでもないので、「とりあえず動く」程度で考えたほうがよろしいかと…
超次次元ゲイム ネプテューヌ Re;Birth 1
お次は、これぞジャパニーズカルチャーRPGといった感じの『超次次元ゲイム ネプテューヌ Re;Birth 1』を動かしてみました。この作品は元はPS Vitaで発売されていた物のPC移植版となります。
ゲーム業界のパロディネタを随所に散りばめている「分かる人が遊ぶと更に面白い」3D RPGゲームになります。
▼デフォルトで800×450の解像度であり、なおかつ800×450が最大解像度になっているので精彩さは今一つ↓
手持ちのゲーミングPCではフルHD表示に対応しているので、スペックによって変わるような仕組みなんでしょうか。
それ以外のグラフィック設定(エフェクトや影の調整)などは特に見当たりませんでした。やはり元がPS Vitaのゲームだからでしょうか、ゲーム自体は特別もたつくことなくそこそこ動きました。
MIDNIGHT CLUB 2
3つ目は、オープンワールドが舞台のレースゲーム。今回取り上げるゲームの中では最古の部類になります。
プレイヤーはストリートレーサーになり、ロサンゼルス、更には東京でストリートレーサーの頂点を目指す内容になっています。※実車は出てこないのと、日本語には対応していません。
グラフィック設定は特にいじらなくても快適でした。しかも最初からグラフィックはほぼ最大だったので、エフェクトや影の処理などもきちんとできていました。
▼解像度はデフォルトで640×480↓
フルHDにもできるようですがうまく反映されず、全体表示されない(左右に黒帯が出てしまう)のでいじらない方がいいかと思います。
MONTARO
4つ目は、横スクロールの2Dアクション。
「モンタロー」と呼ばれる犬を操作し、障害物に当たらずひたすら進んで行く横スクロールアクションです。ドット絵がいい感じですね。
グラフィック設定などは特にありませんでしたので、デフォルトでのプレイとなりますが、これがまた癖がありまして….
▼ウィンドウモードで遊んでいる図↓
というのも、ウィンドウモードなら快適に動くのですが、フルスクリーンになるとカクカクした動きになり、快適とは言いづらい動きになってしまうからです。
チューニングが上手くいってないのか、フルスクリーン表示は負荷がかかってしまうのか。
いずれにせよ、快適に遊びたいならウィンドウモードで動かすことをお勧めします。
VA11-Hall-a
5つ目は、2Dのシミュレーション(ノベル)ゲーム。
近未来の世界が舞台で、プレイヤーはバーテンダーとなり、カクテルを作り、客と対話していくゲームです。サイバーパンクな世界観が好きな人にはたまらないゲームですね。
肝心のゲームなんですが、スクリーンショットは撮れてますが、ゲーム画面は真っ暗でBGMだけが流れるような状況になってしまいました。実質操作不能です。
貸し出し機との相性が悪かったからなのか…残念な結果となってしまいました。
Steamゲーム動作まとめ
以上、5本ものゲームをやってみましたが、やはりしっかりとしたPCで遊ぶ前提の設計のものが多いのか、動くには動くけどなんか挙動がおかしいものがちょこちょこ見受けられました。
とはいえ、実質操作不能なものは1本しかなく、割と動いたなと正直驚きました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
計7本ものゲームを動かしてみましたが、選んだゲームがそこそこ軽めというのもあったのか「思ったよりは動くかな」というのが感想です。
しかし、小ささゆえのごちゃごちゃしたキー配置でやりにくいですので、それなりにゲームをしようと思ったらゲームパッドなどが必要になってきてしまいますが…
とはいえ、スマホでも動くように最適化されたものだけでなく、ある程度軽めのゲームまで動く性能を有したGPD Pocketのポテンシャルの高さが証明されたと言えるのではないでしょうか。
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