LINEMOで楽天スマホが使えるだと！…ちょっとまって、これ電波めちゃ悪くなるかも

執筆者 : GARU

楽天モバイルの0円終了の発表から各社での誘致合戦が始まってます。LINEMOも楽天オリジナルスマホでの動作検証結果を出して「LINEMOでも使えます！」と名指しで言い放ち誘い込んでいるわけですが、注意点があるので取り上げてみます。

LINEMOが楽天スマホ5機種の「動作確認」の完了を発表

LINEMOが動作確認したと発表した楽天モバイル端末は以下の5機種です。

LINEMOでは様々なスマートフォンで動作するか検証しているんですが、「動作確認」って一体なんなんでしょうか？

▼例えば、取り上げられている「Rakuten BIG」の表を確認するとこんな感じ。↓

Rakutenオリジナル製品はLINEMOでも使えます！【動作確認しました】 – LINEMO

電話もできるしデータ通信もできる、SMSもOK、テザリングまで使えちゃう…これ、いけるやん！使えるやん！と多くの人は思うんはず。

でも「そのRakuten BIG、LINEMOの対応バンドに合致しているの？」こう聞かれると、うーん…分からん。って人も結構多そうですよね。

この「対応バンド」部分が結構重要で、安易に乗り換えると「電波が悪くなった！」などの通信トラブルに巻き込まれそうなんですよね〜。

プラチナバンドとは、地下や郊外など広い範囲に電波を飛ばせるメチャ重要なバンド。だから「プラチナバンド」と呼ばれてます。

ソフトバンクの孫社長もその昔、死にものぐるいでプラチナバンドを獲得していたし、最近の楽天モバイルもプラチナバンドくれよとブーブーいってる、マジ重要な電波。

で、LINEMOで動作確認した今回の楽天モバイル端末の5機種はほとんどLINEMOのプラチナバンドに対応してないんですよね〜。唯一対応しているのはRakuten Hand 5Gくらい。

なので、プラチナバンドに対応していないモデルでは、郊外や地下で繋がりづらくなっちゃいます。

ちなみにLINEMOを含むソフトバンク系回線を利用する場合、僕は最低限以下のバンドに対応しているスマホをチョイスしてます。

ちなみに上記の「8」がソフトバンク系のプラチナバンド。

余談なんですが、楽天モバイルはプラチナバンド持ってなかったけど、電波が悪いとauの回線（電波特性としてはプラチナバンドと同じ周波数帯でauの主力電波帯）をローミングで使うことでごまかしていた感じですねー。

家電量販店とかで売ってるのはお客さんがどの回線使うかわからないんで、ほとんど上記の主要4キャリアの重要なバンドには対応してますけど、各キャリアからリリースされるスマホは、そのキャリアで快適に利用できる対応バンドに絞ってる場合が多いんですよね〜。

で、そんな状況で問題視されているのが、「他社で買ったスマホがMNP先の重要な電波に対応していない問題」です。まさに今回のケースに当てはまるやつ。

先述した通り、「そのRakuten BIG、LINEMOの対応バンドに合致しているの？」と聞かれると分からないことがほとんど。こういった部分をユーザーにも分かりやすく伝えようぜと協議が始まってます。

MNO販売のスマホ、他社の主要周波数に対応しているか判断するための「分かりやすいマーク」がつくかも

まあいつかはそうなるとおもいますけど、とりあえずまだルールを決めてるところみたいなんで、今回はLINEMOによる楽天モバイル端末5機種の動作確認は完了したけど、対応バンド的にはビミョーで人によっては電波がめちゃ悪くなるかもよーってことを注意喚起も含めてお伝えしておきまーす。