【検証】RAMの価格高騰が進んでいる今、8GB構成でWindows 11はどれだけ実用できるのか

Windows 11はRAM 8GBで常用できるのか

円安やAI需要によるデータセンター設立のための大手テック企業によるメモリ・ストレージ製品の買い占めなどの影響が予想以上に長期化してしまった結果、PC・スマホなど、一般ユーザーが使用する製品も大幅に値上がりするなど、ガジェット好きも大きな影響を受けてしまっている状況です。

そんな中「Windows 11で必要なRAMは16GB」と謳っていたMicrosoft自身がこの記事を執筆している時点では海外限定となりますが「Copilot+PCブランドを名乗ることが出来ないRAM 8GB構成のSurface Pro(第12世代)」という製品を投入しています。

今回はメモリ8GB構成でWindows 11はどれだけ実用できるのか解説しながら実際に検証しつつ紹介します。

Windows 11の“最小”システム要件で必須とされているのはRAM 4GBだが…

Microsoft公式サイトより引用
Microsoft公式サイトより引用

実はWindows 11の最小システム要件自体はリリースから5年目を迎えた2026年現在でも変更されておらず、「1GHz以上で2コア以上のCPU、またはSoC、RAM 4GB、ストレージ64GB」という構成で、なおかつCPUがWindows 11に対応する世代のものを搭載し、TPM 2.0とセキュアブートを有効化することが可能であるという条件を満たすことが出来ればインストール自体は可能です。

ただし、かのあゆがPCを初めて本格的に触るようになったWindows 95時代から基本的に変わっていないのですが、Microsoftが案内している“最小”システム要件はあくまで「OS」だけを動かすためのものとなっており、少なくとも機能が追加されて素の状態のメモリ使用量が増えてきたWindows 11 2023 Update (Version 23H2)あたりから、RAM 4GB構成のPCだと起動しただけでメモリの上限を使い切っている状況だったので、文章作成などのライトな用途でも常用するのは厳しい印象でした。

実際のところ、RAM 8GB構成でWindows 11は快適に動作するのか ― かなりカツカツだが文章作成メインであれば

ライトな使い方であれば8GBでもいけるが、RAMの使用量はけっこうカツカツ・・・
ライトな使い方であれば8GBでもいけるが、RAMの使用量はけっこうカツカツ・・・

では最小要件から2倍の容量となる8GBの場合どうなのかというと、「WordやExcelなどのビジネスアプリの利用やGoogle ChromeやMicrosoft Edgeでタブを2~3個程度開いた状態でWEBブラウジングを行ったり、GIMPなどのグラフィックソフトを使用してブログなどで使用する画像の簡単な加工を行う」などの作業であればCPU性能が十分足りているPCであれば意外と今でも常用することは可能です。

実はこの記事も「第10世代Core i5-10310U + 8GB RAM(オンボード・増設不可)」という構成で開発版となるWindows 11 Insider Preview Experimental (Future Platforms)を導入した環境で執筆していますが、記事作成においては特に不満無く対応出来ています。

ただし、そのような使い方であってもアプリを複数立ち上げた状態だと上限近くまでRAM容量を使い切っている状態でかなりカツカツという印象で、動画編集や本格的な画像編集、仮想化環境やDockerなどのコンテナー環境の運用、生成AIをローカルでも本格的に使うような使い方だと8GBでもかなり厳しくなってきているというのが正直な印象だったりします。

まとめ

将来的には8GBでも常用するのが厳しくなる可能性も
将来的には8GBでも常用するのが厳しくなる可能性も

もちろん感じ方は人によって異なるかもしれないので、事務作業メインでも8GBでは足りないという方もいるかと思われますし、Windows 11そのものが年々OS本体だけでもかなりRAM容量を消費する仕様になっていることを踏まえると、正直今からRAM容量が8GBのPCを購入するのはあまりおすすめできません。

かのあゆの場合複数PCを所有していますし、動画編集などでがっつり作業する場合はRAM容量が16GBのPCを持ち出す形で使い分けをしています。

1台のPCを長期運用を想定して購入している方がほとんどかと思われるので、Microsoftの方針自体がかなりぶれてきてしまっている印象もありますが、特にノートPCの場合近年ユーザーがあとから増設できないオンボード仕様になっている機種がほとんどなので、RAM容量については最低16GB、可能であれば予算が許す限り大容量のものを最初から選択するのがおすすめです。

ただ残念ながら現状RAMだけでなく、SSD・HDDなどのストレージ製品も含め現在の生成AI需要が落ち着かない限り価格がどんどん高騰してきてしまっている状況なので、増設するにしても昨年より大幅に価格が値上がりしてしまったためいろいろと厳しい状況になってしまってはいるのですが…

ページトップへ