Exynos 2200発表!レイトレーシングに対応したハイエンドSoCの詳細をチェック!
サムスンが新型ハイエンドSoCのExynos 2200を発表!レイトレーシングに対応したGPUを搭載した高性能SoCです!
Exynos 2200の特徴
Exynos 2200の特徴は以下の通り!
Exynos 2200のハイライト
- ハイエンドクラスのスペック
- GPUにAMD RDNA 2アーキテクチャを採用したXclipse 920を搭載
- NPUの性能が前世代の2倍になりAI処理が向上
- 2億画素のイメージセンサーをサポート
▼Exynos 2200のCPUはCortex-X2×1+Cortex-A710×3+Cortex-A510×4のオクタコア構成。↓
この組み合わせは他社ハイエンドSoCのSnapdragon 8 Gen 1やDimensity 9000と同じ構成で、このあたりはいかにもハイエンドSoCだなといったところ。
▼そして、Exynos 2200一番の目玉がGPU。Exynos 2200で採用されたXclipse 920は、AMDと提携によりRDNA 2アーキテクチャーを使用しています!↓
RDNA 2アーキテクチャーを使用することにより、デスクトップPCやノートPCなどでしか体験できなかったレイトレーシングがスマートフォンなどのモバイルデバイスでも体験可能となりました。
レイトレーシングは、現実世界における光の物理的な振る舞いを忠実にシミュレートする画期的な技術のこと。NVIDIAのグラフィックボードであるGeforce RTX 20シリーズが対応したことで一挙に有名となりました。
レイトレーシングはゲームのグラフィックが更にリアルになる技術ではありますが、相応に負荷が高いのも特徴。よって今までのモバイル向けSoCでは対応が難しい状況でしたが、Exynos 2200では無事実現。AMD様様ですね!
▼Xclipse 920はadvanced multi-IP governor (AMIGO)と呼ばれるパフォーマンスを高める技術も搭載。GPUの処理を強力にサポートしてくれます!↓
▼Exynos 2200はAI処理を担当するNPUもパワーアップ。処理性能はなんと前世代から2倍ものパワーアップを実現しています。↓
画像処理などでAI処理は年々需要が高まっています。そのような中でのNPUのパワーアップは今のニーズにもしっかりと応えてきていると言えるでしょう。
▼Exynos 2200は、暗号化キーの保管やRoT(物理・論理攻撃に対して保護する仕組み)を管理するセキュリティっチップであるiSE(Integrated Secure Element)を搭載しています。↓
iSEはメモリやストレージ内で処理されるインライン暗号化HWを強化し、ユーザーデータの暗号化を安全な領域内だけで安全に共有できるようにしているとのこと。Intel時代のMacでいうところのT2セキュリティチップと同じような役割を果たすようですね。
現代では先程のAI処理と同じくらいプライバシーを守るためのセキュリティ向上が叫ばれていますが、Exynosもしっかりと対応してきているのは流石の一言です。
▼Exynos 2200は最大で2億画素のイメージセンサーを搭載可能。また、最大で7個のイメージセンサーを搭載でき、同時に4つのセンサーを駆動させることができるとのこと。↓
2億画素のイメージセンサーが搭載可能というのもインパクトが大きいですが、1つの端末に7つカメラを搭載可能というのも驚きです。
ハイエンドSoCらしい機能の充実具合。グラフィック性能と発熱が気になる!
仕様などを見る限りハイエンドSoCらしく機能面が充実しており、Snapdragon 8 Gen 1やDimensity 9000に引けを取らないものになっているようです。
個人的に気になるのは、RDNA 2アーキテクチャを使用したXclipse 920のグラフィック性能と以前のリーク情報で言及されていた発熱度合いの2つ。
各スマホゲームのレイトレーシングへの対応次第にはなりますが、PCゲームや据え置きゲーム機でないと体感できない一段上のグラフィックがスマートフォンでも体感できるのは多少ゲームを嗜む筆者も気になるポイントです。
また、発表前に噂が出ていた発熱問題が無事解消されているのかも気になるところ。せっかくの高性能も熱による性能低下で十分に体験できないとなると非常にもったいないですからね。
当初の発表予定日から延期され、いつリリースされるのか不明であったExynos 2200ですが、案外早く発表までこぎつけられて何より。Exynos 2200を搭載した機種のリリースが今から楽しみですね!