GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionのレビュー!コンパクトでハイスペックなミニPCの2025年モデルを試してみた!
GEEKOMのコンパクトかつスタイリッシュなデザインなミニPC「GEEKOM GT13 Pro」にCPUをパワーアップさせた2025 Editionが登場!試す機会をいただいたので早速レビューしていきます!
■GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition■
初出時価格→104,900円から
▼公式ストア:以下のコード適用で94,905円!↓
▼Amazon:以下のコード適用で94,905円!↓
■メルカリで中古相場を調べる!■
目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック、ベンチマーク、検証結果
無難な筐体デザインだが安っぽさは感じない
GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionの筐体はいつものユニボディタイプのGEEKOMミニPCのスタイルで、かなりスタイリッシュに仕上がっています。
▼天板には「GEEKOM」ロゴがドンと配置されています。以前からある筐体で新しいロゴに変わっているの、地味に新鮮ですね!↓
▼底面には製品名とシリアルナンバーが刻印されたシールが貼られています。↓
▼背後側面にはUSB 3.2端子が2つ並んでいます。そのうち一つはイラストを見る限りPDに対応していますね。↓
▼後ろの側面にはUSB 3.2端子に加え、映像出力端子やLAN端子など各種端子類がズラッと揃っています。↓
特にUSB4が2つあるのは筆者的にはGOOD!でも背面だけでなく前面にもUSB4端子が欲しかったかなぁ…
▼左側にはSDカードスロットが搭載されています。↓
▼右側には何もありません。↓
▼重量は433g。ミニPCの中では軽量な部類に入ります。ハイスペックなモデルとしては尚更でございますね。↓
▼ミニPCの中でも小柄な部類に入るGEEKOM A7と比較。全く同じ筐体なので、サイズ感は同様と考えていいでしょう。要するに超コンパクトってこと!↓
▼付属品はこんな感じ。VESAマウント固定金具も用意されていますよ!↓
▼ACアダプターは120W出力とミニPCとしては大きめの部類。搭載されているCPU(Core i9-13900HK)を考えると納得できますけどね!↓
ただし、付属の3穴ケーブル(いわゆるミッキーケーブル)はコンセント側がアース付きの3ピン形状なので、アース付きではないコンセントでACアダプターを使用するには変換アダプターか末端が2ピンの3穴ケーブルを別途入手する必要がある点は注意しましょう!
分解は可能だが注意すべき点がそれなりにある
GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionはメモリ/ストレージ共に換装が可能。ということで実際に分解してみます!
▼まずは底面の4箇所に配置されたゴム足を外しましょう。↓
▼ゴム足は両面テープで接着されていますが、ゴム自体に本体へ引っ掛けるツメみたいなものがあるので、戻す際はしっかりと押し込んで本体へはめ込むようにしましょう。↓
▼ゴム足を外すと下にネジがあるので赤丸で囲った場所を全て外しましょう。↓
▼底面パネルを外したら放熱プレートが配置されているので、四隅のネジを外しましょう。↓
底面パネルにはWi-Fiのアンテナケーブルが固定されているので、ちぎってしまわないように十分注意して外すようにしましょう!
Wi-Fiカード側のケーブル端子が外れるだけならマシですが、底面パネルはハンダで固定されているので、その箇所が外れてしまうと…考えただけでも地獄ですね…
▼放熱パネルを外すとメモリとストレージへとアクセス可能となります。お疲れ様でした!↓
▼メモリーはCrucialなどの1流ブランドではなくWOOPOSITという無名のメーカー製のメモリー(DDR4-3200)が2枚装着されていました。↓
▼ストレージは先述のKingstonのSSDが装着されていました。↓
▼メモリを1枚、ストレージを外した状況がコチラ。中央の空いているM.2スロットはM.2 2242サイズのSATA SSD用のものと思われます。↓
ということで、分解までの流れを紹介しましたが…ゴム足を外す点やケーブルを破損させないようにバラすのは、慣れている方にとっては問題ないでしょうが、分解慣れしていない方にとってはかなり神経を使うはず。
特に今回レビューしたのは上位モデルで、メモリとストレージは32GB/1TBと増設や換装せずとも潤沢ではあるので、よっぽど「内蔵パーツを自分でアップグレードしたいんや!」という方以外はあまりアクセスしない方がいいのかも?
発熱や消費電力は控えめ。普段使いの用途では全く問題なし
GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionに搭載されているCPUはIntel Core i9-13900HKと執筆時点では2〜3世代前のウルトラハイエンド級のCPUを採用しています。そのポテンシャルをこれからチェックしていきます!
普段使い用途であれば何の問題もなし
以前からガルマックスでは何回も述べているので、改めて言及するべきことでもないかもしれませんが、GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionはウェブ閲覧や動画視聴といったライトな用途であれば何の苦もなくこなせちゃいます。
最近のエントリークラスCPUでもそれくらいの軽作業であればそれなりに行えるので、当たり前っちゃ当たり前の話ではありますが、やはり上位クラスのCPUにメモリが32GBと潤沢なリソースが用意されているので、余裕度合いは別物です。
温度、駆動音はそれなりに発生する!
超ハイエンドクラスのCPUであるIntel Core i9-13900HKを搭載していることで気になるのが発熱や駆動音。ということで消費電力とCPUコアの温度をチェックしてみました!
▼GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition実機で検証してみた結果は以下の通り。CPUコアの温度はHWInfoでの結果を基準に記述しています。↓
テスト内容 | 消費電力 | CPUコア温度 |
3DMark Time Spy Extreme |
43W | 61度 |
FF15 ベンチマーク 最高設定 |
42W | 75度 |
Cinebench 2024 マルチコア |
55W | 80度 |
YouTube動画再生 | 15W | 47度 |
アイドリング時 | 8〜16W | 45度前後 |
余談ですが、Core i9-13900HKのベースパワー(標準的な消費電力)は45W、最大ターボパワー(最大消費電力)は115Wとモバイル向けCPUとしてはかなりの電力を食うんですよね。
消費電力は50W中盤で、CPUコア温度はCinebench 2024のマルチコアテスト中では80度と一見するとそれなりの温度で抑えられているように見えると思います。
しかし、同じCPUを搭載していたGMK NucBox K10よりも消費電力比で考えると電力(この場合はパワー)を引き出せていない(アチラはCinebench 2024のテスト中CPU温度が85度まで上がったが、消費電力は85Wまで上昇していた)と推測できます。
▼Cinebench中での温度測定結果のスクショをペタリ。温度高めなのが伝わるでしょうか?↓
恐らくですが、筐体が小さいことによる熱管理のシビアさから消費電力を控えめにして駆動していることが想像できます。こればっかりはコンパクトボディならではの宿命みたいなところがあるのでしょうがない点ではありますけどね〜。
ちなみに駆動音ですが、ある一定の負荷がかかるとそれなりに気になる程度にはうるさかったです。それこそ静かな空間ではかなり気になるくらいには騒音が発生しているので、PCに静音性を第一に求める方は注意した方がいいですね!
ゲームの動作はそれなり。リッチなゲームは厳しい可能性大
CPU自体の性能は把握しましたが、ゲームの動作に関してはどうなのか。
Intel Core i9-13900HKの内蔵GPUは公式ページ曰くIris Xe Graphicsですが、以前にレビューしたミニPCではメモリーが1枚だけしか装着されていない為、下位のUHD Graphicsへとグレードダウンしていましたが、本機は2枚装着されているので本来のIris Xe Graphicsになっています。
▼FF14ベンチの結果はこちら。画質を下げると取り敢えずは動く…みたいなイメージです。↓
▼FF15ベンチの結果はこちら。FF15クラスになってしまうとIris Xe Graphicsでは快適な動作が厳しくなってしまう模様です。↓
それでは実際にゲームを遊んでみます!
▼ゲームの動作度合いは以下の4段階で評価します!↓
- 快適・サクサク
- 普通・楽しめるレベルで遊べる
- イマイチ・妥協が必要
- モッサリ・カクカク
タイトル | 評価 | FPS |
Rainbowsix Siege(FHD、低) | 快適・サクサク | 59〜70FPS |
なお、今回APEX LEGENDSは何故か起動はするのにプレイができない状況だったのでテストから省きます。なんで動かなかったんだろう…?
▼Rainbowsix Siegeではターゲットドリルをテストプレイしてみました。ゲーム中はおおよそ60FPS〜70FPSの間くらいでとりあえずは遊べる感じでした。↓
Iris Xe Graphicsは発表当時だとかなりグラフィック性能が高く「ゲームも遊べちゃう!」という評価でしたが、あれから何年も経ちArc GraphicsやRadeon 890Mが登場した今だと「とりあえずゲームは動くね」みたいな評価に落ち着くかなといったところ。
少なくとも現行の上位CPUに内蔵されているGPUと比べると劣るのは確かなので「軽いゲームや古い3Dゲームなら遊べるかも」程度の認識でいた方がいいかもしれません!
ライセンスはきちんとOEM!
WindowsのProエディションを搭載したミニPCで気になるのはライセンス。
一部メーカー製品では企業向けPCのみでの使用が認められているボリュームライセンスが導入されているものもあり、そういったライセンスが適用されたPCは最悪ライセンスが剥奪されてしまう危険性があります。
▼GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionでライセンスのチェックしてみたところ、OEMライセンスと一般的なライセンスがしっかりと適用されていました!↓
ライセンス周りは一見地味なところですが、GEEKOM製ミニPCはずっとOEMライセンスを採用していますし、こういったポイントはメーカーへの信頼性が垣間見えるポイントだと思います。
SDカードスロット搭載。アクセス速度も問題なし!
GEEKOM GT13 Pro 2025 EditionはGEEKOMのPCの例に漏れず、本体へSDカードスロットが内蔵されているのが特徴的です。
▼筆者がいっつも言っていることですが、SDカードを逆さ向きに刺さないといけないのは地味にもにょるというか…マザーボードの配置上しょうがないのかもしれませんが、なんとも言えない気持ちにはなってしまうんですよね〜。↓
なお、SDカードを装着した場合はちょっと出っ張るので、引き出すのは簡単。ただ、SDを装着している時に何かぶつけると破損のリスクが高まるので、取り扱いは注意した方がいいかもです。
▼SDカードスロットの速度をチェックしてみました。シーケンシャルリードで100MB/s弱が出ているので、UHS-Iの最大速度程度は発揮できるようですね。↓
以前レビューしたPCの中ではSDカードスロット自体がUSB 2.0で接続されているからかSDの速度を生かしきれないモデルもありましたが、GEEKOM GT13 Pro 2025 Editionではそんな心配はなさそうです!
動作に余裕のある業務用PCやメディアサーバーが欲しい人にオススメ!
GEEKOM GT13 Pro 2025 EditionはいつものGEEKOM製ミニPCが得意としている超コンパクトサイズかつ超ハイエンドクラスのCPUを搭載した欲望盛り沢山なミニPC路線を踏襲しています。
ただし、搭載されているCPUがIntel Core i9-13900HKとハイパフォーマンスですが、その分かなり発熱の多い傾向のあるCPUであるため、今までのGEEKOM製ミニPC以上に発熱とファンの駆動音が大きいのは気になった点ですね。
とはいえ、約11cm四方というコンパクトなサイズでハイスペックなCPUが選べるミニPCも中々に貴重な存在ですし、製品自体の出来の良さやSDカードスロットが搭載されていたりとサイズ以外の利点もたくさんあるのもまた事実。
コンパクトかつ性能の高いPCに魅力を感じた方は購入を検討するのは悪くない選択肢だと思いますよ!
▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓
■GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition■
初出時価格→104,900円から
▼公式ストア:以下のコード適用で94,905円!↓
▼Amazon:以下のコード適用で94,905円!↓
■メルカリで中古相場を調べる!■