Minisforum AI X1のレビュー!小さくなってもパワーは十分!Ryzen 7 255搭載ミニPCを試す!
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MinisforumのミニPCの中でも比較的リッチなモデルとして位置付けられているのがAI X1シリーズ。その中でもベーシックな立ち位置の「Minisforum AI X1」をメーカーさんから試す機会を頂いたのでレビューしていきます!
■Minisforum AI X1■
初出時価格→104,990円
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スペック、ベンチマーク、検証結果
AI X1 Proをそのまま小さくしたようなデザイン
Minisforum AI X1は金属製の筐体を使用したスタイリッシュなデザインを採用しています。デザイン的にも上位モデルのAI X1 Proに寄せている感じもしますので、その辺も合わせてチェックしていきます!
全体像をチェック!
▼天板には「Minisforum」ロゴが配置されています。以前からある筐体で新しいロゴに変わっているの、地味に新鮮ですね!↓
▼底面には製品名とシリアルナンバーが刻印されたシールが貼られています。↓
▼正面側にはUSB 3.2 Gen 2やUSB4、イヤホンジャック端子が並んでいます。↓
▼背後側面にはUSB 2.0端子にUSB4に映像出力端子がズラッと並んでいます。↓
特にUSB4が2つあるのは筆者的にはGOOD!でも背面だけでなく前面にもUSB4端子が欲しかったかなぁ…
▼右側にはロックをかける箇所があるものの、それ以外は左右ともに何も端子はございません。↓
▼重量は647g。筐体はコンパクトですが、金属素材をしっかりと使っているからか思ったよりも重量はあるかも。↓
▼付属品はこんな感じ。ACアダプターやHDMIケーブル、VESAマウント金具などはよくある付属品ですが、Oculink用の基板?もあります。↓
▼ACアダプターは120W出力のものが付属しています。高出力な割にコンパクトなサイズですね!↓
AI X1 Proがコンパクトになったイメージがピッタリくる!
製品名から察することができますが、Minisforum AI X1はMinisforum AI X1 Proの弟分的な立ち位置のミニPCに仕上げられています。
こういったガジェットの中には「無印とProで全然デザイン違うやん!」みたいなことがありますが、本製品ではどうなのか…?外見を比較してみました。
▼本機の兄貴分であるMinisforum AI X1 Proと大きさを比較。まさに大人と子供くらいのサイズ差がありますね。↓
デザインといい、本体カラーといいMinisforum AI X1 Proをほぼそのまま小さく凝縮した見た目に仕上がっており、何だか愛らしさも感じたり。
ただし、天板に配置されていた指紋認証ユニットは削減されています。まぁミニPC本体に搭載されている指紋認証ユニットは個人的にあまり使い勝手は良くないなと思っていたので、無くても痛手にはならなかったですけどね〜。
▼前側はCopilotボタンが無い以外は基本的に同じ。前側だけ見ると本当にソックリです。↓
▼後ろは一番デザインが違う箇所かもしれません。Minisforum AI X1は兄貴分よりも全体的にシンプルになっています。↓
Oculinkを使いたいなら分解は必須だが注意点も有り
Minisforum AI X1はメモリ/ストレージ共に換装可能で、Oculinkを使用したい場合は同梱されているOculinkボードを装着する必要があります。その辺りもチェックしたいので分解してみましたよ!
▼分解を行うにはまず底面の赤丸で囲った部分のネジを4箇所外します。↓
▼前側の底面には赤丸のように切り欠きがあるので、そこをきっかけにして開けるとやりやすいかも。↓
▼フタを外した際に注意したいのがケーブル。ファンケーブルが2本ほど繋がったままなので勢いに任せて開けてケーブルをぶった切らないように注意しましょう!↓
▼マザーボードはこんな感じ。ミッチリ詰まっております。↓
▼SSDスロットは2本用意されています。デフォルトのSSDはKingston製ですね。↓
▼メモリスロットは2本用意されています。デフォルトはCrucialのDDR5メモリが2枚刺さっていました!↓
Oculinkはどうするのかというと、先述のようにOculinkボードを下側のM.2スロットへ刺して使用できるようにする。というのが流れとなります。
▼Oculinkボードを接続した際はこんな感じ。結構ピッタリになっています。↓
なお、Oculinkボードを装着する際は端子部分がそのままだと筐体に当たってしまうので、上手く手で筐体を開きながら装着したりとちょっと手間がかかっちゃいました。
ある程度経験のある筆者がこのように思ってしまっているくらいなので、PCをいじった経験が少ない方は結構手こずるかもしれないのは注意が必要ですね!
普通にパワフルなRyzen 7 255搭載
Minisforum AI X1の搭載しているCPUはRyzen 7 255と、日本国内ではあまり見慣れないモデルを採用していますが、実際のところRyzen AIに対応していなかった「Ryzen 7 8745HS」のリネームモデルと言えるCPUだったりします。
NPUは搭載されていない故にRyzen AIに対応しておらず、Copilot+の要件も全く満たせていませんが、Copilot+は個人的にまだまだ発展途上という見解ですので、一般ユーザーさんはあまりその辺は気にしなくて大丈夫だと思います。
余談ですがRyzen 7 255は锐龙 7 H 255という名称で中国市場向けとして展開されているCPUだったりします。ベースであるRyzen 7 8745HSと全く同じ展開を行っていますね。
普段使いの用途では楽勝でこなせる
パワフルなRyzen 7 255を搭載していることもあってか、Minisforum AI X1はウェブ閲覧や動画視聴といったライトな用途であれば楽勝でこなせてしまいます。
後述しますが、アイドリング時とYouTubeでの動画再生時でほぼ同じくらいの消費電力かつ発熱で行えるくらいと言えば余裕度合いが伝わるでしょうか?
しかも検証機ではメモリが32GBと潤沢なリソースも用意されていますので、CPUと合わせて普段使いの余裕度合いは別物だと思いますよ!
発熱はそれなり。消費電力は少なめ
Minisforum AI X1は比較的ハイパフォーマンスなCPUだけあって気になるのは消費電力と発熱。ということでいつもの検証を行いました!
▼Minisforum AI X1実機で検証してみた結果は以下の通り。消費電力はワットチェッカー、CPUコアの温度はHWInfoでの結果を基準に記述しています。↓
テスト内容 | 消費電力 | CPUコア温度 |
3DMark Time Spy Extreme |
90W | 60度 |
FF15 ベンチマーク 最高設定 |
70〜80W | 55〜75度 |
Cinebench 2024 マルチコア |
90W | 85度 |
YouTube動画再生 | 15W | 40度 |
アイドリング時 | 13W | 35度 |
Ryzen 7 255のデフォルトTDP(標準的な消費電力)は45W、設定可能なTDPは35〜54Wと、元モデル(Ryzen 7 8745HS)がHシリーズに位置していたモデルだけあってか、消費電力がUシリーズと比べて高めになっています。
したがって、高負荷がかかるシーンでの消費電力は80Wほどになったりと省電力モデルと比べると多めに電気を食ってしまいますが、こればかりは性能とのトレードオフですね。まぁデスクトップ向けCPUと比べるとかなり省電力なのでそこまでネックとは言えないですが。
ゲームはそれなりに楽しめる!
さて、普段使いの性能は分かりましたが、ゲームの動作に関してはどうなのか。
Ryzen 7 255の内蔵GPUはRDNA 3アーキテクチャを採用したRadeon 780Mなので、Ryzen 7 5700Uなどで採用されていたVagaアーキテクチャのものと比べるとかなりの性能アップを実現していますが、実際はどうなのかをチェックしていきます!
▼FF14ベンチの結果はこちら。FHD/画質最低ではある程度快適に遊べそうです。↓
▼FF15ベンチの結果はこちら。画質調整すれば十分遊べそう!↓
▼話題のモンハンワイルズのベンチ結果は以下の通り!内蔵GPUの割に健闘していますね!↓
▼Rainbowsix Siegeではターゲットドリルをテストプレイしてみました。FHD/低設定ではフレームレートは140FPS前後でかなり快適に遊ぶことができました。これなら多少画質を上げてみてもいいかも。↓
▼APEX LEGENDSは訓練所でテスト。FHD/低設定です。テストの最初から最後に至るまで一切カクつく事もなく快適に動いていました!フレームレートも60FPS前後で推移しており、不安定さもなかったです。↓
有名どころのFPSゲームだとFHD解像度の低画質だと割と快適に遊べたので、AAAの超重量級の3Dゲームでない限りは画質調整で大体はカバーできそうな印象でした。
吊るしのスペックで使う方にかなりオススメ!
Minisforum AI X1 ProはスタイリッシュかつハイスペックなRyzenマシンでしたが、今回レビューしたMinisforum AI X1はハイスペックさは確保しつつもサイズはコンパクトに仕上げたミニPCだと感じました。
むしろ本機の方がかなり小さいことも相まって、設置場所を選びやすかったりと小回りが効きやすいのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
Oculinkを使用したい場合は基板を分解して取り付けないといけなかったりと手間がかかるのがネックではあります。M.2のSSDスロットが1つ潰れてしまうのも地味に痛いかも。とはいえ、Oculinkを使用しない方にとっては大きなネックとは言えませんけどね!
価格も上位モデルと比べてそれなりに安価となっているのでお求めやすくなっているのも個人的に良い点かも。やっぱ安いのは正義ですよ!
ということで結論。Minisforum AI X1は込み入ったことをするには不便なところがあるけど、そのままの状態で使うならかなりオススメなミニPCです!というかほとんどの方にオススメできるって感じですね!
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