ZenFone3 Laserスペック詳細と購入前に知るべきデメリット
ASUSがミドルスペックSIMフリースマートフォンのZenFone3 Laser(ZC551KL)を日本で発売します。
本記事ではZenFone3 Laserのスペック、価格、発売日、特徴及び購入前に知っておくべきデメリットをまとめています。
目次をクリックすると各項目へ移動します
ASUS「ZenFone3 Laser」のスペック詳細と発売日・価格。
ZenFone3 Laserの発売日と価格。
ZenFone3 Laserは2016年11月26日発売開始となっています。
価格は27,800円(税込30,025円)ですが、各MVNOとのセット販売では実質価格12,000円~で販売するMVNOが既に発表済みです。(ZenFone3 Laserと格安SIMのセット販売に関しては記事の最後に記載しています。)
ZenFone3 Laserのスペック表。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Android6.0 (ZenUI 3.0) |
SoC | Snapdragon430 1.4Ghz×4 1.1Ghz×4 8コア仕様 |
メモリ | 4GB |
保存容量 | 32GB |
SDスロット | 搭載 最大128GB |
液晶 | 5.5型IPS (1920x1080) |
背面カメラ | 1,300万画素 レーザーAF 電子手ブレ補正 Sony IMX214 |
前面カメラ | 800万画素 |
対応バンド | LTE Band1(2100MHz) Band2(1900MHz) Band3(1700MHz) Band5(850MHz) Band6(800MHz) Band7(2600MHz) Band8(900MHz) Band18(800MHz) Band19(800MHz) Band28(700MHz) TD-LTE Band38/Band41 3G Band1(2100MHz) Band2(1900MHz) Band5(850MHz) Band6(800MHz) Band8(900MHz) Band19(800MHz) TD-SCDMA Band34(2100MHz) Band39(1900MHz) GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
Simサイズ | MicroSIM×1 NanoSIM×1 (NanoSIMは MicroSDと共用) |
DSDS | ☓ |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n |
センサー | GPS(GLONASS、Beidouサポート) 加速度センサ、電子コンパス 光センサ、磁気センサ 近接センサ、ジャイロスコープ 指紋センサー、RGBセンサ |
VoLTE | ○ |
CA | ☓ |
防水 | ☓ |
防塵 | ☓ |
おサイフ機能 | ☓ |
バッテリー | 3000mAh |
サイズ | 縦149mm 横76mm 厚さ7.9mm |
重量 | 150g |
カラー | ゴールド シルバー |
基本性能は新世代のミドルスペックスマートフォン。
実機でAnTuTuベンチマーク測定してきたので画像を追加。ベンチマークでは機種のチューニングにより変動があるので、本記事では40,000点~45,000点の幅でスコアは落ち着くと予想していましたが、実機での測定は44,930点とほぼ予想上限値のスコアを叩き出しました。
ZenFone3 LaserではSoCにはSnapdragon430を搭載しており世代としては現時点で最新版のミドルスペックSoCを搭載しています。
AnTuTuのベンチマークテストは前モデルのZenFone2 Laserが23,000点前後、Snapdragon430を搭載したZenFone3 Laserでは40,000点~45,000点前後となるので大幅に性能が向上しています。
また、メモリも前モデル比で2倍の4GBを搭載しており、ミドルスペックながらもZenFone3 Laserの総合性能は飛躍的に向上しています。
通常価格でも27,800円ですので特段高価というわけではありません。通常価格ではコスパ良品、MVNOとのセット販売で実質12,000円で手に入るなら驚くほどコストパフォーマンスの高い製品です。
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]
ZenFone3 Laserで対応している電波。
魅力的な機能が詰まっていても電波を掴めないことにはスマートフォンとして失格です。
ここではZenFone3 Laserが対応している電波に関してまとめています。
-
▼ワンポイント▼
ZenFone3 LaserはSIMスロットを2つ搭載しておりMicroSIM(中サイズ)とNanoSIM(小サイズ)が利用可能です。
- SIMカードは「数十円で購入できるサイズ変換アダプター」を利用する事でサイズアップが可能。もし、格安SIMを別途用意する場合はNanoSIMで申し込みましょう。MicroSIMだとZenFone3 Laserから機種変更する場合、次の機種がNanoSIM対応だと数千円を支払いSIMサイズを変更する必要がでてきます。
ドコモの電波は掴めます。
ZenFone3 LaserはドコモのLTEで主要電波のバンド1、東名阪の高速通信バンド3、地下郊外で重要なプラチナバンドの19の必須バンドに全て対応しています。
3G電波に関してはメインバンドの1と山間部、農村地区で重要なFOMAプラスエリアのバンド6/19に対応しているので、地方での繋がりやすさもドコモ端末と遜色ありません。
ソフトバンク(ワイモバイル)の電波も掴めます。
ソフトバンクとワイモバイルは「ワイモバイルの電波、エリア、対応バンドってソフトバンクと一緒?」でも書いている通り同じ電波を利用しています。
ZenFone3 Laserではソフトバンク(ワイモバイル)のLTE主要バンド1、元々ワイモバイルのLTEバンドであった3、プラチナバンドの8に対応しており、通信方式の異なるTD-LTEのバンド41にも対応。
3Gも主要のバンド1とバンド8に対応しているのでソフトバンクやワイモバイルで販売されている端末と遜色ない電波の掴みやすさです。
au回線の電波も掴めます。
ZenFone3 Laserでは通話もデータ通信も3Gを利用しないフルLTEのau VoLTE SIMに対応しています。
LTEでは主力電波のバンド18(プラチナバンド)に補助電波のバンド1にも対応おり、WiMAX2+の電波であるTD-LTEのバンド41にも対応しているので安心して利用可能です。
ZenFone3 Laserの特徴。
ここではZenFone3 Laserの特徴や長けている部分をピックアップしています。
SoCが新世代でパフォーマンスが大幅に向上。
スペック項目でも書きましたが、ZenFone3 Laserでは新世代のSoCを搭載していますが価格は従来からのミドルスペック帯に収まっています。
新世代のSoC(Snapdragon430)を搭載した端末は出始めたばかりですので、旧モデルと混在しています。価格が大きく変わらなくても性能は約2倍程向上するので今後2年程利用するのであれば大きな差です。
ZenFone3 Laserは新ミドルスペックSoCを搭載しているので長期利用も安心です。
大手キャリア3社の電波に対応している。
ZenFone3 Laserではドコモ、au、ソフトバンク(ワイモバイル)の電波を全て掴める希少な端末です。
格安SIMでもドコモ系、au系、ソフトバンク(ワイモバイル)系が利用できるので、乗りかえる場合もZenFone3 Laserの端末を無駄にすること無く利用可能です。
また、ZenFone3 Laserから機種変更した場合でも各社の電波に対応しているのでマルチWi-Fiルーターとして再利用が可能。
もちろん、これだけのバンドに対応しているZenFone3 Laserは中古市場でも高値を維持するでしょう。ZenFone3 Laserを手放す時も高価買取が期待できます。
使い勝手の良い指紋認証を搭載している。
ZenFone3 Laserでは背面中央上部(スマホを握った時に人差し指でタッチできる場所)に指紋認証ユニットを搭載しています。
Android6.0から正式に指紋機能が採用されたので、端末のロック解除だけではなくアプリのログオン認証などでも指紋を利用可能です。
カメラ性能が大幅に向上。
ZenFone3 Laserの名称にも入っている通り、ZenFone3 Laserではピント合わせにレーザーを利用します。
前モデルでもレーザーを利用したピント調整機能は搭載されていましたが、補足できる距離が3倍に向上しており暗部でも0.03秒でピント合わせ可能です。
画素数的には前モデルと同等ですが、センサーは定評のあるSony IMX214を搭載してきました。これはカメラ好きには嬉しいポイントです。
手ブレ補正も電子式手ブレ補正に対応しているので、ブレがちなスマートフォンでの撮影に一役買いそうです。
ポケモンGOのARモードが利用可能。
ポケモンGOのブームで注目されたAR機能(現実世界にポケモンを表示させる機能)ですが、AR機能はジャイロセンサーを搭載していない端末では仮想空間でのプレイとなり楽しさが半減します。
ZenFone3 Laserではジャイロセンサーを搭載しているのでポケモンGOやその他AR機能を利用するゲーム等をフルで楽しめます。
質感の高いフルメタルボディー。
ZenFone3 Laserは低価格ながら高級感の高いフルメタルボディーを採用しておりカラーはシルバーとゴールド用意しています。
また画面は2.5D加工(画面のガラス端が丸く加工されている)が施されており、画面サイドからのスワイプでも指あたりの良い仕様です。
ZenFone3 Laserを購入前に知るべきデメリット。
ここではZenFone3 Laserのデメリット部分をピックアップしています。購入前にデメリット部分を知ることも大切です。
画面サイズが5.5型で大きい。
ZenFone3 Laserの画面サイズはiPhone7Plusと同じ5.5型です。
5.5型のサイズになると万人向けとは言い難いです。スマートフォンは常日頃から手元で操作するガジェットですのでサイズ感は軽視するべきではありません。
ZenFone3 Laserのサイズが気になる方はiPhone7Plusなどを手に取るとサイズ感が把握出来るので携帯ショップや家電量販店に出向いた際は5.5型でも問題ないか確認するべきです。
性能帯はミドルスペックなので高負荷ゲームには不向き。
ZenFone3 Laserでは前モデルから飛躍的に性能向上を果たしていますが、SoCのランクはミドル帯です。
トータル性能は素晴らしく進化していますが、ミドル帯のSoCに搭載されているゲーム用のチップもミドルスペックです。
3D性能を酷使するようなゲームなどではカクつく可能性があるので注意しましょう。
コスパは良いですが10万クラスのスマートフォンの性能が低価格で手に入る訳ではありません。が、ミドルスペックの端末を探しているのであればZenFone3 Laserはコスパの高い製品です。
デュアルスタンバイ機能には非対応。
2枚のSIMを同時待受可能なSIMフリースマートフォンの新たなトレンド機能として非常に注目されているデュアルスタンバイ機能にZenFone3 Laserは対応していません。
ZenFone3 Laserを購入する方は1枚SIMでの運用となります。
私はZenFone3 Laserの上位版であるZenFone3を所有しているのでデュアルスタンバイについても以下の記事で詳しく執筆しています。気になる方はどうぞ。
【関連】ZenFone3のデュアルスタンバイを使ってみたのでメリット・デメリットまとめ。
キャリアアグリゲーションに非対応。
キャリアアグリゲーションとは複数の電波を同時に掴み通信速度を向上する技術です。
ZenFone3 Laserでは対応していないのでダウンロード速度は最大150Mbpsとなります。が、150Mbpsもあれば正直十分です。
Wi-Fiの対応規格が貧弱。
ZenFone3 LaserではWi-FiのIEEE802.11b/g/nに対応しています。
最近だとb/g/nよりも高速で通信が可能なac規格に対応したルーターも数多く登場しており、端末側がacに対応していると自宅の高速通信回線を余すこと無く利用可能ですが、残念ながらZenFone3 Laserでは対応していません。
私も自宅では固定回線をac規格対応のルーターでWi-Fi接続していますが、ac規格の通信が可能な端末、出来ない端末では通信速度に大きな差が出ます。
但し、大容量データのダウンロード以外では通信速度の速さを体感出来ないのも事実です。(モバイル向けサイトでは容量が小さいので通信速度が一定以上出ると体感できなくなる)
防水防塵、おサイフ機能は非対応。
大手キャリアでは標準機能として搭載されている防水、防塵、おサイフ機能はZenFone3 Laserに付いていません。
これらの機能を重視している方はZenFone3 Laserは購入検討リストから外しましょう。
余談ですが、SIMフリースマートフォンで防水、防塵、おサイフ機能を搭載している端末は非常に少数です。
大手キャリアの端末を利用していた方がSIMフリースマートフォンに移行する場合は代替策も考える必要があります。
ZenFone3 Laserの総合評価。
ミドルスペック帯の端末は3万以下が相場でSIMフリースマートフォンでは最も人気の高いスペック帯です。
ZenFone3 Laserでは前世代から飛躍的に性能向上したSoCを搭載し、新ミドルスペックスマートフォンの幕開けを感じさせる仕様で物欲が湧きます。
注意したいポイントは、現時点で旧ミドルスペック帯と新ミドルスペック帯が混在している状況です。
ZenFone3 Laserに限らず、これからミドルスペック帯のSIMフリースマートフォンを購入検討されている方は新世代のSoCを搭載しているかチェックしましょう。
-
▼ワンポイント▼
ZenFone3 Laserに搭載されているSoCはQualcomm社のSnapdragonで400番代がミドルスペック帯です。
性能はSnapdragon400<410<420<430と下二桁の数字が大きくなるにつれ世代が切り替わります。
Snapdragonでは200シリーズが一番下っ端、400番代がミドル、600番代がミドルハイ、800番代がハイスペックの型番です。
▼Amazonではリアルタイムで価格が変動するのでチェックしてみて下さいね。↓
エイスース SIMフリースマートフォン ZenFone 3 Laserシルバー ZC551KL-SL32S4
売り上げランキング: 4,123
ZenFone3 LaserはASUSの公式ショップで販売しています。価格は定価で税込30,024円。