Blackview MP80のレビュー。Intel N95を搭載する超コンパクトサイズなミニPC!
Androidタブレットでお馴染みのBlackviewから、Intel N95を搭載する新型ミニPCのBlackview MP80が登場。実際に使う機会を頂いたのでレビューしていきます!
良かった点
- 超コンパクトサイズな筐体
- 軽めの作業では困ることのない性能
- デスクトップPCとしては低めの消費電力
注意点
- サイズ故に筐体が高温になりやすい
- ゲーム性能には全く期待できない
- メモリは交換不可能
▼価格は変動するのでリアルタイム価格はリンク先で確認して下さい!↓
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
筐体はかなりコンパクト。外箱デザインは高級感がある!
▼Blackview MP80の外箱はこんな感じ。エントリー帯のモデルにしてはかなり高級感があるデザインになっています。↓
▼箱の中は縁が金色になっていたりと、思った以上に拘っている印象を受けました。エントリー帯のPCの箱デザインとは思えない…↓
▼正面には電源ボタンのみとメチャクチャシンプル。でも個人的にはUSB端子が一つくらいは欲しかったかな。↓
▼背面にはLAN端子、イヤホンジャック、DC端子が配置されています。↓
▼筐体はとにかく小さいの一言。成人男性の手の大きさであれば鷲掴みにできそうなサイズ感に仕上がっています。↓
▼iPhone 6と比較するとこんな感じ。Blackview MP80の小ささが伝わるでしょうか!↓
▼iPhone 6よりも小さいiPod touch(第6世代)と比較するとこんな感じ。いやぁ、かなり小さいですね。↓
▼重量は実測で214gと、据え置き型のPCとして考えるとかなり軽く仕上がっています!iPhone 14 Pro Maxよりも軽いんだぜ、このPC。↓
▼左側面にはHDMI端子が3基と筐体サイズを考えると圧倒される数になっています。↓
▼右側面は3基のUSB 3.1端子が配置されています。少し物足りない気もしますが、筐体のサイズを考えるとしゃーないかも。↓
▼上面には「Blackview」ロゴが印刷されており、更にIntel insideステッカーが貼り付けられています。でもこのステッカーのデザインって第4〜5世代Coreくらいの世代のステッカーじゃね?↓
▼下部は製品に関する諸々の記載がされたステッカーが貼り付けられています。↓
▼付属品はこんな感じ。ACアダプター以外にもVESAマウントアダプターやそれに関係したネジ、HDMIケーブルなど、結構充実している印象を受けました。↓
通電中はライトアップされる!
Blackview MP80の公式サイトでは大々的にPRされていませんが、通電中は青くライトアップされるんですよね。
▼通電中はこんな感じに光ります。↓
▼ライトアップする箇所はこんな感じ。側面の外周に沿って光っているようです。↓
内容的にはゲーミングPCではないですしライトアップの制御は出来なさそうな感じですが、こういった所謂「光モノ」が好きな方にとっては堪らないんじゃないでしょうか?
普段使いではしっかりと使えそう!
Blackview MP80のCPUはAlder Lake-N世代のプロセッサであるIntel N95を搭載。4コア4スレッドでターボブースト時は最大3.40GHzまでクロック周波数が引き上げられます。
もちろんエントリークラスなので、同(Alder Lake)世代の上位クラス並みの性能は発揮できないものの、マルチコアスコアではCore i3-1110G4並みと位置付けを考えるとかなりのスペックを誇っています。
実際にブラウジングなどを行ってみたものの、メモリ16GBとも相まって快適に行うことができました。後述するゲームはともかく、ライトなオフィスユースや動画視聴などは不満無く行うことができそうです!
ゲームはあまり快適ではないかも
Blackview MP80の内蔵グラフィックスは16コアのUHD Graphicsで外部GPU無しと、最新世代のIntel製CPUの中ではGPU性能は低め。
- 快適・サクサク
- 普通・楽しめるレベルで遊べる
- イマイチ・妥協が必要
- モッサリ・カクカク
タイトル | 評価 | FPS |
Rainbowsix Siege(HD、低) | 普通・楽しめるレベルで遊べる | 30〜50FPS |
APEX LEGENDS(HD、低) | モッサリ・カクカク | 10〜20FPS |
Muse Dash(FHD) | イマイチ・妥協が必要 | 40〜50FPS |
▼Rainbowsix Siegeはエリミネーションをプレイしてみました。フレームレートは60FPSは出なかったものの、とりあえずプレイできるくらいには遊べました。意外。でも対人戦になるとキツいかもね。↓
▼APEX LEGENDSは訓練所でテスト。HD解像度の低画質で尚且つ射撃練習場でもカクつきが酷く、マトモにプレイできるような雰囲気ではありませんでした。↓
▼Muse Dashはメニュー選択時の切り替わりなどで一瞬フリーズしたりと盤外で割と怪しい挙動をしていました。プレイ中も50FPSほどだったので、とりあえずは遊べるけどやり込みはキツいかなって感じですね〜。↓
以上の結果より、Blackview MP80でゲームはかなり厳しそうという結論に至りました。今回テストした中で一番軽量なはずのMuse Dashで60FPS出ないのは流石にキツいっす。
やっぱり現行世代とはいえエントリークラスのIntel N95では荷が重かったか…まぁ予想はできてましたけどね。
消費電力は低め!
Blackview MP80はTDP 15WのIntel N95を搭載しており、消費電力の低さには期待できそうです。
実際に使ってみたところ、ブラウジング中は10W以下、APEX LEGENDSをプレイ中でも25W台付近をキープしていたりと、エントリー帯の省電力モデルらしい消費電力となっていました。
ほとんどUSBに繋いでいない状態(マウス、キーボードの無線レシーバーくらい)でこの数値なのと、ACアダプターの最大出力は30Wなので高負荷時は結構ギリギリまで攻める感じかもしれません。個人的には無理して高負荷を持続させる使い方はしないほうがいいかもとか思ってます。
全体的な温度は思ったよりも高め
排熱はアイドリング時で40度前後、高負荷時の排熱部分は47度くらいと全体的に暖かめ。
天板に触れるとアイドリング時でもほんのりとあったかいので、密閉したところで使うと思いのほか高温になる可能性もあることを頭に入れておいた方がいいかもしれません。
分解は難しいかも
ミニPCといえば分解!ってことでBlackview MP80も分解してみました。
▼Blackview MP80の底面のゴム足を外せばネジが出てくるので、ソコを外すと底のプラスチックが外せます。↓
▼底のプラスチックを外すとこんな感じ。バンド状のLEDが巻かれているのが分かるでしょうか。↓
この状態から、四方にあるネジを外せば筐体のプラスチックも外れそうですが、なかなか外れなかったため、今回は断念。また機会があればリベンジしたいですね。
また、ここまで分かったことは、ちょっとバラす程度ではSSDにアクセス出来ないので、仮に取り替えたいのなら全バラしを覚悟したほうがいいかもですね。
Blackview MP80をオススメできる人
Blackview MP80はこんな人にオススメできるミニPCです。
- 手のひらサイズのミニPCが欲しい方
- 事務作業や動画視聴といった軽めの作業が快適に行えるミニPCが欲しい方
Blackview MP80は、Blackview製のミニPCの中では先行してリリースされているMP200とMP60の間に位置するモデルとなります。
先行している2機種と比較して、MP80は超コンパクトサイズの筐体と他のモデルにない特徴を持っているので、Blackview製でコンパクトなPCを選びたいなら本機一択となるでしょう。
性能的にはIntel N95なので、ゲームなどの高負荷がかかるタスクは苦手ですが、事務作業やウェブ閲覧、動画視聴などは快適にこなせるくらいのスペックを有しているので、ライトな用途にピッタリと言えるでしょう。
価格は公式サイトで3万円台半ばからと仕様を考えるとちょっとお高めですが、執筆時点で発売記念セールも行われており、設定価格から16%オフの3万円ぐらいまで下がります。
本音を言うなら2万円台くらいまで下がって欲しいところですが、公式サイトはドル設定がベースなので、このような価格になっている可能性もありそうです。日本のAmazonでの価格はもっと安くなることに期待です!
なお、16GB/512GB構成のモデル(今回レビューした構成)は下位モデルから3000円プラスすれば手に入るので、メモリが増設できない点や差額を考えると、少しでも快適に使いたいなら上位モデルを狙った方が得策ですね。
以上、ガルマックスレビューでした!
Blackview MP80の購入先まとめ
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