Dimensity 700が登場!廉価5Gスマホにピッタリな5G対応SoC!
最近勢いがあるSoCメーカーのMediaTeKより5G対応のSoCであるMediaTek Dimensity 700がラインナップ入り!Dimensityの中でも下位に位置するDimensity 700シリーズの最新モデルはどのようなものなのか確認していきます!
▼Dimensity 700がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!↓
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MediaTek Dimensity 700の特徴
それではMediaTek Dimensity 700の特徴について紹介していきます!
5G通信に対応!MediaTek 5G UltraSave機能がバッテリー消費にも貢献!
Dimensity 700はMediaTeKの持つ先進技術を詰め込んだプレミアムSoCであるDimensityシリーズだけあり、最先端の通信技術である5Gに対応。
ただ単に「5Gに対応」しているだけでなく、Dimensityではお馴染みとなっているMediaTek 5G UltraSave機能が搭載されているのも特徴の一つになっています。これが結構力の入っている機能なので、以下で解説します!
MediaTeK 5G UltraSave機能って何?
MediaTek 5G UltraSave機能は、主に「MediaTek 5G UltraSaveネットワーク環境検出」、「MediaTek 5G UltraSave OTAコンテンツ認識」の2つから成り立つ省電力機能のこと。
MediaTek 5G UltraSaveネットワーク環境検出の代表的な機能の一つとして動的帯域幅パート(BWP)があります。
動的帯域幅パート(BWP)とは、帯域幅の使用をリアルタイムで調整することでデータ通信速度が多い時には通信速度や安定性重視に、データ通信速度が少ない時には自動で低帯域幅モードに切り替わり消費電力が下がる仕組みのこと。
この切り替えを5Gモデムの通信量に応じて自動でやってくれるので、ユーザーが意識しないうちに省電力と高速通信を両立できちゃうってことなんです!スマホで大切な要素であるバッテリー持ちと通信環境の心配を一挙に解決してくれるのはありがたいですね!
5Gキャリアアグリケーション、DSDSやVoNRにも対応!
▼Dimensity 700は5Gキャリアアグリケーションに対応。↓
キャリアアグリケーションとは複数の電波を同時に用いて通信を行うことで、通信速度の向上と通信の安定性を実現する技術のことです。
LTEなんかだとキャリアアグリケーションは浸透しているんですが、5Gのキャリアアグリケーションはまだまだ研究途上。そんな中でいち早く5Gのキャリアアグリケーション実用化したのがDimensityシリーズなんです。
スマホはやっぱり通信の繋がりやすさとかはが重要なんで、キャリアアグリケーションなど通信関係の機能を下のモデルでも平等に対応させているのが嬉しいですよね!
▼また、Dimensity 700はDSDSにも対応しています。その上、5G+5Gの同時待ち受けができるだけでなく、5Gを利用した「VoNR」にも対応!↓
ですので、現状では5Gの同時待ち受けの利点は少ないんですが、将来5Gが普及したときのことを考えると便利なのは確か。今後はVoLTEに変わりVoNRが普及するはずですので、5Gの同時待ち受けができる仕様で先取りしておくのも悪くないチョイスですよ!
複数の音声アシスタントのサポート済!
SiriやGoogleアシスタント、Alexaなどに代表される音声アシスタントはかなり日常生活に浸透してきたと言えるでしょう。
MediaTeK Dimensity 700は、設定された複数のトリガーワードを聞き取り、Google、Amazon、Baidu、Tencent、Alibaba、またはその他ローカライズされたサービスなどの音声アシスタントが起動可能。
音声アシスタントサポートはDimensity 700のチップ内に完全に統合されているので、使いやすく統合ノイズ抑制を備えた、電力とサイズが最適化されたシステムが提供されるとのこと。
SoCレベルで音声アシスタントへのサポートが行われるとなると、今まで以上に快適に音声アシスタントが使えると思われるので、頻繁に音声アシスタントを使う方はもちろん、今まで使ったことが無い方も使い始めるきっかけになるのではないでしょうか!
処理性能はDimensityシリーズの中では控えめ!
MediaTek Dimensity 700はCortex-A76(最大2.2GHz)+Cortex-A55(最大2.0GHz)のオクタコアCPU。さらにGPUはMali-G57 MC2を搭載しています。
高性能コア側はDimensity 720の最大2.0GHzよりも200MHzの上昇となっており、高負荷時の性能はDimensity 1000よりも抑えられているものと思われます。
Mali-G57は2019年のメインストリーム向けGPUで、前世代のMali-G52からゲーミング性能は30%、機械学習処理性能は60%もの性能向上を果たしています。
Dimensity 1000で採用されていたハイエンド向けGPUのMali-G77 MC9ではなく、メインストリーム向けのMali-G57 MC5ですので、グラフィック性能はミドルレンジクラスだと思われます。
ただ、同じMali-G57でもMC3よりグレードの低いMC2を採用しているのでグラフィック性能に関しては劣るものと考えられます。
以上より、Dimensity 720よりCPU性能で勝り、GPU性能で劣ると推測され、処理性能の面では単純な下位モデルとは言えなさそうです。少しややこしい気がしますね。
搭載可能メモリは12GB!ストレージはUFS 2.2に対応!
MediaTek Dimensity 700には2133MHzのLPDDR4xが最大12GBまで搭載可能。ストレージはUFS 2.2が搭載可能になっています。
メモリ周りは低価格5Gスマホ向けSoCにしてはかなり余裕のある設計になっていますので、超重量級な作業をしない限りメモリは12GBもあれば十分。ストレージもUFSなので普段使いでは支障はないでしょう。
FHD+解像度に対応!リフレッシュレートは90Hzまで対応!
MediaTek Dimensity 700の対応ディスプレイ解像度はFHD+(2,520×1,080)とWQHD解像度よりも対応する解像度は低いですが、正直スマホのサイズではFHD解像度でも表示に支障無し。バッテリー消費の面ではむしろ有利に働くことが多いです。
それよりも嬉しいのがリフレッシュレート。120Hzには対応していないものの、90Hzまで対応しているので、90Hzのディスプレイと組み合わせると滑らかで快適な体験が味わえるはず。
最大64MPのシングルカメラに対応!
MediaTek Dimensity 700は、最大64MPのシングルカメラに対応。
リアルタイムでポートレートのボケ処理を行う深度エンジンや、極端な低照度環境での撮影のためのAI-NRを含むAI-Cameraなど、高品質な写真をサポートするシステムが盛り沢山。
更に統合されたハードウェアベースのイメージングアクセラレータにより、マルチフレームノイズリダクションが可能になるため、夜間でも低ノイズで高品質の写真撮影が可能になるとのこと。
MediaTek Dimensity 700搭載端末はまだ未定!さらなる低価格5Gスマホの登場に期待!
気になる搭載端末ですが、今回はほぼ同時の発表とはならなかったようで執筆段階では未定となっています。ただ、今回のDimensity 700の登場でさらなる低価格5Gスマホの登場も期待できます。
ちなみに執筆段階ではワンランク上に位置するDimensity 720搭載端末の価格は以下の通り。端末の紹介記事へのリンクも記載しているので詳しい仕様など併せてご覧ください!
▼OPPO A72 5G:1,399元(約21,800円)〜↓
▼OPPO K7x:1,499元(約23,500円)↓
▼Realme V5 5G:1,499元(約22,700円)〜↓
▼ZTE Blade 20 5G:1499元(約23,000円)↓
▼HUAWEI nova 8 SE(通常版):2,599元(約41,000円)↓
Dimensity 720搭載スマホはガルマックスで紹介した中でも5機種が発表されているんですが、ほとんどが2万円代前半。そして全て中国メーカーのスマホになっているのも特徴です。サブブランドのRealmeを含めると半分以上がOPPO製なのも特徴的ですよね。
今回発表のMediaTek Dimensity 700が低価格なスマホのさらなる普及の足掛かりになってくれることを祈っています!