カメラとSIMスロット搭載のスマートウォッチ「KOSPET POWER」レビュー!

これはスマートウォッチですか?それともスマートフォンですか?

今回はスマートウォッチ「KOSPET POWER」をBanggoodさんに試す機会を頂きました!超気になるロマン的モデルは一体どんな使い心地なのでしょうか。実機レビューを行っていきますよ!

KOSPET POWERの良かった点とイマイチだった点

KOSPET POWER

特徴:KOSPETのスマートウォッチ。Android OSを搭載し、カメラとSIMスロットを搭載した特殊モデル

良かった点

・AndroidOS搭載のため機能性は他スマートウォッチを遥かに凌駕する

・Play ストアからのアプリダウンロードも可能。YouTube、Twitterなども単体で閲覧できる

・SIMカード挿入可能。単体での通話もインターネット接続もできる

・アウトカメラ・インカメラ搭載、インカメラは顔認証に対応

・豊富な文字盤デザイン

イマイチだった点

・ボタン周りの材質はチープ

・液晶ディスプレイなので美しさはイマイチ

・画面が丸く小さいためアプリによっては見切れて操作不能になる

・腕を上げてから時計が表示されるまでの時間は長め

・高負荷なアプリを起動すると発熱する

・電池もちがかなり悪い

KOSPET POWERの外観

▼KOSPET POWERの外観チェック。見た目は価格相応でなかなかいいデザイン。まさにガジェットという言葉が似合うメカっぽさがカッコいい。画面周辺はセラミック製なので上部がツヤツヤしてて中々引き締まって見えるのも気に入ったポイントす。↓

KOSPET POWER

側面部にはボタンとカメラを搭載で機械感を感じさせるカッコよさ!黒地に青というイカしたカラーリングはイカしてて嫌いじゃありません。↓

KOSPET POWER
右のボタンは電源キーとホームボタンの役割、左は戻るボタンの役割を務める

▼この側面のボタンは押し心地はあるんですが、横から触るとプラッチックな感じでチープ。さらにゆるゆるな感じで、長期間使っているといきなりポロッと落ちないか心配になってくる不安はありますね(´・ω・`)。↓

KOSPET POWER

▼左側面はスピーカーを搭載。↓

KOSPET POWER

▼裏面には心拍数センサー、そしてねじで留められたフタが取り付けられております。充電端子は黄色いフィルムシールが貼り付けられてますね。↓

KOSPET POWER

▼バンド部分はラバー製。見た目は本体同様に黒字+青の色合いでスタイリッシュ。統一感もあってイイカンジ!↓

KOSPET POWER

付属品・同梱物

▼付属品は充電ケーブルに説明書冊子2枚、そしてMicroUSBケーブルに小型のKOSPET POWER用モバイルバッテリーも付属しています!↓

KOSPET POWER

裏蓋開閉用のドライバー1本とスペアのねじが2つ入ってました。ねじは小さいのでなくしやすい点に配慮しているところはポイント高い!↓

KOSPET POWER

▼モバイルバッテリーはMicroUSBでチャージする仕組み。端子上部にはLEDインジゲーターが付いてます。↓

▼説明書は日本語の記載はありませんでした。↓

KOSPET POWER

画面タイプは液晶なので表示の美しさ、あんまない!

▼KOSPET POWERのディスプレイサイズは1.6インチとスマートウォッチの中では中々大型の部類に入ります。ただスマートウォッチでは多く搭載されている有機ELではなく、液晶タイプ。正面からはまだしもナナメから見たときは白っぽさが目立つのは気になるなー。↓

KOSPET POWER

また液晶タイプゆえに電池の消費もあり、この点においては少し価格が高くてもいいから有機ELを採用してほしかった!

液晶ディスプレイのメリットを挙げるとすれば、長期間使ってても焼き付かないってことぐらいかな(´・ω・`)。まあ、ここは表示の美しさにこだわらない人向けっすね。

KOSPET POWERの機能性

SIMカードを挿せる!単独での通話も通信もできるのがいいね

▼KOSPET POWERの裏側のフタは電池パックではなく、実はSIMカードのスロットなんです。ドライバーで開けるとほらこのとおり。↓

KOSPET POWER

▼フタを開けて、中のSIMスロットの金具をパチっと横に押すことで開く方式となっております!Nano-SIMが1枚そのまま入るタイプ。↓

KOSPET POWER

▼SIMを挿してAPN設定を行えばほらこの通り。KOSPET POWERだけで、電話もネットも出来ますし、Wi-fiに接続することもできる。つまり回線周りはスマホと変わらずに使うことが出来るんですよね。エゲツナイぜ!↓

KOSPET POWER

通話の発信も着信も自由自在。単に電話の受け答え程度であれば、スマホは不要になっちゃいますね(`・ω・´)。↓KOSPET POWER

KOSPET POWER

▼KOSPET POWERはスピーカーもマイクも搭載しているので通話もできますし、Bluetoothによるヘッドセットの通話にも対応!取り回しに関しては不満なく使えます!マイクの音質も十分な印象。↓

専用アプリ「Wiiwatch 2」と連携すればより便利に使える

このKOSPET POWERはスマホアプリのWiiwatch 2をダウンロードし、Bluetooth経由で接続することで、各種フィットネスデータの記録確認はもちろん、様々な機能が使えるのがウリ。

  • カメラのシャッターの遠隔操作
  • 音楽コントロール(再生/停止、次/前トラック、音量調節)
  • 端末を探す(スマホ、時計どちらからも対応)
  • アプリ通知(メッセージ、SNS系アプリのみの通知に対応)
  • 文字盤ダウンロード
  • 文字入力機能(スマホで入力し、時計側に入力を反映させる)
  • ファイルの送受信(1ファイル50MBまで)

スマートウォッチに欲しい!という機能を一式網羅しているのはGood!個人的にはシャッター遠隔操作と音楽コントロール、そしてアプリ通知機能があるのは日常使いでとっても有り難かったです(`・ω・´)。

文字盤デザインは超豊富。見ているだけで楽しいッスね。筆者は液晶の白っぽさが好きじゃないのであえて白ベースの文字盤を選びました。↓

AndroidOSを搭載!スマホっぽい挙動が何よりの特徴

▼このKOSPET POWERの一番の特徴、それはなんといってもAndroidOSをそのまま突っ込んでいるという点です。そのため一部の時計用インターフェースを除いて、ほとんどスマホそのまんまな挙動です。メッチャやべえ。↓

KOSPET POWER
Android自体のバージョンは7.1と古いがスマートウォッチなのでさほど気にならない

▼またデフォルトではPlay ストアも内蔵しており、様々なアプリを突っ込むことまでできちゃうというスマートウォッチらしからぬ凄さ。まんまスマホが時計になった、といっても過言ではありません(`・ω・´)。

他スマートウォッチよりもやれることは無限大。ロマンを感じる

▼スマホらしくキーボードによる入力もできますし、なんならアプリだって開けちゃう。TwitterやYouTubeも使える。↓

KOSPET POWER
デフォルトで入っているキーボードの文字配置は丸い画面に最適化されている
Twitter。文字が小さいがサクっと流し読み程度ならできる
YouTubeにも対応。

例えば出先、電車内でサクっとTwitterのタイムラインを見たり軽い動画視聴が出来るので、この部分に関しては他モデルにはない使い勝手でした!WEBブラウジングもSNSもメールも音楽鑑賞もこれだけでOKなのは面白い。

ただ音量の調整は下記の音楽プレイヤー画面でしか行えないので「動画を見ながらの音量調節ができない」のは不便だ(´・ω・`)。音量キー付きのワイヤレスイヤホン必須ですね。

▼音楽鑑賞に関しては直接KOSPET POWERに音楽を突っ込むか、ストリーミングサービスを使い、無線のBluetoothイヤホンと併用。外出先でいちいちスマホを出さなくてもKOSPET POWERだけで音楽をフルに楽しめるのはかなり便利でした。↓

なお、PUBG:MobileやMinecraftなどのゲームはダウンロードすることは出来なかったっす。ミニゲーム程度なら出来るんですが操作性がお察しなのでオススメはできません。

ちなみにAnTuTuのスコア計測も出来るんですが、計測途中で熱暴走して強制終了するんで結局計測はできませんでした(´・ω・`)。

カメラは安物クオリティ。もちろん画角が決めにくい

▼KOSPET POWERならではの部分としては、AndroidOSに加えてカメラを搭載しているってポイント。腕時計で撮影が出来るのも面白いですよね。いよいよウデ時計にカメラを仕込む時代…なんだか妙な気分にさせられる。盗撮は絶対にしないように。

KOSPET POWER
アウトカメラは右側に配置
KOSPET POWER
正面のカメラはスマホでいうインカメラ的な役割を果たす

▼で、写真のクオリティなんですが見た感じ「ガラケー以上の品質」、「Androidのエントリータブレットに匹敵する」実力。要するに安物クオリティで完全に記録撮影用途っす。そして、カメラの位置的に腕もしばしば写っちゃうのもネック。↓

KOSPET POWER メインカメラ撮影
KOSPET POWER メインカメラ撮影
KOSPET POWER メインカメラ撮影。フォーカスが合いにくい
KOSPET POWER メインカメラ撮影。白飛びもかなりする
KOSPET POWER メインカメラ、夜景撮影。暗い部分ではほぼ無力
KOSPET POWER インカメラ撮影。ブ男とブ画質が合わさり最凶に見える。

ごらんのとおりとてもノイジー。無論、この手のカメラに関しては品質を求めるのは流石に酷ではありますが…。

あと使い勝手は良さそうに見えて実際は悪いです。というのもカメラは本体真横に付いている上、画面回転に対応していないので、KOSPET POWERを水平に倒さないと必ず写真が横倒しになってしまうんですよね。画角が極めて決めにくいのも気になったポイント。

インカメラの顔認証は割と認証率がイイけど速度は早くない

▼KOSPET POWERは意外にもインカメラでの顔認証に対応しております。認証制度は割と安定してはいるものの速度は1秒ほどとあまり速くはなかったス。ただこの部分においてはスマホと同じ速さを求めるのは酷かもしれないしあまり気にしていません。↓

持ち上げて画面オンは出来るけど時間が掛かる上にバッテリー消費が上がる

▼KOSPET POWERはスマートウォッチらしく、腕を上げると自動で画面を表示してくれるんですが、上げてから1秒ほど時間がかかり、レスポンスはあまり良くはないですね。さらにバッテリー持ちも割と悪化する。これは使いづらいな。。。↓

KOSPET POWER

画面が小さい上に丸いので操作不能に陥ることも

▼KOSPET POWERはAndroidスマホっぽく操作は理論的にはできるんですが、画面が小さすぎるために操作部分が小さいのはもちろんなんですが、画面が丸いためどうしても端の部分は操作できないというネックもあるんですよね。↓

上下端の操作が出来ないのが致命的

▼電源キー長押しメニューから表示方式を切り替えることが出来、四角く表示もできるので基本的にはコチラをメインで使ってます。表示範囲は小さくなるけど、安定して見られるのでこの表示範囲変更機能があるのはGood!↓

こうすることで初めて全部分の操作ができるようになる

日本語対応しているのに、純正キーボードは英語しか打てない

▼KOSPET POWERのデフォルトのキーボードは丸い画面に最適化されているのはいいんですが、このキーボード…日本語が打てないんですよね。設定を見ても日本語が入っていません(´・ω・`)。↓

▼そいでもって別のキーボードアプリを入れると日本語こそ打つことはできますがエンターキーがまるまる埋まってしまい入力不能。こりゃだめだ(´・ω・`)。画面を四角く表示してもキーボードはフル画面表示されるので意味無し。↓

▼そのため、仮にKOSPET POWERで文字入力を行うのであればスマホのアプリ経由で文字入力を行いましょう。ただわざわざこんなことするんであればスマホを使ったほうが手っ取り早いんで、筆者はもう文字入力を諦めてます(´^ω^`)。

電池もちがなまじ悪いのはとても気になった。モバイルバッテリーは必須

このKOSPET POWER、言い換えればバッテリー容量が900mAhのAndroidスマホ。つまり電池もちは無茶苦茶悪いです。Wi-Fi、BluetoothやGPSなどオンにしてフルに使えば1時間程度で瀕死になるレベルっす。オォー!クレイジー!!

各種機能をオフにしておけば1日は持つぐらいにはなりますが、それでもスマートウォッチの中ではグンバツに電池もちは悪い。

▼どうしてもバッテリーを減らしたくなければ、バッテリーセーバー機能でシンプルな時計として使うことはできるんですが、「腕を持ち上げて画面オン」がオフにもなるんで時計としての使い勝手は微妙。さらに時計以外の機能も使えないのでKOSPET POWERの持ち味も無くなるのはキツい。↓

▼この点はメーカーさんも承知してるみたいで、KOSPET POWERはモバイルバッテリーが付属しております。モバイルバッテリーの容量は900mAh。端末のバッテリーと合わせて実質1800mAh使えることになります(`・ω・´)。↓

モバイルバッテリーはマグネット式なのでサクっと充電できますし、小型で軽量。携行性が高いのはGood!

負荷の高いアプリを起動していると発熱するので要注意

カメラを除きデフォルトで入っているアプリではあまりないんですが、PlayストアからインストールしたアプリによってはKOSPET POWERは高負荷になり、すぐ発熱してしまうので注意。

発熱した状態で装着したままだと低温やけどになりかねないのが怖い。好奇心で様々なアプリを突っ込んで遊ぶんであれば腕から外して遊びましょう。

KOSPET POWERの実機レビューまとめ

KOSPET POWER

このKOSPET POWER、発想自体や独自機能がある点においては他スマートウォッチにはない便利さを誇り、使い方次第ではマジに無限の可能性を感じさせる面白い1台でした。

特にSIMカードを入れることで、KOSPET POWER自体をそのまま電話機として使えるので純粋に電話目的だったら結構活躍できるのがイイネ!あるいは小型ウォークマン代わりに使うのもアリ。けしてロマンとネタだけで終わらない秀逸な機能性が魅力です。

それゆえに電池もちの悪さは致命的。軽い使い方程度なら1日はもってくれますが、少しでも高度な使い方をするとくたばっちまうのは改善して欲しいポイントですね(´・ω・`)。

あと日本語入力キーボードも打てるようにして欲しいですね。これできるとメールもLINEもできるし、電話とメール、SNSをKOSPET POWERだけで完結させられるとさらに評価は上がっていただけに惜しすぎるポイント。

これから時代が進めばさらに小型化が進んで、いずれスマホに変わる新たな携帯デバイスはこういう風になるのだろうか?と未来を感じさせるとてもおもしろい1台でした!

KOSPET POWERの価格はなかなかですが、ユニークでガジェット感満載のスマートウォッチを探している方は是非検討してみて下さい!

■メモリ3GB+容量32GB■
過去最安値→139.99ドル

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