モトローラ「Moto G(三世代)」のスペック詳細。注意点は電波の対応バンド
モトローラ製の防水対応で最新のAndroid 6.0 Marshmallowアップデートが約束されている話題のSIMフリースマートフォンをgooSimsellerで先行販売しています。
この製品、注意する必要あり。購入検討されている方は注意点をしっかり理解した上で購入しましょう。
それでは早速スペックを確認してみましょう。
2016年7月15日追記:新端末が出ました。国内初、2枚のSIMが同時待ち受け可能な端末です。注意点もあるのでどうぞ。↓
【関連】Moto G4 Plus性能評価。2枚のSIM同時待ち受け可能だが要注意点ありな格安スマホ
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モトローラ「Moto G」の問題点と性能評価。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Android 5.1.1(出荷時) Android 6.0(2016年1月アップデート予定) |
SoC | Snapdragon410 4コア1.4GHz |
メモリ | 2GB |
保存容量 | 16GB microSDHCで最大32GB追加可能 |
液晶 | 5型HD (1280x720) |
カメラ | 背面カメラ:1,300万画素 前面カメラ:500万画素 |
対応バンド | LTE 1/3/7/8/28/40 3G 1/5/8/19 GSM 850 /900/1800/1900 |
Simサイズ | マイクロSIM x2 どちらもLTE対応 |
バッテリー | 2470mAh |
サイズ | 高さ142.1mm 幅72.4mm 厚み6.1-11.6mm 重量:155g |
カラー | ホワイト ブラック |
備考 | 防水/IPX7 Wi-Fi 802.11 b/g/n (2.4 GHz) Bluetooth4.0LE |
価格 | 24,800円 (税込26,784円) |
基本動作性能はミドルスペック。SoCにはQualcomm社のSnapdragon410、メモリは2GB、5型のHD(1280×720)液晶を搭載しており、バランスは非常によくまとまっています。
メインカメラが1,300万画素、インカメラは自撮りトレンドの500万画素カメラを搭載。2015年のスマートフォンとしては標準的ですが不足する事は無いでしょう。
Moto Gは最新のAndroid 6.0 Marshmallowのアップデートが確約。
最新のAndroid 6.0 Marshmallowは現在Googleスマホの「Nexus」シリーズで先行的にアップデートされていますが、Moto Gも2016年1月にAndroid 6.0 Marshmallowにアップデート予定。私の知る限り、Nexusシリーズ以外で国内初です。
出荷時はAndroid5.1.1ですので、OSのアップデート前と後の違いを実感できるでしょう。OSのアップデートでは様々な機能追加や改善などが盛り込まれるので、ソフト面でもなかなか楽しめますよ。
Moto GはIPX7の防水性能。
IPX7ときいてもイマイチ良くわかりませんが、具体的には「1mの深さに一時的に30分間沈めても動作に影響がでない」防水性能です。なかなかの防水性能ですが、ダイビングに持って行ってはダメです。
SIMフリー端末で防水機能がついている製品が少ないので、貴重な存在ですね。ドコモやau、ソフトバンクで販売されるAndroidスマートフォンは殆どが防水防塵に対応しているので、SIMフリースマートフォンはもう一歩といったところでしょうか。
それでも防水機能つきの国産SIMフリースマートフォンが徐々にふえているので、選択又はグッと広がったと感じます。ちなみにMoto Gでは防塵には対応していないので御注意を。
Moto GはLTEデュアルSIMスロットを搭載。
Moto GではマイクロSIMを2枚挿すことの出来る「デュアルSIM」を搭載。しかもどちらのスロットもLTEに対応しているので、格安SIMを2枚挿しての運用も可能です。
私はデュアルSIM対応製品を活用していますので、運用方法や利便性などに関しては以下をどうぞ。
関連:モバイルWi-FiよりLTEデュアルSim搭載の格安スマホが良い理由
Moto Gは残念すぎる「対応バンド」
格安SIMでは「ドコモの電波」を利用するものが9割以上で、SIMフリーのスマートフォンを購入する際は「ドコモの電波を掴める仕様」であるかが重要視されています。
Moto Gで利用できるドコモの電波は全国区をカバーするバンド1と東名阪の一部で利用できるバンド3の2種。バンド3の恩恵を受ける場所は非常に少なく、実質バンド1のみと考えたほうが良いです。
問題点はドコモのプラチナバンド19に対応していないこと。
プラチナバンドとは、山間部や郊外、地下で活躍している電波で、その重要性から「プラチナ」と呼ばれています。特に山間部や郊外では「プラチナバンド19」だけで繋がっている場所もあり、そのような場所では「携帯電話として使えない」という致命的な問題となります。
また、3Gのバンド19にも対応していますが、3Gのバンド19は実質存在していないようなもので、3Gに関してはバンド6が重要。ですが、3Gのバンド6はLTEのバンド19に内包されている(3Gのバンド6もLTEのバンド19も同じ800MHz帯ですので、一緒の電波帯に乗っかって流れている)ので、3Gのバンド6も使えません。
さらに追い打ちをかけるようですが、LTE網を利用した高品質な音声通話VoLTE以外の端末では3G回線での通話になります。山間部や郊外、地下などでは音声通話が出来ない場所も。つまり、圏外になる場所も無きにしも非ず。
全国展開しているLTEと3Gのバンド1は使えるので、全く使えないと言うわけではないですが、「プラチナ」と呼ばれるバンドが対応していないので、その辺りの可否は検討されている方のご判断に委ねます。
どちらかと言うとソフトバンク寄りのバンド仕様です。
ソフトバンクの回線ではバンド1、バンド3、そしてプラチナバンドの8が利用できるので、ソフトバンクの回線で利用したほうが良さげです。が、ソフトバンクの回線を利用する格安SIMは無いので、キャリア発行のSIMを使うしかなさ気です。
「Moto G」は注意点をしっかり理解した上で購入検討を。
本体の価格帯性能もいい線で、モノとしては魅力的なSIMフリースマートフォンだけに、「対応バンド」だけが残念です。
SIMフリースマートフォンは機能よりも対応バンドが命です。ご自身の「電波事情」をしっかり調べてから購入検討しましょう。
少し高くなりますが、以下の端末も一読しておいたほうが良さげです。国産の防水防塵に対応したお財布つきのSIMフリースマートフォン。とても人気です。価格帯も近いのでチェックしておきましょう。
関連:富士通Simフリー端末arrowsM02の価格・前機種比較・スペックしょうさしょうさい詳細
ちなみにgooSimsellerでは格安SIMの「OCN モバイル ONE」とセット販売ですが、格安SIMのパッケージは本体到着後に利用申し込みすることで後からSIMが届きます。本体だけ欲しい方は無視しましょう。
公式サイト:goo SimSeller