nubia Ivyの実機レビュー!購入前に伝えたい注意点まとめ
nubiがめでたく日本へ正式参入したわけだが、その時に二つのモデルを引っ提げてきた…!一つは柳生君がレビューした折りたたみスマホのnubia Flip 5G、そして、もう一つは本記事で紹介するnubia Ivyである。価格は31,880円でAmazonとかで買える。
ちなみにnubia Ivyはワイモバで販売中のLibero 5G Ⅳの公開市場版(キャリアを通さず販売されるやつ)。ちょっと一部の仕様が違うけれど大体一緒と思ってOK。
それでは実際に使って良かった点はもちろん、俺が使って「ここは知っとけ!」と思った注意点もしっかり伝えていきたい。
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
付属品にはケースやフィルムは付属しない
もう少し入れてくれても良いんだよnubiaちゃん。保護フィルムとか保護ケースとか。
まあ入っていないから本体の購入と合わせて買っといたほうが良い。みんなフィルムやケースはつけるだろうし。
▼ちな付属品はこんな感じである。充電器と充電ケーブルも入ってないが拘りがなければ家に転がっているのを使えばOK!↓
懐かしさ溢れる水滴ノッチデザイン
競合となりそうな同じ価格帯のスマホと比較するとnubia Ivyは一昔前のデザインって感じがする。
▼たぶん古臭さを醸し出しているのが、かつて一世風靡したこの水滴ノッチだろう。↓
もはや絶滅寸前な気もする水滴ノッチ。懐かしさすら感じる…。
▼ちなnubia Ivyは大画面をウリにしていてディスプレイは6.6インチある。そこそこデカイ。iPhone 15 Proと並べるとこんな感じ。↓
▼背面はLibero 5G Ⅳとほぼ一緒だけど、nubia Ivyは背面にラインが入っていることでなんだかちょっとスタイリッシュに感じる。不思議。↓
背面パネルや側面はプラスチックでっせ!という感じで高級路線というよりも日常的に使うツール的な雰囲気を醸し出している。ちなみにケースを付けない人は滑りやすいから気をつけて!
▼大きい筐体で気になるポイントNo.1と言えばボタン位置。これは手の小さな俺でも難なく押せるレベルだったので問題ないと思う!↓
とまあ見た目はちょっと古くさいけれど日常的に使っていて特に問題はない。まあ、評価するならちょっと古くさいデザインってことで。
ゲーム以外の使い方なら結構良い感じ!
nubia Ivyが搭載するSoCはDimensity 700。2020年に発表されたSoCなのでなかなかの化石SoCである。ちなみに最近はDimensity 6020って名前に化けて出回ってたりする。
本来はミドルレンジクラスのSoCなんだけど、なんてったってリリースから4年近く経ってるから今だと性能はエントリーレベルと思ってOK。
▼WEBサイト閲覧、動画視聴、SNSなどの動きはこんな感じ。みんなは許容範囲?↓
旧ミドル的な動作の引っ掛かりは若干あるけれど、ストレスマッハという感じでは無いので、日常使いなら使えるレベルかな?という感じである。
メモリ6GBを搭載しているのが偉い!
メモリは少なすぎると快適性を著しく低下させてしまう要因となってしまう。今は令和6年だから…最低でもメモリ6GBは必要だな!
まあ冗談抜きで今だと最低でもメモリ6GBは無いと正直キツイ。特に長期的に利用するならメモリ4GBだと明らかに足を引っ張る。
そういえばnubia Ivyのワイモバ版であるLibero 5G Ⅳはメモリ4GBだったのでそこが引っかかってたが・・・
nubia Ivyはメモリ6GBを搭載!長期利用についてもしっかり考えているなという印象である。
ゲームは画質や滑らかさを妥協する必要がある
ゲーム以外の使い方なら結構使えそうだなって感じだけどゲームは苦手だった。
まあゲームによって要求スペックはバラバラだから快適に動くゲームもあるっちゃある。アルカノイドとか超ヌルヌル。マジおすすめ。
とは言え、どの程度のゲーミングパワーがあるのか気になるところ。って事でいつもの検証いってみよう!
原神での検証内容は以下の通り!
- 画質は「中」設定
- フレームレートは60設定
- 元素爆発×4の高負荷時の下限FPSを測定
ちなみにnubia Ivyで原神のデフォルト画質設定は「最低」だったので、もうすでに荷が重い。Dimensity 700は何度かテストしているので結果はわかりきって入るが、いつも通り期待を込めて・・・結果はいかに!
▼原神で高負荷時の下限FPSは25FPSでした。予想通り。↓
エントリーモデルとしては良く動いていると思うが、ウチの合格ラインには一歩及ばず。もう少し滑らかさが欲しいけど、そうなると画質を妥協する必要がある。ってことでゲームは動けばラッキー程度に思っておくのが吉。
ディスプレイはFHD+で粗さは感じない!
ディスプレイは6.6インチのTFT液晶パネルを搭載。TFTは色味の変化が起きやすい。で、写真では随分色が変だけど、肉眼で見ている限りは気になるレベルではなかった。俺は問題なし。
この価格帯になるとHDパネルの製品もチラホラ見かけるけが、ちゃんとFHD+を採用しているのは偉い。ただ最大輝度はもう少し高くあってほしかった。ちょっと外では見づらい。
ちなみにパネルは90Hzの高リフレッシュレートに対応しているらしい。
聞く話によると90Hz固定とのこと。滑らかに表示するほど電池を消費する部分なので90Hz固定なのはちょっと解せぬが…滑らか表示に対応しているのはGood。
ただ・・・使い始めて気がついたがどうも滑らかさが足りない。ってことでちゃんと検証してみたら基本的に50FPS前後を行ったり来たり。残念ながら検証期間中に高リフレッシュレートの恩恵を感じることが出来なかった。
ちなみにレビューしたLibero Flip 5G(nubia Flip 5Gのワイモバ版)は120Hz表示に対応しているが、アプリとの互換性の問題で60Hzに落ちることがあるとメーカーは言っていたし実際に起った。なのでnubia Ivyも互換性の問題があるのかも?
とりあえず個体の問題かも知れないが、実際に起ったことは伝えておく!気になる人は他のレビューなんかも参照して追加の情報収集するのが良さげ。
動画視聴機としては・・・もっと頑張れ
スマートフォンで動画を見るって人もめっちゃ多いと思うけど、そうなってくると気になるのが動画視聴機としてはどうなの?ってところ。
俺は動画視聴が多い人に「FHD以上」「Widevine L1対応」「ステレオスピーカー」に対応するモデルをオススメしてきたから、そういった視点だとnubia Ivyはイマイチである。
nubia Ivyはこんな感じなのだ。
- 解像度はFHDクラス
- WidevineはL3
- スピーカーはモノラル
解像度は問題ないけど、著作権コンテンツ(AmazonプライムビデオやNetflixなど)を視聴する時に高画質で再生できるか否かが決まってくるWidevineのレベルがL3なので、SD画質での再生(FHD>HD>SD)となる。
パネルがFHDクラスなので映像は引き伸ばして表示することになり粗さが出てくるのだ。この価格帯だとWidevine L1対応も珍しくは無くなってきたので残念と言わざるを得ない…。
スピーカーはこの価格帯だとモノラル(スピーカー1発)ってのが多いから値段なりといったところ。まあ値段なりもあれば値段以上もあるわけで、普通にステレオスピーカーを搭載しているモデルもあるから長けているとは言えない。
動画を見れないって訳ではないけれど、動画視聴機としては中の下って感じである。
スマホってのは安価になればなるほど快適に出来ることが限られてくる。その中で動画視聴に関わる部分は高価格帯モデルに近づけやすい部分ではあるので、安価なモデルだからこそもっと頑張ってほしかったってのが正直なところ。
日常的な撮影で十分使えるカメラ
安価なモデルだからカメラもそんなにお金をかけられないのは重々承知。nubia Ivyも例外ではなくハイエンドのようなシャッターを切るだけで作品になるレベルでは無いけれど、日常的な撮影ではまあまあ使えるカメラかと思う。
例えばLINEなんかで送るような・・・
▼猫ちゃんがごきげんです!とか↓
▼春だね〜♪お花咲いてたよ!とか↓
▼新しいコントローラー買ったぜ・・・!とか↓
▼今日の飯はこれ!とか↓
▼俺のパソコンはピカピカ光るんだぜ!とか↓
まあこんな感じで日常シーンを切り取るような撮影では全然いける。
ディテールが甘く感じることもあるけれど、スマホで見るくらいなら全然OKじゃなかろうか。エントリーモデルとしては画質はそんなに悪くない。
▼動画も思ってたより手ブレを軽減してくれた。↓
こんな感じでエントリースマホとしては合格ラインだが、2倍に変更できるボタンが無かったりと扱いづらい部分はあるのでUIは改善の余地あり。このあたりはアップデートに期待したいところ。
動画視聴時のバッテリー持ちは良好!
いつものバッテリー持ちの検証(輝度75%で1時間YouTubeをストリーミング再生)では100%→97%という結果に。ウチの検証では残量95%以上あれば良好な結果としているので、nubia Ivyはかなり電池持ちが良い部類…!
エントリースマホは性能的にもゲーム以外の使い方が多くなるはずだし、このくらいの電池持ちであれば日常使いで不満は出ないはず。
公開市場版なのに5Gバンドが貧弱過ぎる
▼レビューも終盤。スペック表を作るかと公式サイトで仕様を確認していたら5Gバンドがエライコッチャになっている…。↓
5Gバンド貧弱すぎないか…。
公開市場版は購入者がどの回線を使っているか分からない。
なので、基本的にどのキャリアでも使えるようなバンド構成になっているが、nubia Ivyはauで重要なn78が対応していないし、ドコモなんか主力のn78、n79のどっちも非対応なのである。
公開市場版なのにnubiaはこれで良いと思っているのか…。どうしてこうなった。
nubia Ivyの注意点まとめ
まずは俺が使って良かったと思ったのは以下。
ここは良かった
- メモリ6GBを搭載している
- FeliCa、防水防塵、通話録音に対応してる
- FHDパネルで粗さが目立たない
- 想像以上に綺麗に撮れるカメラ
ここは知っておけと思った注意点は以下。
ここは知っとけ注意点
- ゲーム以外の使い方に向いた性能
- 動画視聴機としては中の下な仕様
- 5Gバンドが貧弱(特にドコモ系)
めちゃくちゃ特徴のあるスマホって訳では無いけれど、長期的に使ってくなら安心感の高いメモリ6GBを搭載しているなど、エントリーモデルという枠組みでは割とバランスは良い感じである。
が、バランスが良いってことは、飛び抜けた部分が無いってことでもある。
特にエントリースマホってのはコスト的にリッチにできる部分って非常に限られているが、そんな立ち位置の製品でも最近では「動画視聴体験」につながる部分を盛るのが結構流行ってる。
実際、公開市場版を見渡せば同価格帯で「FHD」「Widevine L1」「ステレオスピーカー」を備えるモデルもあるわけで、コンテンツ消費マシンとしてはパンチが弱い。
メモリ6GBを搭載している点は長期利用でジワジワ効いてくる部分だから、連絡手段&ちょっとWEBやSNSを見る用みたいなスマホを探しているならnubia Ivyは選択肢の一つになりそうかなって感じである。
あと、リフレッシュレートの件は最後まで気になる点ではあったので、他のレビューなんかも確認しながら検討するのが良さそう。また、ドコモ回線を使っている人は実質4Gスマホって思っておこう。
nubia Ivyの購入先まとめ
■nubia Ivy■
初出時価格→31,880円
■保護フィルム■
▼nubia Ivyの保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがあるのでおすすめ!↓
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!