nubia Z50S Proの実機レビュー!撮影が楽しくなっちゃうお手頃価格のカメラフォン
完全にノーマークだったnubia Z50S Pro。試す機会を頂いたんだが・・・いや、めっちゃ撮影楽しいんだけどこれ!お手頃価格なのも良い!では実機レビューいってみよう。
更新履歴(2023/12/17):動画撮影してきたので追加した!料理も撮影してきたので追加した!
良い点
- グローバル版なので扱いやすい
- もはやカメラなカッコよすぎデザイン
- サックサク動く。ゲームも超快適
- いつでもカメラを速攻起動できるスライドスイッチ
- 細かい事を考えなくてもウルトラクオリティのカメラ
悪い点
- マジで本体が重い
- ゲーム機能はなし
- 残念ながら技適なし
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
デザイン:もはやカメラ。めっちゃ重い
▼久しぶりに化粧箱のデザインからテンション上がった!こりゃ開ける時にワクワクするやつだ。↓
▼ちなみに本体カラーは2色から選べる。↓
個人的にカメラはブラック一択。色付きも良いんだけれど、物撮りする時に色付きの筐体だと写真に映り込んだのが分かりやすくなちゃうんよね。
▼で、届いたのは・・・ブラック!やった!メーカーの画像で見るより、実機は何倍も質感良いぞこれ。もはやカメラ。高級なほうの。↓
▼背面はツートンなんだけどこれ1枚ものっぽい。ザラッとしている部分は何かしら特殊な加工で模様を出しているのかな?触った感触も凄く良いし滑りづらい。↓
▼付属品のケースは側面がガバっと開いているタイプ。色は薄いグレーなんだけど、全体的にすこしメタリックな塗装が入ってて、エッジの部分が光を綺麗に反射するようになってる。↓
保護ケースってさ、筐体の美しいカラーとか模様を台無しにするものが結構あるんだけど、nubia Z50S Proのケースは筐体の美しさをより際立たせることに成功してるな。防御力には疑問が残るけれど。
▼そうそう、ケースはストラップを取り付けられるようになってた。シリコン製のリングストラップ買ったからそのうち取り付ける予定。↓
▼ディスプレイは6.8型で大型サイズ。これは両手で使うの推奨。↓
なぜなら、サイズ的にもそうなんだけど、重量が228gと超ヘビー級。ケースつけると253g…。片手では無理だわ。
それじゃあ、筐体をグルっとみてみよう。
▼左側面は特になし。↓
▼右側面はスライドスイッチ(後述)に音量ボタンと電源ボタン。↓
▼上部はスピーカーと赤外線センサー。↓
▼下部はスピーカー、USB-C、SIMスロット。ちなみにSIMトレイはNanoSIM×2でmicroSDには非対応。↓
▼ついでに付属品も紹介。↓
- 本体
- 保護フィルム(貼付け済み)
- 保護ケース(ハードタイプ)
- 充電器(日本で使えるプラグ/PD80W)
- 充電ケーブル(USB-C to C)
おおお。充電器は穴あきでは無いけれど、日本でも使えるタイプか。しかも最大出力80Wの良いやつ。ありがてぇ。
性能:高周波数版のSnapdragon 8 Gen 2は超パワフル
もはやWEBサイト閲覧、動画視聴、SNSなど一般用途で不満が出るはずもなく、語るまでも無い。何をするにしても”これぞハイエンド!”というレベルのサクサク・ヌルヌル感。
最近はミドルレンジ〜ミドルハイでも不満の無い動きになったけれど、やっぱりハイエンドモデルは「おー、この動きはハイエンドだな」と一瞬で分かる操作感。普段使ってるiPhone 14 Proより全然良いわ。
▼ちなみにnubia Z50S Proが搭載するSoCは高周波数版だから普通のSnapdragon 8 Gen 2よりも性能が高い。↓
ウチの実機のAnTuTuスコアのデータだとSnapdragon 8 Gen 2枠なら2位。なお、1位はnubiaと同じメーカーのゲーミングブランドであるRedMagicの8S Pro。ほんと、このメーカーはSoCのパワーを極限まで引き出せる技術持ってんな!凄いわ。
重量級ゲームもガンガン遊べる
SoCがウルトラハイスペックなので、ゲームの動作も快適そのもの。
とりあえず原神でいつもの検証・・・と言いたいところだけど、いつもの検証だとデフォ設定で測定するんよね。もう、それだと60FPS張り付きになっちゃうから、今回は「最高設定」で測定する。
▼ちなみにデフォルトだと「中」設定ね。バッテリー持ちを伸ばしたいなら中で良いと思う。最高設定にするとやっぱり燃費は悪くなるからね。↓
▼で、最高設定で高負荷時のフレームレートは59FPSだった。やばくね?↓
このレベルで文句あるなら、じゃあ、もうパソコンで遊べよとしか言いようが無いな。スマホのほぼ限界レベル。Snapdragon 8 Gen 2搭載機は色々と触ってきたけれど、個人的にはSnapdragon 8 Gen 2でゲーム性能は来るところまで来たなという印象。どんなゲームでもこの性能があれば基本的に快適なプレイができる。
▼ついでにPUBGモバイルもチェックしてみたんだけれど・・・90FPSは設定できない模様。↓
同じメーカーのゲーミングスマートフォンのRedMagic 8S Proもレビューしたけれど、あっちは90FPS設定いけるんよ。まあ、nubia Z50S Proはカメラ特化モデルだから文句は無いけれど、ゲームで最高の体験をしたければRedMagic 8S Proを選べってことか。
画面:滑らかで大きくて綺麗。ファインダーとしても使いやすい
▼ディスプレイは6.8型で解像度は2,800×1,260。もちろん有機EL。リフレッシュレートは120Hzと一般的なディスプレイより2倍滑らか。発色も申し分なし。↓
▼リフレッシュレートはシーンに合わせて自動で切り替えてくれるモードがデフォ。他に60Hz、90Hz、120Hzでの固定もOK。↓
ディスプレイが大型のモデルってWEBサイト閲覧や動画視聴で見やすいだけでなく、カメラ使用時のファインダーとしても凄く見やすいってのも利点。
nubia Z50S Proはカメラ特化モデルってことで、画面をファインダー代わりにすることが凄く多いんだけど、大きくて高精細だからピントがちゃんと合ってるかなど、めちゃくちゃ分かりやすい。そのへんで売ってるデジカメより全然見やすくて良い。
タッチサンプリングレートも申し分なくて、指に吸い付く。これにより操作性も素晴らしい。さすがハイエンド。
▼あと、ベゼルがメチャクチャ薄いんよね。でも、手の平があたって意図せぬ動きもしばしば。一応、設定の「便利な機能&操作」から画面エッジのミスタッチの防止設定ができるから、気になる人は設定してみて。↓
スピーカー:ハイエンドの中では微妙
サウンドに関しては全く困ることは無いし、スピーカーも2つ搭載しているのでステレオで再生出来るけれど、ハイエンドになるとそんなのは普通でさらに音質も凄く拘ってるメーカーも沢山ある。
個人的にはROG Phone 7 Ultimateが歴代1位のサウンド品質って思っていて、流石にそこまでの品質でなくてもiPhone 14 Proレベルのサウンド品質は欲しい。けれど、nubia Z50S ProはiPhone 14 Proレベルにも達しない感じなんよ。
まあ、さっき書いたように困ることは全く無いんだけれど、これまで沢山のハイエンドスマホを触ってきた身としては、うーん・・・と言ったところ。もう少しサウンドは頑張って欲しかった。
OS・機能:使いやすいグローバル版
nubia Z50S Proってグローバル版なのね。めちゃくちゃノーマークだったんで、レビューの話が来た時も「え、それってグロ版?」って聞いちゃったもん。なんかnubiaスマホって中国向けってイメージだったから、ちょっとビックリした。
nubia Z50S ProはAndroidをベースとしたMyOSが搭載されているんだけれど、日本語に対応してた!まあ、カメラの設定なんかでは一部が英語表記だったりと完璧では無いんだけれど、Google Playストアも使えるし、海外スマホの中では扱いやすい部類かと。
ただ、残念ながら技適なし。日本で使っちゃ駄目だぞ。言ったからな。
スライドスイッチで速攻カメラが起動できる
nubia Z50S Proは本体側面にスライドスイッチを搭載。これ、デフォルトだとカメラが起動するようになってるんだけど、カメラ以外にも設定できる。
▼でも、選択肢はそんなに多くないんだなこれが。なのでずっとカメラ起動用に使ってる。↓
ゲーム機能が無い
ZTEってnubia以外にゲーミングブランドのRedMagicも展開しているんで、ある程度のゲーミング機能は入っているかも?と思ってたんだけど、何も入ってない。やっぱりゲームを快適にプレイするならRedMagic買えよってことなんだろう。残念。
対応バンドは思ってたよりも充実してた
ノーマークだったnubia Z50S Pro、対応バンドを見たら結構充実してた。さっき言ったように技適無いから日本で使っちゃ駄目だけどな。とりあえず早見表は置いとくわ。
カメラ:ストリートモードが最高
nubia Z50S Proの最大のウリはカメラ。もはや「綺麗に撮れる」なんてカメラフォンなら当たり前なんだけど、nubia Z50S Proは「撮影する楽しさ」が半端ない。特にストリートモードは個人的にスマホとカメラの良いとこ取りのようなモードで、過去一番で気に入ってる。
▼ちなみに先述したスライドスイッチでのカメラ起動はストリートモード固定。nubiaがここまで推してるのが不思議だったけど、撮影を重ねたら意味が分かってきた。↓
ストリートモードは、一眼レフカメラに35mmの単焦点レンズを取り付けたような写真が撮影できる感じのモード。スマホらしいパッと取り出してサクッと撮影するようなスピーディーな撮影でも、まるで一眼レフカメラに単焦点レンズを付けたような美しいボケ味ある写真が撮影できるんよ。これが楽しいのなんの。
このストリートモードがスライドスイッチと連動しているのも最高なんよね。撮影したいと思った瞬間に一眼レフカメラの電源を入れるあの感覚でスイッチをスライドすると、速攻撮影画面。街に繰り出して「あ、これ撮りたい」と思ってからが超絶スピーディー。
▼スイッチをオンにしてからの起動速度も爆速。↓
nubia Z50S Proのサイドスイッチ、スイッチの位置に関係なくスライドするとロック画面でも速攻カメラ起動。めっちゃ起動早い pic.twitter.com/YyhSCiwcaS
— GARUMAX (@GaruJpn) November 17, 2023
▼で、基本はフルオートでOK。色々撮影してきたんだけど全てカメラ任せでこのクオリティー。腰を据えて撮影するのも楽しいけれど、スマホらしいスピード感ある撮影でも凄い写真がポンポンでる。↓
カメラに興味の無い妻ですら、「うわぁ、めっちゃ綺麗・・・」ってマジマジと見るレベル。特にnubia Z50S Proは効口径5.21mmの35mmカメラを搭載しているので、光学ぼかし効果が凄まじくて、適当に撮影しても恐ろしく美しい背景ぼかし撮影が楽しめるのよ。
▼散歩中にテキトーに撮影してもこのクオリティでバンバン撮影できるからホント楽しい。↓
こんな感じで高クオリティーの写真をカメラに詳しくなくてもバンバン撮影出来るのがストリートモードの凄いところ。あれ?俺って撮影の才能あるんじゃね?と魔法にかかっちゃうレベルなんよね。これがフルオートで出来ちゃうのがヤバいし、カメラにそれほど詳しくなくても「撮影めっちゃ楽しい!」と思える要素かと。
あと、カメラフォンの中ではスマホ寄りな使い勝手なのも良かったところ。
センサーは1インチでは無いけれど、その代わりに被写体まで結構近づける。ストリートモードだと被写体に近づき過ぎても超広角のマクロモードに切り替わらず35mmを維持するので、最短撮影距離ギリギリまで攻めることができる。ギリギリまで攻めると、想像しているよりも被写体に近づける事に気がつく。色々撮影してみたんだけれど、スマホカメラらしい被写体との距離感(ここで言ってるのはメインカメラで寄れる話ね。35mmなので一般的なスマホと比べるとややズームしたような画角が基本となります)で撮影出来るのも凄く良かったところ。
一方で、最近のカメラフォンとしては望遠性能が弱いのが欠点。nubia Z50S Proの望遠カメラはもちろん綺麗に撮れるんだけれど、望遠性能としては80mm止まりだしインパクトが無いって感じ。なので、望遠性能を重視するなら向かないかな。個人的にはnubia Z50S Proの望遠カメラで十分だから特に不満は無いけれど。
個人的にはnubia Z50S Proがウリとしている35mmカメラの出来栄えが良かったのと、自身の撮影スタイルにピッタリだったからnubia Z50S Proでの撮影がまじで楽しいぜ!俺ね、ちょっとこのカメラに惚れてしまって、最近はずっと持ち歩いてる。
▼追記:動画撮影してきた!手ぶれ補正も優秀で歩き撮影も余裕。↓
nubia Z50S Proで撮影!手ぶれ補正はなかなか優秀…! pic.twitter.com/j67ddbRZtI
— GARUMAX (@GaruJpn) December 15, 2023
▼追記2:レビュー後も一軍として持ち歩いて色々撮影しているんですが、料理撮影はストリートモードだとちょっとボケ味がキツすぎる感じ。↓
nubia Z50S Proで撮影。料理撮影だとちょっとボケすぎだなぁ。こういうの見ると可変絞り対応のXiaomi 14 Pro欲しくなるんだよなぁ pic.twitter.com/mMQ4NkZm76
— GARUMAX (@GaruJpn) December 15, 2023
バッテリー:寝るとき充電忘れても大丈夫な80W充電
Wi-Fi接続でYouTubeを2時間再生するいつもの検証をやったんだけど、100%→94%と思っていたよりも優秀な結果に。でも、実際にYouTube以外で使っていると、そこそこバッテリー減る。iPhone 14 Proよりか減りは早い。まあ1日は余裕で持つから良いけれど!
▼充電は28分で約67%充電できた。80W充電なので5,000mAhを超える容量でも結構速い。まあ神ジューデンには負けるけれど、何も困らん。↓
nubia Z50S Proまとめ
スマホカメラはパッと出してフルオートでサクッと撮影しても綺麗に撮れるカメラが好みなんだけど、そういったスマホカメラらしい撮影スタイルで使うならnubia Z50S Proはドンピシャ。
1インチじゃないし、可変絞りも無いし、ペリスコープ望遠も搭載していないから我こそはカメラオタク!という人達には物足りない部分もあると思うけれど、俺みたいに写真はキレイな方が良いな〜♪とザックリ考えているユーザーなら、パシャっと撮影した瞬間に「おおおお〜!」っと感動すらできるレベルの写真撮影が楽しめる。ホント、ストリートモードの35mm撮影は楽しいぞ。
これまでAQUOS R8 proやらXperia 1 Vやら凄いカメラを搭載しているスマホもレビューしてきたけれど、それらを差し置いてnubia Z50S Proが撮影していて俺は一番楽しいわ。
あと、高周波数版のSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているハイエンドスマホの中では価格も結構お得。特にnubia Z50S Proはグローバル版なのにお手頃価格なんよね。これはノーマークだったけどお値打ち品かと思う。是非検討してみて。