Pixel 5のレビュー!堅実なスマホ。不満は無いけど面白さは少なかった

Pixel 5

Googleが投入したフラッグシップモデルの「Pixel 5」の実機を手に入れたのでレビューをお届けします。ワッと驚くようなことは少なかったけど、堅実で安心感の高いスマホでした。

Pixel 5の良かった点とイマイチだった点

Pixel 5

Pixel 5はGoogle純正のスマートフォンでPixelシリーズとしては初となる5G対応モデルでございます。

良かった点

・コンパクトな筐体で片手でも操作しやすい

・5Gに対応しているの

・暗所撮影が特に強い

・動画撮影時の手ブレ補正が秀才

・ワイヤレス充電・逆充電に対応していて便利

イマイチだった点

・画面は90Hz対応だが性能が低いのでゲームで活かせるシーンが少ない

・コスパが良いわけではない

Pixel 5の詳細スペックや特徴は以下で紹介しています。

Pixel 5のスペックまとめ!5G対応、90Hzディスプレイ、防水、ワイヤレス充電がウリ

Pixel 5の外観とサイズ

Pixel 5は高さ144.7mm、横幅70.4mm、厚さ8mm。ディスプレイは6インチですがパンチホール型なので画面占有率が高く「数値よりもコンパクト&大画面だなぁ」と感じます。

Pixel 5
4.7インチのiPhone SE(第2世代)と比較してもこんなもん
Pixel 5
インカメラはパンチホール式となり筐体サイズの割に大画面
Pixel 5
横幅70.4mmは手の小さな僕でも持ちやすいと感じるサイズ感

筐体背面はアルミニウム。金属素材はワイヤレス充電と相性が悪いので部分的に異なる素材を使ってるんですがパッと見は全くわからんですね。コツコツと突っつくとワイヤレス充電ユニット付近の音が違います。

Pixel 5
背面はマットな仕上げで指紋の付着も目立ちにくい。指紋センサーは背面タイプ

その他、ポートやボタンの配置は以下の通り。

Pixel 5
右側面に電源ボタンとボリュームキー
Pixel 5
左側面にはSIMスロット
Pixel 5
下部にはUSB-Cやスピーカーが備わってます

付属品・同梱物

Pixel 5

付属品は本体以外にPD充電器(18W)、両端がUSB-Cのケーブル、USB-C→USB-Aの変換アクセサリー、SIMピン、クイックガイド類が入ってました。

保護フィルムはPDA工房さんから実機を使って寸法を測定した製品がリリース済み。様々なフィルムタイプを取り扱っているのでお気に入りのフィルムを見つけてくださいね!

Pixel 5

▼サクッと視聴できる開封レビューも公開中。質感・カラー・雰囲気は動画の方が分かりやすいかと。↓

Pixel 5の処理性能

Pixel 5はハイエンドに次ぐ性能のSnapdragon 765Gを搭載。メモリは8GB、ストレージは128GBの構成でございます。美しいグラフィックを多用する3Dゲームをガチでプレイしているユーザーさんは別として、この構成なら多くの方が不満を持たない性能ですね。

ベンチマークスコアをチェック!

じゃ、端末の処理性能を数値化するベンチマークをチェックしてみましょう。

▼Pixel 5の実機でAnTuTu(Ver8)を測定しました。総合スコアは289,722点、GPUスコアは55,335点。

Pixel 5 AnTuTu
あれ、結構スコア低くない?

Pixel 5が搭載しているSnapdragon 765Gと同じチップを搭載するOPPO Reno3 5Gは総合スコアは327,155点、GPUスコアは94,441点だったのでアレレ〜って感じ。

まぁ、ベンチマークスコアが全てって訳ではないし、実利用でのフィーリングは普段使いやゲームで特に不満を感じたことは無いんで参考程度に。

もっと高いスコア出たよ!って方はガルマックスはAnTuTuスコアを投稿できるので宜しく!

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

▼PCMark for Androidでのストレージテストではスコアが15,844点でした。うん、十分ですね。↓

Pixel 5

Pixel 5の機能・仕様の検証結果

ガルマックスが力を入れている、実機レビューでしか分からない検証項目です!

通知ランプ
指紋認証 ○:画面内蔵。速度・精度は申し分なし
顔認証
アプリクローン
PCモード
外部映像出力 △:ワイヤレスのみ対応/ケーブル出力不可
戻るボタン入れ替え ☓:デフォルトは左
ジェスチャー操作
クイックランチャー
ゲームモード
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
-:MicroSD自体非対応
Photoshop Camera
PUBGモバイル
グラフィック設定
フレームレート設定
スムーズ+極限 :×
スムーズ+90fps :×
最高クオリティ&フレーム設定→HDR+極限
備考

Pixel 5は日本市場で重要視されている防水やFeliCaを搭載していて、SIMフリースマートフォンの中では扱いやすいモデル。マスク利用時も素早くロック解除できる指紋センサーも備えてます。

また、Google製スマホだけあり長期的なアップデートが確約されいていることも特徴です。

AppleのiPhoneといった立ち位置の製品なので、今後、Androidのメジャーアップデートで新機能が追加されたり、セキュリティーのアップデートが定期的に適用されたりと安心感が高いことも利点と言えます。

ディスプレイ:90Hz対応だけど性能的にゲームで活かしづらい

Pixel 5のディスプレイは6型でOLED(有機EL)パネル。液晶と比較してコントラスト比が桁違いに高いのでメリハリのある映像を楽しめるようになってます。

Pixel 5
有機ELは黒色=消灯となるので黒の表現力も圧倒的

ディスプレイのリフレッシュレートも60Hz以外に90Hzも対応しているので滑らかな表示が可能ですが、90Hzでの駆動はPixel 5が状況に応じて変更するため、ユーザー側で固定化することは出来ません。

Pixel 5
スムースディスプレイをオンにすると自動的にリフレッシュレートが切り替わる仕様

リフレッシュレートは90Hzに対応していますが、一般的な利用範囲での恩恵はWEBページのスクロール時に滑らかさを体感できる程度。ゲームで90FPSに対応するコンテンツもありますが、マシンパワーが足りずPUBGモバイルでは90FPSの設定ができません。

スムースディスプレイ機能による滑らかなスクロールは操作のヌルヌル感にも直結する部分ですが、高リフレッシュレートでの駆動はバッテリーの減りが早くなってしまうデメリットもあるので、実際に試して不要であればオフにしていいかも知れません。

DRMコンテンツ Widevine:L1
FHDまで対応/HDR 10-HEVC
高リフレッシュレート ○:90Hz
表示モード ダークテーマ(ダークモード)
画質調整 「カラー」からナチュラル、ブースト、自動調整を変更可能
備考

バッテリー:ワイヤレス充電・逆充電に対応

Pixel 5のバッテリー持ちは現在検証中。検証後に結果を掲載した際はTwitterFacebookでお伝えします。

付属する充電器は18Wタイプなので今となっては一般的な急速充電です。特に早いというわけでは有りませんが、普段使いで困ることは有りません。

Pixel 5はワイヤレス充電に対応しているだけでなく、「ワイヤレス逆充電」にも対応しています。

Pixel 5
AirPods Proも充電できる

最近はワイヤレス充電に対応するイヤホンやスマートウォッチも増えてきたので、これらのアクセサリーをケーブルレスでサクッと充電できるのはGood。

逆充電 ○:有線のみ対応/ワイヤレス不可
充電速度 18W
バッテリー持ち
備考

通信・SIM周り:全てのキャリアで通信できた

Pixel 5を用いての通信検証ではドコモ回線、au回線、ソフトバンク(ワイモバイル)回線、楽天モバイル回線の全てでデータ通信・通話できました

楽天モバイルのみAPN設定後になかなか通信できなかったのですが、結果的には電波を掴み通信出来たのでウチの環境的なものかも。

Pixel 5で注意したいポイントはデュアルSIMの仕様。Pixel 5は2回線同時待ち受けが出来ますが、物理的なSIMは1枚しか挿入できません。

Pixel 5
SIMスロットはNanoSIMが1枚のみ挿入できる

2回線同時待ち受けを利用するには、eSIM(内蔵型SIM)を利用することになるのですが、Pixel 5発売時点だと楽天モバイルか格安SIMのIIJmioなど一部の事業者が提供している程度。物理SIMを2枚使ったデュアルSIMでは使えないので注意。

電波関連での注目ポイントと言えばPixelシリーズで初の「5G」に対応したことも挙げられます。が、秋葉原でもほぼ電波の吹いているところが無いレベルなので、現時点では大きな利点には感じてません。

ちなみに、Pixel 5でデュアルSIM運用する場合、通信は4Gに制限されるとポップアップが出ました。この点も注意ポイントです。

▼今おすすめのWi-Fi系SIMカードはこちら↓

▼デュアルSIMを生かせば低価格で通話SIMつきの大容量スマホが構築できるかも↓

デュアルSIMを活用!音声SIMとデータSIMを分けた最強スマホの構築方法

ドコモ回線 データ通信:○
通話:○
(LINEモバイルで検証)
ソフバン回線 データ通信:○
通話:○
(LINEモバイルで検証)
ワイモバ回線 データ通信:○
通話:○
(ワイモバイルで検証)
au回線 データ通信:○
通話:○
(mineoで検証)
楽天モバイル回線 データ通信:○
通話:○
Rakuten Link:○
(楽天モバイルで検証)
2回線同時待ち受け
備考

Pixel 5のカメラをレビュー

Pixel 5

構成 12.2MP(メイン)、16MP(超広角)
AI 設定項目なし
撮影モード 夜景モード、ポートレート、カメラ(写真)、動画、パノラマ、360°写真、スロも録画、タイムラプス、レンズ
ズーム 最大7倍のデジタルズーム
シャッター音の消音 不可(音は小さめ)
マニュアルの設定幅
ビデオ解像度 1080P/30・60FPS、4K/30・60FPS
スローモーション 1/4x、1/8x
手ブレ補正 全ての解像度で利用可能

Pixel 4は通常カメラと望遠カメラを搭載していましたが、Pixel 5では望遠カメラが無くなり超広角カメラを搭載。

ズームはデジタルでも結構綺麗に撮影できるようになってきているのでなくても特に困ることは無いですね。超広角で撮影できるほうが利用頻度が高いのでこの変更は良かったと感じたところ。

シーンを認識して画質を調整してくれてる

Pixel 5はAndroidスマホでよくあるAIカメラやシーン検出の設定は見当たりませんが、被写体に応じてシーンを認識していますね。

例えば、暗いシーンだと夜景モードをオススメしてくれたり、料理などは被写体にカメラを向けると色合いがスッと変わる様子がわかります。

▼被写体にカメラを向けてシャッターを切るだけで美しい写真に仕上がるので、サクッと撮影することが多いスマホカメラにマッチしたチューニングです。左がPixel 5、右がiPhone 11。↓

昼間に撮影した屋外写真:見た目に忠実な色合い

屋外の定点撮影でiPhone 11は青みが強くなっていますが、Pixel 5は見た目に近い忠実な色合いで撮影することができました。ピント速度も早いし不満なし。

▼左がPixel 5。右がiPhone 11。↓

水平測定機能も搭載していまして、水平になると「コンッ」と振動して教えてくれるフォロー機能も付いているので手持ちでも水平を保った写真を撮影しやすいのが良かった。

超広角カメラ:ワンタップで画角を変更しづらい[追記あり]

Pixel 5は超広角カメラを搭載しているので立ち位置変えずに広い範囲を撮影できます。画角はiPhone 11より狭いですが実用十分でしょう。

画質はメインカメラと同じく見た目に近い色合いの写真が撮影できていて、メインカメラと超広角カメラで画質のギャップも少なめ。上手にチューニングされています。

▼左がPixel 5、右がiPhone 11。↓

Pixel 5は、メインカメラ、超広角、デジタルズームをカメラ下部に表示されている倍率変更スライダーで調整するんですが、スライダーの任意の箇所をタップすることで瞬時に倍率を変更することも可能です。

超広角の倍率は0.6倍なのですが、適当にタップすると0.7倍や0.8倍など本来もつ最大の超広角撮影とならない場合があるのは注意したいところ。

個人的にはスライダーよりもワンタップで用意されている固定倍率にパパっと変えられたほうが使いやすかったなと感じたところです。

追記:レビュー中にカメラと動画撮影画面のUIに変化がありました。写真では0.6倍、1倍、2倍がワンタップで切り替えられるようになり、動画では倍率変更に加え撮影モードと手ブレ補正のアイコンが出てます。

レビュー中は何度か初期化を行っているんですが、初期化後の一定期間は上記のUIではなくカメラモードだとスライダー表示が出るのですが、気がついたらこんな感じで変わってました。ちなみにPixel 4a(5G)でも同様に上記のUIとなってます。

ポートレート:小物でも撮影しやすい

ポートレートモードの仕上がりはGood。人物撮りはもちろん、以下のような500mlのペットボトルサイズのフィギュアもかなり近づいてボケ味撮影が楽しめます。

▼左がボケ味最小、右がボケ味最大。↓

ポートレートで撮影した写真はGoogleフォトアプリから編集が可能で、撮影後に背景のボケ味の強度やピントの位置を再調整することができます。撮影後に異なる表現の写真を簡単に作成できるのは良いですね。

ポートレート撮影で面白かったのは光源をグリグリ動かせること。撮影後にGoogleフォトアプリから編集に入り「調整」の「ポートレートライト」から光源の位置を調整できるんです。

▼フィギュア撮影でのライディングも撮影後に調整できるのは面白い。↓

ナイトモード・夜景撮影

Pixel 5は「夜景モード」を搭載。周囲の明るさに応じて撮影に数秒の時間がかかりますが、メリハリある美しい夜景が撮影できます。

▼左がPixel 5、右がiPhone 11。↓

夜景モードは夜景だけではなく暗所での撮影でも威力を発揮してくれます。光量の少ないシーンでも非常に明るく鮮明な写真が撮影できるのは凄い。

自撮り:ポートレートもOK。美顔効果も結構効いてる

Pixel 5のインカメラは800万画素のシングルカメラ。通常画角での手持ち撮影では2〜3名くらいで撮影できそうです。美顔効果はオフ、低、中から選択可能で以下は中です。

▼800万画素といっても画質的には十分ですね。↓

Pixel 5

インカメラはシングルですがポートレート撮影もOK。ソフトウェアによるボケ味の加工ですが、この辺りの処理は流石Pixelといったところで素晴らしい。ポートレート以外に夜景モードも利用できるようになってます。

▼インカメラでポートレート撮影。綺麗に被写体と背景が切り分けられて美しい背景ボケの写真に仕上がってます。↓

動画撮影時の手ブレ補正:1080Pも4Kも60FPSでブレの少ない撮影が楽しめる

動画撮影時の手ブレ補正は全ての解像度とフレームレートで利用できるようになってました。検証では手ブレ補正に定評あるiPhone 11と比較。Pixel 5の手ブレ補正も非常に秀才ですね。

▼定点撮影はもちろん、高解像度も歩き撮影くらいなら十分な効きの手ブレ補正で撮影を楽しめた。↓

Pixel 5の実機レビューまとめ

Pixel 5

Pixel 5の仕上がりは良いです。が、今年のPixelフラッグシップモデルはハイエンドSoCを採用しなかったことから、廉価モデルの5G版であるPixel 4a (5G)と差がなくなりつつあります。

Pixel 5とPixel 4a(5G)どっちがオススメ?仕様の違いを比較!

Pixel 5は、僕の利用範囲で不満に感じることは有りませんでしたが、価格的にコスパが高いって訳ではないので、Pixel 5だからこその付加価値が魅力的ならアリ。Pixel 4a(5G)と比較すると防水仕様、90Hz駆動、ワイヤレス充電に対応しているあたりですかね。

Pixel 5シリーズはXLなど大画面ディスプレイモデルが出ないみたいなので、大画面が良いって方はPixel 4a (5G)も要チェックです。

■メモリ8GB+容量128GB■
過去最安値→74,800円

▼Google Store(SIMフリーモデル)

■通信キャリア(MNO)■

Pixel 5におすすめのSIMカード

Pixel 5を格安SIMで使いたいならおすすめのMVNOはこちら。全てではありませんがドコモ系、ソフバン系、au系、楽天モバイルの回線でそれぞれ検証しています。

▼ドコモ回線の格安SIMなら↓

▼ソフトバンク回線の格安SIMなら↓

▼au回線の格安SIMなら↓

▼格安SIMじゃないけど楽天モバイルで使えました。タダのうちに飛び込もう!↓

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