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Rakuten WiFi Pocketのレビュー。無料権があるなら確保していいモバイルルータ

Rakuten WiFi Pocketのレビュー

Rakuten WiFi Pocketが届いたのでレビューします。数日間ゴリゴリ使って通信速度とか電池持ちとか機能とか検証してみました。結論を言うと品質は普通ですが無料権があるなら一人一台持っていいモバイルルータです。

Rakuten WiFi Pocketのレビュー

Rakuten WiFi Pocketは楽天が発売したばかりのモバイルWi-Fiルータです。楽天の通信プラン「Rakuten UN-LIMIT V」と一緒に申し込むと楽天のSIMカードも送られてくるのでそれを中に入れて使います。

仕組みとしてはCMでやっているSoftBank Airの楽天版みたいなものです。あれはソフトバンクの所有している4Gの電波をWi-Fiにして飛ばす無線LANルータですが、これは楽天の4Gの電波をWi-Fiにして飛ばします。

Rakuten WiFi Pocketは小さくて軽くてバッテリー内蔵のモバイル仕様。外にも持ち出せます。要は無線でインターネットに繋ぐための親機です。Wi-Fiに繋げばPCやスマホやゲーム機なんかの子機が通信できます。

端末価格は9,980円、データ通信し放題で月額2,980円。ただ端末価格はキャンペーンで1円ですし、楽天モバイルはスマホだろうとルータだろうと先着300万人まで月額のデータ通信料金が1年間無料。

ただし無料特典は一人一回線までなので、すでに楽天モバイルを申し込んでいる人は普通に端末代も月額料金もかかってきます。

追記:現在は1年無料キャンペーンが終了し、3ヶ月無料キャンペーンとなっています。最新の情報は公式サイトをどうぞ。

ルータはSIMフリー、送られてくるのは音声通話SIM

▼送られてきた物。本体、SIMカード、スタートガイド、チラシ。スタートガイドはスマホにSIMを入れる場合のものなのでルータと関係なし。無視でOK↓

Rakuten Pocket WiFiの付属品①

▼箱の中にはルータ本体、クイックスタートガイド、充電器、アダプタ、Micro USBケーブル↓

Rakuten Pocket WiFiの付属品②

▼横幅は4インチスマホと同程度、縦幅は4インチスマホの2/3程度↓

Rakuten Pocket WiFiの外観①

▼右側面に電源ボタン・画面切り替えボタン。そしてストラップホール↓

Rakuten Pocket WiFiの外観③

▼充電端子はMicro USBなので古臭い↓

Rakuten Pocket WiFiの外観④

▼裏にはスペシウム光線を放つパンダ↓

Rakuten Pocket WiFiの外観⑤

▼SIMカードのサイズはMicroでもNanoでもなく標準でカットしましょう↓

Rakuten Pocket WiFiのSIMカード

▼裏蓋を開けるとSIMスロットとSDカードスロット。差し込んでからバッテリーを入れれば準備完了。SDカードについては後述します↓

Rakuten Pocket WiFiの中を開けたところ

Rakuten WiFi Pocket本体はSIMフリーのようでソフトバンク系のSIMカード(モナWi-Fi)で通信できました。その場合でも画面上のRakuten Mobileの表示は変わらず。

対応バンドは以下の通り。ソフトバンク系・au系・ドコモ系全ての電波バンドと相性が良いですね。周波数は超優秀。ただ通信が実際にできるかは相性もありやってみないとわからないのでご注意を。

3G WCDMA:B1、B5、B6、B8、B19

4G LTE:B1、B3、B8、B11、B18、B19、B21、B28、B41

また同時申込で届くSIMカードは音声通話SIMです。無料通話アプリのRakuten Linkは入れていませんが、スマホに差し替えて通常の発信ができる事は確認しました。

ただ音声通話SIMをモバイルルータに入れるのってちょっと違和感がありますね。2,480円くらいでモバイルルータ用のプランも出して欲しい。

無線規格はIEEE 802.11 b/g/n。5GHzは対応していません。モバイルルータなのでこれで十分。

通信速度に不満なし、あとはエリア

▼バッテリーを入れて電源を入れました。最初にソフトウェアアプデが自動で走り、同時に時刻調整などもされました↓

Rakuten Pocket WiFiの画面①

▼画面切り替えボタンを一度押すと「接続台数」「累計通信量」「バッテリー残量」が確認できます↓

Rakuten Pocket WiFiの画面②

▼二回押すと「SSID」「パスワード」「IMEI」が表示されます↓

Rakuten Pocket WiFiの画面③

▼三回押すと「かんたん接続」のQRコードが表示されます。iPhone/iPadならこれで簡単に接続設定が可能。Androidの場合は普通にWi-Fiの項目からSSIDを選びパスワードを入力しましょう↓

Rakuten Pocket WiFiの画面④

▼通信速度を測ってみました。昼の12:00で25.54Mbps。ちょっと上りが遅いか。夜の21:00では23.58Mbps。上りも十分↓

Rakuten Pocket WiFiの通信速度①

▼16:00。電車に乗って神田~東京間を移動中。普通に使って文句はないです。普段の楽天回線の使用感そのままですね↓

Rakuten Pocket WiFiの通信速度②

SNSやニュースめぐりはもちろん、移動中でも1080Pの画質でYouTubeが快適に見られました。十分です。

私は東京と千葉が生活圏ですが楽天回線に不満を持った事はありません。が、楽天は大手キャリアの中でも格段にエリアが狭い事は留意しておきましょう。自分の生活圏で通信ができそうかは楽天モバイルのエリアを事前に要チェック。

バッテリーは本当に10時間持った

Rakuten WiFi Pocketの電池容量は3,000mAh。スペックシート上は10時間バッテリーが持つそうです。

12:30から3台のスマホに繋いでずっと通信していました。1台は何もせず、1台はたまに開いてSNSやポケモンGO、1台はYouTubeを再生。

▼3時間半経過して16:00。YouTubeに熱中しすぎていきなりタイミングを逃しもう電池が半分減ってる。通信量は3GBほど(初日に500MBくらい使っていたので差し引いて)↓

Rakuten Pocket WiFiの通信量とバッテリーチェック②

▼6時間経過して18:30。電池残量1/4。通信量は6.5GBほど。これは10時間持ちそうにないかな…↓

Rakuten Pocket WiFiの通信量とバッテリーチェック③

▼8時間50分経過して21:20。電池は4つのコマがカラッポになり点滅しています。終わりは近そう。通信量は10.5GBほど↓

Rakuten Pocket WiFiの通信量とバッテリーチェック⑤

▼10時間半が経過して23:00。点滅状態からの踏ん張りが長いです。通信量は13GBほど。この写真を撮った数秒後にダウンしました↓

Rakuten Pocket WiFiの通信量とバッテリーチェック⑥

▼ちなみに電源が落ちて再度起動させると電波を掴むまで日付や時刻が表示されませんが仕様なので大丈夫です↓

Rakuten Pocket WiFiの通信量とバッテリーチェック⑦

表示上の一コマ目がいつ消えたのか写真が撮れませんでしたが、途中まで怪しく感じたところ終わってみればスペック上のデータを上回る電池持ちで大満足。「どうせスペックの8割程度でしょ」と思いきやガッツリ通信してこの結果は上々ですね。

楽天モバイルは一日10GB前後で通信規制が入る

時間がやや前後しますが、21:56時点で通信速度が激落ちしています。通信容量が10GBを超えたのが20:48時点でした。

▼YouTubeはある程度先に読み込みしているので気付くのが遅れた事を考えると、タイミング的に一日の通信量が10GBを超えた事による通信制限と思われます。ただ翌日の10時には通信速度が戻りました↓

Rakuten Pocket WiFiの通信制限

おそらくRakuten WiFi Pocketがどうこうではなく楽天モバイルの回線は1日あたり10GBで通信制限がかかりそうです。動画が止まったわけではなく画質が落ちたので気づいた形。一応この通信速度でも480Pで再生し続けられました。

管理画面はスマホ対応してほしい

普通に接続するには無視してもいいですが、SSID(Wi-Fi電波の名前です)を変更したり管理画面に用がある時はWi-Fiに接続した状態で192.168.0.1にアクセスします。

▼ユーザ名とパスワードはデフォルトでadmin。しかしこれ、スマホに最適化されていないのでかなりわかりづらい&タップしづらい↓

Rakuten Pocket WiFiの管理画面①

▼SSIDは日本語不可。認証方式はWPA2(AES)-PSKかWPA-PSK/WPA2-PSKの二択↓

Rakuten Pocket WiFiのSSIDの変え方

SDカード対応。ネットワーク経由は実用性低し

Rakuten WiFi PocketはSDカード(Micro SD)に対応しています。モバイルルータにSDカード入れてどうするの?と思うかもしれませんが、HTTP共有モードにすればネットワーク経由でアクセスできる共有フォルダとして使えます。以下は仕様。

・HTTP共有モードでは、端末はFATファイルシステムのみをサポートします。
・HTTP共有モード:SDカードをWebブラウザで共有します。 USBポート経由でのSDカードのリムーバブルドライブマッピングが無効になります。
・USBアクセスのみ:リムーバブルドライブマッピングにより、ユーザーはUSBケーブル経由でのみSDカードにアクセスできます。 SDカード共有のウェブページが無効になります。
・パスの共有:共有パスを入力することができます(例:/ Picture)。 スラッシュ「/」だけを入力すると、SDカード全体が共有されていることを意味します。
・パスの共有は1つの小数点は使用できません。次の文字も使用できません: < > ” ‘ & + / \ : * | # ? ~ `

▼管理画面から「SDカード」に進みHTTP共有をオンにするとSDカードの中身が見られます。各ファイルの「ダウンロード」を押せばその場で表示したり端末に保存できたりします↓

Rakuten Pocket WiFiのSDカードのHTTP共有①

iOSの場合ダウンロードしたファイルは「ファイル」アプリの中に入ります。Androidの場合は画像は「ギャラリー」、文書ファイル等は「ドキュメント」に入っていました。

▼アクセスタイプを「読み書き」にすればファイルをアップロードする事もできます。ワードファイルは開けませんでしたがエクセルやテキストファイルや画像などはいけました↓

Rakuten Pocket WiFiのSDカードのHTTP共有②

▼検証したのはプリンストンの128GB(exFATフォーマット)とADATAの16GB(FAT32フォーマット)です。128GBの方はエラーメッセージで弾かれました↓

Rakuten Pocket WiFiのSDカードはFATのみ

あまり大容量のSDカードだとFAT32でフォーマットできない事があるので厳しいかもしれません。またFATのみという仕様なのでNTFSだとおそらく同様のエラーが出るものと思われます。

これがアプリ化されていれば管理画面へのアクセスも含め凄く便利なのですが、HTTP共有は現時点では実用性は低めと言っておきます。またSDカードはバッテリーを取り外さないと挿入できないのでこの点も不便。

USB接続ならリムーバブルメディアとしてPCで確認できる(MacBookでも大丈夫)ので、ケーブルや変換アダプタがある人はSDカードリーダーとして使えます。現時点では共有よりはこっちの方が有用ですね。

5Gは据え置きルータで期待

私はiPhone SEとiPhone 12 miniってどっちを買えばいいの?使って比較した結果で5Gはまだ気にしなくていいと書きましたが、それは移動体通信としての5Gに期待していないという意味で固定回線の代替(FWA)には未来を感じています。

ウォークマンが売れたのはウォークマンでしか外で気軽に音楽が聞けないからで、5Gならではコンテンツが提示されていない限りは通信品質が上がったところでユーザ体験は大きく変わらないでしょう。

5Gは電波の特性的に移動しながらの常時接続に向いていないのでエリアの整備は時間がかかりますし、5Gの特徴は家の中で楽しむコンテンツにこそハマります。出先で大容量の映画のダウンロードや低遅延のゲームを楽しむ必要性は今のところありません。

固定回線に関しては物理的に光ファイバーを引き込めない地域・建物もあり、今後エリアが広がってきた時に「ミリ波対応の据え置きWi-Fiルータ」は市民権を得られると思うんですよね。移動しないので家さえエリア内なら常に高速通信可能。

閑話休題。今回のRakuten WiFi Pocketは5G非対応ですが、外での通信で5Gの特徴を求めるだけのコンテンツがない現状では4G LTEで十分だと思います。これから各社5G対応の据え置きルータは出てくるはずなのでその時は別途検討します。

エリア内で無料権がある人は確保がおすすめ

ルータなのに音声通話SIMとか、サービスが5G対応なのにハードが非対応なのは微妙とか、SDカード周りの使い勝手を改善して欲しいとか強いて言えばの問題点はありますが、単純なモバイルWi-Fiルータとしての使用感には何の不満もありませんでした。

バッテリーがスペック以上に持った時点で必要十分。これがもし「本体価格9,980円で月額2,980円で2年縛りです」なら自分の環境に必要か考えちゃいますけど、端末代も月額も1年タダで解約料も無料なら文句のつけようもないです。

Q.端末代はいくら?
A.税込み9,980円ですがキャンペーンで1円です。アンケートに答えれば1円もポイントで戻ってきます。
Q.初期費用はいくら?
A.無料です。少し前まで楽天モバイルは「3,300円がポイントで還元で実質タダ」でしたがZERO宣言とやらで普通に無料になりました。
Q.月額料金はいくら?
A.2,980円ですが1年無料です。ただし通信プラン「Rakuten UN-LIMIT V」のSIMカードは音声SIMで通話も可能なので、取り出してスマホに挿して通話したなら通話料金はかかってきます。
Q.2年縛りとか違約金とかあるんでしょ?
A.ありません。いつ解約しても無料です。
Q.無料で使い放題なのに公式サイトにデータチャージ(1GBあたり500円)て書いてあるのは?
A.楽天のエリアだと使い放題ですが、パートナー回線であるauエリアや海外だと無料で高速通信できる容量が決まっています。それを使い切ってまだ高速通信したければ追加で買う事もできます。買わなくても低速度で通信はいくらでもできます。

自分はコスパの良い物はどんどん飛び込んで試すのが好きなのですが、逆に申し込みに躊躇するパターンを考えてみました。

  1. エリアマップ上で自分の生活圏が圏外の場合(申し込みを保留してタイミングを見計らえば1年間無料の恩恵が受けられる期間を伸ばせる可能性がある)
  2. すでに楽天UN-LIMITを申し込んでいるので無料権がない(1年間無料は一人一回線までなので月額料金2,980円がかかってしまう。年間で35,760円)
  3. 楽天という会社が好きじゃない(仕方ない)

まとめると生活圏がエリア内で無料権を持っていて楽天が嫌いじゃなければ申し込んで端末・回線を確保しておく事をおすすめします。300万人達成で終わり。

在庫関係は分かりませんが恩恵を受けられるユーザは数百万単位でいそう。このバラマキ条件ならバカ売れするんじゃないでしょうか。いちユーザとしてはありがたく使わせて頂きます。

申し込む際は”本人確認書類の提出”は「受け取り時に自宅で確認」をおすすめします。本人しか受け取れませんがアップロード時のトラブルを防ぐ事ができます。

追記:前述していますが、現在は1年無料キャンペーンが終了し、3ヶ月無料キャンペーンとなっています。最新の情報は公式サイトをどうぞ。

Rakuten WiFi Pocket
初出時価格→9,980円
過去最安値→1円
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「Rakuten WiFi Pocket 2B」発表!本体価格1円、初めて楽天モバイルの申し込みで5,000P還元

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