realme GT7 Proの自腹レビュー!ゲーム特化スマホと思いきや普段遣いもイケるバランスの良い端末
こんにちは、Kです。先日「realme GT7 Pro」の中国版を自腹購入し、1ヶ月ほど使用したのでレビューしていきます。価格を考えるとあまりにも最強性能過ぎて、多少の不満点も全部かき消されてしまう、そんな端末です。
スマホのレビューは今回が初めてなので、至らない点もあるかと思います。温かい目で見守っていただけると嬉しいです!今後のレビューで「ここを検証してほしい」などのリクエストがあれば、いつでもTwitter(@techk_)にDMをお送りください。できる限り対応させていただきます。
■realme GT7 Pro■
初出時価格→120,200円から
▼[AliExpress(リーベイツ対応!忘れずに)]↓
▼ETOREN↓
目次をクリックすると各項目へ移動します
realme GT7 Proのスペック・ベンチマーク、検証結果
[付属品]充電器付属はありがたい
- 充電プラグ(120W、USB-A)
- 充電ケーブル(USB-A・USB-C)
- SIMピン
- ケース
- クイックスタートガイド
付属品は一般的な構成。OPPOジャパンと違って120W充電器がしっかり付属しています。
▼充電プラグは120WのSUPERVOOC急速充電に対応していますが、日本のような100V環境では80Wに制限されます。120Wで充電したい方は変圧器を利用しましょう。↓
付属のケースはrealmeやHYPERIMAGE+のロゴがあり、完成度は悪くないのですが、触った跡がすぐつくタイプで筆者の苦手なタイプ。最悪なのは内側で、めちゃくちゃゴミが付着します。
サードパーティのケースは300円ぐらいからアリエクに転がっているので、そちらの購入を推奨します。
[筐体]高級感のあるボディ
▼筆者が購入した端末はrealme GT7 Proのカラーは星迹钛(チタニウムシルバー)。背面の加工は非常に高級感があり、質感もよいです。重量は実測値226gと結構重いです。↓
▼右側面には音量ボタンと電源ボタン。左側面には何もありません。↓
背面/ディスプレイ面と側面の段差はしっかりあり、ケース無しで持ったときにいい感じに滑り止めとして働きます。本体背面がツルツルなので、ここは結構重要なポイントです。
▼結構サイズのあるカメラバンプ。1辺は約45mm、厚さは4mmほどあります。赤色のアクセントカラーがかっこいいですね!↓
▼ゲーム時の横持ちだと指がかなり被るのでレンズは汚れます。カメラフラグシップで流行りの円形バンプ程ではありませんが、持ちにくいです。↓
GT(ゲーム向け)のProモデルなのですから、POCO X7 Proみたいな細さにするか、RedMagicみたいにフラットデザインにしてもらいたいものです。
[性能]オーバースペック、重量級ゲームも快適
SoCにはQualcomm Snapdragon 8 Eliteを搭載。
OryonというCPUを搭載し、Kryo搭載の先代であるSnapdragon 8 Gen3からCPU性能は45%、GPU性能は40%、AI処理性能は45%アップしながら消費電力は27%抑えたという現状最強のSoCです。
普段遣いにはオーバースペックなほど快適
ブラウジング、SNS閲覧、電話、ファイル編集などの日常用途にはオーバースペックなレベルで非常に快適です。リフレッシュレートも120Hz対応でぬるぬる動作です。
メモリも12GB/16GB(レビュー機は12GB)搭載しているので、アプリを再び開いたときに前回の作業が中断されているようなこともありません。
最重量級ゲームでもガンガン使える性能
本機はGT(ゲーム向けモデル)であり、SoC性能も高いため、ゲームプレイ時に性能不足を感じることは有りません。最重量級の3Dゲームでも快適です。
実際のゲーム動作
▼「ゼンレスゾーンゼロ」、「原神」、「鳴潮」最高設定でのプレイ動作。カクついたりせず、非常に快適なプレイを楽しめます。↓
機能が豊富なゲームアシスタント
▼機能が豊富なゲームアシスタント。ゲームプレイ中に左または右から引っ張ることで表示させることができます。日本語には非対応で、中国語と英語がごちゃまぜになっています。↓
設定可能な項目は以下の通り、これらはすべてのゲームで利用できる。なお名称は筆者による和訳である。
- パフォーマンス設定:省電力モード、バランスモード、GTモードの3種類に変更可能。GTモードでは最高性能でゲームが楽しめますが、その分発熱もします。
- 画面リフレッシュレート設定:60Hz、120Hzがワンタップで切り替え可能。
- タッチレスポンス設定:タッチの感度を変更可能。
- バイパス充電:電力をバッテリーではなく直接本体に供給するモード。充電しながらゲームをプレイしてもバッテリーの劣化を抑えることができる。
- ネットワークの最適化:付近のWLANをスキャンし、最も強い信号がある方向を教えてくれる。SIMが2枚刺さっている場合はネットワーク強度に応じて自動で切り替えてくれる機能も搭載。
- オートプレイ:放置ゲームなどを起動して放置する際、画面を暗くしてくれる機能。名前に騙されそうになるが、残念ながら自動操作してくれる機能ではない。
- ゲームフィルター:ゲーム画面にカラーフィルターを適用できる。
- 弾幕通知:通知が来た際にポップアップなどではなく、弾幕(ニコニコや哔哩哔哩のコメントのように)表示してくれる。
- クリーンアップ:バックグラウンドタスクをキルする。
- スクリーンショット:スクリーンショットを撮影する。
- スクリーンレコーダー:画面を録画する。1080pまでしか対応していない。
- モーションコントロール:スマホを傾けた時などにゲームの任意動作を割り当てることができます。
- ミスタッチ防止:通知ドロワー、3本指スクショ、3本指画面分割、スワイプジェスチャーなどを個別で無効化設定できる。
- スーパーキーコンボ:マクロなどの設定が可能。
- グローバルバイブレーションカスタマイズ:ゲームの任意ボタンを押したり長押しした際にバイブレーションを発動させることができる。バイブの種類も複数ある。
- DND:Do Not Disturb。通知や着信を無効化する。
- クイックスタートアップ:ゲームを終了してもバックグラウンドで実行されたままにすることで、次回起動が早くなる。
- Holoオーディオ:空間オーディオのオンオフ。
- サポート提案:パフォーマンスの最適化やデバイスの発熱アラート、長時間プレイの警告など。
- AIアイコンフォート:アイコンフォートを有効化する。目の疲れを検出して、画面色温度を自動調整する。カメラの権限が必要。
- 方向ロック:画面の自動回転を無効化。
- ゲームパッド:コントローラーを接続したときに使う機能だと思うが、有線、無線コントローラーどちらで試しても使用できなかった。
- チャンピオンシップモード:各種設定をまとめてオンにし、最大パフォーマンスでゲームを実行する。通知、着信、アラームなどゲームに関係のないものを全て無効化する。
一部ゲームで利用できる機能は以下の通り。対応タイトルは基本的に中国版の一部のみ。なお名称は筆者による和訳である。
- フレーム補間:120Hzフレーム補間する。
- スーパーHDR:高コントラスト+HDRが利用できる。
- アップスケーリング:解像度を向上させる。元の画質に加えて2段階の調整が可能。
- ギークパフォーマンス:CPU、GPUのクロック周波数を調整可能。
▼原神はグローバル版アプリでもフレーム補完、アップスケーリングに対応していました。↓
120Hzはスマホ側のフレーム補間によるなんちゃって機能だけじゃなくてそろそろゲーム側がネイティブ120Hzに対応してくれてもいいと思うのですが、なかなか対応タイトルは増えませんね。
少し気になったのは発熱。Snapdragon 888などと比較すると全然気にならないレベルなのですが、Dimensity 9400と比較すると結構発熱する印象です。
ゲーム専用RAM
ゲームに割り当て可能な専用のRAMを有効化することができます。ただし、システム遅延やバッテリー消費量増加を招きます。
ゲームの起動が高速化したりするみたいなんですが、特に違いは感じられず…実際に起動時間も計測してみたりしたんですが、変化はありませんでした。
[ディスプレイ]化け物パネルに超音波指紋認証で快適!
▼ディスプレイは有機ELでとても綺麗です。↓
本機にはSamsung のOLED with Eco² OLED Plusという発光効率がバケモノなパネルが搭載されています。ローカルピーク輝度は6000nitに達します。
画面内指紋センサーにはQualcommの3D Sonic Sensor Gen 2が搭載されています。超音波式なので認証速度がめちゃくちゃ早く、精度も非常に高いので、ストレスがありません。指が触れた瞬間に解除される、そんな感じ。
ちなみに公式サイトには濡れた手でも解除可能と記載されていましたが、残念ながら筆者の環境では1度も解除できませんでした。
顔認証も爆速で解除されます。どちらの認証も早すぎてロック画面を見ることが殆ど無いレベル。
▼ベゼルはマイクロクアッドカーブディスプレイで誤魔化していますが、この価格帯の他社製品と比較すると太めです。↓
ディスプレイリフレッシュレートは1-120Hzの可変リフレッシュレート対応。解像度は2,780×1,264と2,376×1,080の2段階の調整が可能。
スクリーンアテンションという、画面を見ているときに画面がオフにならないようにする機能もあります。
[サウンド]まずまずの音質
音質は可も不可もなくといった感じ。同価格帯のXiaomi端末よりはマシですが、さほど良くはありません。特に低音域はイマイチ。
▼サウンド効果にはORealityという独自システムを採用しています。サウンドプロファイルを切り替えるのみでイコライザ等の細かい設定はできません。↓
▼空間オーディオにも対応しています。↓
[カメラ]最高クラスではないがかなり奮闘している
作例はすべてオートで撮影し、フィルターなどの適用はしていません。
カメラスマホではないので、作例数の少なさはご了承ください。
▼順に0.6倍,1倍,2倍,3倍,6倍。0.6倍の超広角カメラは8MPなので粗さが目立ちますが、1倍以降のズームはなかなか優秀。6倍ズームにしても壁の質感などがしっかり描写されています。↓
ズームは最大120倍まで対応。60倍以降はAIズームなので期待は厳禁。120倍の月撮影なんかはどう考えても全部AI生成だろってレベルなんで、作例として出すに値しないと判断し、今回は掲載していません。現実的に使えるのは10倍ぐらいまでです。
▼OPPO系はリアルさを追求しているので、現実に限りなく近い色味が出ています。XiaomiのLeicaとは違い、良くも悪くもエモさは出にくいです。↓
▼水の反射もしっかり表現できています。↓
▼植物。枝の質感、トライコームなんかもしっかり描写できていますね。↓
▼地下鉄のホーム。目視だと殆ど見えない線路の先も、ノイズがあるものの結構描写できています。↓
▼夜空は流石に厳しいですね。星もただの点になっちゃっています。↓
▼国内販売もされている同社のOPPO Find X8との比較写真。↓
結構いい勝負してますよね。それもそのはず、本機のメインカメラと望遠カメラはFind X8と同じなんですよ(広角:LYT-700、望遠:LYT-600)。
HasselbladのチューニングがあるFind X8のほうがより自然な色味になっていたり、撮影のしやすさもFind X8に軍配が上がりますが、GT7 Proもかなり健闘しています。
▼フィルターは種類が豊富で様々な色合いを楽しめます。撮影時に最初から適用することも、撮影後に適用することもできます。↓
▼透かしも選択肢が豊富で楽しい!↓
[バッテリー]6,500mAhに120W充電でバッテリーの心配無用
バッテリー容量は6,500mAhと大容量。~2024年の平均バッテリー容量が5,000mAhだったので、大幅な容量アップです。
急速充電は独自規格の120W SUPERVOOCや汎用規格の55W PPSに対応しています。
▼充電時間の公称値は50%まで14分、100%まで37分です。↓
付属の120W SUPERVOOC充電器を使用し、バッテリー残量1%→100%になるまでの時間とその期間のW数を測定した結果は以下の通り。なお、日本では電圧の都合上80Wが上限になります。
- 1分40秒後:10%
- 6分30秒後:30%
- 12分後:50%
- 20分後:73%
- 34分後:98%
- 36分後:100%
バッテリーが50%に達するまではおおよそ50~60Wあたり、それ以降は30W付近で充電されていました。
80W制限の環境でも公称値通りの結果に!素晴らしいですね!10分程度で50%充電はマジで心強い。出かける直前に充電忘れに気づいても間に合うレベルですからね、安心感が違います。
▼バッテリー最大容量の表示、電化制限、スマート充電などにも対応しています。↓
[機能]realme UI 6.0を搭載、中国版のクセはあり
本機に搭載されているOSはAndroid 15のカスタムOSであるrealme UI 6.0です。中国版ですが、日本語に対応しています。日本語の精度も高く、割と問題なく使えます。
ただし、中国版独自機能や中国版独自システムアプリは日本語非対応なものが多く中国語や英語が混在することになります。
▼こんな感じで突然中国語と英語のコラボレーションが飛び出してきます。筆者は幸い英語と中国語がある程度読めるので気になりませんが、日本語以外受け付けない方にはキツイかも…。↓
また、初期設定終了時点で大量の中国系アプリがインストールされているのでまずはそれらをアンインストールするところから始める必要があります。基本的にすべてアンインストール可能です。
Playストアのインストールは簡単
中国版なので、Google PlayストアやGboardなどはインストールされておらず、自分でインストールする必要があります。GMSは設定から簡単に有効にできます。
▼ネットからapkをダウンロードしてインストールすることもできますが、OPPO系に関してはOPPOアプリストア(App Market)にもあるのでかなり簡単に使えるようになります。↓
Gmail、Youtube、Android Autoなども問題なく利用できます。更新通知もしっかり来るし、グローバル版と同じように使えて一切不満はないです。
そうそう、1点だけ不満ポイントがありました。アプリ内で「更新してね!」的なアナウンスが表示されてPlayストアに飛ばされることって結構あるじゃないですか。このときにPlayストアじゃなくてApp Marketに飛ばされるんですよね。
当然、日本向けのアプリの殆どはApp Marketに存在しないので、わざわざPlayストアで該当アプリを探す羽目になります。App Marketは無効化もできないので結構迷惑。
独自アカウントシステム「HayTap」
OPPO系列のすべての端末で利用できるHayTapというアカウントシステムが搭載されています。vivoなどと違い、独自アカウントでログインしなくても支障はありません。
一応ログインすると、HayTapCloudやFind My(Googleのデバイスを探すの代替品)が利用できるようになります。ちなみに、日本のアカウントでも問題なくログイン可能で、国などの制限もなく、電話番号も不要です。
設定項目関係
設定アプリもしっかり日本語対応で特に不自由なく利用できます。同社のColor OSは日本展開もされているので、翻訳精度も高めです。
ただし、グローバルに提供されていない機能などに数か所未翻訳箇所があり、英語や中国語が混在しています。
設定項目自体は洗練されていて非常にわかりやすいです。検索機能はイマイチで、あいまい検索は不可。正確にワードを入力する必要があります。
▼コントロールセンターは、通知と設定が別ページに表示される分割タイプとまとめて1ページに表示されるクラシックタイプの両方が利用できます。XiaomiのHyperOSと違ってここらへんは柔軟です。↓
▼個人的にありがたいと思ったのが、このステータスバーの時間表示が秒まで対応している点。ただし、これを有効にすると毎秒画面が更新されるのでせっかくの可変リフレッシュレートが若干無駄になるので良し悪し。↓
ホーム画面
ホーム画面のアニメーションはヌルヌルで操作してて気持ち良いです。
アニメーションスピードは2段階で調節可能ですが、アニメーションを魅せたいのか速度強化を選んでも結構遅いです。キビキビとした動作がほしい筆者みたいな方は開発者オプションからアニメーション速度を調整することをオススメします。
デフォルトの画面(ホーム画面でホームボタンを押したときに飛ばされるページ)は一番左のページ固定だったり、ループスクロールに非対応だったりと全体的に完成度は低く不便です。
▼フォルダは1×1、2×1、1×2、2×2に対応。アプリアイコンはサイズ調整、アイコンパック、アプリ表示名の変更にも対応しています。↓
カスタマイズ度はあまり高くないので、色々弄りたい人はNova LauncherやSmart Launcherなどのサードパーティランチャーに変更しましょう。
注意点としてはサードパーティランチャーに変更すると「画面下部から右上にスワイプすることでフローティングウィンドウに切り替える機能」が利用できなくなりますが、Xiaomiと違ってジェスチャーナビゲーションが利用できなくなったりはしません。
▼ウィジェットは中国系のものが大量にあります。↓
▼左にスクロールすると「一覧」というページがあります。↓
システムウィジェットなんかを表示できる機能なんですが、ほとんどは中国向けサービスなので殆どの日本人には不要。グローバル版ではGoogle Discoverが表示される所ですね。
Discoverと違ってこれは設定からオフにできます。筆者はホーム画面に表示されるDiscoverアンチなので、これだけで中国版ラブになりました。
▼グローバル検索というスマホ内のファイル、アプリ、設定などをまとめて検索できる便利機能も搭載(オフ可能)。検索速度も早いし、かなり便利な機能です。↓
中国語と英語での検索精度は高く、例えば中国語で「我」と入力すれば英語の「my」もヒット対象になったりするなど、結構高性能。
一方で、日本語での検索は壊滅的です。具体的に言うと2文字以上の日本語には非対応です。例えば「コ」と入力するとコンパス、レコーダー、IRリモコンなどのアプリがヒットするのですが、「コン」では何もヒットしなくなります。
ファイルドックがめちゃくちゃ便利
画面左あるいは右端からスワイプで呼び出すことのできるスマートサイドバーという機能(オフ可能)。アプリを起動したり、スクリーンショットを撮影したりできる機能ですが、ここに搭載されているファイルドックが非常に便利です。
▼写真アプリやブラウザなどで画像やテキストを選択し、ファイルドックにドラッグ&ドロップするだけで保存できます。その後、別のアプリを開いて、ファイルドックからドラッグしてポイッとするだけで、簡単に貼り付けることができるスグレモノ!↓
保存期限などもないのでよく使うテキストや画像を保存しておけばわざわざ毎回打ったり探さなくて済みます!
HayTapアカウントでログインすることで、他端末(Android 14以降のOPPO系端末)と同期することもできます。
一部アプリが非対応のフローティングウィンドウ
Xiaomiのフローティングウィンドウはアプリが最適化されているか否かに関わらずすべてのアプリで利用できますが、OPPO系のフローティングウィンドウ、分割ビューは一部アプリ(例:Spotify、Brave等)が非対応で利用できません。
過去のOPPO系OS(ColorOS 12あたりかな?)ではすべてのアプリで利用できていたのでここらへんはかなり残念なポイント。筆者はフローティングウィンドウを多用しているのですが、頻繁に使うアプリが非対応で結構困っています。
色々やかましい中国系サービス
WeChatの红包というお年玉的なものを通知するためだけの謎機能があったり、デフォルトの音楽アプリがインターネットに接続しておすすめの曲を表示してきたりVIP(有料)版があったり、アプリをインストールしたら他のアプリをオススメしてきたり…とおせっかい機能が豊富に存在。
殆どはオフにできるので問題ないのですが、中国内ではこういうサービスが好まれているのでしょうか?気になります。
ちなみに、一部のシステムアプリ(音楽アプリ等)は、Playストアから更新するとグローバル版のおとなしいものに置き換わるライフハックがあったりします。
死に機能も多め
中国版ということで、中国ユーザー以外にはほとんど使い物にならない実質的な死に機能も多いです。
AI機能
▼テキスト要約、AI通話応答、画面翻訳、リアルタイム音声翻訳などが搭載されていますが、日本語非対応で翻訳先も中国語しか選択できません。↓
▼電源ボタン長押しで起動できるBreenoアシスタント(オフ可能)。チャット型AIとテキスト/音声で対話できます。かこって検索のような機能も利用できてかなり精度も高いです。↓
▼こいつだけは日本語に対応しているので、「日本語で教えて」と言えば日本語で返答してくれます。↓
▼要約もメモアプリでは利用できないですが、こいつに流し込めばやってくれるので使い道は割とありそう。↓
とはいえ、GeminiやChatGPTはインストールすれば使えますし、かこって検索はMiCTSなどでどうにか動かすことができるので、無理に使う必要はないかな…?
ライブアラート
ダイナミックな通知領域であるライブアラートは充電時、音楽再生時ぐらいでしかお目にかかる事ができません。
▼サポートされているアプリも中国のものがほとんど。↓
▼ちなみに、中国は利用できないSpotifyは何故か対応していました。グローバル版で対応している一部のアプリに関しては使えるものがあるかも?↓
メイン端末運用には注意が必要な自動起動制限
中国版あるあるですが、バックグラウンドのタスクキルが結構厳しめで、OPPOは自動起動は5個に制限されています。通知を見逃したくないアプリや、バックグラウンドで動作し続けてほしいアプリは自動起動を有効にしておく必要があります。
なお、LINE、Instagram、Messenger、Facebook、Discord、Telegram、WhatsApp、WeChat、カカオトーク、Teams、Skypeなどのメジャーなメッセージアプリに関しては自動起動の5枠制限を超えて自動起動を有効化できるので、巷で言われているほど通知が来ない問題は発生しません。Signal,BeReal.,Slack,Chatwork,GoogleChat,Webex,Zoomなどは対象外。
また、音楽アプリやYouTubeをバックグラウンドで再生し続けていて、いきなり落とされるようなことは(筆者の検証環境では)発生しませんでした。
realme GT7 Proレビューまとめ
8 Elite端末に触ってみたいし、ゲーム専用端末ほしいなぐらいの軽い気持ちで買ったんですけど、普段遣いもガンガン行けるし、カメラ性能もかなり高いし、安定感もあるしでなかなか高評価な1台です。じゅうぶん人に勧められますね(ただし、中国版に理解のある人に限る)、良いわこれ!
なによりもこのバランスの良い端末が他の8 Elite端末の半額近い値段で買える手軽さが最高です。Xiaomiの中国版は日本語非対応なので、もうこの価格帯一強ですよね。
筆者は7万円台で購入していますが、どうやら記事執筆時点ではAliExpressなどで6万円台前半で買えちゃうようです。realme GT7 Pro 竞速版(Racing Edition)というカメラ、ディスプレイなどがナーフされたモデルが同価格帯に混在しているので購入時は注意!4/23以降はrealme GT7というSoCがDimensity 9400+という下位モデルも登場するので、それとも間違えないように~!
値段はかなり上がってしまいますが、中国版が嫌な方はグローバル版もあるのでそちらを選ぶのもアリ。[機能]の章で説明したようなデメリットはおおよそかき消されるはずです。ただグローバル版の価格だとせっかくのコスパの良さがなくなり、それこそ日本発売もされているPOCO F7 Ultraなどの競合が増えるので、他機種との比較をオススメします。
UIなどに関しては、賛否両論のiOSのパクりリスペクト要素も多いのですが、個人的には「どのスマホでもある程度同じ操作で同じことができる」ことが必要だと思っているので、まあ許容範囲かなと思いますね。
▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓
■realme GT7 Pro■
初出時価格→120,200円から
▼[AliExpress(リーベイツ対応!忘れずに)]↓
▼ETOREN↓