QualcommがSnapdragon 778G Plus 5Gなど4種類のSoCを発表!
Qualcommは現地時間10月26日、Snapdragon 7シリーズ、6シリーズ、4シリーズの新型SoCを発表しました!同時に4種類のSoCが発表されましたが、その内3種類が5G対応です!
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Snapdragon 778G Plus 5Gの特徴
Snapdragon 778G Plus 5Gの特徴は以下の通り!
Snapdragon 778G Plus 5Gのハイライト
- ミドルレンジ上位クラスのスペック
- Snapdragon 778GからCPU、GPU性能が微増
Snapdragon 778G Plus 5Gは名称通りSnapdragon 778G 5Gの後継モデルとして位置付けられています。
CPUはKryo 670のオクタコア構成、GPUはAdreno 642LとSnapdragon 778Gと同じものの、CPU側の周波数が2.4GHzから2.5GHzとクロック周波数が0.1GHz微増しているのが特徴です。
とは言っても0.1GHz程度のクロック増加ではあまり性能面での向上は見込みにくいと思われます。
GPUもAdreno 642Lで変更無しですが、性能も向上したとの事なのでGPUもクロック周波数が上昇しているものと思われます。
5Gモデムも上りが最大1.6Gbps、下りが最大3.7GbpsのSnapdragon X53 5G Modem-RF Systemを搭載とSnapdragon 778Gから変更無し。
ディスプレイの最大解像度やカメラ性能、Bluetooth等その他の要素は変更無しになっています。
以上より、Snapdragon 778G Plus 5GはあくまでもSnapdragon 778G 5Gのマイナーアップデート版として位置付けられているものと推測できます。
▼Snapdragon 778G Plus 5Gの前モデルであるSnapdragon 778G 5Gについて、ガルマックスでも紹介済みですのであわせてご覧ください!↓
Snapdragon 695 5Gの特徴
Snapdragon 695 5Gの特徴は以下の通り!
Snapdragon 695 5Gのハイライト
- ミドルレンジ中位クラスのスペック
- CPU、GPU共に性能向上
- ミリ波に対応
Snapdragon 695 5GはSnapdragon 690 5Gの後継に位置付けられているモデルです。
CPUにKryo 660、GPUにAdreno 619とSnapdragon 690 5GのKryo 560、Adreno 619Lから進化。QualcommによるとCPU性能は15%、GPU性能は30%向上とパワーアップをしっかり果たしています。
5G通信に関しては、念願のミリ波にも対応。日本ではSub6と比べて普及していない印象は受けますが、対応しているのとしていないのとでは使い勝手が全然違います。
ミリ波に対応している関係からか、上りは最大1.5Gbps、下りが最大2.5GbpsとSnapdragon 690の上り速度の最大900Mbpsから大幅な速度アップを果たしました。
ただし、4Gの下り速度は800MbpsとSnapdragon 690の1.2Gbpsから最大速度が低下してしまっているのは気になるポイントですね。
▼Snapdragon 695 5Gの前モデルであるSnapdragon 690 5Gについて、ガルマックスでも紹介済みですのであわせてご覧ください!↓
Snapdragon 480 Plus 5Gの特徴
Snapdragon 480 Plus 5Gの特徴は以下の通り!
Snapdragon 480 Plus 5Gのハイライト
- ミドルレンジ中位クラスのスペック
- Bluetooth 5.2をサポート
- 5Gの最大上り速度が上昇
Snapdragon 480 Plus 5GはSnapdragon 480 5Gの後継に位置付けられているモデルです。
CPUこそKryo 460、GPUにAdreno 619と変更無しですが、CPUのクロック周波数が2.2GHzとSnapdragon 480 5Gの2.0GHzから0.2GHzの上昇しているので、性能もそれに従って向上しているものと思われます。
Bluetoothも5.1から5.2とグレードアップしているのも特徴。Bluetooth 5.2からはLE Audioと呼ばれる従来よりも低遅延で高音質な規格に対応したのが利点です。
5Gチップに関してはSnapdragon X51 5G Modem-RF Systemのままで変更無しですが、最大上り速度がSnapdragon 480 5Gの660Mbpsから1.5Gbpsへと上昇しています。
▼Snapdragon 480 Plus 5Gの前モデルであるSnapdragon 480 5Gについて、ガルマックスでも紹介済みですのであわせてご覧ください!↓
Snapdragon 680 4Gの特徴
Snapdragon 680 4Gの特徴は以下の通り!
Snapdragon 680 4Gのハイライト
- ミドルレンジクラスのスペック
- 6nmプロセスで製造
- ディスプレイは最大でFHD+の90Hzが搭載可能
Snapdragon 680 4GはSnapdragon 665の後継と思われるモデルです。
CPUはKryo 265、GPUにAdreno 610とミドルレンジでも下の方に位置する組み合わせです。従って処理性能は今回発表されたモデルの中では一番性能が低いものと思われます。
ただし、製造プロセスは6nmとなっているので、他の4G対応SoCであるSnapdragon 720GやSnapdragon 732Gは8nmと比べると省電力性能は上ではないかと思われます。
搭載可能なディスプレイは最大でFHD+の90Hzと2021年のミドルレンジでは最低限の基準をクリアしています。
Wi-Fiは802.11ac、Bluetoothは5.1に対応と無線関連は最新のテクノロジーではありませんが、手堅い構成に仕上げています。
4つの中ではSnapdragon 695 5Gが一番進化を感じる
Qualcommのプレスリリース内にて、OPPOは数ヶ月のうちにSnapdragon 695 5Gを搭載した端末が発売されるとコメントをしています。
更にXiaomiは前述のSnapdragon 695に加え、Snapdragon 778G Plus 5Gを搭載した端末を提供するとコメントをしています。
今回Qualcommは、一気に4製品も新型SoCをリリースしましたが、その内の2製品がほとんど性能が変わらない物だったのは少し残念に思いました。
しかし、Snapdragon 695 5GとSnapdragon 680 4Gの6シリーズは各モデルともに後継モデルらしく性能アップが目立つ形となっています。
Snapdragon 695 5Gに関しては早い段階でのリリースが予想されますので、他のSoCを搭載した端末の少しでも早い登場を期待しています!
▼Snapdragon 695 5Gの詳細なスペック・対応バンドはこちら↓