Snapdragon 782G発表!Snapdragon 778G+の後継モデルだけど進化はあんまり感じない!
QualcommからSnapdragon7シリーズの新型SoCである「Snapdragon 782G」が発表!Snapdragon 778G+の後継モデルと位置付けられている製品の特徴をチェックしていきます!
Snapdragon 782Gの特徴
Snapdragon 782Gの特徴は以下の通り!
Snapdragon 782Gのハイライト
- ミドルレンジ上位クラスのスペック
- 前モデルからCPU性能は約5%向上、GPU性能は最大10%向上
- 5GモデムはSnapdragon X53 5G Modem-RF Systemが続投
- Wi-Fi 6にも対応したFastConnect 6700搭載
- Qualcomm Spectra ISPが誇る高い画像処理性能
- Qualcomm AI Engineが快適にスマートフォンを使うサポートをしてくれる
▼Snapdragon 782Gは前世代のSnapdragon 778G+に搭載されていたKryoのクロックアップ(0.2GHz上昇)を実現。それにより、CPU性能は約5%向上、GPU性能は最大10%向上したとしています。↓
性能向上幅はかなり少なめですが、Snapdragon 778G+自体がかなりパワフルだったこともあるので、ミドルレンジ上位クラスのSoCとしては過不足は感じないという印象はありますね。
メモリはLP-DDR5が最大16GBまで搭載可能とのことで、ミドルレンジでもリッチな構成にしたいと考えているメーカーのニーズにも応えているといえるでしょう。
▼5G通信を可能にするモデムはミリ波とSub-6に対応した内蔵型のSnapdragon X53 5G Modem-RF Systemを採用。Wi-Fi 6にも対応したFastConnect 6700も搭載しています。↓
Snapdragon X53 5G Modem-RF Systemの上りは最大1.6Gbps、下りは最大3.7Gbpsで、FastConnect 6700の仕様もSnapdragon 778G+から据え置きではありますが、元々どちらもミドルレンジ上位グレードとしては過不足の無い仕様ではありますので、これもネックにはなり得ないとは思います。
▼Snapdragon 782Gが採用するQualcomm Spectra ISPは毎秒最大20億画素の画像処理を実現。シングルカメラでは最大2億画素のレンズが搭載可能としています。↓
また、Snapdragon 782GのQualcomm Spectra ISPは3つのカメラを同時に動作できる機能も備えており、ワンタップで2,200万画素の写真が3枚撮影できるとも謳っています。
▼Qualcomm AI Engineは、通話音声以外の音を軽減させたり撮影時のオートフォーカス機能を向上させたりとスマートフォンを快適に使えるサポートをしっかりとこなしてくれます。↓
Snapdragon 782Gに内蔵されるQualcomm HexagonはAI処理専用のプロセッサとなっているので、バッテリー消費を抑えつつも高速な処理を可能にしているとのことです!
Snapdragon 778G+からの進化点は感じない
搭載機に関しては、HONOR 80が既にSnapdragon 782G搭載スマートフォンとして発表済みといつもの発表時以上に素早い展開となっています。
結論から言いますと、Snapdragon 782Gは前モデルと位置付けられているSnapdragon 778G+から変わったところといえばクロック周波数の微増くらいで正直ほとんど変わっていません。Snapdragon 778G++みたいな名称の方がしっくり来るくらいです。
既にSnapdragon 7 Gen 1がリリースされているのに旧ナンバリングのマイナーチェンジモデルが発売されているのかについては、恐らくですが、上のランクに行ってしまった感のあるSnapdragon 7 Gen 1の間を埋めるモデルとして用意されたのかなと思ったりしてます。あとは製品価格が抑えられるとか?
以上より、Snapdragon 782Gは性能的に悪くないんだけどすっごい立ち位置が微妙なモデルではないかなという結論で今回は締めさせていただきます!