Xiaomi MIX Flipのレビュー!Xiaomi初のLEICAカメラを備えた縦折りスマホを実機で試す

Xiaomi初となる縦折りスマートフォン「Xiaomi MIX Flip」のグローバル版が登場!ありがたいことに端末を頂いたので実際に使ってみました。レビューでまとめていきます!

Xiaomi MIX Flipのスペック・ベンチマーク、検証結果

スペック表を表示
対応バンド早見表を表示
ベンチマーク結果を表示
各種検証結果を表示
付属品をチェック

Xiaomi MIX Flipの筐体・デザイン

Xiaomi MIX Flipは縦折り型のモデル。折りたためばコンパクト、開けば6.86インチの大画面になるタイプです。また、サブディスプレイは背面の半分を占めるほどの大型パネルを搭載しているのも特徴です。

これぞハイエンドな質感

縦折りスマートフォン自体は登場してからそこそこ経ちますが、XiaomiとしてはXiaomi MIX Flipが初めての縦折り。

後発となるXiaomi MIX Flipは筐体の質感や仕上がりが気になってましたが心配ご無用。これぞハイエンドという佇まいです。

▼まずは折りたたんだ状態。流行りの背面半分がディスプレイとなっているデザインです。サイズも4.01型とビッグ!↓

▼ヒンジ部分にキラッと輝くLEICAロゴ。良いですねぇ。↓

▼背面の下部はサラッとした肌触りでした。↓

▼パカッと開くと6.86型の大画面!↓

縦折りスマートフォンは開いた時に上半分に重量物が固まるので重量バランスの崩れている製品もあるんですが、Xiaomi MIX Flipは悪くないですね。普通のスマホを持っている感覚とそれほど変わりません。

▼ただボタンの位置は構造的に上部に集中してます。これは縦折りスマホの宿命ですがボタンまでがやや遠いです。↓

そうそう、開閉時の感触も凄くお上品でした。宝石箱を開閉するあの感じに似ています。最近はミドル帯の縦折りスマホを色々と触っていましたが、やっぱりハイエンドモデルはこのあたりの質もワンランク上って感じがしますねぇ。

Xiaomi MIX Flipの性能・パフォーマンス

2024年はミドル〜ミドルハイの製品も色々と出ていますが、Xiaomi MIX FlipはSoCにSnapdragon 8 Gen 3を積んだハイエンド帯のモデルとなっています。

あらゆるシーンでキビキビ動くが発熱が少し心配

最近はハイエンドでなくてもサクサク動くスマートフォンが多くなりましたが、やっぱりハイエンドはひと味ちがいますね!あらゆるシーンでキビキビ・ヌルヌルと動いています。

でも発熱は少々気になります。背面にディスプレイを備えているからなのか、放熱できる部分が限定されている印象で、上部のフレームあたりが非常に熱くなりました。

▼測定してみたら表面温度で50度近いです。特に上部のメタルフレーム部分は触れると「熱い!」と感じるほどアッチッチ。↓

▼AnTuTuを3回連続で走らせた結果は以下の通り。かなり熱くなってますがスコア的にはなんとか踏ん張っている感じではあります。↓

ただSnapdragon 8 Gen 3は総合スコア200万点を超える製品も多いので、Xiaomi MIX Flipのスコアを見ると性能を絞ってサーマルスロットリングを出来るだけ発生させないようなチューニングをしているのかな?と思わせるようなスコアでした。

動作はハイエンドらしいサクサクした動きですが、構造的に熱がこもりやすい印象なので対策は必要かも。特にケースを付けて使う場合は気をつけたほうが良さそうですね。このあたりは縦折りスマートフォンの課題とも言えそうです。

ゲーム動作はもう少し調整が必要

ゲーム性能も非常に高いので重量級のゲームも高画質&高フレームレートで楽しめます。が、やっぱり発熱が凄いのでゲームを遊ぶ時は熱対策をしたほうが良いです。

▼ちなみに原神は最高設定で高負荷時の下限フレームレートが41FPSとなりました。↓

他のSnapdragon 8 Gen 3搭載機だと同じ条件で60FPS張り付きということも珍しくないので、Xiaomi MIX Flipは踏ん張りが少々弱い印象です。

とは言え、遊ぶには特に問題有りません。デフォルト設定は画質「高」なので遊ぶなら中〜高あたりがオススメです。

Xiaomi製スマホの全般に言えることなんですが、独自OS絡みでまだゲームの安定感がそれほど高くない印象です。今後のアップデートに期待したいところ。

Xiaomi MIX Flipの画面・ディスプレイ

Xiaomi MIX Flipは背面のサブディスプレイが4.01インチ、開くと6.86インチ。一般的なスマートフォンが6.3インチ前後という感じなので大型の部類ですね。

畳んだ状態でも使いやすい

Xiaomi MIX Flipはサブ画面が巨大なので閉じた状態でも快適に操作できます。

▼サブ画面にはウィジェットのほか、設定からサブ画面用に登録したアプリが並びます。↓

サブ画面ですが、アプリが表示されている部分はスマホ画面をギュッと凝縮したような感じです。小さい時計表示の部分を下にスワイプすると通知画面、バッテリーアイコンあたりを下にスワイプするとクイックメニューが開くようになってました。

▼サブ画面から起動できるアプリは設定から選択します。↓

てっきり、何でもサブディスプレイで使えるのかと思っていましたが、アプリを入れて上の画面に表示されるアプリのみサブ画面に追加できるようです。たとえばChatworkアプリはアイコンが出てこず使えませんでした。残念。

▼サブ画面に追加できるアプリは色々と操作できます。Xではタイムラインをチェックしたり文字入力して検索することもできます。↓

▼マップも閉じたままナビも使えました。↓

▼YouTubeもこんな感じで視聴することも出来ますよ。↓

サブ画面に登録できるアプリは、メインディスプレイから引き継いで表示することも出来ます。例えばメインの画面でXを見ていた場合、閉じてサブ画面からXを立ち上げるとメイン画面で見ていた状態で開く感じ。

ミドルレンジのモデルは日時の確認や通知、あとはカメラや音楽プレイヤーといった決められた機能しか使えませんが、Xiaomi MIX Flipでは大画面を活かしてある程度は色々と閉じた状態でも使えるのがGoodでした。

半折り表示が便利

Xiaomi MIX Flipは縦に折れるギミックを活かした半折り表示も便利!

▼カメラアプリでは上側にファインダー、下側に操作パネルが表示されるようになってます。こんな感じで動画をハンディカムのような持ち方で撮影できますよ。ただ、ヒンジがロックされる訳ではないので、動きながらの撮影には向いてません。↓

▼YouTubeは上に映像、下に操作パネルが表示されるので、スタンド無しで視聴出来るのがGoodでした。↓

このような使い方は縦折りスマホならでは。ただ、まだまだ半折り表示に最適化されているアプリは少ないので、今後のアップデートに期待したいところです。

Xiaomi MIX Flipのサウンド・スピーカー

Xiaomi MIX Flipはステレオスピーカーを搭載。

イヤホンジャックは備わっていないので有線のイヤホンやヘッドホンを使う時はUSB-C→3.5mmジャックに変換するアタッチメントが必要でした。

▼こんな感じの変換アダプターが必要なので必要な人は買っておきましょう。↓

スピーカーはステレオですがハイエンドの中だと音質は並な感じ。音質についてはiPhone 16のほうが断然良いです。なのでサウンド品質はもう少し頑張ってほしかったところですね。

Xiaomi MIX Flipのカメラ

Xiaomi MIX Flipのカメラは5,000万画素の広角カメラと5,000万画素の光学2倍望遠カメラの2カメラ構成となっています。メインカメラは光学手ブレ補正対応のLight Fusion 800センサー、望遠カメラは9cmまで近づけるマクロ撮影にも対応。

写真は自然な色合いの「LEICAオーセンティック」または彩度がやや高めな「LEICAバイブラント」の2つのフォトスタイルから選択できます。

▼左がLEICAオーセンティック、右がLEICAバイブラント。これ以降は私好みのLEICAバイブラントで撮影した写真を掲載しています。皆さんはどちらが好みでしょうか。↓

▼あとですね、編集から後付もできる「LEICA透かし」も使えます。これを付けるだけで作品感がグッと増すので不思議。↓

メインカメラで撮影した写真

ハイエンドスマホなので基本はどんなシーンでも綺麗に撮影できます。1倍では明暗差あるシーンでも爽やかに撮影できました。夜の撮影にも強いですね。

▼1倍で撮影で撮影。LEICAバイブラントは記憶の中で美化されたような華やかな写真を簡単にアウトプットできるのでお気に入り。↓

▼強烈な逆光状態でもこのクオリティーで撮影できます。凄い。↓

▼可変絞りなどのギミックはありませんが、夜の撮影も明るくクリアに撮影できました。↓

望遠カメラで撮影した写真

▼光学2倍の望遠カメラもとっても綺麗。左が1倍で右が2倍。↓

▼4倍も室内撮影でこの画質。↓

▼料理撮影はボケ味が強い1倍よりも奥までピントが合う2倍(右側の写真です)がオススメ。美味しそうに撮れました!↓

▼夜の撮影では2倍と4倍は鮮明さに欠けるので、夜景などは1倍での撮影が良さそうですね。2倍、4倍の順で並べてます。↓

マクロで撮影した写真

▼Xiaomi MIX Flipは望遠カメラで9cmまで近づけるマクロ撮影にも対応!これ面白いのが、カメラ内でレンズの位置がシフトする機構を持ってます。↓

▼ボケ味も強烈なので被写体を際立たせたスタイルの撮影も楽しめます。最近流行りの望遠で近づけるカメラなので撮影の幅も広がりそう。↓

動画の手ぶれ補正

▼動画撮影時の手ぶれ補正も強力。これなら歩き撮影も全く問題なしですね。↓

ただ動画を見てもらうと分かりますが、ボソボソといった雑音が入ってます。マイクから拾いやすいのかな?もしXiaomi MIX Flipをお持ちの方で同じように雑音が入るという方は教えて頂けると嬉しいです!

Xiaomi MIX FlipのOS・機能

Xiaomi MIX FlipはAndroid 14ベースの独自OS「Xiaomi HyperOS」を搭載。いろいろな便利機能を搭載していますが、本機ではAI関連の機能が沢山搭載されていました。

AI機能が凄すぎる

▼個人的にビックリしたのがAI拡張機能。これは元の写真から拡張して新たな写真を作れる機能なんですが、このレベルで拡張できます。一番左が元の画角です。↓

他にもメモ内容を綺麗に整えたり文法を校正してくれるAIメモ機能、レコーダーでは文字起こしや要約、リアルタイムでのAI字幕生成、対面や電話で会話をリアルタイムで翻訳するAI通訳など、かなり高度なAI機能を搭載しているので、これは是非試して欲しい機能です。

Xiaomi MIX Flipのバッテリー・電池持ち

バッテリー容量は縦折りスマートフォンとしては大容量な部類の4,780mAhを搭載。ワイヤレス充電には対応していませんが、67Wの超急速充電には対応しています。

いつもの動画再生テスト(長時間動画をストリーミング全画面でFHD再生/輝度は専用機器で調整)では、1時間で2%のバッテリー消費でした。ウチの検証結果としては「とても良い」という結果です。

▼そうそう、充電器は67Wが付属していますが、グローバル版なので日本のコンセントには挿せない形状です。変換アタッチメントが必要なら買っておきましょう。↓

Xiaomi MIX Flipのレビューまとめ!

Xiaomi MIX FlipはXiaomi初となる縦折りスマートフォンでしたが、非常に仕上がりの良いモデルでした。まだまだサブ画面で使えるアプリは限られていますが、これからどんどん対応してくれると思うので楽しみです。

縦折りスマホ自体は世に出てから結構長いので使い勝手で特に目新しさはありませんが、縦に折れることで大画面をコンパクトに持ち運べたり、便利な半折りで使えたりと縦折りの良さは存分に味わえました。

またLEICA監修カメラを搭載しているのも大きな特徴ですね。画質が良いのは当然として、最近流行りの近づける望遠カメラを備えていたりと撮影も楽しいモデルですよ。

残念ながら日本未発売のモデルですが、最近は日本にもXiaomiは多くのスマートフォンを投入しているので、Xiaomi MIX Flipの日本投入にも期待したいところです。

以上、Xiaomi MIX Flipのレビューでした。

Xiaomi MIX Flipをお得に買える購入先まとめ!

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックして下さい!↓

■Xiaomi Mix Flip(単体)■

▼[AliExpress(リーベイツ対応!忘れずに)]コード①とコード②の併用で1049ドル!↓

※コード②の400S50Z1が適用出来ない場合は400S50Z2、400S50Z3、400S50Z4のいずれかに変更して試してみて下さい!

■Xiaomi Mix Flip(POCO Pad付き)■

▼[AliExpress(リーベイツ対応!忘れずに)]コード適用で1249ドル!240ドル相当のPOCO Pad付き!↓

※400S50Z1が適用出来ない場合は400S50Z2、400S50Z3、400S50Z4のいずれかに変更して試してみて下さい!
ページトップへ