Xperia 5 IIのレビュー!想像以上にコンパクト。性能、映像、カメラに大満足
SONYのハイエンドスマートフォン「Xperia 5 II」は、コンパクトな筐体に21:9のディスプレイ、ZEISSレンズを備えたカメラを搭載するなど魅力たっぷりなモデル。海外モデルを入手したのでレビューをお届けします。
目次をクリックすると各項目へ移動します
Xperia 5 IIの良かった点とイマイチだった点
Xperia 1 IIの弟分的なモデル。コンパクトな筐体、21:9有機ELの美しいディスプレイ、高性能なカメラなど、プレミアム要素がギュッと詰まったモデル。
良かった点
・スリムな筐体で持ちやすい
・21:9、有機EL、120Hzリフレッシュレートの画面仕様
・シャッターボタンがめちゃ使いやすい
・写真や動画が凄く綺麗に撮れる(瞳AFが凄い)
・Photo Proモードが楽しい
イマイチだった点
・ワイヤレス充電が非対応
Xperia 5 IIの詳細スペックや特徴は以下で紹介しています。
Xperia 5 IIの外観
Xperia 5 IIの筐体は触った瞬間に「握りやすい」と感じるサイズ感。それもそのはずで、多くのスマートフォンが横幅70mmを超えることに対し、Xperia 5 IIの横幅は68mmしかない。
ディスプレイは21:9の比率なので一般的なスマートフォンよりも縦に長い形状が特徴。マルチ画面での使い勝手も良さげ。
今回は「ブラック」カラー。光沢あるパネルは指紋が目立つ。カラーはブラック以外にグレー、ブルー、ピンクのラインナップ。
その他は以下の通り。
付属品・同梱物
Xperia 5 II以外に充電器、充電ケーブル、有線イヤホン、クイックガイドが付属。充電器は18W対応だが海外モデルはプラグ形状が日本と異なるので注意したい。
保護フィルムはPDA工房さんから様々なタイプのフィルムがリリース済み。スペアなどを探している方はクーポンも配布しているので検討してみて下さい。
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!
▼サクッと視聴できる開封レビューも公開中。質感・カラー・雰囲気は動画の方が分かりやすいかと。↓
Xperia 5 IIの処理性能
Xperia 5 IIの頭脳に当たるSoCは「Snapdragon 865」を搭載。Qualcommのハイエンドグレードのチップなので動作に不満を感じることはないはず。一般的な使い方はもちろん、リッチな映像の3Dゲームも楽しめるパフォーマンス。
ベンチマークスコアをチェック!
端末の処理性能を数値化するAnTuTuベンチマークをチェック。
▼Xperia 5 IIの実機でAnTuTu(Ver8)を測定。総合スコアは561,565点、GPUスコアは205,383点。Snapdragon 865らしいスコア。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼ストレージ速度はこんな感じ。速度は十分でストレージ速度がボトルネックになることも少ない。↓
Xperia 5 IIの機能・仕様の検証結果
通知ランプ | ○ |
指紋認証 | ○:側面。速度・精度は申し分なし |
顔認証 | ☓ |
アプリクローン | ☓ |
PCモード | ☓ |
外部映像出力 | ○:HDMIケーブルで出力を確認 |
戻るボタン入れ替え | ☓:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 | ○ |
クイックランチャー | ○:サイドセンス |
ゲームモード | ○:パフォーマンスが上がるタイプではない |
冷却システム | ☓ |
MicroSD 内部ストレージ化 |
☓:外部ストレージのみ使える |
Photoshop Camera | ☓ |
PUBGモバイル グラフィック設定 フレームレート設定 |
スムーズ+極限 :○ スムーズ+90fps :× 最高クオリティ&フレーム設定→FHD+ウルトラ |
スピーカー | ステレオ |
イコライザー | ○:Dolby Atmosで設定可能 |
備考 | – |
ディスプレイ:縦長、有機EL、高リフレッシュレートで不満なし
Xperia 5 IIのディスプレイはシネマスクリーンサイズに近い21:9の比率。最近のXperiaといえばこの縦長ディスプレイって感じになってきた。
21:9で配信しているコンテンツは画面いっぱいの大迫力な映像で楽しめる。スピーカーもステレオタイプなので映像コンテンツと相性が良い。
パネルはSONYの高級テレビでも採用されている有機EL。ドット自体が発光するタイプなのでグッと引き締まった黒色が印象的。発色も悪くない。
その他、ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応。従来の60Hzよりも2倍滑らかな表示が可能なので、WEBページ、SNS、写真ロールのスクロール時に、よりヌルヌルした動きを感じることができる。
画質設定はクリエイターモードを搭載。通常時はスタンダードモードだが、映画など映像コンテンツを視聴する際はクリエイターモードを利用することで、クリエイターの意図する忠実な色合いで楽しむことができる。
その他、ディスプレイのホワイトバランスも調整可能。
スマートフォンで映像を撮影する場合にイメージ通りの映像であるかをチェックしたい場合にもホワイトバランスの微調整が出来る点は役立ち、ディスプレイ関連の項目は他のスマートフォンとは一線を画する豪華な内容が印象的だった。
DRMコンテンツ | Widevine:L1 FHDまで対応/HDR 10-HEVC |
高リフレッシュレート | ○:60Hzと120Hz |
表示モード | ダークテーマ |
画質調整 | 「画面設定」から柔軟に設定可能 |
備考 | ホワイトバランス、クリエイターモード、動画再生時の高画質処理に対応 |
バッテリー
バッテリー持ちは検証中。記事更新時はTwitter・Facebookでお伝えします。
バッテリー関連はまずまずといったところ。この価格帯になると超急速充電はもちろん、ワイヤレス充電も対応していて当たり前のクラス。しかしながら、Xperia 5 IIは残念なことにワイヤレス充電非対応。
このクラスのスマートフォンを好んで選ぶユーザーは、すでにワイヤレス充電を活用されている方も多いはずなので、この点は残念でならないポイント。
逆充電 | ○:有線のみ対応/ワイヤレス不可 |
充電速度 | – |
バッテリー持ち | – |
備考 | – |
通信・SIM周り:海外版では、au・楽天モバイルで通信できず
通信の検証では、ドコモ回線、ソフトバンク(ワイモバイル)回線で4Gの接続を確認。データ通信と通話のどちらも利用できることを確認。
一方で、au回線はAPN設定後に4G接続が確認できたが即切断され、以降はモバイルデータ通信が不可に。楽天モバイルはAPN設定を行ってもピクトアンテナすら立たず。
この検証は端末とSIMの相性であったり、検証を行っている我々のエリア環境にも左右されるものなので、もし、au回線や楽天モバイル回線で利用できた!って方は教えて頂けると嬉しいです。
【2020年2月27日追記】読者様から「XQ-AS72において楽天モバイルSIMによる通信に成功しております。」との情報を頂きました!ありがとうございます!
教えて頂いた方法は以下の通り!
①通話アプリのダイヤルパッドで「*#*#4636#*#* 」と入力する。
②表示されたメニューから「携帯電話情報」をタップする。
③「電話番号」や「現在のネットワーク」が楽天のものであることを確認し(もし楽天のSIMをスロット2に差している場合はPhone0をPhone1に変更する)、「優先ネットワークの種類を設定」から「NR/LTE」を選択する(ここで選ぶのはLTE onlyでも良いのですが、折角の5G対応機種なのでこっちの方が良いと思います)(実際、私が東京へ行った際には5Gで接続していました)。
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ドコモ回線 | データ通信:○ 通話:○ (LINEモバイルで検証) |
ソフバン回線 | データ通信:○ 通話:○ (LINEモバイルで検証) |
ワイモバ回線 | データ通信:○ 通話:○ (ワイモバイルで検証) |
au回線 | データ通信:☓ 通話:☓ (mineoで検証) |
楽天モバイル回線 | データ通信:☓ 通話:☓ Rakuten Link:☓ (楽天モバイルで検証) |
2回線同時待ち受け | ○:4G+4Gまで確認 |
備考 | – |
Xperia 5 IIのカメラをレビュー
構成 | 12MP(メイン)、12MP(超広角)、12MP(望遠) |
AI | 設定項目なし:オート撮影でシーンは認識している |
撮影モード | 写真、ビデオ、Photo Pro(マニュアル)、スローモーション、ポートレートセルフィー、クリエイティブエフェクト、パノラマ |
ズーム | 光学3倍 |
シャッター音の消音 | 不可 |
マニュアルの設定幅 | ISO:64〜3200、WB:オート、晴天、太陽光、蛍光灯、電球、日陰、カスタム1〜3、SS:30〜1/8000、露出:-2〜+2 |
写真解像度 | 12M、9MP |
ビデオ解像度 | 4K/30FPS、FHD/30・60FPS、1080×1080、HD |
スローモーション | 120FPS |
手ブレ補正 | 全ての解像度で設定可能 |
シャッターボタンが使いやすい
Xperia 5 IIはシャッターボタンを搭載。これが実に使いやすい。
シャッターボタンはもちろん「半押し」もOK。半押しでピントをあわせてから更に押し込んでシャッターを切る。というカメラらしいシャッターの切り方ができるのが嬉しい。
シーンを自動認識してキレイな写真に仕上がることが多い
Xperia 5 IIは基本フルオート撮影でOK。被写体にカメラを向けるだけでシーンを認識し、美しい写真に微調整してくれる。特に料理撮影だと他の被写体よりも明るく色華やかになる傾向。
これまでXperiaは何度も触ってきましたが、画質がイマイチに感じることが多かった。なぜ、凄いセンサーは作れるのにカメラはこんな出来栄えなんだ!って事が多々あったが、Xperia 5 IIでこのイメージは完全に払拭できた。
クリアで鮮明。色合いも万人が綺麗と感じるような仕上げで、スマホ撮影のラフさをしっかり残しながら、非常に高クオリティーな画質でガンガン写真を撮影できる。このレベルであれば不満に感じる人は少ないんじゃないかと思う。
瞳AFは小さなお子さんや動物撮影で威力を発揮
Xperia 5 IIは、SONY αシリーズではお馴染みの「瞳AF」を使える。実際の利用では動物の撮影で威力を発揮した。
▼動物に対する瞳AFはPhoto Proモードが発動しやすい。瞳AFの食らいつきが凄い。ちなみに以下の撮影は70連射だった。↓
Xperia 5 ⅡのPhoto Proで猫に瞳AFして最速連写。やばすぎ pic.twitter.com/FsIOWdGAst
— GARUMAX (@GaruJpn) November 2, 2020
お子さんや動物の写真を撮影する場合、この瞳AFと連射を組み合わせるのがオススメ。Xperia 5 IIの1秒20枚という連射性能と組み合わせることで、ベストな写真を残しやすい。是非、瞳AF×連射でお子さんや動物の撮影を楽しんで頂きたい。
Photo Proモードで本格的なカメラ撮影を楽しむ
「一眼レフはSONY αシリーズを愛用している」そんな方はXperia 5 IIの「Photo Pro」モードを起動してUIを見るだけでニヤニヤできる。
スマートフォンの特性上、F値は各カメラでの固定値となるが、ISOやSSなどを調整することで狙った写真を撮影しやすい。Photo Proモードを利用するなら、是非、マニュアルモード+RAW撮影で楽しんで欲しい。
昼間に撮影した屋外写真
屋外での撮影では見た目に忠実な色合いで写真を撮影できた。メインカメラの画質は解像感も十分。
▼左がXperia 5 II、右がiPhone 11。iPhone 11と比較して画角はやや広め。↓
超広角カメラ
超広角カメラはメインカメラと異なるカメラだが、メインカメラで受けた画質の印象をそのまま超広角でも感じ取ることができる。つまり、異なるカメラで撮影してもギャップが少ないので違和感なく活用できるのが良いところ。
▼左がXperia 5 II、右がiPhone 11。超広角ではiPhone 11と比較してやや画角が狭いが実用で困ることはない。↓
ズームカメラ:光学3倍は綺麗。ズーム仕様にクセがある
Xperia 5 IIは光学3倍の望遠カメラを搭載。デジタルズームは倍率が上がると画質が荒くなるが、Xperia 5 IIなら劣化の無い美しい3倍の望遠写真が撮影できる。
Xperia 5 IIの望遠撮影は少々特殊で、超広角、標準、望遠のそれぞれが連動しておらず以下の挙動となった。(検証は各カメラを指で塞ぎ、倍率を手動で挙げてズームして確認)
- 超広角カメラで拡大してズーム:超広角カメラでのデジタルズーム
- 通常カメラで拡大してズーム:通常カメラでのデジタルズーム
- 望遠カメラ:切り替え時点で光学3倍、拡大してデジタルズーム
注意したいポイントは、超広角なり通常カメラなりで撮影中に2本指で拡大すると「最大3倍までズームできる」が、それは、それぞれのカメラでのデジタルズームとなる。
通常カメラで撮影中にズームを利用する場合、上記のような2本指での拡大では自動的に光学3倍ズームに切り替わらないので、知らずのうちに画質の劣化したデジタルズームで撮影している恐れが出てくるのは留意したいところ。
▼以下は光学3倍ズームで撮影した写真と、通常カメラで3倍にズームアップした写真。通常カメラでのズームはデジタルズームとなるので画質が荒い。また、ベースの倍率が異なるため、光学3倍とも画角が異なる。左が光学3倍、右が通常カメラで3倍↓
本ページに掲載している写真は縮小加工を施しており画質の違いが分かりづらいが、実機では明らかにディテールの精細感が違う。望遠カメラでクッキリ鮮明な写真を撮影したい場合は、必ず望遠カメラに切り替えてからの撮影を心がけたい。
ポートレート:「被写体から離れて下さい」に惑わされるな
Xperia 5 IIは背景をボカして被写体を際立たせるような撮影が可能だが、まず、モード切り替えが分かりづらい。
ちなみに自撮りカメラでのポートレートセルフィーは各モードの中で選択できる。わざわざ分かりづらいようにモード選択画面から切り離したのが謎である。その他、ボケ味撮影はアウトカメラでの標準カメラのみなので、超広角や望遠では利用できない。
使い勝手もイマイチな印象。人物にカメラを向けても「被写体から離れて下さい」の警告が高確率で表示され、それに従い警告が消える頃には被写体が豆粒のようである。
警告を無視して被写体に近づくと、リアルタイムで被写体周囲がボケていることが目視でき、シャッターを切ると問題なくボケ味撮影ができた。「被写体から離れて下さい」の意味とは一体。
物撮りは難しいのではないかと思っていたが、被写体によってはかなり綺麗にボケ味撮影ができる。人形に近いフィギュアであれば「瞳AF」も有効となり、ピントがバッチバチの高クオリティーなボケ味撮影も楽しめた。
しかしながら被写体によってはうまくボケないこともあり、多くのスマートフォンを触ってきた身としてはXperia 5 IIのポートレート撮影においてイマイチに感じることが多かった。
マクロ:それほど近づくことはできない
Xperia 5 IIは接写用のマクロカメラを搭載していないが、シーン認識ではいっちょ前に「マクロ」と画面上に表示される。が、マクロと表示されたとてそれほど近づける訳ではない。
カメラを被写体に近づけるとマクロと認識されるものの、撮影するカメラはメインカメラ。専用のマクロカメラを搭載するモデルのように接写に最適化されたレンズではないので、メインカメラの仕様の範囲でしか近づけない。
場合によっては通常カメラでのズームや望遠カメラで撮影したほうが、より被写体を大きく捉えることができ画質も綺麗に感じることさえあった。
とは言え、光学やデジタルズームを駆使してもマクロカメラを搭載する端末のような接写とは程遠い倍率なので、Xperia 5 IIはマクロ撮影がそれほど得意ではない。
ナイトモード・夜景撮影
2020/11/4追記:Xperia 5 Ⅱの夜間撮影写真を追加しました。
Xperia 5 Ⅱのフルオート撮影で夜景を撮影してきた。総合的に満足しているが、フルオート故のもどかしさを感じた点もあったので順を追って紹介したい。
まずは、夜景でもある程度光量の多いシチュエーションでの撮影だが、光量が多いとシーン認識が定まらない。
以下はメインカメラ、超広角、光学3倍の順で撮影しているが、メインカメラでは「スポットライト」、超広角では何故か「瞳AF」が発動、光学3倍では「夜景」と認識された。
メインカメラでの撮影では前述通り「スポットライト」と認識され、他所で撮影した夜景モードよりも明らかに明暗差の調整が甘く、華やかさに欠け、やや暗い写真に仕上がった。
▼左がXperia 5 Ⅱ、右がiPhone 11。↓
続いては超広角。Xperia 5 Ⅱで撮影した写真の右上に少々光源が入り込んでいるが、この辺りで「瞳AF」が発動していた。シーン認識は何も表示されておらず通常の撮影となり、パッとしない写真に仕上がってしまった。
▼左がXperia 5 Ⅱ、右がiPhone 11。↓
▼光学3倍ズームでは「夜景」と認識されディテールを崩すことなくシャッキリとした写真が撮影できた。↓
様々な場所で夜景撮影を行ったが、シチュエーションにより「夜景」と認識しない場合が多々ある。
問題はここからだ。Xperia 5 Ⅱのフルオート撮影は文字通りシーンの認識など全てXperia 5 Ⅱ任せである。つまり、意図しないシーンを認識した時に適切なシーンにユーザー側で切り替えることができまい。
「スポットライトとシーン認識されたけど、夜景と認識されたらどのような写真になるのだろう?」この答え合わせが出来ないのである。
Xperia 5 Ⅱは、写真撮影が好きなユーザーも注目する端末。ちょっとカメラに興味があれば上記のような「別のシーンを認識したらどのような写真に仕上がるんだろう」という好奇心も湧くはずだが、それが出来ない故なんとももどかしく感じるだろう。
できれば、「夜景モード」を別途追加して頂けたら非常に嬉しい。
続いては光量の少ないシーンでの撮影。これから紹介する写真は非常に明るく撮影できているが、肉眼では真っ暗に近い場所で撮影したものである。
光量の少ないシーンでは、メインカメラ、超広角、光学3倍のいずれも「夜景」と認識した。オフィスで照明を消した状態で家電のインジケータなどにカメラを向けると「夜景」と認識する。恐らく、周囲の光量が少ないほど夜景と認識されやすくなるものと思われる。
メインカメラでの撮影では夜景と認識され非常に明るく鮮明な写真が撮影でき個人的には十分なクオリティーである。しかしながら、iPhone 11のナイトモードと比較した場合、ディテールなどまだまだ改善の余地があると感じた。
▼左がXperia 5 Ⅱ、右がiPhone 11。↓
続いては超広角カメラ。Xperia 5 Ⅱは超広角でも夜景モードで撮影ができる。超広角でのナイトモードに対応していないiPhone 11との比較は酷であるが、超広角でも夜景モードが発動すれば非常に鮮明で美しい写真が撮影できるのはXperia 5 Ⅱの利点である。
▼左がXperia 5 Ⅱ、右がiPhone 11。↓
光学3倍で撮影した写真を見てみよう。望遠での撮影ではフォーカスポイントが遠いと周囲の明るさが足りないと警告がでる。撮影テストで複数枚の撮影を行ったが何度か警告が表示された。
掲載している写真はシーンが「夜景」と認識されしっかり撮影できたもので、光学ズームらしいシャープでクリアな写真に仕上がった。
▼左がXperia 5 Ⅱ、右がiPhone 11。↓
夜景撮影を終えて感じたことは、狙った夜景を撮影したいなら完全マニュアルでの撮影も考えたほうが良い。理由は、明らかに「夜景」とシーン認識された写真とその他のシーン認識では写真の明暗調整や華やかさが大きく異るからだ。
少々、夜間撮影ではシーン認識が不安定だが、それらを補う方法は用意されている。それがPhoto Proモード。夜景で意図する写真に仕上げるにはPhoto Proを使いこなしたほうが良い。
ある程度ラフに撮影しても美しい夜景を撮影できるのは間違いないが、安定的な夜景撮影を楽しみたいのであれば「Photo Pro+RAW」での撮影・編集をオススメする。
自撮り:画質も十分
Xperia 5 IIのインカメラは8MP。それほど高精細なセンサーでは無いが、実際の撮影では「お、綺麗に撮影できた」と感じることが多い。
横持ちで撮影すると端末の長さからカメラを中央に持っても若干写真は中央からずれるので、手持ちで撮影する時は少々扱いづらさを感じた。
その他、ポートレートセルフィーモードも搭載。
単眼カメラでの撮影となるのでソフトウェア処理によるボケ味となり、少々エッジの切り分けの甘さはあるものの、個人的に不満に感じない程度の十分な仕上がり。
動画撮影時の手ブレ補正
動画撮影時の手ブレ補正はiPhone 11ほどでは無かったが、少々手ぶれに気を使ってやると歩き撮影も対応できそうな印象。
どちらも映像の明るさは自動調整されたものだが、Xperia 5 IIはiPhone 11と比較して映像が暗めに仕上がったのが気になった。
Xperia 5 IIの実機レビューまとめ
Xperia 5 IIを触るとSONYの本気度が伝わってきた。Xperia 1 IIも非常に魅力的なモデルだったが、サイズ的に躊躇していた方はXperia 5 IIをオススメしたい。
これまでSONYスマートフォンのカメラに対してはそれほど良い印象では無かったが、Xperia 5 IIでは写真や動画は、これまでのイメージを払拭するには十分以上のクオリティだった。
21:9ディスプレイも、この比率に対応するコンテンツも増え、有機ELの美しい映像や広がりあるステレオ音源により、より一層、映像コンテンツを楽しむこともできた。
実機を触った上で僕はこんな方にXperia 5 IIをオススメしたい。
- 動画、映画視聴が好きな方、クリエイターの意図する映像を楽しみたい方
- 写真撮影が好きな方(特にお子さんや動物撮影が好きな方)
Xperia 5 IIは、パフォーマンスも高く5Gにも対応しているので長く愛用できそうだ。是非、検討してみて下さい。
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Xperia 5 IIにおすすめのSIMカード
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