「IdeaPad 5G / 4G LTE」発表!5G対応のARMプロセッサ搭載ノートPC、発売日は2021年春頃
Lenovoがラスベガスで開催されているCES 2021にて新PCのIdeaPad 5G / 4G LTEを発表。5G通信が可能で、プロセッサにARMベースのSnapdragon 8cシリーズを搭載と2021年のトレンドを押さえまくったノートPCになっています!発売日は春頃の予定!
IdeaPad 5G / 4G LTEのハイライト
・LTEまたは5G通信が可能
・プロセッサにARMベースのSnapdragon 8cシリーズを搭載
・sRGBを100%カバーした広色域な14インチFHDディスプレイ
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LenovoがIdeaPad 5G / 4G LTEを発表
IdeaPad 5G / 4G LTEの特徴は以下の通り!
LTEまたは5G通信が可能!
IdeaPad 5G / 4G LTEの最大の特徴は機種名が示すようにLTEまたは5G通信が可能なところ。
以前からノートPC単体でLTE通信が可能な機種は少数ながらも存在はしていましたが、5G通信が単体で可能なノートPCとして製品が正式に発表されたのは今回が初めて。
LenovoはIdeaPad 5G / 4G LTE以外でも5G通信が可能なPCをCES 2021で多数発表しているのですが、普及帯のPCに位置付けられているIdeaPadでも5Gに対応しているモデルが発表されたってのは大きいと思いますよ!
ARMベースのSnapdragon 8cシリーズを搭載!
IdeaPad 5G / 4G LTEのもう一つの大きなポイントがプロセッサ周り。何とM1 Macと同じくARMベースのSnapdragon 8cシリーズを採用しているんです。
4G LTEモデルは「SC8180X」、5Gモデルは「SC8180XP」と搭載CPUが異なるのがポイント。5GモデルのSC8180XPはSurface Pro Xが搭載しているMicrosoft SQ2のベースとなるモデルで、Windowsで使われるARMプロセッサでは標準的なモデルになっています。
肝心のSC8180Xの性能ですが、シングルコア性能ではCore i5-8250Uに劣るぐらい、マルチコア性能ではCore i7-8550Uに劣るぐらいと全体的にミドルレンジクラスの性能になっているようです。
しかし、Windowsは基本的にARMベースの設計ではなくIntelやAMDのCPUに代表されるx86ベースなので、快適に使うにはARM用アプリの開発や最適化、Windows側のx86アプリのエミュレートが必要となります。
その肝心のアプリの対応状況も発表段階ではあまり芳しくないようなので、その点はご注意くださいね!
sRGB 100%対応の広色域な14インチFHDディスプレイ!
IdeaPad 5G / 4G LTEのディスプレイは14インチとミドルサイズ!解像度はFHDと必要十分な高解像度具合です。更にIEC(国際電気標準会議)が策定した国際的な標準色空間であるsRGBに100%対応と広色域なのもポイント。
IdeaPadは普及帯に位置付けられるノートPCなので、「普及帯でもここまでディスプレイに力を入れてるのか!」と感心しました!
まだ発展途上のARM搭載Windows PC。先行投資したいならアリかも
発売日は春頃の予定になっています。
以前でもLenovoは2019年にもSnapdragon 850を搭載したYoga C630を発売していたんですが、イロモノコンセプト的要素が強いYOGAシリーズである事と15万円以上という価格の高さ、そしてARMに対応したアプリの少なさによりヒットしたかというと正直微妙なところでした。
しかし、アプリの最適化が行われている前提にはなりますが、2020年後半に登場したM1 MacによりARMプロセッサは省電力ながらもかなりのハイパフォーマンスが発揮できることが実証されたことで、「省電力だけど実用的ではない」イメージが払拭されてきている印象です。
発表段階ではARM版Windows 10はまだまだ実用的なレベルではないとの声を聞いているんですが、これを機にARMプロセッサ搭載Windowsマシンの普及が加速するのかが気になりますね。
価格も普及帯に位置付けられるIdeaPadシリーズなので少し下がるのを期待しています。個人的には10万円前後ならお試しで購入するにも手が出やすくなるので嬉しいんですが、そこまで下がるのは現状ではなかなか難しいかな?
ともあれ、ARMプロセッサ搭載PCのこれからの展開に目が離せませんよ!
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