Dimensity 9000のベンチマークスコアが公開。Snapdragon 8 Gen 1との比較では一長一短がある模様
高性能なSoCで話題のDimensity 9000ですが、MediaTekがベンチマークスコアを公開したようです。詳細は以下より。
Dimensity 9000のベンチマーク結果はSnapdragon 8 Gen 1と一進一退の勝負の模様!
海外メディアのSparrowsNewsによると、現地時間の12月17日にWeiboにてMediaTekの公式アカウントがDimensity 9000のベンチマークスコアをまとめた動画を公開しているとのこと。
▼まずはAnTuTuベンチマークから。動画を見る限りDimensity 9000の総合スコアは1017488点、CPUスコアは256987点、GPUスコアは393810点。↓
参考までに、以前ガルマックスでも紹介したSnapdragon 8 Gen 1を搭載したRealmeスマートフォンのAnTuTuスコアは以下の通り。
- 総合スコア:1025215点
- CPUスコア:237710点
- GPUスコア:447926点
この結果より、AnTuTuベンチマーク上ではDimensity 9000はCPUスコアで勝り、Snapdragon 8 Gen 1はGPUスコアで勝っている模様です。
▼GeekBench バージョン5.1のスコアは、シングルコアが1273点、マルチコアが4324点。↓
SparrowsNewsによると、Snapdragon 8 Gen1のスコアはシングルコア1226点、マルチコア3847点と出ている模様。
このスコア差から勘案すると、Dimensity 9000のCPUのシングルコア性能はSnapdragon 8 Gen1とほとんど同じか少し優位なくらいで、マルチコアのスコアは約10%ほど優位なようです。
▼GFXBenchのスコアは以下の通り。上から順にManhattan 3.1が162fps、Manhattan 3.1が238fps、Aztec 1440P Vulkanが43fps、Aztec 1440P OpenGLが42fpsとなっています。↓
SparrowsNewsによるSnapdragon 8 Gen 1の参考スコアによると、Manhattan 3.1:176fps、Manhattan 3.0:268fps、Aztec 1440P Vulkan:49fps、Aztec 1440P OpenGL:43fpsのようです。
GFXBenchによるグラフィック性能テストは、僅かながらですがSnapdragon 8 Gen 1の方が優位のようですね。
▼最後にPCMarkのスコア。Work 3.0で17573点。↓
ちなみに、SparrowsNewsによるSnapdragon 8 Gen 1のPCMarkスコアに関する記載はありませんでしたので、比較は難しいですが、他のベンチマークスコアを鑑みると大体同じくらいではないかと推測されます。
多少の違いはあれど性能差はあんまり無さそう
上記のベンチマーク結果より、以下のようなことが言えそうです。
- Dimensity 9000はCPU性能では勝利しているが、GPU性能では負けている
- Snapdragon 8 Gen 1はCPU性能では負けているが、GPU性能では勝利している
ただし、両者ともに決定的な差がついているとは言い難く、誤差に近い部分も多いのではないかと筆者は推測しています。AnTuTu(Ver.9)の総合スコアで8,000点差はギリギリ誤差レベルですからねぇ。
しかも、MediaTekが公表しているDimensity 9000のベンチマークスコアに関して、計測に用いた端末のスペックは不明なのもありますし、スコアも端末によって変動する可能性が多々あるものと思われます。
逆に言えば、Dimensity 9000とSnapdragon 8 Gen 1は大体同じような性能を有していると読み取れますので、価格面を含めた評価だとDimensity 9000の方が魅力的に映るかも…?
ともかく両SoCを搭載した端末の発表が今から楽しみですね!