SUUNTO RACEのレビュー!オフラインマップとブレッドクラムで迷わないスマートウォッチ
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老舗時計メーカーのSUUNTOがリリースしたスマートウォッチ「SUUNTO RACE」を頂きました!お値段は執筆時点で82,280円となっています。おおお。めっちゃ高級機。それでは実際に使ってみてどうだったかレビューでまとめていきます。
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手を出しやすくなったSUUNTO RACE
SUUNTOのスマートウォッチといえば個人的に2023年6月頃に発売したSUUNTO VERTICALが印象に残っています。確かお値段は約12万円くらいでビビった記憶があります。
SUUNTO RACEは、SUUNTO VERTICALの基本性能を引き継ぎながら細かな進化を加えつつ価格を抑えたモデルという印象ですね。お値段もレビューする49mmモデルが82,280円〜となっているので、手を出しやすくなったモデルとも言えそうです!
SUUNTO RACEの特徴をまとめるとこんな感じ。
- 高精細なAMOLEDディスプレイ
- デジタルクラウン搭載
- HRV回復測定
- 高度なトレーニング指標
- 95以上のスポーツモード
- 無料のオフライン地図
- 最長26日のバッテリー持ち
屋外でもより見やすくなった1,000nitのディスプレイや操作性の良いデジタルクラウンはSUUNTO VERTICALから進化したポイントですね。一方でソーラー充電機能は省かれております。
MIL-STD-810H準拠のタフで頑丈な筐体
▼ディスプレイは円形。サイズは1.43型で解像度は466×466。画素密度も高くて表示は非常に精細でした。↓
▼左側面には2つのボタンとデジタルクラウンが備わっています。↓
デジタルクラウンはサイズが大きく、腕に巻き付けている状態でも指の腹で簡単に回せるようになっているので、スポーツ中でも操作しやすいはず!
▼ベルトはバックルに通すタイプでした。ベルトの端はピンがついていてベルトの穴に押し込むことでガッチリと固定されます。激しい動きのスポーツでも安心。↓
ちなみにSUUNTO RACEは、米軍の規格に基づいた堅牢性試験をクリア。タフネススマホでもよく見かけるMIL-STD-810Hに準拠しているので、極限の環境でも安心して使える仕様となっています。
例えば山岳トレッキングなどで使う場合、激しい衝撃や振動、悪天候など過酷なシーンが想定されますが、そんな状況でもしっかり使える設計となっています。めちゃくちゃタフ!
個人的にスマートウォッチは頑丈なモデルが好みですね。日常使いでも割とそのへんにガンガンぶつけるんでヒヤヒヤするんですが、SUUNTO RACEなら安心。
屋外でも非常に見やすいディスプレイ
▼ディスプレイは最大1000nit。屋外でも非常に視認性が良かったです。↓
屋外での利用では強い日差しも想定されますが、そのようなシーンでもしっかりデータを確認できるのがGood。
▼パネルはAMOLEDなので黒色は消灯します。暗所では情報が浮かび上がるように見えるので暗いシーンでも視認性が非常に良好でした!↓
▼またバッチリ常時表示にも対応しちゃってます。↓
AMOLEDは画面の焼付きが起こりやすいですが、常時表示では表示が細かく点滅することで焼き付き対策しているみたい。なので少しチカチカしていますが視認は問題なしです。
無料のオフライン地図が利用できる
SUUNTO RACEはCellularモデルではないのでスマートフォンとペアリングができない状況では機能制限されます。例えば地図データの表示とかですね。
とは言え、トレーニングを行う際にスマートフォンなんか持ち歩きたくない人も多いはず。
そこでSUUNTO RACEはスマートフォンとペアリングが外れている状態、つまりオフラインの状態でもマップを確認できるよう無料でオフライン地図が使えるようになってます!
▼オフラインマップはもちろん日本版もダウンロードできます。ただ試してみた限り、地名表示などは英語となっていました。↓
▼オフラインマップはエリア分けされています。僕がダウンロードした中部のマップは約1.05GBで日本全体だと5.23GB。↓
SUUNTO RACEはステンレスバージョンとステンレススチールバージョン(レビュー機)の2タイプありますが、ステンレスバージョンは32GB、ステンレススチールバージョンは16GBの容量となっています。
マップは日本だけでなく世界各国の地図データをダウンロードできるので、遠征の際に現地のマップをダウンロードして使えますが、容量には限りがあるので必要エリアのデータのみダウンロードするような使い方が良さげかと思います!
マップルート作成が優秀
SUUNTO RACEはスマートフォンアプリからトレーニングルートを簡単に設定することが出来るようになっていました。
▼マップルートの作成も超簡単。マップを見ながらスタート地点をタップ、続いてゴール地点をタップするだけで瞬時に最適なルートを作ってくれます。ルートモードも複数選べるようになっていました。↓
▼ストイックに使うなら自由にルートを選べるフリー描画が良さげ。↓
マップを見ながら細かくルートを選択する必要はありますが、瞬時に高低差や距離が計算され表示されるので負荷状況を考えながらルートを考えることが出来るようになっていますよ!
ブレッドクラム機能は安心感が高い
SUUNTO RACEはスポーツモードで測定を開始する際にナビゲーション設定を変更できます。触った限りだとデフォはブレッドクラムが選択されていました。
ブレッドクラムを知らない人に説明しておくと、定期的に移動してきたルートを記録してくれるモードです。
例えば山登りのときに予めルートを設定しても道を外れてしまうことがあります。そんな時は記録されたブレッドクラムを確認しながら戻ることができるって訳です。
つまり、ブレッドクラムを使うことで確実に歩いてきた道で戻れます。これは非常に頼もしい機能ですね。
ちなみにGPS信号の感度も非常に良かったですよ!
総合的なデータの確認がしやすい
SUUNTO RACEはスポーツモードで測定したデータを確認できますが、スマホアプリでの表示がとても見やすい!
▼これはGPSデータの精度を確認するためにテストした時のものですが、経路はもちろん、高低や心拍の変動なども細かくデータ化されていました。↓
トレーニングにも向いたスマートウォッチなので、分析データの表示も凄く見やすいですね。
分析の項目では心拍数、高度、ペース、速度、温度の中から2種選んで変化をチェックできます。
▼例えば、速度は上がったけど心拍が高くなって負荷が高まったとか、温度が下がったからペースが上がっただとか、そういった2種データを用いた分析が出来るようになってます。↓
また、取得したデータからトレーニングストレススコア、回復時間なども確認できるので、トレーニングでの負荷調整も行いやすくなっています。
日常生活での使い心地は?
SUUNTO RACEをしばらく日常生活でも使っていましたが、価格を考えると少々機能的に物足りなさも感じました。
例えば、Bluetooth通話に対応していないとかですね。着信応答はできますが、接続しているスマートフォンで応答となるので、例えば車を運転中にBluetooth通話でハンズフリー通話する、といったことは出来ません。
▼通知機能もこんな感じで文字化けすることが結構あります。↓
また操作性に関してはクセもありました。
基本的に下部のボタンが戻る、デジタルクラウンのプッシュが決定となるんですが、シーンによってはデジタルクラウンのプッシュが「戻る」の動作となる場合が結構あります。
▼画面の右側に✕の表示があるときはデジタルクラウンのプッシュが戻るの役割の時。↓
問題なのが、戻るボタンとして表示されている時に押すと一つ前の画面に戻りますが、一つ前の画面に戻るとデジタルクラウンのプッシュが決定ボタンに切り替わることです。
▼決定ボタン時は>の表示になります。↓
つまり、データ閲覧中のページで最終画面だと「戻るボタン」になるので押して1ページ戻る→1つ前のページに戻ると同じボタン操作が「次へ進む決定ボタン」に変わる→「戻るボタン」だと思ってそのまま押すとまた最終画面に切り替わるといった事が起こります。
これは改善の余地ありかと思いますが、基本的に下側の戻るボタンは常に戻るボタンとして機能するので、デジタルクラウンのプッシュは「進む」と覚えて操作するのが良さそうです。(まあ画面に✕って出たら押しちゃいそうですが)
普段、日常使いに特化しているApple Watchを使っているからなのか、日常使いでは少し扱いづらいなと感じたのが正直な感想です。
まあSUUNTO RACEはアウトドアやトレーニング向けのスマートウォッチですし、それらの機能を求めて購入する人が大多数かと思うので気にしないよという人も多いかと思いますが!
バッテリー持ちは良い
色んなセンサーをオンにしていますが、今のペースだと20日くらい持ちそうです。最大26日の電池持ちではありますが、バッテリーは使い方次第な部分が大きいので、日常的にトレーニングを行っているひとは上の画像の下側の棒グラフくらいになりそう。
▼バッテリーの充電は専用のマグネット型ケーブルを使います。これケーブルの向きに関係なく充電できるのが便利!↓
SUUNTO RACEまとめ
SUUNTO RACEは、過酷なシーンでも頼れるタフな仕様、頼もしい高度なナビゲーションシステム、詳細なトレーニングデータ表示など登山やトレーニングに非常に特化しているモデルでした。完全にプロ思考な人向けかと思います。
スマートウォッチ自体にマップを入れられるオフラインマップ対応、進んだ経路を自動でマーキングしてくれるブレッドクラム機能、トレーニングに対するデータに基づいたフィードバック機能はSUUNTO RACEの大きな魅力かと思います。
これらの機能を求めた場合、以前は12万円コースのSUUNTO VERTICAL一択といった感じでしたが、SUUNTO RACEは基本機能を引き継ぎながらも進化ポイントもありつつ、お値段もグッと安くなっているので、非常に注目度の高いモデルとなりそうです!
SUUNTO RACEの購入先
■SUUNTO RACE■
初出時価格→82,280円
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