AYANEO POCKET MICROのレビュー!レトロゲーのエミュ機にピッタリ

レトロ感漂うAndroid携帯ゲーム機「AYANEO POCKET MICRO」が日本に上陸!柳生君が発表会に行ったんですが・・・私も触ってみたい!という事でメーカーさんにお借りしました。色々触ってみたのでレビューでまとめていきます。

いや〜、思ってた以上にこれはレトロゲー用エミュ機としての側面が強いな、という感じですね。なお通常価格は以下の通りです。

  • メモリ6GB+容量128GB:39,800円
  • メモリ8GB+容量256GB:44,800円

Androidゲームを遊びたいならAYANEO Pocket S

いきなりですが、もしAndroidゲームをプレイするために携帯ゲーム機を探しているのであれば、価格は高くなっちゃうけど以下の理由からAYANEO Pocket Sをおすすめします。

  • 見やすい6インチのディスプレイを搭載
  • 原神も快適なSnapdragon G3x Gen 2を搭載

というのも、いろんなAndroidゲームをプレイする上でAYANEO POCKET MICROのディスプレイはちょっと小さすぎます。また、パフォーマンスもミドルクラスなので、原神のような高負荷なゲームにも向いてません。

なので、Androidゲームを中心に遊ぶのであればAYANEO Pocket Sが用途に適してます。

AYANEO Pocket Sのレビュー!使ってわかった注意点と良いところ!

レトロゲーのエミュ機としてならAYANEO POCKET MICRO

じゃあAYANEO POCKET MICROはどんな使い方に向いているのか。以下の理由からレトロゲーのエミュ機としての用途に向いてます。

  • レトロゲーで十分なサイズの3.5型
  • レトロゲーにピッタリな3:2比率と解像度
  • エミュアプリの動作に十分な性能

ちなみにAYANEO曰く以下のような使い方をアピっていましたが、実際に使ってみた印象はこんな感じでした。

Androidゲーム 快適に遊べるタイトルもあるが画面サイズがネックになることもあった
エミュ用途 最高&申し分なし
クラウドゲーム 画面小さすぎてプレイが困難な場合が多い

というわけで、Androidゲームやクラウドゲーム目的ならAYANEO Pocket S、エミュ用途ならAYANEO POCKET MICROといった感じで選ぶのが正解。

もちろんAndroidゲームも遊べるが妥協も必要

AYANEO POCKET MICROはもちろんAndroidゲームも遊べます。ただ画面サイズとミドル性能という点で妥協も必要ですね。いくつか遊んでみたので感想を書いておきます。

▼最近ハマっているメタルスラッグは特に問題なく遊べます。操作ボタンをコントローラーにマッピングしてプレイしていますが快適です。↓

▼マインクラフトはコントローラー操作にデフォルトで対応しているので凄く快適ですね。ただ建築物が多くなると性能的にキツくなりそうな印象です。↓

▼テトリスは縦表示アプリですが、ゲーム機っぽく遊ぶために画面を回転させると表示が小さくて遊びづらいです。遊べるっちゃ遊べますが快適ではありません。↓

▼シューティングゲームの1945空軍もテトリス同様にこのスタイルだと画面が小さくて結構厳しい印象でした。(画面が広く見えますが実際のゲーム画面は真ん中のブルーの範囲でテトリスと同じです)↓

▼原神は画質が最低設定であればそこそこ動きますが、派手な技を連続で出すとカクつきが見られます。また文字も小さくて読みづらいですね。↓

こんな感じでAndroidゲームは動くっちゃ動くんですが、快適度はタイトルによりけりという感じでした。やっぱりAndroidゲームをプレイする目的であればAYANEO Pocket Sが良いかなぁ。

パフォーマンスはミドルクラス

AYANEO POCKET MICROはミドルレンジのHelio G99を搭載。2Dレトロゲーのエミュアプリを動かすには十分ですが、Androidゲームをプレイするにはパワー不足感は否めません。

▼AnTuTuでは総合スコアが396,870点、GPUスコアが65,912点です。↓

▼参考にAYANEO Pocket Sは総合スコアが1,683,552点、ゲーム性能を左右するGPUのスコアに至っては686,222点と約10倍の性能を持っています。このクラスだと原神も高画質で快適にプレイできる水準です。

このようにAYANEO POCKET MICROはそもそもの性能がミドルレンジ帯なので、快適にプレイゲームもありますが、タイトルによっては厳しい場合もあります。

板状でもホールドしやすく操作しやすい厚めの形状

続いてはデザインや操作感をチェックしてみます。

AYANEO POCKET MICROはレトロなデザインがGood!レトロチックではあるけれどチープという訳ではなく質感はすんごい良いです。高級感すら漂ってますよこれ。

▼ディスプレイは全面ガラスで高級感が半端ないです。↓

▼サイドはCNC合金フレームで質感もハイエンドスマホクラス。↓

▼背面は樹脂製ですが安っぽさは微塵も感じません。↓

▼重量は233gなのでiPhone 15 Pro Maxよりちょい重い感じ。↓

▼iPhone 15 Proと並べるとこんな感じのサイズ感。↓

▼厚みはかなりあります。形状が角ばっていてグリップもないのでホールドする時は手で挟み込む感じになりますが、この厚みのお陰で凄くホールドしやすくなっています。

またスティックに置いた指にテンションがかかりません。これもある程度の厚みがあるおかげ。

携帯ゲーム機の多くは画面部分は薄くてもグリップを備えているし、ゲーム機のコントローラもグリップが付いてます。なぜなのか。それは操作性が良いからです。

一方で本機はレトロな雰囲気を出すために板状のデザイン採用しているので、グリップをつけるとイメージが崩れてしまいます。

なのでレトロな雰囲気を崩さずある程度の厚みを持たせることでホールド感やコントローラーでの操作性も確保できています。実際に持ってみても凄く良い塩梅ですよ。

AYANEOの他のモデルをみると分かりますが、AYANEOの技術だと薄くすることなんて簡単にできたはず。この厚みはデザイン性と操作性を両立するための最適解だったのでしょう。たぶん厚さはめちゃくちゃ煮詰めたんじゃないかな。

コントローラーの出来栄えは良好

コンパクトな筐体なのでコントローラーは小ぶりなタイプですが操作性は良好でした。スティックやボタンのサイズ感はSwitch Liteに似た感じです。

▼スティックはホールセンシングタイプなので耐久性もバッチリ。小ぶりだけど繊細な操作もできて満足です。↓

▼ボタンの配置はSwitchタイプ。設定でXBOXタイプにも変更可能ですがボタンに刻まれたABXYはそのままなので、ボタン自体もスワップできたら尚良しでした。↓

▼特徴的なのは上部のボタン。通常だとL1/L2、R1/R2は縦並びですがサイズの関係で横並びとなっています。↓

上部のボタン配置が特殊だったので気になってたんですが、最初は違和感があったものの数時間もプレイしていると身体が覚えるので操作自体に支障はないです。ただアナログ入力ができない点は欠点かも。

サウンド関連はもう一歩

AYANEO POCKET MICROはステレオスピーカーを搭載していますが、音質はそこそこ。まあこれは良いとして、ゲーム機であればイヤホンジャックは欲しかったです。

ちなみにUSB-C→イヤホンジャックの変換アタッチメント(DAC有り・無し)を使って試してみましたが使えませんでした。(一応メーカーさんにも確認しておきます。)

追記:メーカーさんに確認したところDAC内蔵であれば利用可能とのことでした。おそらく検証機特有の不具合かと思われます。USB-C→イヤホンジャックへの変換アダプターを利用する場合はDAC内臓のアタッチメントを使って下さい。

Bluetoothイヤホンのコーデックも対応は貧弱でした。特にapt-X系では接続できなかったので、Bluetoothイヤホンを新調する時は気をつけましょう。

SBC 接続できた
AAC 接続できた
apt-X 接続不可
apt-X HD 接続不可
apt-X Adaptive 接続不可
LDAC 接続できた

コントローラーで操作しやすいUIと機能

AYANEO POCKET MICROはAndroidを搭載しているモデルなのでスマホっぽいのかな?と思ってましたが、起動してみるとUIは完全にゲーム機のそれでした。コントローラーで操作しやすくなってます。

▼ホーム画面はこんな感じ。よく遊ぶアプリをトップに固定することもできます。↓

▼右下のロゴマークが刻まれたボタンを押すと・・・↓

▼様々な設定を行えるパネルがいつでも表示できるようになっていました。↓

設定ではパフォーマンス、ファンの回転数、キーマッピングの設定ができるほか、リアルタイムフレームレートやCPU・GPUの使用率を常に確認できるオーバーレイ表示のオン・オフもできるので、ゲーム毎に設定を煮詰めやすくてGoodでした。

また、レトロゲームコンテンツを自動的にスレイピングしてパッケージを読み込むような機能もしっかり搭載していますよ。

縦表示アプリを横画面で固定する方法

▼Androidアプリは縦表示タイプと横表示タイプに分かれますが、縦表示タイプのアプリはデフォルトだと以下の表示になります。↓

▼縦表示アプリは設定で以下のように固定することもできました。↓

▼設定は画面の上から下にスワイプして表示されるパネルの「Force Landscape」をオンにするとOK。↓

ただ画面を回転するとご覧の通り左右がカットされた極小表示になってしまうので、ゲーム機っぽくは遊べますが快適かと言われたらNOですね。

・・・かといって縦持ちでプレイするくらいならスマホで良いやとなってしまうので、縦表示のAndroidゲームにはあまり向いていないなぁと思いました。

AYANEO POCKET MICROのレビューまとめ!

主にどんなゲームをプレイするかによって評価が分かれそうなモデルです。

  • Androidゲームよりもエミュ目的
  • コンパクトに持ち運べる筐体が良い
  • サポートがしっかりしているメーカーが良い

こんな感じであればAYANEO POCKET MICROで決まり。

Androidゲームを中心に色んなゲームを遊びたいならAYANEO Pocket S、レトロゲームのエミュ機として使うならAYANEO POCKET MICROといった感じなので、Androidゲームよりもレトロゲーをエミュ環境で遊びたいという人にピッタリ。

エミュ用途なら中華の謎メーカー品が沢山ありますが、AYANEO POCKET MICROは国内に正式参入しているメーカー品なのでサポートも充実。この点も購入の決め手になりそうですね。

なお大人気らしく第1ロット分は完売したそうです。執筆時点では第2ロット分(11月末予定)の受付を行っていますが、9月19日(木)までの先行予約限定だと10%オフで購入可能なので欲しい人はこの期間に予約しましょう。

AYANEO POCKET MICROをお得に買える購入先まとめ

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックして下さい!↓

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