AYANEO Pocket Sのレビュー!使ってわかった注意点と良いところ!
AYANEOから「AYANEO Pocket S」が出た!これ、ゲーム向けSoC「Snapdragon G3x Gen 2」を採用した最新のAndroid搭載ゲーム機じゃないですか!めっちゃ気になっていたらデモ機をお借りできたので実際に使って感じたことをレビューにまとめておきます!
国内モデルの価格やバリエーションは以下の通り。
– | 12GB+128GB | 16+512GB |
1080P | 89,800円 | 109,800円 |
1440P | 94,800円 | 114,800円 |
発売は2024年7月上旬で予約受付中!発送は2024年7月中旬頃を予定しているとのことです。
今回は1440Pの高解像度ロマン重視モデルが届きました。あと容量は1TBでした。日本では出ないモデルなんですかね?
目次をクリックすると各項目へ移動します
AYANEO Pocket Sの評価
良かった点
- Androidゲームを遊べる
- microSDでストレージを増やせる
- コントローラーの仕上がりが良い
- ゲーム機能が充実している
- 性能を簡単に切り替えられる
- 大型ファンで動作が安定している
- クラウドゲーミングも快適
- エミュ機としても使える
注意点
- リフレッシュレートが60Hz
- 縦持ちゲームはプレイしづらい
- ファンの音が結構気になる
- イヤホンジャック非搭載
- 起動しないゲームもあった
スペックとベンチマーク結果
スマホのように扱える手軽さが良い
AYANEO Pocket Sの中身はスマホと似ているので、スマホと同じように扱ってOK。
電車に乗っている時にパッと出してプレイ、駅についたらスリープにしてカバンへ、また暇が出来たらパッと立ち上げてゲーム、みたいな使い方ができるのが良い!
本体はコンパクト&軽量。触った感じSwitch Liteと似た大きさですね。重量も350gで持ち運びも楽ちんです。
▼質感がめちゃくちゃ良い!↓
1440Pはロマン重視!僕は1080Pで十分かな
AYANEO Pocket Sは1080Pと1440Pの2モデルから選べますが、画素密度を計算してみたら1080Pで十分かも。
- 1080P版:367ppi
- 1440P版:489ppi
一般的に画素密度が300ppiを超えるとピクセルの認識が難しくなると言われていますが、どちらも300ppiを大きく超えてます。
手元にあった携帯ゲーム機が6型1,920×1,080だったのでWEBページや写真を見比べてみましたが、良くみたら1440Pが綺麗かも?って程度です。動きのあるゲームで僕は違いが分からんですね。
なので1440Pは最高の仕様を求めるロマン重視な人向けだと思う!普通にゲームを楽しみたい人は1080Pで全く問題ないです。
ディスプレイ絡みだと欲を言えば高リフレッシュレートに対応してほしかったですね。高解像度版よりも高リフレッシュレート版があったら嬉しかった(´・ω・`)
パワーは十分。長期的にゲームを楽しめる性能
AYANEO Pocket Sが搭載するSoCはゲーム向けSoCの「Snapdragon G3x Gen 2」を搭載。AnTuTuスコア的にはSnapdragon 8 Gen 2のGPU強化版って感じです。
▼原神も最高設定+高負荷時でもほぼ60FPS張り付き。強力な冷却機構の助けもあって高いフレームレートを長時間維持できてます。↓
ゲーム性能に関して心配する必要はありませんね。
そうそう、ちょっと余談ですけど、スマホ界隈では原神の最高設定で60FPSを維持できるか、という検証が流行っていてウチもやってるんですが、これ、SoCの底力を見るためのベンチ的な検証です。なので常用設定には向いてません。
あんな設定で遊んでいたら発熱も凄いし電池もアホみたいに食いますからね。
例えば原神だったら起動時にシステムをチェックして適切なグラフィック設定を行ってくれます。現行のハイエンドSoCでも多くは画質「中」がデフォまたは適正。「瞬間的な最高性能」ではなく「快適にゲームを楽しめるか」という観点では、デフォ画質もしくは標準的な設定で判断するべきです。
Snapdragon G3x Gen 2は非常に高いゲーム性能を持っているので、適切な設定で遊ぶ分には長期的に安定してゲームを楽しめる水準ですよ!
起動しないゲームもあった
非常にパワフルなSoCなので基本的にどんなゲームでもハードウェア条件は満たせているはずなのですが、起動できないタイトルもありました。
僕が試して起動しなかったのは「Call of Duty: Warzone Mobile」というタイトルのFPSゲームです。
これは最適化の問題かもですね。レビュー時点で本機は発売前なので仕方ないかも。発売してから最適化は進んでいくはず。
ただ、特定のタイトルをプレイしたくて購入を検討している人は、発売後に動作状況を確認してから購入するのが良さそう。なんかそういった動作報告するAYANEOのコミュニティーとかってありましたっけ?知ってる人いたら教えて下さい!
4つのパワーを使い分けられる
AYANEO Pocket Sは右側面にパフォーマンスを切り替えるスイッチが備わっています。ゲーム中でも切り替えられるので設定を煮詰めやすくて良い!
ゲーミングスマホも同様の機能はありますが、ちゃんと性能変わってる?と思うこともしばしば。一方AYANEO Pocket Sはパフォーマンス設定を切り替えるとしっかり反映されてます。
設定できるのは以下の通り。下に行くほどパワフルになります。
- エコ
- バランス
- ゲーム
- パフォーマンス
エコモードはファンが止まっているのかな?窒息気味になってしまうので、めっちゃ軽い暇つぶしゲームくらいなら大丈夫かな、という感じ。重めの2Dゲームや3Dゲームはバランス、ゲーム、パフォーマンスのいずれかでプレイするのが良さそう。
▼ちなみにモードを変えてAnTuTuで測定してみたら、スコアも大きく変わっていました。↓
一番パワフルなパフォーマンスモードは性能を極限まで開放するので高いフレームレートを出しやすいメリットもありますが、ファンの回転は全開となりそこそこウルサイというデメリットもあります。
AYANEO Pocket Sは常にフレームレートを確認できる機能も搭載しているので、ゲームに最適なモードを探りながら設定を煮詰めるのが良さそうですね。
何でもハイパフォーマンスモードで良いじゃん、って思いそうですが、性能を最大まで発揮すると電池も食います。なので不必要なオーバーパワーはセーブしたほうが長時間ゲームを遊べますよ。
▼さらに細かい設定はAYASpaceから行えます。ファンの回転数なども変更できるので、各ゲームにあった設定を煮詰めて下さい!設定を煮詰めていくのもまた楽しい!↓
コントローラーの出来栄えは◎
コントローラーの出来栄えは◎です。触った感じボタン類はメカニカルではないですが、プレイするには不自由ありません。スティックもデッドゾーンのないタイプなのでFPSでも扱いやすい!
コントローラーに対応している「崩壊:スターレイル」ではコンシューマ機かと思うほど快適にプレイが出来ました。(他メディアのレビューでも書いている通り、操作をコントローラーに設定しても再起動するとタッチ操作に戻ってます。設定を切り替えると再起動されるのでちょと面倒ですね…これはゲーム側の問題だと思うので対策して欲しい。)
また、コントローラ-に対応していないAndroid版の原神もキーマッピング機能を使うことでコントローラーでのプレイは可能です。
▼ちなみにL/RのHold設定は視点移動などスライドを続けるような操作の場合に有効です。↓
色々遊んでみましたが、キーマッピング時の挙動やジャイロの挙動にはもう少し調整が必要と言ったところ。
例えばキーマッピングでRスティックを視点移動に設定した場合、上下の挙動がぎこちなかったり、PUBGモバイルではジャイロ操作がなぜか縦持ち基準になって正常に使えませんでした。
とは言えまだ発売前のデモ機なので、このあたりは今後の調整に期待したいところです。
Steam Linkも超快適だった!
AYANEO Pocket SはAndroidゲームを楽しめるほか、エミュレーターとして使えたり、クラウドゲーミングも楽しめます。
今回はSteam Linkアプリを入れて試してみました。Steam Linkを使うとPCのSteamで管理しているPC向けゲームを遠隔で遊べます。
▼回線速度にもよりますが、ウチの環境では非常に遅延が少なくFPSゲームもプレイできる水準で遊べました。↓
AYANEO Pocket SでSteam Linkにてエペ!回線速度にもよるけれど普通に遊べるレベルです。
コントローラーが一体になってるから面倒な設定すっ飛ばしてすぐに遊べたのが良かった! https://t.co/F5CAFAYdcq pic.twitter.com/ImITkkMH8o
— GARUMAX (@GaruJpn) June 28, 2024
AYANEO Pocket Sはコントローラーが一体となっているデバイスなので、面倒なコントローラー接続をすっ飛ばして即プレイできるのがGoodですね!
PCで遊んでいてちょっと疲れたからSteam Linkを使ってリビングのソファーで続きをAYANEO Pocket Sで遊ぶ、みたいなことも出来ますよ。
僕の場合はゲーミングPCを持っているのでSteam Linkを使いましたが、持ってない人はGeForce NOWのようなクラウドゲーミングサービスを使うことで最新のPCゲームも色々遊べます。利用料がちょっとかかるけど(´・ω・`)
スマホとAYANEO Pocket Sの2台持ちで良かったこと
これまでスマホ1台で何でもかんでも済ませていましたが、しばらくスマホとAYANEO Pocket Sを持ち歩いていたら2台持ちの良いところが沢山ありました。特に良かったなと感じたことをまとめておきます!
スマホ選びの自由度が高くなる
日常的に使うスマホとゲームをプレイするデバイスを分けることで、スマホ選びの自由度がグッとあがります。
例えばスマホはカメラ機能を重視したいからXiaomi 14 Ultraを使うとか、普段使うスマホはミドルで十分だからOPPO Reno11 Aにするとか、上の写真のようにゲームには向かないけどコンパクトに持ち運べる折り畳みスマホを使うとか。
そういったスマホ選びの自由度が高くなるのは良い点ですね!
スマホのバッテリーを温存できる
スマホでゲームを遊んでいた時はバッテリー残量がすごく気になってたんですが、AYANEO Pocket Sを持ち歩いていた時はスマホのバッテリー残量は全然気にならなくなってました。
ゲームってめちゃくちゃバッテリーを食うので、スマホでゲームをプレイしないだけであんなに電池が残ってるなんてびっくりです。
あとAYANEO Pocket Sはゲーム専用として持ち歩くことになります。なのでスマホのように他のことで電池を食いません。6,000mAhの超大容量バッテリーは全部ゲームに注ぎ込めるので外出時に長時間ゲームを楽しめたのも良かった!
ゲーム専用機は安定性が高い
これはAYANEO Pocket Sだからという部分が強いんですが、例えば普通のスマホとゲーミングスマホを持ち歩くとしても、ゲーミングスマホも「スマホ枠」で設計されている訳で、冷却機構は面積的に色々と制限があります。
一方ゲーム専用機のAYANEO Pocket Sはそういった縛りを度外視できるので、スマホでは考えられないような超強力な冷却機構が内蔵できます。全開ファンは結構ウルサイけれど!
ゲーム自体の安定性についてもスマホの枠を超えた体験が出来ました。超ド安定です。
AYANEO Pocket Sのレビューまとめ!
AYANEO Pocket Sを借りてから色んなゲームを入れて試していますが、コントローラー対応タイトルは言わずもがな超快適。コントローラー非対応タイトルもキーマッピング機能を使えばそこそこ快適にプレイできます。
パフォーマンスも十分。冷却性能も高く重量級ゲームの長時間プレイも安定した動作でプレイ出来ています。筐体も非常にスリムで軽量です。バッテリー容量も多く、ゲーム専用として使うことで全てのバッテリーをゲームに注げるのも良いですね。
レビューする前はAndroid搭載ゲーム機を持つことの利点ってなんだろう?と考えてましたが、実際に使ってみるとゲームを快適にプレイできるのはもちろん、スマホ選びの自由度が高まったり、スマホの電池を気にせず遊べたりと利点は多かったです。
また、ゲーミングスマホと違いスマホ機能を省いてゲームに特化したことで、非常に高いゲーム性能でありながら8万円台から手に入る点も嬉しいポイントでしょう。ゲーミングスマホをサブ機として購入するより随分とコスパが良いです。
AYANEO Pocket Sはこんな人にオススメしたいモデルです!
- コントローラーで遊びたい人
- 横持ちゲームをプレイしている人
- スマホゲームを別デバイスで管理したい人
- エミュレーターとしても使いたい人
- クラウドゲーミングを快適にプレイしたい人
AYANEO Pocket Sは予約受付中で価格は89,800円から!発送は2024年7月中旬を予定しています。上に当てはまる人は是非公式サイトもチェックして検討してみて下さい!
AYANEO Pocket Sをお得に買える購入先まとめ!
■AYANEO Pocket S■
初出時価格→1080P/12+128GB:89,800円
初出時価格→1080P/16+512GB:109,800円
初出時価格→1440P/12+128GB:94,800円
初出時価格→1,440P/16+512GB:114,800円
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