vivo X300の自腹レビュー!小型サイズなのにテレマクロやワイヤレス充電も使えて、性能に妥協無し!

vivo X300(中国版)を自腹購入したのでレビューしていきますよ~!
コンパクトで軽量。それでいてカメラ性能やバッテリーのパフォーマンスなどに妥協が見られない満足度の高い端末に仕上がっています。vivo X200 Pro miniの後継ポジションであると公式が明言するだけあって、その完成度の高さはコンパクトハイエンドとしてトップクラスと言えるでしょう。
▼まずは良かった点と注意点をピックアップしておきます。↓
良い点
- フラグシップ機ながら小型で軽量
- 高性能なカメラ、接写(マクロ)も望遠も得意
- バッテリー持ちが良い
- フルシナリオのバイパス充電対応
- 超音波指紋認証対応
- 自分好みにカスタマイズできるOS
注意点
- ゲームパフォーマンスは制限されている
- ワイヤレス充電の条件が厳しい
- 通知を安定させるためには設定が必要
- Quick Shareが使えない
- 日本語非対応箇所や翻訳精度が悪い箇所あり
目次をクリックすると各項目へ移動します
vivo X300の価格とバリエーション
vivo X300の発売時価格とバリエーションは以下の通りです。
- メモリ12GB+ストレージ256GB:4399元(約9.8万円)
- メモリ12GB+ストレージ512GB:4999元(約11.2万円)
- メモリ16GB+ストレージ256GB:4699元(約10.4万円)
- メモリ16GB+ストレージ512GB:5299元(約11.8万円)
- メモリ16GB+ストレージ1TB:5799元(約13万円)
※日本円は記事執筆時点でのレート
▼最新価格や割引情報は以下からチェックしてみましょう。↓
■vivo X300■
初出時価格→4,399元(中国版)
初出時価格→1,049ユーロ(グロ版)
※割引されている場合あり!リンク先で確認してみよう!
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vivo X300のスペック、ベンチマーク、検証結果
vivo X300の外観、ディスプレイ、スピーカー
▼カラバリは纯粹黑(ブラック系)、惬意紫(パープル系)、自在蓝(ブルー系)、幸运彩(ホワイト系)、好运红(レッド系)の5色展開です。↓

筆者は基本的に、ブラック系やグレー系の無彩色カラーを好むのですが、今回は思い切ってブルー系を購入してみました。結果は大満足です。
▼白に近い、彩度が抑えられた青色でとても美しいです。角度や光の当たり方によって白っぽくも青っぽくも見えます。質感はかなり良く、表面はつるつるしているため指紋はつきません。滑りやすいので、ケースを付けないと不安かも。↓



本体サイズは150.57×71.92×7.95mmとコンパクト。フラグシップシリーズかつ小型モデルで厚さ8mm切りはかなり優秀です。重量も190gと軽量。
同じく6.3型のハイエンドスマホであるiPhone 17 Proは重量206gで厚さが8.8mm、Pixel 10 Proは重量が207gで厚さが8.6mmであることを踏まえると、いかにこの8mm切りかつ190gであることが優秀かがわかると思います。
▼カメラバンプは先代に引き続き大型の円形タイプですが、かなり薄く仕上がっているため、持ちにくくはありません。↓

▼6.31インチの有機ELディスプレイを搭載しています。解像度は2640×1216で、ベゼルは1.05mmと極細です。1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応しています。競合のOPPO Find X9はLTPSなので、ここはアドバンテージといえます。↓

▼発色は良好で、視認性も高いです。明るさも十分で、日中の屋外でも問題なく閲覧できます。↓

スピーカーはステレオ構成で、音質は可もなく不可もなく、といった印象です。
アプリごとの個別音量調節が可能な「アプリ固有の音量」機能を搭載しています。この機能を活用すれば、イヤホンで音楽を聞く際にうるさすぎた場合に最低音量からさらに下げることができたり、PayPayの決済音をミュートにすることもできるので便利です。
他にも、動画やオーディオファイルの音質を向上させる「オーディオスーパー解像度」や、着信音の音量を上げる機能を搭載しています。
▼付属のケースはよくあるグレーのものではなく、本体カラーに近い水色です。これは嬉しいポイントです。↓

vivo X300のパフォーマンス
SoCはDimensity 9500、レビュー機のメモリは12GB、ストレージは256GBです。
▼AnTuTuを3連続で回した結果がこちら。↓

日常使いの快適性をチェック
ブラウジングやSNS閲覧、写真撮影といった普段使いでストレスを感じる場面は一切なく、非常に快適です。プチフリーズやカクつきもまったくなく、不満を抱くことはありません。
日常用途だけで言えばオーバースペックと言えるでしょう。
ゲームの快適性をチェック
▼重量級ゲーム「原神」を最高設定(FPSのみ60に変更)でプレイ。※ナタ地域を探索&戦闘。平均FPSは59.5と高いですが、最低FPSが42で時々ガタツキも見られます。↓

▼CPUのクロック周波数を見てみると、かなりパフォーマンスを落として動かしている様子です。↓

▼最重量級ゲーム「アークナイツ:エンドフィールド」を最高設定(FPSのみ60に変更)でプレイ。※探索&戦闘。FPSは全体的に高めですが、時々FPSがガタ落ちしており不安定です。また、後半では大幅なFPS低下が見られています。↓

▼CPUのクロック周波数の推移を見てみると理由は明らか。かなりがっつりサーマルスロットリングが入っていますね。↓

近年のスマホは、内部の発熱を拡散させ本体温度の上昇を抑えるためにベイパーチャンバー(VC)と呼ばれる冷却機構を搭載しています。また、端末内部の温度が一定以上になると、機器の破損を防ぐためにパフォーマンスを落として発熱を抑える「サーマルスロットリング」という機能も導入されています。
しかし、6.3型のvivo X300は6.7型前後の一般的な機種と比べると、物理的に搭載できるVCの面積がどうしても限られてしまいます。そのため、一般的なスマホや大型機と比べて温度が上昇しやすいので、サーマルスロットリングが強めに働くようにチューニングされています。
日常使いや軽いゲームであれば全く気になりませんが、重量級ゲームを中画質以上で長時間プレイしたいユーザーにはvivo X300のようなコンパクトモデルは不向きといえるでしょう。
vivo X300のカメラ
カメラ構成は以下の通り。
リアカメラ
- メイン:200MP、HPB、f/1.68、1/1.4″、PDAF、OIS
- 超広角:50MP、 JN1、f/2.0、1/2.76″、120°、PDAF
- 望遠(3倍、ペリスコープ):50MP、LYTIA-602、f/2.57、1/1.95″、PDAF、OIS
フロントカメラ
- メイン:50MP、JN1、f/2.0、1/2.76″
ZEISSとの共同開発のカメラになっており、ZEISSのノウハウが活きた高クオリティな撮影が可能です。また、レンズはZEISS T* コーティングによりゴーストやフレアを抑制し、不要な光の反射を防ぐことができます。例えば、夜景撮影時などには街灯の光が滲むのを抑えてくれるなどの恩恵があります。
UIと設定項目
▼カメラアプリのUI。上部にはLive Photo、マクロ、高解像度モードの切り替えなどのボタン、下部にはズームやフィルターなどの基本的なボタンがあります。↓

なお、撮影時にはB&W、TEXTURE、VIVID、ZEISS等の複数のフォトスタイルの中から1つを適用する必要があります。
XiaomiカメラスマホのLeica AuthenticやLeica Vibrantと同じような感覚だと思ってもらえるとわかりやすいかなと思います。
Xiaomi 15T Proの本音レビュー!Leicaコラボのカメラで撮影が楽しい!普段遣いもしっかり使える、ただしデカい。
▼プロモードではマニュアル撮影が可能です。静止画の場合はJPGだけでなく、RAW、Super RAW(複数のRAWを合成)が選択でき、動画の場合はLOG撮影が選択できます。↓

無印モデルでハイレベルなRAWやLOG撮影ができるのは素晴らしいです。後からレタッチやカラーグレーディングを楽しみたいユーザーも満足した撮影ができるでしょう。
▼ストリート写真モードでは、35mm、50mm、85mmといった焦点距離でサクサク撮影ができます。メインカメラが200MPでズームに対して強くなったため、50mmのような2倍以降の画角でも画質の劣化の少ない綺麗な撮影をすることができます。↓

▼素晴らしいことに、各モードの操作方法や機能の説明、EVやISOなどの値の意味などの解説が用意されています!残念ながら日本語には非対応なものの、ここまでガッツリ解説があるメーカーはまず見ないので好印象です。↓
編集機能
透かしやフィルターの種類はかなり豊富で、適用、変更、取り消しが可能です。一度トリミングやフィルター、透かし、テキスト、マーカーなどで編集して保存した後でも、加えた編集をすべて取り消して元に戻せる「復元」機能も搭載されています。
ただし、先述した撮影前に適用するフォトスタイルの取り消しや変更はできないので注意が必要です。


▼AI編集機能も搭載。消しゴム機能などのほか、マジック移動という選択したオブジェクトを簡単に移動できる機能も搭載されています。↓

▼さらにギャラリーアプリの編集機能だけでは満足いかない場合は、vivo Photographyアプリという別アプリで、さらに細かな編集やもっと豊富なフィルター適用ができるようになっています。別アプリな理由は…謎です。↓

作例
以下が作例になります。「誰でもこのくらい撮れる」という基準がわかりやすいように、作例はすべて「写真」モードのオートで撮影しています。
▼0.6倍。↓


▼1倍。↓




▼2倍。↓



▼3倍。↓





▼3.7倍。↓

▼6倍。↓

ズーム
超広角カメラが0.6~0.9倍、メインカメラが1~2.9倍、望遠カメラが3倍~100倍を担当します。
▼15mm(0.6倍)。↓

▼23mm(1倍)。↓

▼35mm(1.5倍)。↓

▼46mm(2倍)。↓

▼70mm(3倍)。↓

▼140mm(6倍)。↓

▼233mm(10倍)。↓

▼466mm(20倍)。↓

▼2333mm(100倍)。↓

10倍を超えたあたりからAI生成にガッツリ頼る状態になるので、「写真」として実用的に使えるのは10倍前後までといった印象です。望遠鏡として一時的に使う程度であれば使えるでしょう。
テレマクロ対応のマクロ撮影
▼vivo X300はテレマクロに対応しており、接写が可能です。小型の無印モデルでテレマクロ対応は非常に優秀です。未だにデュアルカメラなiPhoneにはぜひとも見習ってもらいたいですね。↓

▼テレマクロ非対応の競合であるOPPO Find X9(メインカメラのデジタルズームでなんちゃってマクロを行っているだけ)と比較するとその差は歴然です。(左がvivo X300、右がOPPO Find X9)↓
ポートレート
▼ポートレート性能は高く、輪郭もはっきり捉えることができています。↓


▼競合のOPPO Find X9との比較。全体的な輪郭に関しては同等ですが、毛などの細いものになるとFind X9に軍配が上がります。(左がvivo X300、右がOPPO Find X9)↓
食べ物
食べ物の撮影には適しています。メインカメラが200MPなことで2倍から望遠カメラの3倍に切り替わるまでの範囲でも綺麗に撮影することができるため、1.5~3倍あたりの「料理を撮りやすい倍率」をしっかりカバーすることができます。

▼食べ物モードという、食べ物撮影に特化したモードもあります。↓

▼通常の撮影と大きな違いはありませんが、画角などによってはボケが自動適用されるので、食べ物を際立たせることができます。↓

暗所、暗さの表現が優秀
▼暗所性能は高く、ディテールが潰れずに描写できています。適当に撮影してもかなりかっこよく撮ることができるので夜に出歩くのが楽しくなりますね!↓




▼もちろん無理やり明るく撮影することも可能。目視では輪郭が見える程度のブランコもこの通り。↓

高解像度モードのクロップ耐性も高め
▼メインカメラで200MP撮影してみたこちらの写真を切り取ってみて、クロップ耐性を確認してみました。↓

▼細部のテクスチャがかなり維持されていますね!スマホカメラの100MP超えの高解像度撮影といえば、ファイルサイズだけ大きくて解像感は通常撮影とほぼ差がないものが殆どでしたが、これなら十分実用的といえます。↓

動画
最後に動画です。
▼ハイレベルな手ぶれ補正である「高度な安定化」を利用できる、2.8K@60FPSで撮影。かなり滑らかで安定しています。非常に優秀です。↓
※YouTube動画は2K@60FPSに圧縮済み
▼「高度な安定化」が利用できない4K@120FPSで撮影。若干劣りますが、こちらに関しても十分実用的ですね。↓
vivo X300のバッテリー
バッテリー容量は6,040mAh。同じ6.3型のvivo X200 Pro mini(5,700mAh)や、先代で6.67型のvivo X200(5,800mAh)から若干増加しています。
バッテリー持ちを検証
ハードな使い方でも1日しっかり持ちますし、使い方次第では数日持つユーザーも多いでしょう。
▼PCMarkのバッテリーテストを行った結果は以下の通り(輝度を専用機器で110に設定)。100%→20%まで22時間42分となっています。↓

充電速度を検証
バッテリー残量が1%から100%になるまでの時間を計測しました。
▼有線充電。↓

▼ワイヤレス充電。↓

※FlashChargeを略称であるVFCP(vivo Flash Charge Protocol)と記載している。
FlashCharge(90W)
vivoの独自規格の充電方式で、vivo X300は最大90W充電に対応しています。
必要なもの:90W FlashChargeに対応した専用充電器、FlashChargeに対応した専用ケーブル、200V環境
検証時には最大63.9Wの出力が確認でき、10分で28%、30分で73%、44分で満充電がおこなえました。非常に優秀です。
FlashCharge(44W)
vivoの独自規格の充電方式です。
▼vivo X300付属の充電器を使用した場合、日本のような100V環境では44Wに制限されます。↓

必要なもの:44W FlashChargeに対応した専用充電器、FlashChargeに対応した専用ケーブル
検証時には最大35Wの出力が確認でき、10分で22%、30分で70%、47分で満充電がおこなえました。
最大W数に差があるため初速は劣りますが、満充電までの時間は200V環境の上限である90Wとほとんど差がありません。日本のような100V環境では最高効率が実現できないのは残念ですが、この結果であれば特に気にする必要はなさそうです。
PPS
汎用の急速充電規格で、AnkerやUgreenなどの市販の急速充電器や、iPhoneやGalaxyの充電器が対応しています。
必要なもの:PPS対応の汎用充電器(5A以上推奨)、PPS対応のケーブル(100W以上推奨)
検証時には最大45.1Wの出力が確認でき、10分で26%、30分で69%、55分で満充電がおこなえました。※100W対応充電器を使用。
最大出力や初速は独自規格のFlashChargeに劣るものの、フル充電にかかる時間はさほど差がなく、1時間以内に完了するため、独自規格が不要なレベルです。
PPS対応のメリットは充電器を他機種やPCと使い回せる点にありますが、個人的にいちばん恩恵があるのは急速充電が可能なモバイルバッテリーが利用できる点です。写真撮影やゲームのような電池消費の激しい操作で、電池残量がガッツリ減ってしまった場合でも、高出力バッテリーさえあれば短時間で充電が可能です。旅行先でスマホの電池残量が足りなくて焦るストレスから解放されます!充電速度が低速なiPhoneやPixelなどではできない魅力といえるでしょう。
▼筆者が常用している高出力モバイルバッテリー「UGREEN Nexode モバイルバッテリー 20000mAh 130W」、「Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000」。↓
▼筆者愛用の充電ケーブル「Anker PowerLine III Flow」。↓
UFCS
汎用の急速充電規格です。日本では対応充電器がほとんど発売されていませんが、中華スマホでは対応しているケースが多いです。
必要なもの:UFCS対応の汎用充電器(5A以上推奨)、UFCS対応のケーブル(100W以上推奨)
検証時には最大26Wの出力が確認でき、10分で13%、30分で50%、1時間9分で満充電がおこなえました。※44W対応充電器を使用。
FlashCharge Wireless(40W)
vivoの独自規格の充電方式で、最大40Wのワイヤレス充電に対応しています。
必要なもの:50W FlashCharge対応の専用ワイヤレス充電器(第2世代を推奨)、FlashChargeに対応した専用充電器、FlashChargeに対応した専用ケーブル
検証時には10分で15%、30分で42%、1時間で79%、1時間14分で満充電がおこなえました。
ワイヤレス充電ながら、70分強で満充電ができるのは優秀です。
充電速度に関しては不満はありませんが、1つ大きな欠点があります。なんとケースを付けた状態ではまともに充電ができないんですよ。途中でワイヤレス充電が停止してしまったり、そもそも反応しなかったりします。
ワイヤレス充電はケースの厚さや素材に影響を受けるため、厚手のケースだとうまくいかない場合があるのは理解していますが、他社の機種であれば問題なく充電できる程度の厚さでも全然ダメで、なんならvivo X300に付属していた純正品のシリコンケースですら充電が安定しません。折角なので何種類かケースを買って試してみましたが、ペラペラのプラケース以外では安定して充電が行えませんでした。
充電器側が不良品なのかと思ったのですが、厚手のケースをつけた他社のスマホが問題なく充電できるので(vivo純正充電器はQiにも対応している)、端末側の設計に問題がありそうです。
Qi/Qi2(15W)
汎用のワイヤレス充電規格です。市販の充電器で利用できます。
必要なもの:Qi/Q2対応の汎用ワイヤレス充電器
検証時には10分で7%、30分で20%、1時間で34%、2時間で57%、3時間で80%、3時間40分で満充電がおこなえました。
この値だけ見るとめちゃくちゃ遅く感じますが、バッテリー容量が6割ほどのiPhone 16 / 17のワイヤレス充電にかかる時間が約2時間なので順当な結果です。
バッテリー保護関連をチェック
充電可能なバッテリー上限値を設定する「充電上限」は80~100%の間で5%刻みで設定可能です。
バッテリーが劣化する前に機種変更してしまうユーザーにはあまり関係ないかもしれませんが、3~4年スパンで長く使いたいユーザーにとってはありがたい設定項目です。(充電上限を設定したことで充電頻度が増えたら結局同じなのではないかと個人的には思ったり思わなかったり…笑)
使用習慣に基づいて夜間充電時などに充電速度を抑えたり一時停止したりする「スマート最適化」機能も搭載しています。
▼FlashCharge 90W以上に対応した充電器で充電する際は、最速で充電する超高速モードと、端末の温度上昇を抑える簡易モードを選択することができます。↓

(「快速」の和訳が「簡易」で、「超快」の和訳が「かなり高速」です。あまり速くなさそう。このように人間味のある翻訳がなされているのがvivoの良さでもあります。日本未上陸なのに笑)
また、バイパス充電にも対応しています。バイパス充電はバッテリーではなく本体に直接電力を供給する充電方法で、充電しながら使用してもバッテリーの劣化を抑えることができます。フルシナリオ(シーン問わずどんなタイミングでも実行可能)対応です。ゲームプレイ時、映画視聴時、長時間撮影時などはもちろん、例えば、車でナビ代わりにスマホを使いたい場合にも重宝する機能です。
▼バイパス充電有効時には専用のマーク(一番右)が表示されてわかりやすい!↓

vivo X300のソフトウェア
OSにはAndroid 16ベースのOriginOS 16を搭載。
vivoは日本未上陸ですが、なぜか日本語に対応しています。
ただし、中国向けサービス、アプリ、設定項目などは日本語非対応の場所もあり、100%完全な日本語ではないことに注意が必要です。
生体認証
生体認証は超音波式指紋認証と顔認証に対応しています。どちらも速度・精度ともに良好で不満はありません。
Googleサービスは簡単に有効化できる
中国版なのでGoogleサービスがデフォルトではオフになっており、アプリもインストールされていません。
▼そのためPlayストアなどを自分でインストールする必要があるのですが、これがとても簡単。設定から「Google 基本サービスの管理」をオンにして、V-Appstore(vivo独自のアプリストア)から、「Google Play 商店」をインストールするだけです。↓

キーボードも中国仕様ですが、ここでまとめてGboardをインストールしてしまえば安心です。
ただし、GMSを有効化した後でも使えないGoogle機能ももちろんあって、Quick Share、かこって検索などが利用できません。数年前の中国版で利用できなかったAndroid Autoに関しては利用可能でした。
かこって検索やGeminiアシスタントに関しては、MiCTSとVISTriggerというアプリをインストールすることでクイック設定やサイドバーなどから起動できるようになります。ただOPPOやXiaomiよりも起動が不安定で、何回かに1回失敗したり遅れて起動します。
詳しい方向けの解決策:MiCTSを直接起動するのではなく、com.parallelc.mictsのcom.parallelc.micts.ui.activity.MainActivityを外部から呼び起こすことで、この問題は解決し安定して動作します。設定から連携起動をオンにするのを忘れずに。
プリインストールアプリは大量
▼中国版のお決まりである中国系アプリが大量にプリインストールされています。サードパーティアプリに関してはすべて削除できるので問題ありません。↓

消せないものといえば、V-Appstore(アプリストア)、vivo Browser(ブラウザ)、vivo IME Pro(キーボード)程度であり、気になるほどではありません。
通知は設定すればしっかり来る
中国版はどこのメーカーも、電池持ちを向上させるためや不必要な通知を阻止するために、バックグラウンド制限が厳しめです。
そのため、デフォルト設定では通知が来なかったり遅れる場合があります。ですが、設定さえしっかり変更すればグローバル版と遜色ない状態になります。
▼基本的にはこの「自動起動」「連携起動」を有効化すればOK。これで大抵の通知は来ます。↓

(該当アプリアイコン長押し→アプリ情報→権限→デバイス管理 or →設定アプリ→アプリ→アプリマネージャー→該当アプリ→権限→デバイス管理)
▼もし、上記設定を変更しても安定しない場合は、バックグラウンド電力コントロールを「バックグラウンドスマートコントロール」から、「バックグラウンドでの電力使用を許可する」に変更しましょう。↓

(設定アプリ→電池→バックグラウンド電力コントロール)
様々なアプリを試しましたが、この3箇所を設定しておけば継続的に問題なく通知が届きました。
ホーム画面やカスタマイズ項目
▼ホーム画面はこんな感じ。グローバル市場のスマホでGoogle Discoverがある位置には、iOSのようにウィジェットを配置することができます。↓

▼ウィジェットは比較的豊富で、時計だけでも様々なタイプが用意されています。フォルダは1×1、2×1、1×2、2×2に対応。アイコンのスタイルや角丸の調整なども可能です。↓

アニメーションのクオリティはなかなか高く、ぬるぬるアニメーションを楽しめます。
▼コントロールセンター(クイック設定)。HyperOSと同じようにタイルのサイズ変更や上部の大きなタイルの入れ替えができないため、自由度が高めなiOSやColorOSと比較すると一歩劣る印象。↓

右上のメディアプレイヤーはかなりイマイチで、純正音楽プレイヤー、中国系の一部音楽アプリ、Spotifyなどの一部アプリ以外だと機能しません。ホワイトリスト化して一部のアプリ以外わざと使えなくしているようです。これは流石に酷い。メディアプレイヤー自体を非表示にすることはできるので、筆者は速攻オフにしました。使えないものはいらん。
▼色のカスタマイズだけはかなり豊富で、デフォルトの数種類だけでなく、テーマストアから無料~で入手することができます。↓

▼顔認証や充電エフェクトなどの項目もカスタマイズ可能。指紋認証マークはデフォルトで用意されている数種類に加え、文字や絵文字を選択することも可能です。ロック画面の壁紙に合わせてカスタマイズして自分だけのスマホが楽しめちゃいます。↓

便利機能
様々な独自機能、便利機能が搭載されているため、一部を紹介します。
スマートサイドバー
▼画面左あるいは右からスワイプで呼び出すことのできるスマートサイドバー(オフ可能)。アプリのショートカットをセットしておくことができます。↓

vivoのスマートサイドバーは呼び出し位置が固定ではなく、戻るジェスチャーをしたまま一定時間長押しで起動するスタイル。これにより、サイドのどの位置からでも呼び出すことができます。
▼一般的な他社のサイドバーは以下のようにサイドバーを呼び出すフローティングバーが表示されており、その場所からしか呼び出すことができません。↓

これはこれで分かりやすくて良いのですが、戻るジェスチャーで触れる範囲にフローティングバーがあると誤操作の原因になりますし、あまり上に配置しすぎると片手で起動しにくくなってしまいます。vivoのタイプであればこの問題は発生しないため、他社も追従してもらいたいところです。
快捷指令
複数操作をまとめて行うことができる快捷指令(ショートカット)機能を搭載。特定条件で自動実行させたり、ホーム画面に配置したウィジェットから実行することができます。
▼左はGoogleマップ起動時に自動的に位置情報をオンにするもの、右はゲーム「アークナイツ:エンドフィールド」起動+ゲームモード有効化+15分タイマーをまとめて実行するもの。↓

しかし、本家iOSのショートカットのような条件分岐、様々な値の取得といった複雑な動作はできず、できることといえば一部設定の変更、一部純正アプリの簡易的な操作、アプリの起動程度。まだまだ発展途上な機能なので、今後のアップデートに期待ですね。
▼下記画像はiOSにて、NothingのEssential Spaceのような機能をショートカットで再現したものの一部。このように複雑な動作が行えるのであればかなり実用性が高まりそうです。↓

▼Essential Spaceに関しては以下のレビューをご覧ください。↓
共有機能
中国版のデメリットとしてQuick Shareが使えないことがあげられますが、Quick Share代用の所謂中華シェアにはしっかり対応しています。
▼vivo、OPPO、Xiaomiなどの中華スマホであればネイティブ機能で、iPhoneであればEasyShareというアプリをiPhone側にインストールすることで、ワイヤレスでのファイル送受信が可能になります。↓

中華スマホ間ではAirDropのように安定していて快適なのですが、iPhoneとの送受信の場合はひと手間必要でイマイチ。
これはvivoに限らず、XiaomiやOPPOの同様のアプリでも同じなのですが、iPhoneとの送受信時は、iPhoneをvivo端末側の一時的に生成されたモバイルホットスポットに接続する必要があります。
これが正直結構面倒で、受信するか否かのポップアップだけでなく、ホットスポット接続を許可するかのポップアップも押す必要があるため、送受信が始まるまでタイムラグが発生してしまいます。
大量にファイルを送受信するときならこの程度の動作など気にも留めませんが、数枚程度の場合だとこの動作はプチストレスになります。
また、検証中には、送信後に自動解除されるはずのモバイルホットスポットが解除されない事象が複数回観測されており、アプリの完成度に関しては疑問が残ります。
▼そのため筆者としては、わざわざこの機能を利用せずとも以前紹介したLocalSendのようなアプリで良いかなという結論に至りました。↓
ドラッグ&ゴー
▼画像などのファイルやテキストを選択した状態で画面上部にドラッグすると、そのまま他アプリへ貼り付けができる「ドラッグ&ゴー」機能も搭載しています。↓

なお、ColorOSの似た機能である「コンテンツポータル」のように共有メニューへの貼り付けは対応しておらず、現状は「ドラッグ&ゴー」に対応している一部のアプリのみ(純正アプリ、LINE、Gmail、Xなど)利用可能です。
▼ColorOSの「コンテンツポータル」。コンテンツポータルに対応していなくても、共有機能に対応しているすべてのアプリが利用できるため、例えばテキストや画像を検索したり、Googleドライブにアップロードしたりが可能です。↓

その他
他にも、フローティングウィンドウやOriginアイランド(ダイナミックアイランド風機能)、BlueLMコパイロット(AIチャット、日本語非対応)、丸で囲んでスキャン(かこって検索の代用、日本語非対応)なども利用できます。
ソフトウェアの完成度は高く様々な機能に対応しているため十分使いやすいのですが、全体的にあと一歩な惜しい機能が多いため、今後のさらなる改善が期待されるOSです。
vivo X300のレビューまとめ

vivo X300は、6.3インチの小型ボディに詰め込めるだけ性能を詰め込んだ優等生といえます。
フラグシップSoCと完成度の高いOSにより動作はとてもスムーズで快適。カメラは高い暗所性能、十分な望遠性能、マクロ撮影対応など必要な機能は網羅しています。大型のスマホは持ち歩きたくないけれど、性能はどこも妥協したくない。そんなユーザーの欲望を満たしてくれます。
今回レビューしたのは中国版ですが、中国版のクセが合わない読者さんはグローバル版を検討してみるのも良いでしょう。ただし、グローバル版のOriginOSは中国版とかなり機能や完成度に差があるようなので、ソフトウェアの項目で記載した内容と異なる場合があるかもしれません。予めご了承ください。
■vivo X300■
初出時価格→4,399元(中国版)
初出時価格→1,049ユーロ(グロ版)
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