CUBOT KINGKONG STAR2の実機レビュー!背面ディスプレイ搭載のハイスペタフネスを試す

柳生です。タフネススマホCUBOT KINGKONG STAR2をレビューしていきますよ!めっちゃ久しぶりなCUBOT製スマホ、かつDimensity 8200を搭載する高スペックな1台はどれほどのものか見ていきましょう。

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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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CUBOT KINGKONG STAR2の筐体・デザイン

CUBOT KINGKONG STAR2はタフネススマホと呼ばれる頑丈なスマホの1つ。タフネススマホは耐久性に特化したカテゴリ故に、ケースがなくてもケースを付けたスマホと同等かそれ以上のタフさと厚み、重さを誇ります。

▼CUBOT KINGKONG STAR2はボディパネルが金属樹脂で覆われており耐衝撃性も擦り傷への強さもかなりのもの。家の床程度なら派手に落としても傷なぞつきません。↓

▼またアクセントカラーのレッドも存在感が強くヒロイックな印象(`・ω・´)。ストラップホールも搭載されています。↓

厚みは相当なものですが、側面部にかけて細くなる形状なので持ち心地は悪くありません。重さも300gと普通のスマホ1.5台ぶん。重いけどタフネススマホとしては軽めです。長時間持つのは厳しいですが、タフネス入門用としてなら良いかもしれん。

▼側面はこんな感じ。左側に独自に設けられた赤色のファンクションキーが配置されていました。ファンクションキーはアプリのクイック起動やスクショ、ライト点灯などで使える便利なタフネススマホ特有のギミック。↓

背面ディスプレイの存在感は大きい

▼背面で一番特徴的なのはやはり背面ディスプレイでしょう。1.85インチサイズで小型。まるでスマートウォッチです。↓

周辺ベゼルの造形美も精巧にできており非常にカッコいい。筆者のお気に入りポイントです。↓

詳しいことは後述しますが、傾けて画面を点灯させたりタッチ操作ができたりとここもスマートウォッチみたいな挙動。

タッチで画面切り替え、壁紙変更も可能です。見た目の個性はかなりのもんです。少なくともタフネス自体普通に見かけることさえ稀なのに、背面画面搭載スマホとなれば二度見されること請け合いでしょう。

CUBOT KINGKONG STAR2の性能・パフォーマンス

CUBOT KINGKONG STAR2、タフネススマホとしては異質ともいえるぐらいに高いパフォーマンスを持ち合わせております。

SoCはMediaTek Dimensity 8200。TSMC製、4nmプロセスで最大3.1GHzという、ハイエンドSoCに劣らぬハイパワーなものを採用しております。

上のベンチマークスコアでおわかりだと思いますが、数値で言えばもはやミドルハイを通り越したハイエンド級ともいえるレベルの高さ。

普段使い、ハイエンドなみにサクサク動く

メモリ(RAM)は12GBと大容量、加えてLPDDR5なのもGood。また効果は感じにくかったですが仮想メモリを12GB追加もできます。

▼言うまでもなく普段使いは快適です。WEBもSNSもアプリの起動、切り替えもサクサク。安定性も素晴らしいぞ!↓

物理上発熱が厳しい。3Dゲームは長時間遊びにくい

一方で3Dゲームはどうなのか?これも結構遊べます。AnTuTu90万点クラスともなれば原神はじめ重たい3Dゲームも割と遊べるんですよ。タフネススマホでは考えられん‥

▼原神はデフォルト画質が中でした。最低か低かと思ってたんで意外‥↓

軽く触った感じですが割と安定して動く‥と思ったら4~5分ほどで熱が偉いことになってコマ落ちが酷いことになる。本体を覆ってるパネルが分厚いから物理的に放熱しにくく、そういう意味でも3Dゲームは不向きでした。

CUBOT KINGKONG STAR2の画面・ディスプレイ

CUBOT KINGKONG STAR2のディスプレイは6.72インチ、液晶で水滴ノッチタイプ。大画面ですがFHD+解像度の2,400×1,080でドットの粗さを感じにくいのがGood。また視野角は広く発色も良好でした。

▼サイズもデカいので動画視聴もなかなか没入できます。画像は筆者の愛車ヴィッツでの青森ドライブ動画。思い出に耽るにも良い‥この後スタックした苦い思い出。↓

最大144Hzの高リフレッシュレートも対応。設定すると凄い滑らかに動きます。低スペックのそれとは違い性能に余裕があるゆえにWEBやバックグラウンド処理時のカクつきも感じません。優秀!

また90Hzにも設定可能というのもGood。なめらかさを確保しつつ電力消費も抑えてくれるので、120Hzより90Hz派な筆者としてはかなり嬉しいです。↓

Widevine L3で著作権コンテンツの高画質視聴はできない

Widevineに関しては残念ながらL3止まり。

このWidevineがL1ってやつなら、HuluとかプライムビデオとかNetflixといった著作権コンテンツにおける動画の画質が高い状態で楽しめるんですが、CUBOT KINGKONG STAR2はそれができません。SD画質止まりになります。

ライブ壁紙がプリインされていた

少し面白いポイントとしてライブ壁紙がデフォルトで入っていました。ノーマルのAndroidOSではなかなかプリインされていないため珍しいと感じられるポイント。

▼種類は3つあり、ビーチとサンゴ礁と夜空の風景。動画になっており、動く壁紙になります。↓

この動画はループ再生されるようになっているんですが、ループするたびに風景がパッって変わっちゃうんでその点は違和感を感じてしまう。動画終わりから動画はじめまでフェードするとか加工してほしかったっすね。

CUBOT KINGKONG STAR2のサウンド・スピーカー

イヤホンジャック端子は非搭載で、この点はタフネススマホではよくあること。しかしスピーカーはモノラルタイプ。高スペックなだけにもったいないとは思えます。ミドルレンジスマホでもデュアルスピーカー搭載が多かっただけに意外でした。

▼よく見たらスピーカー、なんと背面搭載という懐かしいタイプでした。タフネスってたまにこういうタイプがあって、かなり久々だっただけにしばらくスピーカーの位置に気づいてませんでした。↓

音質は可もなく不可もなくですが、最大音量はけっこう大きく部屋中によく聞こえるぐらい。音楽やトーク的な動画をラジオ感覚で流すのにちょうどいい感じ。

CUBOT KINGKONG STAR2のカメラ

カメラは1億画素のメイン、500万画素マクロ、30万画素補助カメラとなります。タフネススマホでも珍しい1億画素をメインとした構成。中華で流行りなメインカメラの画素数戦争にも噛みつける高さとなります。

さらにマクロカメラは500万画素と高いのが特徴的。たいていは200万画素であってもなくても変わらんようなものだっただけに珍しいですし、マクロといえるぐらい近距離での接写クオリティも高いのが魅力。マクロカメラを重きとする人がいるかはさておきですが、高評価に値します。

ただし超広角カメラは非搭載。またタフネススマホにみられるナイトビジョン、サーマルといった特殊カメラもありません。

メインカメラで撮影した写真

▼全体的な印象としては色が若干薄く、実写と比べて飽和しているような印象です。AI対応とはいえビビッドな感じにはならず、やや写実的。若干ですが青い空はピンクめになっていたり、自販機の赤色がくすんだりしています。↓

▼日陰の花や屋内下のゲーセンの風景は非常に良好。どうにも明るすぎると色合いが飽和するらしい。↓

▼なお真っ赤な花の撮影は苦手。細部がなくなってしまい、ただの赤い塊のようになってしまいました。画素数だけ上がってもセンサーが小さかったりチープだと意味がないって現実を突きつけてくれます。↓

▼ナイトモード撮影は優秀。高級ハイエンドスマホほどではないものの、個人的にはこの照明の白飛びの抑え、暗所の明るさとディテールは合格点です。SoCの処理性能も功を奏しているのかも。↓

▼こちらは1億画素で撮影した写真。左が通常撮影で右が1億画素モードとなります。1億画素の写真は通常に比べて暗所部分が明るめになっています。↓

▼1億画素ともなればディテールは結構細かくなり、木の枝や鉄塔の明瞭さが大きく上がっています。風景を切り出して比較するとしっかりと違いを感じられます。左が通常撮影、右が1億画素モードの切り出し。↓

スマホのような小さい画面では1億画素モードの恩恵は正直薄いですが、パソコンや大型テレビの背景にするのであれば有用!トリミングして使ったり、こまごました書類や看板の記録撮影にも使っていけると感じました。

マクロカメラで撮影した写真

▼マクロカメラは上述したように500万画素と高画素で、200万画素のものよりもかなり細かい接写写真が撮れました。上が通常、右がマクロで寄れる限界まで撮影したものです。↓

▼センサーが異なるためかメインカメラのものから色合いが変わり、また影で暗めになるので工夫は必要になるものの‥この手の植物や小さな生き物、アクセサリーなど小物の撮影にはバッチリ使えますね。結構楽しいぞこれ!↓

動画の手ぶれ補正

▼動画の撮影性能は結論から言うとローエンド並に低いです。↓

手ぶれ補正は非対応。フレームも30FPSまでで、集音性もかなり低く、高クオリティな動画撮影は不可能。定点の記録撮影なら使えそうですが、集音性の低さが致命的。なので動画撮影スマホとしての実力はほぼありません。

手ぶれ補正がなくてもペットや水槽を撮影するような使い方なら筆者的には良かったんですが、集音性が低いと鳴き声やお猫様のゴロゴロ音を収録しにくく、そういう意味でもこりゃねぇわって思いました。

タフネススマホは分厚いボディ構造なのでマイクの位置も内側寄りで音を拾いにくい傾向にあるとはいえ、ここまで酷いのは見たことなかった‥もう少し良いマイク採用すべきと思うと勿体無い。

CUBOT KINGKONG STAR2のバッテリー・電池持ち

バッテリー容量は平均的な5,100mAhとなっています。ふつうのスマホとして見れば5,100mAhでも結構な大容量なんですが、タフネススマホにおいては小容量にあたるレベルにはなります。タフネススマホはデカさに裏切らない10,000mAh搭載もザラなので‥。

電池持ちに関しては「普通」かなと思います。SoCの電力効率は悪くなくバッテリー容量もそれなりにはあり、10,000mAhタフネスほどではないにせよ悪くはありません。

ただし144Hzで背面ディスプレイの輝度を高くしたりライブ壁紙にしたりなど、設定次第ではゴリゴリ削られるので注意です。

急速充電は最大33Wまで対応ですが、専用の充電プラグとケーブルでないと33Wまで出ない模様(筆者が持ってる急速充電器とケーブルでは10Wまでしか出なかった)。33Wにおける充電速度は1時間で45%ほどでした。

CUBOT KINGKONG STAR2のOS・機能

OSは特徴がないのが特徴。Androidバージョンは14で現行のものなのはGood。基本的な部分としては同じです。

背面ディスプレイはロマン

いちばんの特徴と言える背面ディスプレイの機能はこんな感じ。

  • 時計表示(アナログ・デジタル)
  • コンパス
  • 音楽コントロール
  • カメラ撮影

結論から言うと、正直実用性はほとんどありません。基本スマホをひっくり返して使うことは稀なので、ロマンの域は出ません。さらに 処理性能は高けれど、何故かタッチ操作のレスポンスも悪いです。

▼時計表示はいくつかデザインが用意されているほか、背景は任意の写真を設定できるのでやろうと思えばボディデザインを独自に飾ったりもできます。↓

▼写真を設定した場合は時計表示も消せて写真のみの表示も可能。なお時計表示ですが、アナログしか選べずデジタルの時計表示ができません。謎。↓

▼個人的に一番使えた機能はコンパス。アプリで開くの面倒くさいけど、背面だったらひっくり返すだけでOK。ただし電池消費はえらいことになる。↓

▼メディアコントロールも対応ですが、再生中でも画面はこのままでサムネイルどころかメディアのタイトルすら一切出てきません。ボタンも小さく押しにくいしレスポンスも悪く使い物にならん(そもそも使い物になったところで使うかも謎ですが)。↓

▼この背面ディスプレイは本体設定からMiniScreenって項目で各種設定ができ、タイムアウトまでの時間だったり○分後に待ち受けに戻るとか画面の輝度といった色々設定が組めます。また簡易的な使い方のガイドもありました。↓

全部英語なのでわかりにくいのは欠点。まぁこの手のスマホって独自設定項目が未翻訳なのでこれに限った欠点じゃないんですがね‥

CUBOT KINGKONG STAR2のレビューまとめ

背面ディスプレイはロマンの域は出ません。あまり実用性はありませんが、個性を出しにくい背面デザインを簡単に演出できるというファッション的なギミックとしては面白いです。

タフネススマホの中でも処理性能がトップクラスに高く、そういう点では耐久性と性能を両立したい方におすすめ。またディスプレイの滑らかさと画面の綺麗さもGood。

発売直後の初売りセールでは189.99ドル(約2.8万円)と告知されており、この価格ならSoCの性能を考えると非常にコスパが良いので、欲しい人はぜひ初売りセールを狙って購入して下さい!

CUBOT KINGKONG STAR2の購入先まとめ

▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓

■CUBOT KINGKONG STAR2■

初出時価格→328.56ドル

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