EveryPhone MEレビュー。デュアルカメラの出来栄えが残念

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EveryPhone MEの総評

EveryPhone MEの総評。

まず、低価格なスマホでデュアルカメラを搭載した事は評価出来る部分ですが、そのデュアルカメラを活かしきれていない、デュアルカメラの特性を無視する様な仕様は酷評するしか無い。

例えばデュアルカメラを搭載した端末で利用できる「後からピント位置を調整出来る機能」などは省かれていても、「2つのカメラを利用して簡単に背景をボカした写真が撮影出来る」のであれば評価が大きく変わっていました。

残念ながらEveryPhone MEを低価格でオススメ出来る(本物の)デュアルカメラ搭載端末として紹介するわけにはいきません。

望遠カメラが現在一度も活用出来ていない。

極めつけはこれ。

▼これは公式サイトの説明文。「ユーザーが撮りたい画像によって切り替えるという使い方ができます。」と載っている。↓

EveryPhone MEのデュアルカメラ説明文

僕はてっきり撮影時に倍率を上げると一定倍率を超えた時点で望遠側へパチリと切り替わると思っていました。

しかし、望遠側を塞いだパターン、望遠側を塞がない状態で倍率を上げた後に望遠側を塞いだパターンをそれぞれ暗所と明るい場所で検証してみましたが、一度も望遠側カメラを通して映像が映ることはありませんでした。

現在、ヤマダ電機の公式ページに記載されている使い方は出来ない。

どの様にデュアルカメラの望遠レンズ側が活用されているのか僕が実機を利用した限り分からない。

2つのレンズを利用して光を多く取り入れられているかも知れないと、レンズを塞がない状態、塞いだ状態で撮影しましたが、明るさも全く変わりません。

一体、この望遠カメラは何に使われているのでしょうか。

あまりにも出来栄えが悪いのでヤマダ電機へ直接「デュアルカメラの仕様」「望遠カメラの利用方法」「望遠カメラを塞いでもなんら撮影に影響しないこと」を電話で伺ったのですが、担当部署が忙しいという感じで今週解答するそうです。

解答が楽しみですが、どの様な解答でも現状の「デュアルカメラを活かしきれていない状況」は全く変わらないです。

追記:望遠と広角は任意に切り替えが出来ない仕様だったとの事で、公式サイトの説明書きを修正するとの返答をいただきました。こりゃだめだ。

唯一期待出来る事はソフトウェアアップデート。

これは確定事項ではありませんが、今後デュアルカメラの制御に関してのソフトウェアアップデートで劇的にデュアルカメラの性能が向上する可能性もあり。

SoC的には2つのカメラを制御出来るデュアルISPに対応しており、EveryPhone ME本体には物理的にカメラが2つ搭載されているのでもう少し上手く制御出来るはずです。

望遠側が上手く機能せずに発売時に「未完成」な状態でリリースして、後日アップデートで本来の性能が発揮される。ということも無きにしも非ず。

最近のスマートフォンはこの様な「後からアップデートで対応する」という方法が特段珍しいことではありません。

勿論、アップデートの話は公式サイトで案内されていることでは無いので期待は禁物です。

現状では手放しにオススメすることはありません。

いかがでしたでしょうか。

初めてEveryPhone MEを目の当たりにした時は心躍りました。遂に低価格スマホにもデュアルカメラが搭載した!少しでもクオリティーの高い写真が撮れるぞ!って。

でも、現時点ではカメラ性能だけでは無く、独自機能のローカライズなど非常に粗が目立つ感じです。

但し、同価格帯で同じ性能帯の機種購入を考えているならEveryPhone MEを検討して良いかも。

他の端末よりも外観の出来栄えは良いですし、(まだ機能していない感じですが)デュアルカメラも搭載されてます。同じ価格なら今後ソフトウェアアップデートでバケる可能性の高いEveryPhone MEを検討してもいいって事です。

以上、EveryPhone MEの実機レビューでした。

購入は以下から

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