Galaxy S10 Liteのレビュー!使って気になった・気に入ったポイントまとめ!
Galaxy S10の名を冠する低価格なハイパフォーマンスモデル「Galaxy S10 Lite」が登場。ハイエンドSoCを搭載しつつメモリ6GB版が約6.5万円(メモリ8GB版は約6.6万円)で手に入るGalaxy S10 Liteは一体どんな端末なのだろうか。
Galaxy S10 Liteの海外モデルを手に入れたので実機レビューをお届けしたいと思います!
↓なお、スタイラスペンを搭載するLiteモデル「Galaxy Note 10 Lite」も実機レビューを公開しているので是非チェックしてみて下さい。高評価モデルです!↓
目次をクリックすると各項目へ移動します
- Galaxy S10 Liteってどんな端末?
- Galaxy S10 Liteの詳細スペック
- Galaxy S10 Liteの付属品をチェック!
- Galaxy S10 Liteの外観|やや野暮ったさを感じる。サイズは非常に大きい
- Galaxy S10 Liteのパフォーマンス|何の不満もないハイエンド性能
- Galaxy S10 Liteの機能|フラッグシップモデルから厳選されている
- Galaxy S10 Liteのカメラ|動画の手ブレ補正はフラッグシップスマホを凌駕する性能
- Galaxy S10 Liteのディスプレイ|巨大だけど美しい。マルチメディア用途にも向いている
- Galaxy S10 Liteのサウンド関連|結構貧弱で妥協ポイント多数
- Galaxy S10 Liteのバッテリー|ワイヤレス充電は残念がら非対応
- Galaxy S10 Liteまとめ|超強力な手ブレ補正を抜いたらコスパは良くない。ニッチな需要にしか応えられないスマホ
- Galaxy S10 Liteの購入先一覧
Galaxy S10 Liteってどんな端末?
- 1世代前のハイエンドSoCを搭載することで低価格化を実現したモデル
- 性能はハイエンドだけどその他の仕様はミドルレンジ的な要素が多い
- 一番のウリは高性能アクションカメラに匹敵する手ブレ補正が使えるSuper Steady OIS対応カメラ
▼追記!動画も公開しました!注意点やイマイチなポイントにフォーカスした動画なので購入前の参考になれば幸いです!↓
Galaxy S10 Liteの詳細スペック
製品情報 | |
---|---|
端末名 | Galaxy S10 Lite |
型番/別名 | G770FD |
発売年 | 2020年3月 |
発売地域 | 海外:SIMフリー |
メーカー・ブランド | Samsung |
備考 | 日本語対応 Googleサービス対応 日本のスマホと変わらない使い心地 |
対応バンド・周波数・ネットワーク | |
3G | 1/2/4/5/8 |
4G LTE | TDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/20/26/28/66 FDD:38/40/41 |
5G NR | 非対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
SIMサイズ・スロット | NanoSIM×2 |
ネットワーク関連備考 | DSDV対応 |
本体仕様 | |
ディスプレイ | 6.7インチ/有機EL//画面占有率非公開 |
解像度 | 2400×1080/FHD+ |
画素密度 | 392ppi/高精細でドットの粗さは気にならない |
サイズ | 高さ162.5mm 横幅75.6mm 厚さ8.1mm |
重さ | 186g |
本体色 | ブラック系/ホワイト系/ブルー系 |
システム仕様 | |
CPU(SoC) | Qualcomm Snapdragon 855 |
AnTuTuベンチマーク | AnTuTu 8(実機):総合スコア約473695点、GPUスコア約178486点 |
メモリ/保存容量 | |
組み合わせ | メモリ6GB+容量128GB メモリ8GB+容量128GB |
ストレージカード | MicroSD対応(対応容量未公開)/片方のSIMスロット共用 |
カメラ | |
背面カメラ | 48MP+12MP+5MP 特性:通常+超広角+マクロ F値:2.0+2.2+2.4 AI:対応 手ぶれ補正:対応 (超強力なSuper Steady OIS) センサーサイズ:未公開 PXサイズ:未公開 |
インカメラ | 32MP 特性:通常+広角/ビューティー F値:2.2 AI:対応 手ぶれ補正:未公開 センサーサイズ:未公開 PXサイズ:未公開 |
カメラ備考 | Super Steady OIS |
機能仕様 | |
GPS | GPS、GLONASS、BDS、GALILEO |
生体認証・ロック解除 | 指紋認証:対応 非対応 非公表● 顔認証:対応 非対応 非公表 |
センサー | 指紋認証(画面内蔵)、顔認証、加速度センサ、近接センサ、ジャイロ、コンパス |
防水/防塵・タフネス等級 | 非対応 |
イヤホンジャック | なし |
NFC | NFC(FeliCa非対応/おサイフケータイ非対応) |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 4500mAh |
充電 | 有線充電:25W ワイヤレス充電:非対応 |
ポート | USB Type-C |
スペック表のソース | |
参照元 |
Galaxy S10 Liteの付属品をチェック!
付属品は本体以外に充電器(海外プラグ)、充電ケーブル(USB-C)、保護ケース(柔らかいタイプ)、SIMピン、クイックガイド系3種という同梱内容です。
充電器は約25wの出力に対応する超急速充電タイプなのですが、残念ながらプラグの形状は日本のコンセントには合いません。充電器はそのへんに転がってる充電器でも充電できますが、付属品は仕様が良いので使いたい方は別途プラグ変換アタッチメントを用意しておこう。
保護フィルムは画面に貼り付けられた状態でしたが、剥がしてみたら非常に薄く傷も入りやすい感じ。どちらかと言えば運輸時の傷を防止する感じのフィルムなので、しっかりしたフィルムが欲しいなら僕の手元にあるGalaxy S10 Liteで寸法を測定したPDA工房製のフィルムがオススメです。
▼PDA工房製のフィルムは画面内蔵指紋センサーが問題なく利用できるか検証済みで安心して使えます。↓
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!
Galaxy S10 Liteの外観|やや野暮ったさを感じる。サイズは非常に大きい
今回はブルーを手に入れました。Galaxy S10 LiteのデザインはGalaxy Note 10 Liteに結構似ていますが、カメラ周りなどはNote 10 Liteがよりスッキリしてミニマルな印象。Galaxy S10 Liteはカメラユニットが大型化していてレンズ周りに装飾や文字が入っているので少々ゴチャ付いてる印象です。前回、Note 10 Liteの洗練されたデザインを見ていたので、やや野暮ったさを感じます。
▼背面は光沢のあるパネルを採用していてアクリルっぽいです。ブルーというカラーなのか、やや安っぽさも感じてしまいます。質感的にはNote 10 Liteと変わらないんですけどね。不思議。↓
▼ディスプレイは巨大な6.7型を採用。片手持ちは流石に厳しくて背面に落下防止リングを付けてホールド感を高めても画面端に指が届きません。大型スマートフォンが苦手という方は注意したいポイントです。↓
Galaxy S10 Liteのパフォーマンス|何の不満もないハイエンド性能
Galaxy S10 Liteがフラッグシップモデルより安い理由は、性能を左右する重要なSoCというパーツに1世代古いものを使っているからなんです。そこで気になるのがパフォーマンスですが、Galaxy S10 Liteが採用するSoCはSnapdragon 855のハイエンドSoCなので全くと言っていいほど不満はありません。
▼端末の性能を数値化するAnTuTu(バージョン8)のスコアは総合スコアが473,695点、ゲーム性能を左右するGPUスコアは178,486点。↓
さすがに最新鋭のハイエンドSoCであるSnapdragon 865には敵いませんが、もはやGalaxy S10 Liteのパフォーマンスであってもオーバースペック。一般的な使い方はもちろん、高負荷なゲームも全く問題なく快適に遊べるパフォーマンスを持っています。
▼以下は2024年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]
▼その他、Geekbench 5、PCMark for Android、3DMarkのベンチマーク結果は以下の通り。↓
▼PCMarkでストレージ速度を測定した結果は以下の通りです。読み込みが非常に速いので結構リッチなパーツを使っているようです。ストレージもケチっていない感じなのでSoCもストレージも非常にハイグレードな仕様となっています。↓
キレイなグラフィックのゲームも超快適レベルで遊べる
▼重量級ゲームの代表格であるPUBG Mobileでは、端末のゲーム性能が高くないと設定できない【スムーズ+極限】の設定も可能。↓
▼実際のプレイも快適そのもの。これ以上の快適性を求めるガチ系プレイヤーならゲーミングスマホがオススメなのですが、多くの方にとってGalaxy S10 Liteのゲーム性能であれば不満を抱くことはないでしょう。また、ゲーム性能が高いのでGalaxy S10 Liteで【快適に遊べない】ゲームを探すほうが難しいです。↓
Galaxy S10 Liteの機能|フラッグシップモデルから厳選されている
海外スマホなので日本で需要の高い機能に対応していない
まず、Galaxy S10 Liteは執筆時点で日本で発売していない海外モデルなので、基本的に日本市場で需要のある【おサイフケータイ(FeliCa)】【防水防塵】【テレビ】などには対応していません。
また、対応バンドもソフトバンク(ワイモバイル)、au VoLTE SIMに対応していますが、ドコモ回線は重要なバンド19に非対応など国内SIMフリースマートフォンと比較してバンドが若干貧弱です。
日本語対応、Googleサービス対応で海外モデルとしては扱いやすい
OSはGalaxyのカスタマイズOSが搭載されていて日本語もバッチリ対応、キーボードも(言語パックダウンロードする必要はあるけど)対応、Googleサービスも使えるしGoogle プレイストアも日本圏を利用できるので海外スマホとしての扱いやすさは最高ランクです。
PCモード非対応などフラッグシップモデルと差別化されている機能もある
Galaxy S10 LiteはGalaxy S10シリーズなんですけど、日本でリリースされているGalaxy S10やS10+はフラッグシップモデルで当時の技術の粋を結集したモデル。一方、Galaxy S10 Liteはコストダウンモデルなので一部の機能は非搭載でした。
▼それほどソフトウェア関連で機能に差はなかったのですが、HDMIケーブルを外部モニターに接続して大画面でPC風に操作できるPCモードは非搭載。↓
こんな感じで若干機能が厳選されているのですが、多くの機能は基本的にフラッグシップモデルと変わらない印象です。
SoCは古いけど全体的な仕様は流行に沿っているので古臭い感じはない
SoCは1世代古いパーツを使っていますが、筐体の仕様は現在の流行に沿ってパンチホールディスプレイを搭載していたり、画面内蔵指紋センサーを搭載していたりと古臭い感じはありません。
▼ちなみに画面内蔵指紋センサーは精度も認証率も非常に高くスピーディー。画面内蔵は文字通り画面に内蔵されているのでユニット部分に凹凸がなく、手探りでの操作感はやはり物理的なユニットに軍配が上がります。↓
▼その他、顔認証はカメラ認証ですがロック解除も早く十分実用的でした。基本的な使い勝手やOSの扱いやすさは世界のGalaxy。よく煮詰められています。↓
Galaxy S10 Liteの機能を検証した結果
ガルマックスで毎回確認している機能の有無など検証結果は以下です。
項目 | 検証結果 |
アプリクローン | ○:メッセンジャー系のみ |
PCモード | ☓ |
戻るボタン入れ替え | ○ |
クイックランチャー | ○:エッジスクリーン |
ワイヤレス充電 | ☓ |
DRMコンテンツ | ○:FHDまで対応 |
ゲームモード | ○ |
防水防塵 | ☓ |
FeliCa | ☓ |
テレビ | ☓ |
MicroSD | ○:内部ストレージ化はできない |
2回線同時待ち受け | ○:4G+4GのDSDV |
Galaxy S10 Liteのカメラ|動画の手ブレ補正はフラッグシップスマホを凌駕する性能
Galaxy S10 Liteのカメラはトリプルカメラなのですが構成が結構面白いです。1つ目のカメラ(真ん中)は4,800万画素のメインカメラで動画の手ブレ補正が強力なSuper Steady OIS対応カメラです。2つ目(一番下)が広い範囲を撮影出来る超広角カメラ、そして、3つ目のカメラ(一番上)が接写を楽しめるマクロカメラです。
このSuper Steady OIS対応カメラはこれまでのスマートフォンより高度な手ブレ補正を実現していて、シャッタースピードを長時間開くようなナイトモードでのブレ軽減、通常撮影時のブレ軽減でも恩恵がありますが、実機を試す限りどちらかと言えば写真撮影よりも「動画撮影」での手ブレ軽減で大きな効果を感じ取れるカメラです。
Galaxy S10 LiteとDJI Osmo Pocketの手ブレ補正を比較
最初に言っておくと、手ブレ補正が優秀で動画撮影時に愛用しているiPhone 11よりもGalaxy S10 Liteの手ブレ補正はより強力です。もはやスマホで比較ができないほどで、Galaxy S10 Liteの中に手ブレ補正が強力なアクションカメラが埋め込まれている。という感じ。
というわけで、僕が愛用している3軸ジンバル一体型のアクションカメラ「DJI Osmo Pocket」と比較してみることにしました。
▼もう、見ていただいたほうが早いです。左右に凄い速さでカメラを振っているのですが、物理的に手ブレを相殺する3軸ジンバルを搭載したDJI Osmo Pocketに匹敵するほどGalaxy S10 LiteのSuper Steady OISで撮影した映像は手ブレ補正が強力です。上側の動画がGalaxy S10 Lite、下側の動画がDJI Osmo Pocket。※解像度FHDで撮影しています。再生時はFHDに設定して視聴してみて下さい。また、PCでの視聴がより差が分かりやすいです。↓
動画撮影後に生データを確認すると明らかにDJI Pocketの映像が高精細に記録できているんですが、YouTubeへアップロードするためにエンコードしてYouTubeで視聴したら、生データほど画質の差は気にならない感じです。だけど、生データまで含めて考えるとDJI Osmo Pocketに軍配が上がります。まぁ、スマホでこれだけ手ブレの少ない映像撮影できたら十分かも。
動画撮影は少々注意点もありまして、動画撮影前にSuper Steady OISの超強力な手ブレ補正をオンにして撮影するか、通常カメラと超広角を切り替えて撮影するか選択する必要がありました。
- 撮影パターン1:通常の動画撮影。通常カメラと超広角カメラを撮影中に切り替えられる
- 撮影パターン2:Super Steady OISの超強力な手ブレ補正をオンにして撮影。撮影中は超広角に切り替えることは出来ない
▼以下の動画は通常の動画撮影(最後に通常と超広角のカメラを切り替えてます)↓
▼こちらはSuper Steady OISの超強力手ブレ補正オンで撮影した映像です。鳥居のなかで色がおかしくなってますね。安定性もDJI Osmo Pocketが上です。↓
スーパースロー撮影に対応している
▼Galaxy S10 Liteはスーパースロー撮影に対応していました。撮影時間は短いのですが、こんな感じの超スロー撮影も楽しめます。↓
#Galaxy S10 Liteで撮影したスーパースロー動画 pic.twitter.com/5TyCEeh7XO
— GARUMAX (@GaruJpn) March 24, 2020
写真は満足出来るクオリティ。だけど、望遠が使えないのは個人的に残念だった
続いては写真です。
▼Galaxy S10 LiteのカメラはNote 10 Liteと同様に見た目に近いナチュラルな画質の写真が撮影しやすいカメラです。カメラがシーンを自動で判断して最適なチューニングを施してくれる機能を搭載していますが、過度なチューニングではなく自然さを保ちながら微調整してくれる感じです。左がオフ、右がオン。オンの状態は空の青色が若干濃くなっています。↓
▼Galaxy S10 Liteはワンタップでグッと引いた写真を撮影出来る流行りの【超広角カメラ】を搭載。左が通常カメラ、右が超広角で撮影した写真です。↓
上の写真ですが、どちらの写真も同じ立ち位置で撮影した写真です。例えば、建造物を撮影しようとカメラを構えたらフレームアウトした・・・という時にとっても便利。あと、料理を撮影するときも、通常カメラだと画角的にモノが大きく写りすぎてのけぞるような体制で撮影することが多いんですが、そういうシーンでも超広角って凄く便利なんですよね。
通常カメラや超広角カメラは申し分なしなのですが、個人的に【望遠】が備わっていないのは残念でした。もちろん、拡大することでズームできるんですが、ワンタップで倍率をパパっと切り替えられないので使い勝手はやっぱり望遠カメラを搭載しているモデルに軍配が上がります。
ナイトモード、マクロモードをチェック
▼Galaxy S10 Liteはナイトモードも搭載しています。左側が通常撮影、右側がナイトモードで撮影した写真です。ナイトモードは撮影に数秒ほど少し時間を要しますが、小さな光をかき集めることで通常撮影よりも明るく色鮮やかに撮影できました。↓
▼ナイトモードは通常カメラ以外に超広角カメラでも撮影できるのですが、超広角では極端に【明るくなりすぎた】ので、ナイトモードは通常カメラとの相性が良さそうです。↓
続いてはガルマックスお馴染みのスカイツリーイルミネーションでの検証です。結構明るい光を発するオブジェクトなのでカメラ性能が低いと真っ白に白飛びしてしまう夜間撮影能力が露骨に分かる検証です。
▼検証の結果、Galaxy S10 Liteは光の調整が長けていて被写体にカメラを向けるだけで適切な明るさに調整出来ていました。細部もキレイで夜間撮影能力はかなり高いですね。ちなみにNote 10 Liteは正確に被写体を捉えられるときと白飛びするときがあったので、夜間撮影能力はGalaxy S10 Liteが長けているという評価です。↓
続いては被写体に近づいて撮影出来るマクロモードです。マクロモードはピント距離が固定化されていて、被写体とピントが合うポイントまで近づく必要があるのでマニュアル的な要素もありました。
▼左が通常カメラでピンボケしない位置まで近づいた写真、右がマクロモードで撮影した写真です。被写体にもよりますが最短で3cmほどまで被写体に近づいて撮影できます。マクロカメラとしては高精細な5MPのマクロカメラを採用しているので写真も非常に高精細に撮影できて満足。↓
マクロモードは小さなモノでも迫力ある写真を撮影できるほか、メルカリなどで出す商品の細かな部分を撮影するにも役立ちます。案外、使い始めたら便利なカメラなのですが、写真のクオリティもGoodなので十分実用的ですね。
マクロモードやナイトモードはカメラアプリの「その他」に格納されているんですが、モードは設定でカメラアプリの下部に表示するモードを任意で選択できるので、よく利用するモードは移動しておきましょう。
インカメラはシングルカメラだけど画角を切り替えられる
Galaxy S10 Liteのインカメラは3200万画素で、インカメラとしては非常に高精細な写真を撮影できるカメラが搭載されていました。
▼シングルカメラですが、通常と広い範囲を撮影出来る画角を切り替えられます。あと、ビューティーモードは結構凄くて、口元のホクロが消滅してます。↓
これはNote 10 Liteと同じ仕様ですね。
通常の画角はいわゆるデジタルズームした状態、広い範囲を撮影できる画角が本来通常画角という感じです。通常の画角はデジタルズームなのですが倍率的に粗さを感じるほどの劣化はないので、単純に2つの画角で撮影出来る利点が際立っています。複数人で撮影することの多い方は重宝しそう。
Galaxy S10 Liteのディスプレイ|巨大だけど美しい。マルチメディア用途にも向いている
▼Galaxy S10 Liteのディスプレイは6.7型の巨大ディスプレイ。パネルも映像の美しさから高級テレビが挙って採用する有機ELパネルを搭載しており解像度もFHD+で画面の粗さが気にならず高精細。やっぱりGalaxyのディスプレイはキレイだなって感じます。↓
有機ELは液晶みたいに背面からバックライトを当てるのではなく、ドット自体が自発光します。これにより鮮やかな発色だけでなく、黒色=消灯となるので液晶とは桁違いの黒色表現力を持っています。
また画面が大きいのでゲーム、動画視聴、WEB閲覧、読書などと相性が凄くいいんですが・・・やはり僕には少し大きすぎるという感じです。「大きなディスプレイが好み」という方はとっても気に入って頂けるのではないかと思います。
Galaxy S10 Liteのサウンド関連|結構貧弱で妥協ポイント多数
Galaxy S10 Liteのサウンド関連ですが、スピーカー音質も悪くないし普段使いで困ることは有りません。ただ、これまでフラッグシップモデルを使っていた方はもしかすると妥協ポイントになるかも。
▼まず1つ目が、シングルスピーカー仕様であることです。フラッグシップモデルの多くはデュアルスピーカーを搭載しているので横持ちの時に音の広がりが自然ですが、Galaxy S10 Liteは下部に1つしかスピーカーを搭載していないので音の偏りが気になります。↓
僕みたいにスマホで映画をスピーカーから音を出して視聴することが多い、という方は音の偏り方に違和感を感じるはずです。ディスプレイも長けているし、DRMコンテンツもハイエンドSoCのおかげでFHDまで対応しているので、映画好きとして「音」の仕様が貧弱なのは残念なポイントでした。
▼続いてはイヤホンジャックが非搭載であることです。筐体を見てもどこにも有りません。↓
Note 10 Liteはイヤホンジャックを搭載していたのに・・・なぜ、Galaxy S10 Liteは非搭載なのか。謎です。
ハイエンドSoCを搭載していてゲーム性能も高いので、ゲーミングヘッドホンとか使いたいなーって思ってたんですが、ゲーミングヘッドホンってほとんど有線なんですよね。イヤホンジャック非搭載はシングルスピーカーに続き残念なポイントでした。
Galaxy S10 Liteのバッテリー|ワイヤレス充電は残念がら非対応
Galaxy S10 Liteのバッテリー容量は4500mAhと結構大容量。普段と同じようにGalaxy S10 Liteを使ってたんですが、動画視聴、WEB閲覧、SNS、ニュースチェックなど結構頻繁に見ていても余裕でバッテリーは1日持ちます。どちらかと言えばバッテリー持ちは良い方なので多くの方は十分満足出来るでしょう。
充電速度も最近は30w〜60wという超大出力な充電器がフラッグシップのウリになってますが、付属の25w充電も十分速いです。以前の超急速充電(QC 3.0)が18wなので、それよりも圧倒的に早く文句は特になし。
一方で、フラッグシップではワイヤレス充電に対応していますが、Galaxy S10 Liteは非搭載です。すでにワイヤレス充電を活用されている方はワイヤレス充電対応のアクセサリーも買い揃えていることでしょうし、なかなか残念なポイントですね。僕もワイヤレス充電をガンガン使っている身なので残念。
このような部分で「性能はハイエンドだけど多くの仕様はミドルレンジだなぁ」って感じます。
Galaxy S10 Liteまとめ|超強力な手ブレ補正を抜いたらコスパは良くない。ニッチな需要にしか応えられないスマホ
Galaxy S10 Liteは立ち位置が難しい製品です。Snapdragon 855搭載機で約6.5万円という価格は海外スマホの枠で考えるとコスパが優れている訳ではありません。
フラッグシップだったGalaxy S10は最新SoCを搭載することによる「世界最高峰のパフォーマンス」も大きな魅力でしたが、そのパフォーマンスを継承してもGalaxy S10 Liteでは世代が古くなっていることもあり決定打となる魅力にはならないことから、Galaxy S10 Liteだけの要素としてSuper Steady OIS(超強力な手ブレ補正)を搭載したのではないかと感じてます。で、この点に魅力を感じれば、という話になるのですが・・・
動画撮影能力を重視するユーザーはすでに僕みたいに専用のアクションカメラを持っていることが多いはずですし、また、動画撮影を頻繁に行わないユーザーは超強力な手ブレ補正に対する魅力は薄くなります。(スマホであれだけの手ブレ補正が使えるのは凄いんですけどね!)
この事から、スマホで超強力な手ブレ補正が使いたいんだ!という結構ニッチな層しか響かず、そこに魅力を感じなければコスパも良くないし機能が劣化した単なる廉価モデルと感じるおそれが高いです。
確かに【Galaxyブランドの中だけ】だとコスパは良いんですが、世界中のスマホに目を向けると6.5万円あれば海外スマホだともう選び放題って感じなので、超強力な手ブレ補正が他のスマホを蹴落とすほど自身にとって一番の魅力でなければ、握りしめた6.5万円で色んな世界中のスマホを物色したほうが幸せになれそうです。
Galaxy S10 Liteが気になる方の参考になれば幸い!以上、ガルマックスレビューでした!
Galaxy S10 Liteの購入先一覧
↓メモリ6GB版↓
↓メモリ8GB版↓