MediaTeKがHelio G70を発表!廉価ゲーミングSoCの仕様をチェック!
こんにちは、tatsuです。今回のニュースはゲーミングSoC関係です!
大手チップメーカーであるMediaTeKは2020年1月13日に新しいSoCであるHelio G70を正式に発表しました!去年(2019年)の12月から噂は出ていたようですが、今回それが実証された形となります。
Helio Gシリーズといえば去年にHelio G90Tが発表され、同年に世界で初めてHelio G90Tを搭載したXiaomi Redmi Note 8 Proがリリースされていました。Xiaomi Redmi Note 8 Proに関しては実機レビューも行い、Helio G90Tのポテンシャルの高さをヒシヒシと感じたのを思い出します。
さて、今回紹介するHelio G70はHelio G90Tの弟分となりますが、どういった仕様になっているのかチェックしていきましょう!
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Helio G70の各仕様をチェック!
SoCの仕様
Helio G70はオクタコアCPU(Cortex-A75 × 2 + Cortex-A55 × 6)、Mali-G52 2EEMC2 GPUを搭載しており、かつ最大2.0GHzの周波数に対応しています。
全体的な仕様を見る限り同社のHelio P65と仕様上は同じなので、ベースはHelio P70ではなくHelio P65と思われます。名称をHelio G65じゃなくてHelio G70にしてるのは数字のキリがよくないからかもしれませんが、ちょっとややこしいなぁ…と感じちゃうのは気のせいでしょうか。
最大8GBのLPDDR4X RAM、eMMC 5.1をサポート
Helio G70の搭載可能なメモリ類なんですが、RAMにはLPDDR4Xが最大8GB、ストレージはeMMC 5.1がサポートされています。
ストレージに関しては高速なUFS 2.1が搭載できないのは残念ではありますが、RAMは8GBもサポートしていますので、サポートしているメモリー類を上限まで積んでいた場合、よっぽどゲームと並行して重い動画見たりとかのヘビーな使い方なんかをしない限りは十分なんじゃないかなぁとは思っちゃいますけどね。
MediaTek HyperEngineゲームテクノロジーで差をつけろ!
▼類似点の多いHelio P65との大きな差はコレ。MediaTek HyperEngineゲームテクノロジー!↓
MediaTek HyperEngineゲームテクノロジーはAI機能を利用したもので、ネットワークとリソースの管理をAIが最適化させることにより、ゲームの動作が迅速かつスムーズになるよう調整してくれるものです。
MediaTek HyperEngineゲームテクノロジーはHelio G90Tにも搭載されています。ですので、廉価なSoCといえどもゲーミング用途を意識したSoCとしての大きな特徴の一つとなります。
廉価版だけあって5Gは未対応!
▼当たり前ではあるんですが、Helio G70は5G未対応!MediaTeKのSoCで5G通信を体験したいなら現状はDimensity 1000搭載機一択になっちゃいますね。↓
とはいえ、執筆時点(2020年1月15日)の日本ではまだ5Gは運用開始されておらず、5Gが完全に普及するまでまだしばらくかかると予想されますし、4Gが停波するのはさらに先と予想されるので、日本市場で考えると5G非対応がネックになることは少ないんじゃないかと思います。そもそも高級SoCと廉価SoCではコンセプトも違いますしね。
ゲーミングスマホ市場のシェアを拡大できるか?
Helio G90Tで安くて結構いい性能のゲーミングスマホを生み出せたMediaTeK。今回発表のG70はHelio G90Tよりも更に下のランクとのことで、Helio G90T搭載機種よりも価格がダウンすることが予想されています。
中国のメディアは、MediaTek Helio G70が1,000人民元(約145ドル/ 130ユーロ)の電話機で使用されると主張しています。
引用:GSMArenaより筆者翻訳
海外メディアのGSMArenaが伝えるところでは、145ドル台(日本円で約16,000円)のスマホで採用されるのではないかとのことです。もしこれが本当ならばエントリーゲーミングスマホとしてはかなりお手頃価格になるのではないかと考えます。
Helio G70搭載機種が何になるのか。今から楽しみだなぁと妄想にふける形で締めとさせていただきます!