HUAWEI FreeBuds 3のレビュー!開放型でアクティブノイズキャンセリング!?実機で実力を試す
HUAWEIが2019年11月にリリースした最新Bluetoothイヤホン「HUAWEI FreeBuds 3」。ガルマックスでは最新スマホ「HUAWEI nova 5T」や、最新スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 2」などをHUAWEIさんにお借りして検証しているのですが、今回が第3弾の実機検証機でございます。
で、今回レビューするHUAWEI FreeBuds 3は完全独立型イヤホンで「開放型」を採用しているんですが、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているんです。一般的にはイヤーチップを耳に突っ込む密閉型に搭載されることが多いアクティブノイズキャンセリング機能なだけにその実力が気になります。
2週間ほど使い込んだのでHUAWEI FreeBuds 3の使い勝手や音質、気になるノイズキャンセリング機能についてレビューをお届けします。
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HUAWEI FreeBuds 3の価格
▼HUAWEI FreeBuds 3の価格はAmazonのHUAWEIストアで参考価格が20,680円、執筆時点ではブラックは17,464円で購入可能です。↓
▼カラーは本記事で紹介する「ブラック」以外に「ホワイト」と「レッド」の3色がラインナップされています。↓
ペアリングはこれからはもっとシンプルになる。接続性も良好。操作は左右のイヤホンでタッチ操作ができる
一般的なBluetoothイヤホンは「イヤホンに備わっているボタン」を押すことでペアリングを行う製品が多いのですが、HUAWEI FreeBuds 3はそれらよりも簡単。
▼ケースの側面に円形のペアリングボタンが備わっていて、これを長押しすることでペアリングモードに。ケース側でペアリング出来るので小さなイヤホンのボタンを使ったペアリングよりも扱いやすく簡単に感じました。↓
ちなみにHUAWEIスマートフォンで採用されているEMUIのバージョンが10であれば、充電ケースの蓋を開くだけでペアリングが出来るようですが、手持ちのHUAWEI nova 5T(国内モデル)は最新バージョンが9世代なので体験できず。これからEMUI 10のアップデートが進めばさらにシンプルにペアリングが出来るようになるので楽しみです。
ペアリングも済んだことなのでいつもの接続強度テストを行います。
このテストでは10mの距離でガラスドア2枚、木製ドア1枚という状況下で接続が途切れないかを検証しているのですが、HUAWEI FreeBuds 3は全く問題なく接続を維持できていました。検証期間中は自宅でも使っていまして、2階に置いているスマホにペアリングして1階でHUAWEI FreeBuds 3を用いて通話していたのですが途切れることもなく快適でしたよ。Bluetoothイヤホンを使っていてブツブツと途切れてしまうことに不満を感じている方は満足頂けるはず。
▼HUAWEI FreeBuds 3は左右のイヤホンそれぞれで2回タップしたときの動作を専用アプリ(HUAWEI AI Life)から選択することが出来るようです。イヤホン単体で出来ることは少なめ。↓
ケースから取り出す時に違和感。収納時の向きは変えたほうが良い
初めてHUAWEI FreeBuds 3をケースから取り出した時に感じた違和感。分かりました。イヤホンの向きです。
▼僕がこれまで使ってきたBluetoothイヤホンは、取り出したらそのまま耳に挿入できる向きで収納されている感じだったのですが、HUAWEI FreeBuds 3は逆です。↓
これが取り出すときの不自然さ、そして取り出した後にクルッと回転させるワンアクションの面倒くさい感じが違和感として残ったのでしょう。普段頻繁に使うものだからこそ【扱いやすさ】は重要なポイントで、次回モデルではこの点が改善されていたら良いなと感じたポイントです。
▼一方で【ケースからイヤホンを引っこ抜く】というアクションはスムーズ。イヤホンの形状的に上部につまめるような突起がありサクッと引っこ抜くことが出来ます。これは良いポイントでした。↓
音の遅延は動画でも感じない
Bluetoothイヤホンはワイヤレスで音を飛ばすので少なからず音の遅延が発生します。
音だけのコンテンツの場合は遅延が気になりませんが、音+映像のコンテンツ(動画・ゲームなど)では、映像はディスプレイからリアルタイムで目に飛び込むので、音が遅延すると「映像の後に音が聞こえる」という音ズレが発生します。例えば音ズレすると演者の口の動きと音声が噛み合わない。という気持ち悪い感じで視聴を強いられます。
▼HUAWEI FreeBuds 3をHUAWEI nova 5Tに接続して検証してみたところ、動画コンテンツでも音のズレは感じず違和感なく映像を視聴出来ました。また、ゲームも(エンジョイ派の僕の感性だと)問題なく快適にプレイが出来たので、音の遅延に関しては【非常に少ない】と評価します。↓
音質はデフォルトだと高音が綺麗。でも、デフォルトではHUAWEI FreeBuds 3のポテンシャルを体験できていない
気になる音質のチェックです。
HUAWEI FreeBuds 3の使い始めはデフォルトで利用していたんですが【高音】がとってもキレイなチューニングです。ただ、僕はEDMとか結構好きで少々低音が物足りません。様々なレビューで【高音は良い】という評価ですが、ガルマックスでの評価は少々異なります。
HUAWEI FreeBuds 3は低音もガッツリ鳴ります。
前述した通り、【デフォルト】では高音が気持ちよく鳴るチューニングであるのは確かで、この音質も非常に繊細で優れており僕も評価は高いです。が、いつも楽しんでいる低音重視の楽曲で音量を上げると低音域のポテンシャルが見えてきました。
▼HUAWEI FreeBuds 3を接続していたスマートフォンはHUAWEI nova 5T。HUAWEIのスマートフォンはサウンド関連設定が充実していてイコライザーも搭載しています。ここで低音域の上乗せ+バスブーストをいじくり倒します。↓
なんということでしょう。あんなに繊細な音質だったHUAWEI FreeBuds 3でイケイケドンドンのドンシャリヒャッハー音質も鳴るようになったじゃありませんか。
音質チューニングを煮詰めていくとHUAWEI FreeBuds 3はかなりのポテンシャルを秘めてることが分かりました。脳天を直に叩くような高音、脳を揺さぶるような低音、それらの音が出せるだけの力があります。
もうすでにHUAWEI FreeBuds 3を購入してデフォルト状態で楽しむに留まっている方はHUAWEI FreeBuds 3の凄さをまだ体験していないかも知れません。
音は人それぞれで好みが違うものです。音質をある程度自分の耳に合わせてこそ、より一層耳が幸せになるんです。是非、イコライザーで足りない部分を調整してやって下さい。「HUAWEI FreeBuds 3、こんな音が出るんだ・・・」と驚くはずです。
アクティブノイズキャンセリング、頑張っているが密閉型には流石に敵わない
アクティブノイズキャンセリングとは周囲の騒音などをカットすることで【静かな環境】を故意に作り出せる機能です。静かな環境を作るという機能なので、通常であれば周囲の音を物理的にカットする密閉型のイヤホン(イヤーチップを耳に突っ込み、物理的に耳栓のような役割を果たしてくれるイヤホン)と相性が良い機能です。
ですが、HUAWEI FreeBuds 3は開放型のイヤホンでアクティブノイズキャンセリングを採用した意欲作なのです。
▼開放型イヤホンは密閉型イヤホンと比較すると【隙間】が出来やすく、これらの隙間は耳の形により人それぞれ異なってきます。というわけで、HUAWEI FreeBuds 3は専用のアプリを利用することでアクティブノイズキャンセリングの効き具合(強度)を任意に調整することが出来ます。↓
個人的にアクティブノイズキャンセリングを利用する=静かな環境を作りたいから使う。という考えなので、最も雑音がカットされる強力な設定に調整しました。多分、多くの方がアクティブノイズキャンセリングに対し同じような捉え方のはず。
で、HUAWEI FreeBuds 3で調整できる最も静かな環境に調整したんですが、流石に消音性は物理的に耳栓のような効果が得られる密閉型を採用したアクティブノイズキャンセリングイヤホンには敵いません。もしかしたら・・・という期待はあったのですが、期待に届くことはなかった。という評価です。
しかしながら、一定の雑音はカット出来ているので耳障りな雑音を開放型でもある程度軽減してくれる。というのは良いポイントでした。
ガルマックスが言えることは、例えばAirPods Proなど密閉型でガッツリ系のアクティブノイズキャンセリングを体感したことがある方はHUAWEI FreeBuds 3だとやや物足りなく感じるでしょう。一方で、これまでアクティブノイズキャンセリングという機能を利用したことがない。という方は雑音がスッと消える新しい体験が出来るはずです。
ちなみにアクティブノイズキャンセリングという機能を搭載している密閉型イヤホンと比較した場合は敵わない。という評価ですが、アクティブノイズキャンセリング非搭載の密閉型イヤホンよりもHUAWEI FreeBuds 3は圧倒的に静かな環境を作ることが出来る。ということも補足として残しておきます。
バッテリー持ちは及第点。ケースがワイヤレス充電に対応してるけど、向きに注意
僕は常にアクティブノイズキャンセリングをオンにした状態で使っていたのですが、イヤホンのバッテリーが満充電の状態で使い始めて約3時間でバッテリーが切れました。完全独立型イヤホンとしては及第点なバッテリー持ちです。ちなみにアクティブノイズキャンセリングをオフにした状態では約4時間ほどバッテリーが持ちます。
個人的に音楽を連続で3時間以上聞くことが無いのでこの点は問題ないのですが、僕はBluetoothイヤホンで長時間通話することもあり、3時間ほどでバッテリーが切れたのは困りました。が、HUAWEI FreeBuds 3は両方のイヤホンにマイクが備わっていて交互に使えば問題なかったので、現時点で僕はバッテリー持ちに不満が有りません。
▼HUAWEI FreeBuds 3のケースはイヤホンの充電を行うためにバッテリーを搭載しているのですが、このケースは有線での充電以外にワイヤレス充電にも対応してました。↓
▼ちょっとここでも違和感があって、ケースの裏側ではなく【表側にワイヤレス充電ユニットが埋め込まれている】みたいです。↓
僕の感覚としては蓋が開くほうが表、ヒンジ側が裏面という感覚なので違和感を感じたのかも。最初、HUAWEIロゴ側(ヒンジ側)をワイヤレス充電台に接触させていてなかなか充電が出来ずひっくり返したらワイヤレス充電ができたので、ワイヤレス充電が出来ない!って方はひっくり返してみて下さい。
HUAWEI FreeBuds 3まとめ|密閉型が嫌いな方はベストバイ
僕は密閉型が好きです。だから、HUAWEI FreeBuds 3のアクティブノイズキャンセリングの効き具合には物足りなさを感じたのも事実です。
ですが、僕の周りには密閉型が嫌い。という方も一定数いらっしゃいます。これも音と同じで好みの問題な訳ですが、開放型が好き。という方は開放型でありながらアクティブノイズキャンセリングを利用できるHUAWEI FreeBuds 3はベストバイではいかと感じます。
アクティブノイズキャンセリング機能を密閉型で体験してしまっている僕としては物足りなく感じてしまいましたが、耳栓のような役割を果たす密閉型の非アクティブノイズキャンセリングイヤホンと比較した場合、圧倒的にHUAWEI FreeBuds 3の静音環境が長けているのは確かなので、開放型でありながらも出来るだけ静かな環境で音楽を楽しみたい。という考えの方は非常に有力な選択肢になるでしょう。
また、やはりHUAWEI製品なだけ有りHUAWEIスマートフォンとの相性は折り紙付きです。特にHUAWEIスマートフォンはサウンド関連の調整が柔軟に行えるので使ってみてやっぱり相性良いなぁと感じました。今回は音質の項目でイコライザーを弄ったのですが、これもHUAWEI nova 5T標準の機能を使ったものです。今後はEMUI 10によりペアリングもより簡単になりますしアップデートが楽しみな1台でした。
開放型の装着感が好き。でも、開放型でも静かな環境で音楽を楽しみたい。そんな方は是非、HUAWEI FreeBuds 3を検討してみて下さいね。
HUAWEI FreeBuds 3が気になっている方の参考になれば幸い!以上、ガルマックスレビューでした!
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