HUAWEI Mate 10とProのスペック詳細。DSDVの新機能に対応!
2017年11月29日更新
HUAWEI Mate 10 Proの日本仕様スペック表に切り替えました。以前のGlobal Versionとは電波の周波数が変わってます。詳しくは[HUAWEI Mate 10シリーズのスペック]をどうぞ。
HUAWEI Mate 10 Proの実機AnTuTuスコアについて追記しました。詳しくは[HUAWEI Mate 10シリーズのスペック]をどうぞ。
HUAWEI Mate 10 Proが2万円オフで購入できる販売店を掲載しました。詳しくは[MVNOで取扱状況]をどうぞ。
HUAWEIが新製品発表会でHUAWEI Mate 10 ProとHUAWEI Mate 10 liteを日本市場向けに発表!HUAWEI Mate 10 Proの確定情報&新製品発表会で公開された資料は[HUAWEI Mate 10 Proの確定情報]からどうぞ!
また、HUAWEI Mate 10 liteに関する情報は別記事で執筆しているので以下からどうぞ!
どうも、ガルマックスの猶木(なおき)です。
HUAWEIがフラッグシップ機の「HUAWEI Mate 10」シリーズ(HUAWEI Mate 10、HUAWEI Mate 10 Pro)を発表。新機能の「DSDV」対応の全3モデルで展開されるHUAWEI Mate 10のスペックや特徴をまとめたいと思います!
なお、執筆時点ではグローバルモデルでの仕様表を確認した内容となっており、日本で投入される仕様とは異なる可能性があるのでご了承下さい。また、ポルシェデザインのお賽銭モデル「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 10 Pro」は記事の最後に公式サイトのリンクのみ残しています。
日本モデルがアナウンスされた際は本記事を更新する形でお伝えしたいと思います。更新通知はTwitter・Facebook・Google+で発信するのでフォローをどうぞ!
目次をクリックすると各項目へ移動します
[確定]HUAWEI Mate 10シリーズの価格と発売日
ハッシュタグや「やっぱり水に強い方がいい」というメッセージから、HUAWEI Mate 10 Proの日本モデル発表が濃厚です。さて、日本では何円でリリースされるの見ものですね。
Mate 10:699ユーロ(約92,223円)日本では発表されませんでした- Mate 10 Pro:8万9800円/日本発売日は12月1日
- Mate 10 lite:4万2800円/日本発売日は12月8日
執筆時のレートで日本円を算出しましたが、Mate 10とMate 10 Proの価格差は約1.3万円です
日本での発売日は不明ですが、グローバル版は2017年11月の発売予定となっています。
MVNOで取扱状況
gooSimsellerで2万円オフの69,800円
OCNモバイルONEのSIM契約必須である”らくらくセット”は端末価格が69,800円、分割も対応しており月々3,100円です。
また、OCNモバイルONEのSIMは付属しますが契約が任意の”通常セット”も1万円オフの79,800円。但し、通常セットでは一括のみとなっています。
詳しくは以下の記事を御覧ください
11月28日に日本で発表されました!国内ではHUAWEI Mate 10 ProとMate 10 lite!
ここではHUAWEI Mate 10 Proの発表会で出ていた資料を掲載しています。
HUAWEI Mate 10シリーズのスペック
項目 | Mate 10 | Mate 10 Pro [こっちは日本版] |
---|---|---|
OS | EMUI 8.0 |
|
SoC | Octa-Core CPU (4 * Cortex A73 2.36GHz + 4 * Cortex A53 1.8GHz)+ i7コプロセッサ Mali-G72 MP12 GPU NPU:ニューラルネットワーク処理ユニット |
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メモリ/保存容量 | メモリ4GB+保存容量64GB | メモリ6GB+保存容量128GB |
SDスロット | 搭載 最大256GB SIM2排他利用 | 非搭載 (USB Type-Cのカードリーダーは利用可) |
液晶 | 5.9インチフルビューディスプレイ 16:9 LCDディスプレイ 2560 x 1440 *ピクセル、499 ppi 16.7M色、彩度(NTSC):96% 高コントラスト:1500:1(標準) | 6.0 "HUAWEI FullViewディスプレイ 18:9 有機ELディスプレイ 2160 x 1080ピクセル、402 ppi 16.7M色、彩度(NTSC):112% 高コントラスト:70000:1(標準) |
背面カメラ | 20MPモノクロ+ 12MP RGB、F / 1.6 OIS(光学画像Stablisation) BSI CMOS デュアルLEDフラッシュ PDAF + CAF +レーザー+深度オートフォーカス ×2ハイブリッドズーム 4Kビデオ録画 |
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前面カメラ | ||
対応バンド | ALP-L09:シングルSIMモデル FDD-LTE: Band 1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28 TD-LTE: Band 34/38/39/40 WCDMA: Band 1/2/4/5/6/8/19 TD-SCDMA: Band 34/39 GSM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz ALP-L29:デュアルSIMモデル SIM1 FDD-LTE: Band 1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28 TD-LTE: Band 34/38/39/40 WCDMA: Band1/2/4/5/6/8/19 TD-SCDMA: Band 34/39 GSM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz SIM2 FDD-LTE: Band 1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28 TD-LTE: Band 34/38/39/40 WCDMA: Band 1/2/4/5/6/8/19 GSM/EDGE: 850/900/1800/1900MHz | FDD LTE: B1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/32 TDD LTE: B34/38/39/40/41(2545-2655MHz) 受信時 2CCA/3CCA 対応 WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19 TD-SCDMA: B34/39 GSM: 850/900/1800/1900MHz セカンダリーSIM: LTE, WCDMA, GSMの上記周波数 |
Simサイズ | ||
DSDV | 4G+4G デュアルSIMモデルのみ |
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Wi-Fi | ||
Bluetooth | ||
オーディオ | ||
センサー | 指紋センサ、Gセンサ、ジャイロセンサ コンパス、アンビエントライトセンサ 近接センサ、ホールセンサ、バロメータ 赤外線リモコン |
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VoLTE | ||
CA | ||
防水防塵 | IP53防滴 | IP67 |
NFC | ||
バッテリー | USB Type-C |
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サイズ | 縦150.5mm 横77.8mm 厚さ8.2mm | 縦154.2mm 横74.5mm 厚さ7.9mm |
重量 | 186g | 178g |
カラー | ブラック シャンパンゴールド モカブラウン | ミッドナイトブルー チタニウムグレー |
付属品 | ? | USB-Cハイレゾイヤホン / USB-C to 3.5mm ヘッドフォンジャックアダプタ / クリアケース ACアダプタ / USBケーブル ( A to C ) / クイックスタートガイド |
SoCにはHUAWEIのフラッグシップモデル「kirin 970」を搭載。メモリは4GB又はMate 10 Proでは6GBまで選択可能。
カメラ性能に関してはどちらを選んでも同じ仕様なので、Leica監修のデュアルカメラを目当てとしている方にはウリとなるLeica監修のデュアルカメラ以外の要素で選択出来るようになっています。これはGood。
kirin 970は世界初のAIプロセッサー。省電力性能は20%アップ
これまでHUAWEI P10などで採用されていたフラッグシップモデルであるkirin 960をベースに改良したkirin 970を搭載。プロセスルールはkirin 960が16nmであったことに対しkirin 970は10nmで製造されており、その結界、電力効率が約20%も向上しました。
GPUに関してもMali-G72に強化。3D性能は20%向上、電力効率は約50%も向上しています。
この事から、Mate 9と同じ4000mAhのバッテリー容量ながら、よりパワフルに駆動しながらも連続利用時間が大幅に伸びます。
そして、注目したいポイントがSoCに世界初搭載となるAI(NPU(ニューラルネットワーク・プロセッシング・ユニット))を組み込んだことです。
SoCに直接AIプラットフォームが組み込まれることで、これまでは決められた枠組みで動作していた部分に対して学習し自ら判断出来る進化型SoCとなっています。
例えば写真撮影の時は、これまで端末のセンサーなどが感知して適切な写真を撮影するオート撮影モードが備わっていましたが、それとは別に料理モードや夜景モードなど手動で撮影モードを切り替えられる様になっています。
理由は簡単でオート撮影では完璧にシチュエーション把握が出来ない為、最終的にはユーザーが設定を変更して最適なシチュエーションモードで撮影する必要があったのです。
しかし、AIを搭載したkirin 970なら、撮影した写真の内容やシチュエーション、撮影モードや撮影設定を学習し、使えば使うほど最適なモードをSoC自体が把握してより高度なシチュエーション認識が可能となります。つまり、わざわざ撮影モードを選ばなくても自動で正確な撮影モードで撮影できる様になります。
CPUとGPU、NPUを同時利用するので画像認識能力が劇的に早い
kirin 970はCPUパワー+GPUパワーの合わせ技だけでなく、そこにAIのNPUが組み合わさることで画像認識能力が劇的に向上しています。
例えば異なるSoCを搭載している(CPUのみを使う)Galaxy S8では1分間で約95枚の画像認識、(CPU+GPUを使う)iPhone 7 Plusでは約487枚の画像認識が可能ですが、CPU+GPU+NPUを使うMate 10/10 Proのkirin 970では、なんと2005枚もの画像認識が可能です。
kirin 970は使えば使うほど効率化される進化型SoC。AnTuTuスコア以上の動作が期待できる。
▼SoCの性能はAnTuTuスコアで大体の性能が把握でき、kirin 970のスコアは総合スコアが172089、3D性能が64572となっており、数値的にはフラッグシップ機であるものの、iPhone 8シリーズに搭載されるA11の総合スコア23万点には及びません。↓
しかしながら、SoCにAIのNPUを搭載するkirin 970では、ユーザーの行動を理解し機械学習するので使い込むほどユーザーに最適化されます。
例えば使い方を理解して優先的に実行出来るように予め準備することが可能となるため、よく利用するアプリの起動時間が早くなったり応答が早くなったりなど、AnTuTuスコアの数値以上のレスポンスを発揮出来ます。
HUAWEI Mate 10 Proの実機AnTuTuベンチマークスコア
▼YouTubeにHUAWEI Mate 10 Proの実機AnTuTuベンチマークスコアが出ていました。↓
実機での総合スコアは175355、3Dスコアは65141でした。
以下はSnapdragonベースの各性能帯の平均スコアです。
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]
HUAWEI Mate 10とProの違い
HUAWEI Mate 10とHUAWEI Mate 10 Proで大きく異る部分は「ディスプレイ」「メモリと保存容量」「防水防塵性能」「大きさと重さ」「指紋認証ユニットの位置」の5つです。
つまり、Leicaのカメラ性能や処理性能を左右するSoCに違いはありません。機能的にも統一されており、新機能のDSDVなど、どちらでも使えます。
ディスプレイの違い
HUAWEI Mate 10は5.9型の液晶ディスプレイを採用、HUAWEI Mate 10 Proは6型の有機ELディスプレイを採用しています。
▼上がMate 10、下がMate 10 Pro↓
形状での大きな違いはMate 10が16:9の画面比に対しMate 10 Proは18:9を採用したGalaxy S8と同様の縦長ディスプレイを採用しています。
ディスプレイタイプで大きく異る部分はコントラスト。
Mate 10 Proは有機ELを採用しているだけあり、液晶とは比較できないほどのコントラスト値です。有機ELは発色性が良く、特に”黒”に対しては液晶とは比べ物にならない程に引き締まった黒色が出ます。
一方、Mate 10で採用されている液晶は炎天下でもバックライトの光量で視野性を保つ事が出来るので炎天下での視野性は液晶に軍配が上がります。
画面解像度ではMate 10が2560 x 1440で画素密度は499ppi、Mate 10 Proでは2160 x 1080で画素密度は402ppi。
解像度と画素密度は異なりますが、人の網膜が識別出来る画素密度300ppiを大きく上回るので、どちらを選んでも人の目では差が分からない程の高密度なディスプレイとなってます。
メモリと保存容量の違い
Mate 10が4GB+64GBの1モデルに対し、Mate 10 Proは4GB+64GB以外に6GB+128GBを選択可能です。
メモリ搭載量は少なからず基本動作性能に関わってきますが、メモリ4GBを超える様なシチュエーション以外では4GBだろうが6GBだろうが動作性は基本的に変わりません。
Android OSでは一般用途であれば4GBあれば十分ですが、ベンチマーク好きであったり、多くのアプリを同時に起動するようなガツガツ利用したい方はメモリ6GB版をオススメします。
また、保存容量に関してですが、Mate 10は64GBの容量しか選べない代わりにSIM2がMicroSDと排他利用が可能で256GBの増設が可能です。Mate 10 Proは残念ながらMicroSDには未対応。
但し、Mate 10でMicroSDを利用する場合はSIM2でSIMを利用できなくなるので、後述するDSDV(2枚のSIM同時待ち受け機能)が利用できなくなるデメリットが出てきます。
DSDVを活用することを前提とし、数多くのアプリやデータ保存するのであれば必然的にMate 10 Proのメモリ6GB+保存容量128GBを検討することとなるでしょう。
防水防塵性能の違い
Mate 10では雨や汗くらいなら問題ない防滴性能のIP53。
一方、Mate 10 Proでは屈強なIP67に対応しており、防塵性能が最高等級の6で「粉塵が内部に侵入しない防塵性能」、防水性能は最高等級から1つ下の7で「一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない防水性能」です。
Mate 10 Proでは水にドボンと落としてしまっても問題無い防水防塵性能なので、お風呂でも利用したい方はMate 10 Proがオススメ。
大きさと重さの違い
ディスプレイサイズはMate 10が5.9、Mate 10 Proが6型で後者が大きいのですが、さすがProだけあり画面サイズは0.1インチ大きくても縦幅以外は横幅、厚み、重量がMate 10よりも小さいです。
- Mate 10:縦150.5mm×横77.8mm×厚さ8.2mm/重量186g
- Mate 10 Pro:縦154.2mm×横74.5mm×厚さ7.9mm/178g
特に横幅に関しては3.3mmも違います。手のひらの中の1mm差は非常に大きく感じるもので、3.3mmの違いは手に取った時の印象は大きく変わるでしょう。
この外観のサイズがMate 10 Proでは小さく軽いですが、ディスプレイサイズ自体はデカイ事がウリですね。
指紋認証の位置の違い
指紋認証ユニットの位置の違いは普段使いの使い勝手が大きく異る部分です。
▼Mate 10ではディスプレイ下部に指紋認証が備わっているタイプ。↓
▼Mate 10 Proは本体背面の中央上部に備わっています。↓
この点は好みの問題ですが、個人的にはポケットから取り出しながら指紋認証でロック解除が容易な背面タイプが好み。特にMate 10 Proの指紋認証ユニットの位置は背面上部中央に備わっているので、Galaxy S8のカメラ横に搭載されているよりも手探り操作が容易です。
HUAWEI Mate 10シリーズの特徴
ここからはHUAWEI Mate 10とMate 10 Proで共通の特徴についてまとめたいと思います。
電波のバンドは3キャリアに対応している。
※グローバルモデルでのバンドで解説しています。日本モデルが発表された時には内容を日本モデル向けに更新します。
まず、Mate 10とMate 10 Proの対応バンドで大きく異る部分はLTEのバンド32に対応(Mate 10 Proのみバンド32に対応)しているか否かです。
ちなみにLTEのバンド32は日本のドコモ・au・ソフトバンク(ワイモバイル)では利用していないバンドなので、日本で利用する場合は無視しても問題ありません。という訳で国内で利用する事前提であれば、Mate 10でもMate 10 Proでも異なりません。
以下は対応バンドの早見表。
↓LTE↓
対応バンド | 1 | 3 | 8 | 11 | 18 | 19 | 21 | 26 | 28 | 41 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Mate 10/Pro | ○ | ○ | ○ | ☓ | ○ | ○ | ☓ | ○ | ○ | ☓ |
ドコモ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |||||
ソフトバンク | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | |||||
au | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | |||||
備考 | 各キャリアで表示している◎は対応必須バンド。au電波のバンド26はバンド18を内包 |
↓3G↓
対応バンド | 1 | 6 | 8 | 9 | 11 | 19 | BC0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Mate 10/Pro | ○ | ○ | ○ | ☓ | ☓ | ○ | ☓ |
ドコモ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | |||
ソフトバンク | ◎ | ◎ | ○ | ||||
au | ◎ | ||||||
備考 | 各キャリアの◎は必須バンド。ドコモのバンド19はバンド6を内包。auの3Gバンド(BC0※B06は停波が進んでいるので除外)はau VoLTE SIMでの利用時は必須ではない。 |
ドコモの回線で安心して利用できる
LTEは全国区をカバーするバンド1、東名阪の高速通信バンド3、地下や郊外を担当するプラチナバンドの19に対応。そして、利用されている場所は少ないですがバンド28にまで対応しています。
3Gはメインバンドのバンド1、山岳帯や農村地区をカバーするバンド6/19に対応しており、LTE/3G共に必須のバンドは全て対応しているのでドコモ系のSIMで安心して利用できバンドにグローバル版では対応しています。
ソフトバンク(ワイモバイル)の回線の必須バンドに対応
ソフトバンクとワイモバイルのエリアや電波は「ワイモバイルの電波、エリア、対応バンドってソフトバンクと一緒?」で書いているが、エリアも電波も全く同じ。
LTEは全国区をカバーするバンド1、サブバンドの3、プラチナバンドの8に対応。3Gもメインバンドの1、プラチナバンドの8に対応。グローバル版ではTD-LTEのバンド41には対応していませんが、日本モデルでは対応する可能性が高いです。
auのバンドにも対応しているが利用できるかはHUAWEI次第
auの3GバンドであるCDMA2000というマイナーな電波には対応していませんが、通話もデータ通信もLTEを利用するau VoLTE SIMで利用できるバンド1と26には対応しています。
但し、au VoLTE SIMは正式にau VoLTE SIMに対応しないと電波に対応しているだけでは利用できません。ちなみにHUAWEI P10シリーズもMate 10シリーズ同様にau VoLTE SIMで通信できるバンド自体に対応していますが、正式にau VoLTE SIMに対応していないので使えません。
もし、Mate 10及びMate 10 Proが正式にau VoLTE SIMに対応するなら、ソフトバンクと同様TD-LTEのバンド41を除き、au VoLTE SIMで利用する為の必須バンドには対応しています。
また、次の項目で紹介するDSDVは日本国内だけで見ると現状au VoLTE SIMの為にあるような機能なので、Mate 10とMate 10 Proはau VoLTE SIMに対応しなければ多くのユーザーを逃すこととなるでしょう。
4G+4Gで待受可能なDSDVに対応
現在、日本で主流となっている同時待ち受け機能といえばDSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ)で、4G(LTE)+3Gです。
Mate 10とMate 10 Proが対応するDSDV(デュアルシムデュアルヴォルテ)は以前「MWC上海で4G+4Gの同時待ち受け可能なDSDVのデモ機を展示。au回線ユーザーは必見」でも紹介した通り、4G(LTE)+4G(LTE)が可能な機能です。
DSDVはDSDSと同様に”同時待ち受け機能”となるので、デメリットは片側のSIMがアクティブな時は片方は非アクティブとなることです。
具体的に解説すると、SIM1に通話SIM、SIM2にデータSIMを割り当てている場合、通話している最中はSIM1が有効となっているのでSIM2ではデータ通信が出来ず、”通話しながらインターネットで検索する”ような使い方が出来ません。ちなみにWEBを見ている最中は着信待機状態で電話があると着信できるようになっているのでご安心を。
それではDSDSの上位版となるDSDVでは何が出来るか具体的に解説したいと思います。
通話も高品質なVoLTEを利用できる。
これまでのDSDSでは4G(高速通信)+3G(低速通信)の組み合わせでしたので、一般的にデータ通信を4G、通話を3Gに割り当てる利用方法でしたので、4G(LTE)を利用する高品質な通話が可能なVoLTEが利用できませんでした。
DSDVは4G+4Gの同時待ち受けが可能なので、データ通信側に4Gを割り当てるだけでなく、通話側にもVoLTEが利用できる4Gを割り当てる事が可能です。
au VoLTE SIMが利用できるなら、au回線を通話に割り当てても同時待ち受けの機能が利用できる
日本で主流となっているDSDSは4G+3Gですが、au VoLTE SIMは通話もデータ通信も4G(LTE)を利用するフルLTEのサービスです。
au回線でau VoLTE SIMを通話回線として利用している場合、通話に4G(LTE)を割り当てなければ通話出来ません。
つまり、DSDSの場合は4G(LTE)+3Gとなるので、au VoLTE SIMの通話を4G(LTE)に割り当てる必要があり、データSIMは通信速度の遅い3G回線を割り当てる事となります。
しかし、DSDVでは4G+4Gの同時待ち受けが可能となるので、通話SIMに4Gを割り当てながらもデータ通信SIM側も4Gで利用できるようになります。
但し、Mate 10/Mate 10 Proがau VoLTE SIMに正式対応することが大前提となるので、電波の項目でもお伝えした通り、au VoLTE SIMに正式対応するか否かでDSDVの評価は大きく変わり、au回線をメインで利用しているユーザー取り込みも大きく左右される部分だと思います。
カメラの仕様が統一された
シリーズの異なるHUAWEI P10とP10 PlusではLeicaデュアルカメラを両モデルで搭載していましたが、細かい仕様が異なり、仕様上ではP10 Plusのカメラ性能がより長けていました。
HUAWEIのデュアルカメラと言えばLeica監修がウリとなるので、僕はP10シリーズの記事「HUAWEI P10/P10 Plusの違いを比較。カメラに性能差あり」にて以下のように評価しています。
同じP10シリーズ、ましてやライカ監修のデュアルカメラが特徴のP10シリーズなのに、2モデルでカメラの性能が異なるのは残念。
HUAWEIのフラッグシップ機での特徴はLeica監修のデュアルカメラを搭載している事が多く、それらの端末を選択するユーザーもLeica監修のデュアルカメラに魅力を感じ選択する方が多いので、僕個人の意見としては主力となるキャッチーな部分に差をつけるべきでは無いと考えていました。
そして、Mate 10とMate 10 Proではこの点が改善され、どちらを選んでもカメラ性能に差がなくなりました。
”Mate 10又はMate 10 Proのどちらを選んでも性能が同じLeica監修のデュアルカメラを利用できる”という改善は多くのユーザーにとって嬉しいポイントだと思います。
ちなみにカメラの写り具合や仕上がりは分かりません。まだ発売前ですし、実際にHUAWEI Mate 10やMate 10 Proで撮影された写真を見ていないので、カメラの写り具合や性能に関しては発売後の実機レビューなどでチェックして下さい。
防水防塵に対応したので利用できるシチュエーションが増える
Mate 10はIP53、Mate 10 ProはIP67に対応したので、利用できるシチュエーションが大幅に増えました。
特にMate 10 ProはIP67の屈強な防水防塵性能なので風呂での利用も可能ですし、不注意による水没でも破損リスクを大幅に減らす事が可能です。
Mate 10やMate 10 Proなら雨や砂埃の多い場所でも安心して利用できるSIMフリースマートフォンなので、防水防塵に対応しているSIMフリー端末が欲しい方は選択肢が増えることとなります。
HUAWEI Mate 10シリーズまとめ。日本モデルのアナウンスがあれば追記します
待ちに待ったHUAWEI Mate 10シリーズ。皆さんは日本で発売された場合、どちらを選びますか?
ちなみに、HUAWEI Mate Proの販売国に日本が含まれているのは確認できましたが、Mate 10は現時点で確認できませんでした。
価格差は執筆時レートで約1.3円なので、僕はMate 10とMate 10 Proのどちらも日本で発売された場合はMate 10 Proにしようかと思ってます。
本記事はHUAWEIの公式サイトを参照して作成していますので皆さんもチェックしてみて下さい!
【公式】HUAWEI Mate 10
ちなみに最上位モデル(お賽銭モデル)もあります。価格は約184,000円だそうです