CHUWI MiniBookの日本語キーボード版、かな入力は全然快適じゃないけど選ぶ利点は沢山ある

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現在、日本向けモデル絶賛クラファン中です。

CHUWIがUMPC戦国時代に満を持して日本へ投入する「MiniBook(日本語キーボード搭載モデル)」。ガルマックスでも実機に触れる機会を頂いたので実用性をチェックしてみたいと思います。

現在、日本語キーボードを搭載するMiniBookは日本クラファンのMakuakeで支援を募ってます。目標額は速攻突破していて早期支援だと安く手に入るので欲しい方は支援先もチェックしときましょう。

なお、質感やら使い勝手は公開済みのレビューでご確認下さい。僕がレビューしたモデルは安いN4100版。ビジネス用途で利用するなら更にパフォーマンスの高いCore M3-8100Yモデルも選べるようになっております。

MiniBook(N4100版)のレビュー!安価に手に入る実用的な8インチUMPC!

CHUWI MiniBook(日本語キーボードモデル)のアレコレ

MiniBookは「日本語キーボード」が選べることをまず評価したい

一斉を風靡しているUMPC(ウルトラモバイルパソコン)は、今んところ海外メーカー品が大多数を締めてまして、最新のUMPCはほぼ海外メーカー品といっても過言ではないです。

なので、基本的にキーボードは僕たちが見慣れている「日本語キーボード」ではなく「US配列キーボード」を採用しているんです。

▼こっちがUS配列キーボード。ひらがなの印字が無い。↓

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▼こっちが日本語キーボード。ひらがなの印字があるので「かな入力」も対応。キー数はUS配列と変わらんみたい。↓

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パソコンを利用するときの文字入力はローマ字入力勢が大多数なので、多くの方はUS配列キーボードでも文字が打てないってことはなく大きく問題視されていないんですが、一方で「かな入力」を愛用する根強いファンもいらっしゃいまして、かな入力ができるMiniBook日本語キーボードモデルは「かな入力の愛用者」にとって待望のモデルなのです。

日本語キーボードを選ぶことが出来るって選択肢を増やしてくれたMiniBookは非常にありがたくここは率直に評価したいポイントです。

評価は出来るが「かな入力」の実用性は別。快適ではない

さて、一旦持ち上げといてアレなんですが、MiniBookの日本語キーボードで「かな入力」は快適じゃないです。以前、US配列キーボードのMiniBookをレビューしたときに”ローマ字入力”であれば快適というお話をしてました。

これの理由なんですが、US配列キーボードのMiniBookは「アルファベット」部分がフルサイズキーボード並のサイズなんです。つまり、アルファベットキーを利用して入力するローマ字入力であれば快適な文字打ちが出来るって訳なのです。

一方で「かな入力」の場合、たとえば「な」という文字が1つのキーに割り当てられています。つまり、ひらがなの数だけキーに割り当てられているんで、アルファベットよりも圧倒的に文字入力するときに使うキーが多いんですね。

▼そこで問題となるのがUMPCの宿命であるサイズ。通常のアルファベットキーよりもサイズの小さな数字キーに「ひらがな」が割り当てられていたり…↓

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▼ファンクションキーの11や12に割り当てられていたり…↓

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▼極めつけは通常キーの幅半分しか無いキーに「ひらがな」が割り当てられてます。↓

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つまり、かな入力自体は「ひらがな」印字通りに入力できて「かな入力」にも対応しているんだけど、使い心地はお察しって訳です。もちろん、キーを見ながら入力することは十分可能ですが、タッチタイピングは絶望的でしょう。特に幅半分のキーに割り当てられた”ひらがな”は、指先を確認しないと横のキーもバシッと押しちゃいます。

まぁ、US配列でひらがな印字の無いキーボードを使って無理やり日本語キーボード設定にして利用するより遥かに扱いやすいんで、かな入力愛用者にとって「日本語キーボードが使える」ってだけでも利点なのですが、こんな感じで「かな入力」は文字打ちで利用するキーの数が圧倒的に多く、MiniBookみたいな小さなモデルでは「非常に無理のある配列」ってことは知っときましょう。

僕はローマ字入力だけど「半角/全角」キーが使えるだけで日本語キーボード選んじゃう

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普段からローマ字で入力されている方も日本語キーボードを愛用している方は多いんじゃないでしょうか。かくいう僕もバリッバリのローマ字入力ですが、選べるなら日本語キーボードを選んでます。

それがですね、「半角/全角」キーの存在って訳です。

US配列は「半角/全角」キーが無いんで、「半角/全角」キーと同じ操作を行いたい場合、「Alt」を押しながら「〜」を押す必要があります。僕は「半角/全角」を頻繁に使うんで、これが地味に面倒くさいんですよね。

もちろん、ソフトウェアを利用して「Alt+〜」を一発入力するってやり方もあるんですが、テクニカルな方法も面倒くさいんですよね。つまり、色々と面倒くさいんです。

というわけで、初めから日本語キーボードを選べるなら、それに越したことはないってことで、ローマ字入力を愛用する僕も、「半角/全角」キーが使えるってだけで日本語キーボードモデルを選んじゃう。

外部キーボード繋ぐときにも日本語キーボードモデルは圧倒的に扱いやすい

さて、MiniBookの日本語キーボードは「かな入力」出来るだけで全然快適じゃないとかボロカスに書いている訳ですが、それでも日本語キーボードを選ぶ理由って他にもあるんです。

それが、外部キーボードを繋ぐ場合です。

▼特にMiniBookはディスプレイサイズが8インチなので、自宅で使う時は外付けキーボードやマウス、外部ディスプレイに繋いでデスクトップ並の快適性で使おうぜって僕は紹介しているんですが、このときに繋ぐキーボードはUS配列モデルだと外部キーボードもUS配列じゃ無いと面倒くさいことになるんです。↓

MiniBookはデスクトップスタイルで利用できる。

US配列って、実は日本語キーボードと一部の「記号キー」位置が異なるんですよ。

▼こっちがUS配列のMiniBook。数字2キーに注目。このキーに「@」マークが割り当てられてますよね。↓

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▼続いて日本語キーボード配列のMiniBook。こっちは数字6キーの上段にある機能キーに「@」が割り当てられているんです。↓

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で、ここからが問題点。US配列と日本語配列はWindowsのシステム設定から変更出来るんですが、MiniBookのUS配列モデルは当然のようにシステムでもUS配列に設定されている訳です。

その様な状態で日本語キーボードを接続すると、前述通り記号キーの位置が異なるので印字と異なる記号が入力され極めて打ちにくい。というわけで、MiniBook側でUS配列から日本語配列に切り替えることで、外付けの日本語キーボードでも正常に文字打ちが出来るようにして使います。でも、MiniBookだけ外に持ち出す時は、システムで日本語キーボードに切り替えてるんで備え付けのキーボードでは逆もまた然りって感じで記号キーの位置が変わります。なので、持ち出す時はシステムからUS配列に戻すって感じ。

これがスーパーウルトラ面倒くさい一等賞なわけですよ。

ここで日本語キーボード搭載モデルの利点が際立つんです。MiniBookの日本語配列キーボードはOSの設定でも日本語配列に設定されているため、外付けの日本語キーボードをブスッと挿しても設定を弄ることなくスムーズに使えるってのが利点なのです。

知っている方は当たり前な情報なんですが、知らない人は結構罠にハマるポイントなんですよね。MiniBook買ったら日本語の外部キーボード繋いで使うんだ〜って方は日本語キーボードモデルを選んだほうが圧倒的に幸せっす。

まとめ|かな入力自体は快適とは言い難いけど、日本語キーボードを選べるのは利点が非常に多い

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個人的にUMPCで日本語キーボードを選べるのはすんごく嬉しい。やっぱり、ローマ字入力しているけれど「半角/全角」キーが使えたらとっても楽ちんですからね。

あと、これまで「かな入力」が出来ないって理由でUMPCは気になってたけど見送っていた方も嬉しいはず。入力自体は快適とは言い難いけれど、やっと「形になった」ってことで「かな入力」ができるUMPCを選択出来るのは嬉しいポイントでしょう。

サイズ的に完璧&快適とまではいかなかったんですが、これから買うなら僕は日本語キーボードモデル一択っす。

MiniBookの日本語キーボード搭載モデルは日本のクラウドファンディングサイト「Makuake」にて絶賛クラファン中。もちろん、目標額は速攻突破しているのでご安心下さい。

MiniBook(N4100版)のレビュー!安価に手に入る実用的な8インチUMPC!

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