Moto G4 Plus性能評価。2枚のSIM同時待ち受け可能

Moto G4 Plusのホワイトカラー

2枚のSIM同時待ち受け「デュアルスタンバイ対応」を正式発表したモトローラの格安スマホ「Moto G4 Plus」。恐らく国内では初となり話題を呼んでいますが要注意点あり。

そんなモトローラーの「Moto G4 Plus」を注意点も合わせてスペックを解説。

追記:本機はジャイロセンサーを搭載しているので、ポケモンGOで現実世界にポケモンを表示するARモードが利用できます。

モトローラ「Moto G4 Plus」の性能、価格、特徴。

本体性能、価格、そしてMoto G4 Plusの最大の特徴である「2枚のSIM同時待ち受け」について解説。

モトローラ「Moto G4 Plus」はミドルハイスペックのSIMフリースマートフォン。

発売日は2016年7月22日となっており、メモリ2GB/16GBモデルが32,800円、メモリ3GB/32GBモデルが35,800円となっています。

▼価格変動するのでネットショップや価格.comで価格をチェックしましょう。↓

Motorola(モトローラ) Moto G4 Plus SIMフリースマートフォン ブラック 【国内正規代理店】
Motorola(モトローラ) (2016-07-22)
売り上げランキング: 2,325
項目スペック
OSAndroid6.0.1
SoCSnapdragon617
1.5GHz
8コアSoC
メモリ3GB
保存容量16/32GB
液晶5.5型フルHD
(1920x1080)
カメラ背面:1600万画素
前面:500万画素
対応バンドLTE
1/3/5/7/8/19
20/28/40

3G
1/2/5/8/19
SimサイズMicroSIM×2
デュアルスタンバイ
バッテリー3,000mAh
サイズ縦152.9
横76.5
厚さ7.87

重量157g
カラーホワイト/ブラック
備考Wi-Fi
IEEE802.11a/b/g/n
(2.4GHz/5GHz)

Bluetooth
4.0LE+EDR

指紋認証機能搭載

Nano-coating撥水処理

基本動作性能はミドルハイスペック。性能的には真ん中より上で、保存容量が32GBの上位版はメモリが3GBと大容量なところが嬉しいポイント。画面サイズが5.5型と大きいので、サイズ的に人を選びそう。

最新のAndroid6.0で、高速指紋認証機能も搭載しているので、様々なシーンで指紋認証が利用できます。また、カメラ性能も高く、同性能帯では一歩リード。

本体はMicroSIM×2となっていますが、NanoSIMをMicroSIMに変換するアタッチメントも付属するそうで、嬉しい配慮となってます。

モトローラ「Moto G4 Plus」最大の特徴はLTEと3G同時待受。

Moto G4 PlusはLTEと3Gの同時待ち受け(デュアルスタンバイ)が可能な端末。これ、現在日本国内では出回っておらず、魅力が満載の端末。

簡単にお伝えすると、デュアルスタンバイ対応であれば、格安SIMでは提供されていない電話回線を利用した大手キャリアの通話24時間定額を利用しつつ、データ通信は格安SIMを利用するという運用が可能。

Moto G4 Plusのデュアルスタンバイと対応電波の注意点。

LTEと3Gが同時待ち受け可能なので、通話はこっちのSIM、通信はこっちのSIMと選択して同時に待ち受け可能ですが、いくつか制約あり。

待受は同時だが、通信は片方。

電話をかける&受ける時はこっちのSIM、データ送受信はこっちのSIMを利用するという選択は可能ですが、同時通信は不可となっています。

つまり、電話中にスマホで同時にデータ通信を行う調べ物はできません。また、データ通信中に電話がかかってくると、その時点でデータ通信はストップ。

例えば、通話中に調べ物をしながらLINEでURLなどを送るような使い方は出来ないので、知っておきましょう。

通話は3G回線となり、VoLTEには非対応。

Moto G4 Plusをデュアルスタンバイで利用する場合、音声通話は3G回線固定となります。

つまり、データ通信側SIMをLTEに設定すると、通話は必然的に3G固定となり、LTE回線を利用した高品質通話VoLTEが利用不可能に。

まぁ、通話は3G回線通話でも個人的に全く気にならないので問題無いですが。

 [修正項目]Moto G4 Plus対応電波が残念。FOMAプラスエリアに非対応。

Moto G4 Plusの公式サイト記載ミスでバンド6が表示されていませんが、その後、バンド6(FOMAプラスエリア)に対応している事が判明しました。

Moto G4 Plusの対応電波的には、ドコモの電波に合致した製品。先ほど、「通話が実質的に3G回線となる」とお伝えしましたが、3Gに関しての対応電波が本当に残念。

都市部では影響しませんが、山間部や農村地区をカバーする3G回線のFOMAプラスエリア(バンド6)に対応していません。

追記:ZTEがドコモの電波に合致したデュアルスタンバイスマホを発表。性能的にも同等性能です。↓

現在、ドコモのFOMAプラスエリアで利用することが多い方は、電波を掴めずに圏外となることが多くなりそう。Moto G4 Plusが気になる方は、デュアルスタンバイどうのこうのよりも、利用する地域でケータイとして利用できるかドコモ公式サイトでエリアチェックをオススメします。

ドコモLTE回線に至っては、全国区をカバーするバンド1、東名阪の高速通信バンド3、山間部や郊外、地下をカバーするプラチナバンド19、2015年末からサービス開始となったバンド28に対応しているので問題なし。

また、ソフトバンク回線はLTE/3G共に全国区をカバーするメインバンドの1とプラチナバンドの8に対応しています。

利用する地域でMoto G4 Plusの対応電波が問題なければ、音声通話は大手キャリアの24時間かけ放題と格安SIMの安いデータ通信で同時待ち受けが可能なので、非常に魅力的な端末。

moto G4の競合製品。

▼FREETELからRAIJIN(雷神)が発表されました。お値段は29,800円で性能はどっこいどっこい。電波的な仕様からガルマックスではRAIJINをおすすめします。↓

RAIJINのスペックと実機レビュー。使える安いDSDSスマホはこれで決まり

▼少し高くなりますが、性能、機能は差額以上なZenFone3もオススメ。↓

ZenFone3/Deluxeのスペックレビューと比較。DSDS対応の大本命スマートフォン

Moto G4 PlusのSIM同時待ち受けが魅力的なら、ZenFone3が出てから比較しよう。

非常に魅力的なMoto G4 Plusですが、肝心な対応電波の詰めが甘い。この点をどう感じるかが評価の分かれるポイント。

恐らく、Moto G4 Plusが魅力的に感じる方は、最大の特徴であるSIMの同時待ち受けだと感じますが、もうじきASUSのZenFone3が登場しそうなので、そちらの国内仕様発表後にMoto G4 Plusと比較して端末を決める方が良いかも。

様々なメディアが、「LTEと3G回線の同時待ち受けが可能!」という部分を大々的にピックアップしていますが、少し掘り下げると、利用する側としては困ってしまうような仕様も隠れているんです。

実際に利用するのは端末を購入する私達なのですから、マイナスポイントもしっかり伝えたうえで購入検討して頂く事が情報配信する者としての筋だと個人的に感じています。

Moto G4 Plusもネガティブ情報満載でお届けしましたが、「利用する環境」に合えば非常に魅力的な良い端末ですよ。

ページトップへ