ドン・キホーテ「Nanote P8」のレビュー!一部のモノ好きにブッ刺さるピーキーなモデル
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我らが激安の殿堂、ドン・キホーテが伝説のUMPCであるNANOTE(ナノート)の後継機を発売していたので購入してみました!
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Nanote P8(ナノート P8)の良かった点と注意点
コンパクトな7インチディスプレイを搭載したUMPC。前機種よりも性能を底上げしているが、それに伴って価格も前機種の約1.5倍に上昇している。
良かった点
- 新品のUMPCとしては依然として安めの価格
- CPUとメモリが強化され、実用性が向上した
- キー配列が改良され前機種よりも使いやすくなった
注意点
- 最初にWindowsのアクティベート作業を行わないといけない
- 組み立て精度は依然として良くない
- 付属のACアダプターでないと基本的に充電ができない
Nanote P8(ナノート P8)の詳細スペックは以下の通り。
製品情報 | |
---|---|
端末名 | Nanote P8(ナノート P8) |
型番/別名 | UMPC-02-SR |
発売年 | 2021年4月 |
発売地域 | 日本:Wi-Fi |
メーカー・ブランド | ドン・キホーテ |
対応バンド・周波数・ネットワーク | |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
Bluetooth | バージョン:4.0 コーデック:非公表 |
本体仕様 | |
ディスプレイ | サイズ:7インチ 材質:液晶 画面占有率:非公表 形状:ベーシック |
解像度 | 解像度:1920×1200(WUXGA) |
画素密度 | 323ppi/高精細でドットの粗さは気にならない |
サイズ | 高さ:113.6mm 横幅:181mm 厚さ:19.6mm |
重さ | 約560g |
本体色 | シルバー系 |
システム仕様 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU(SoC) | Intel Pentium N4200 |
メモリ/保存容量 | |
組み合わせ | メモリ8GB+容量64GB |
ストレージカード | MicroSDカード対応(最大256GB) |
カメラ | |
インカメラ | ベゼル内蔵式インカメラ 画素数:0.3MP(メイン) その他詳細非公表 |
機能仕様 | |
GPS | 非公表 |
生体認証・ロック解除 | 指紋認証:非対応 顔認証:非対応 |
センサー | 赤外線センサー:非公表 加速度センサー:非公表 近接センサー:非公表 ジャイロセンサー:非公表 電子コンパス:非公表 光センサー:非公表 |
防水/防塵・タフネス等級 | 防水/防塵:非対応 耐衝撃:非対応 |
イヤホンジャック | あり |
NFC | 非対応 |
その他機能 | デュアルスピーカー搭載 |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 7.6V / 2050mAh |
充電 | 有線充電:30W(12V/2.5A) 対応(規格非公表) ワイヤレス充電:非対応 逆充電:非公表 |
ポート | USB Type-C USB3.0(Type-A)端子 microHDMI |
スペック表のソース | |
参照元 |
Nanote P8(ナノート P8)の外観
▼正面側には左右に小さいスピーカーが配置されています。↓
▼背面側には排熱用のスリットと思われる穴が用意されています。ただ、メッシュの端には両面テープと思われるものがガッツリと見えてます。↓
▼Nanote P8(ナノート P8)の端子類は右側へと集約。左からMicroSDスロット、イヤホンジャック、MicroHDMI、USB 3.0、USB-Cとなります。USB-C端子は充電兼用です。(付属の充電器端子自体がUSB-C)↓
▼左側には何の端子も配置されていません。↓
▼天板は何の刻印も無く、かなりシンプル。この辺は前機種のNANOTE(ナノート)を踏襲しています。↓
▼底面には滑り止めゴムにプロダクトキーなどが記載されたステッカーが貼られています。↓
前機種で散々言われていたプロダクトキー用のキチンとしたステッカーやWindowsロゴが描かれたステッカーは貼られておらず、銀のステッカーにプロダクトキーが書かれている怪しい仕様は健在。オイオイ、改善してないのか…
付属品・同梱物
- 充電器(30W・日本のコンセント対応)
- Micro HDMI-HDMI変換アダプター
- 説明書
▼同梱物は充電器、Micro HDMI-HDMI変換アダプター、説明書類が入っていました。充電器の形状は日本のコンセントに適合しています。↓
Nanote P8(ナノート P8)の保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがあるのでおすすめ!前機種のNANOTE(ナノート)とも共通なので、NANOTE(ナノート)ユーザーの方もご検討ください!
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!
Nanote P8(ナノート P8)を実際に使ってわかった事
それでは実際にNanote P8(ナノート P8)の性能や使い勝手をチェックしてみます。
NANOTE P8(ナノート P8)の性能
Nanote P8(ナノート P8)のCPUはエントリークラスのIntel Pentium N4200。メモリは8GB、ストレージはeMMCを64GB搭載。
Pentium N4200はCeleronより上位のPentiumと名付けられているものの、格安PCやWindowsタブレット向けCPUの代名詞であるCeleron N4100より登場は古く、性能面ではCeleron N4100に少し劣るぐらいと何とも言えない微妙な立ち位置。
内臓グラフィックもCeleron N410がUHD Graphics 600なのに対し、Pentium N4200は世代の古いHD Graphics 505ですので、グラフィック面でもAtom x5よりマシとはいえ物足りなさが感じられます。
総じて前機種よりも進化はしているものの全体的に物足りなさを感じる構成に仕上がっていますが、実際の動作はどうなのか。ベンチマークソフトやゲームを使って実機検証してみます。
※UMPCは超コンパクトな特性上、持ち運びで使用することがメインだと考えられますので、今回のベンチマークは全てバッテリー駆動にて行っています。電源供給時よりもスコアは低めになると思われますので、その点も加味してご覧ください!
ベンチマークで性能を計測してみた!
▼定番のPCMarkではこんな感じ。↓
▼PassMarkにて計測!↓
▼レンダリング性能が測定できるCINEBENCHでも計測。やっぱり前機種より性能が上がったとはいえ、レンダリングは荷が重い作業です。↓
▼Geekbench 5で測定。↓
▼CrystalDiskMarkを使いストレージ速度を計測。読み書きともにeMMCらしい特筆すべきことのない速度でした。↓
最近の3Dゲームの動作は厳しい
▼解像度を1,280×720(HD)、グラフィック品質を標準品質(ノートPC)で測定。動作に関しては言うまでもなく期待できませんでした。↓
▼3DレースゲームであるGRID:Autosportsのベンチマークを回してみました。動作は動いてはいるものの快適ではないので、遊ぶのは厳しいかなぁってところです。↓
▼2003年発売のMidnight Club IIをプレイ。流石にPS2世代の3Dゲームは快適に動作しています。↓
初回起動時にはWindowsのアクティベーション作業が必要
▼箱を開けると最初にこんなプリントが。書かれているのは『Windowsの不具合でライセンス認証が通らないから以下の方法で認証してね』って感じの内容です。流石ドンキ、最初からアクセル全開で飛ばしてくるなぁ。↓
Nanote P8(ナノート P8)のアクティベーションはWindows Update経由かプロダクトコードを入力してライセンス認証し直すかの二択なんですが、私は入力の手間がかからないWindows Update経由でアクティベーションを行いました。
どちらの方法も少し手間はかかりますが、特に難しいこともないので使い始めにパパッと終わらせちゃいましょう。
▼ガルマックスでもWindows Updateやライセンス認証の手順を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。↓
組み立て精度は低いまま
前機種のNANOTE(ナノート)の欠点の一つであった組み立て精度の低さですが、Nanote P8(ナノート P8)でも健在。
今回私が入手した個体では電源ボタンを押した際の「カチッ」とした感覚がほとんど無く、ちゃんと押せたかどうかが分かりにくい状態です。側面のメッシュを固定している両面テープが見えまくっているのもマイナスポイントですね。
筐体を使い回しているとはいえ、少なくとも前機種より全体的な組み立て精度は向上してくれよ!と思った次第です。
キーボードの文字割り当てが変更
めちゃくちゃ地味ではありますが、Nanote P8(ナノート P8)のキー割り当てが変更されていました。
▼前機種のNanote(ナノート)と比較。ファンクションキーがFnキーとの同時押しのみで操作できるようになった代わりに、半角/全角キーやTabキーなど使用頻度の高いキーがFnキー無しで使えるようになっています。↓
7インチクラスUMPCの性質上キーの配列は普通のキーボードよりも変則的ではあるので、最終的には慣れが必要。とはいえ、全体的なキー配列もできる限り日本語配列に近づけているので、前機種よりは違和感無く使えるのではないかと思います。
キーの感触もUMPCでは標準的なので及第点。流石にブラインドタッチは厳しそうですが、キーボードに関してはドンキの謳い文句通り使いやすい配列になったと言ってもいいのではないでしょうか。
基本的に付属のACアダプターでないと充電ができない!
▼注意なのがACアダプター。同梱されているのは12.0V/2.5Aの30W出力(端子はUSB-C))のものなんですが、基本的には付属のACアダプターでないと充電は不可のようです。↓
私も他のPD充電器を用いて確認したんですが、付属品のもの以外は充電の反応無し。ピクリとも充電してませんでした。前機種のNANOTE(ナノート)ではできていただけにこの部分は劣化していると言えるでしょう。
せっかくの持ち運びがしやすいUMPCなのにACアダプターも持ち運ばないといけない上に、付属のACアダプターが故障した=Nanote P8(ナノート P8)の充電できないって構図になってしまうのは考えものですね。
バッテリー持ちは悪め
UMPCであるNanote P8(ナノート P8)で気になるのはバッテリー持ちですが、残念ながら悪めになっています。
前機種のNANOTE(ナノート)はAtom x5-Z8350で消費電力もかなり低かったのですが、Pentium N4200にパワーアップするに従い消費電力も上がっているのが影響しているものと思われます。
テストとして全画面でフルHD画質の30分ほどの動画を再生したところ、およそ7%ほどのバッテリー消費となっていました。
YOGAスタイルで幅広く使える!
Nanote P8(ナノート P8)はキーボードの角度が360度調整可能な、いわゆるYOGAスタイルを引き続き採用。
▼360度回転させるとタブレットのように扱えます。↓
▼360度回転させた際はキーボードを押しても反応しなくなるので、握った際にキーボードを押し込んでしまっても大丈夫。遠慮なくしっかりとグリップして落とさないようにしましょう!↓
参考までに、キーボードが反応しなくなるのは角度調整時に1回ガチッと止まる180度以降からでした。
▼角度は無段階調節可能なので、少し開いてテントスタイルにすることも可能。動画再生したい時なんかは便利そうです。↓
開くときのヒンジの感触は結構抵抗がある感じなので、テントスタイルでも押さえつけない限りは角度がズレてしまうこともなさそう。
Nanote P8(ナノート P8)の実機レビューまとめ
Nanote P8(ナノート P8)はコンパクトなサイズのPCという利点はそのままで処理性能が強化されたパワーアップモデルではありますが、いつものドンキPCだなぁと感じた機種でした。
というのも、肝心のストレージ容量はWindows 10のPCとしては心許ない64GBのままだったり、充電にはほぼ付属のACアダプターを使用しないといけなかったりと欠点は結構あります。
しかも組み立て精度は前機種と同じように良くないので、所有欲も満たされにくいんですよね。全体的に雑な作りなんでその点も許容できる方じゃないとキツいですね。
性能が上がった分、価格も約1.5倍上昇しておりお手頃感も若干薄れているので、前機種以上に人を選びそうだとも思いました。とは言っても3万円台前半でも他のUMPCよりは安いんですけどね。
以上より、Nanote P8(ナノート P8)は前機種のNANOTE(ナノート)で評した良くも悪くもオモチャとして購入する製品から脱却できてないなと感じました。良くも悪くも実用的ではないモノ好き向けから変化はなかったですね。
しっかり使えるUMPCなら他にも色々とありますが、Nanote P8(ナノート P8)は一部のモノ好きにブッ刺さるピーキーなモデルで安めの価格なのがウリ。ドン・キホーテにはこれからも諦めずにUMPCの新モデルを続けてほしいと願っています!
Nanote P8(ナノート P8)の口コミ・評判
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端末名:Nanote P8(ナノート P8)
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