Pixel 7 Proのレビュー。比較と検証評価まとめ
Pixel 7 Proを購入したのでレビュー・検証結果をお届けします。様々な比較・検証を行っているので、ご自身の使い方に合うか、許容できるかなど、是非照らし合わしながらチェックしてみて下さい。
目次をクリックすると各項目へ移動します
Pixel 7 Proのスペックと開封
▼Pixel 7 Proの詳細スペックは以下をチェックして下さい。↓
Pixel 7 Proの価格は以下の通りです。
- メモリ12GB+容量128GB:124,300円
- メモリ12GB+容量256GB:139,700円
▼Pixel 7 Proの付属品は以下の通り。↓
- USB-C to Cケーブル
- USB-C to USB-A変換アダプタ
- クイックガイド
- SIMピン
充電器は付属していないので、新調される方は純正のGoogle 30W USB-C 充電器を購入しておきましょう。
Pixel 7 Proのデザイン
Pixel 7 Pro | |
サイズ | 162.9 × 76.6 × 8.9mm |
重量 | 212g |
デザインに関してはPixel 6 Proから引き続き本体の左から右へ貫かれた横一文字のカメラユニットが特徴的なデザインです。
賛否両論あるデザインですが、パッと見でPixelだと分かるようになってきましたね。ただ、質感はなんだかiPhone 14 Proよりも安っぽい感じがします。質感が気になる方は店頭で実機を触ってみましょう。
▼ディスプレイは中央上部にパンチホールのあるタイプ。左右にエッジがあるので保護フィルムを選ぶ際は画面端まで保護できるものか確認しましょう。↓
▼背面はこんな感じ。カメラは結構出っ張ってますが卓上に置いての利用でもガタガタしないのはちょっと良いところですね。カメラユニットの質感からすぐに傷が付きそうな印象です。↓
▼iPhone 14 Proと並べるとこんな感じ。↓
▼6.7型での片手操作は難しいです。バンカーリングをつけるとワイヤレス充電出来ないので悩ましいところ。↓
重量は実測で212gでした。
Pixel 7 Proと同じ画面サイズである6.7型のiPhone 14 Pro Maxが240g、6.1型のiPhone 14 Proが206gです。Pixel 7 Proは筐体が大きいので持った時の重量感は思ってたよりも軽く感じます。ケースを付けると重量感も気になってくるので軽量タイプを選びたいところですね。
それではグルっと見てみましょう。
▼左側面はSIMスロットを搭載。↓
▼右側面は音量ボタン、電源ボタンと並びます。一般的なAndroidスマホと逆配置。↓
▼上部は謎の凹み。Proはミリ波に対応しているのでアンテナ部分でしょうか。↓
▼下部はスピーカーとUSB-Cを搭載。ちなみにスピーカーは上部の受話口を用いてステレオ仕様になってます。↓
▼SIMトレイはNanoSIM×1ですがeSIMも使えます。MicroSDには対応していません。↓
Pixel 7 Proのパフォーマンス
Pixel 7 ProSoCにTensor G2を搭載していてレビュー機はメモリ12GB+容量128GBです。他にメモリ12GB+容量256GBも選ぶことができます。
▼メモリ・ストレージのバリエーションは以下の通り。↓
Pixel 7 Pro | メモリ12GB+容量128GB(レビュー機) メモリ12GB+容量256GB |
スマートフォンの快適性ですが、主に「ゲーム」と「ゲーム以外」で必要な性能が変わってくるので分けて紹介します。まずはベンチマーク結果からどうぞ。
ベンチマーク結果
▼Pixel 7 Proの実機AnTuTu(Ver9)スコアは総合が775,999点、GPUが303,592点でした。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
Tensor G2の性能は現時点で他社最新ハイエンドSoCであるSnapdragon 8+ Gen 1の性能にはベンチマークでは敵いません。市場全体で見るとTensor G2の性能は2〜3世代前のハイエンドレベルってところでしょうか。
Tensor G2はAI処理を重視したチューニングのSoCですので、Tensor G2あってこそのPixel機能が使えるなど利点もありますが、パフォーマンスを重視するなら物足りませんね。
▼Geekbench 5、PCMark for Android、3DMarkのスコアは以下の通りでした。↓
▼ストレージ速度は以下の通りでした。↓↓
ゲーム以外の動作
実際にPixel 7 Proを日常的によく使うコンテンツで試してみました。
Tensor G2は執筆時点で最新ハイエンドSoCほどの性能はありませんが、普段使いで不満に感じることはありません。
Pixel 7 Pro | |
WEBページ閲覧 | ○:快適 |
TikTok | ○:快適 |
YouTube | ○:快適 |
スマートニュース | ○:快適 |
○:快適 ※公式アプリが要因のカクつきは相変わらずありますが軽度です。 |
ゲーム性能
ゲーム性能は他ハイエンドよりも劣る結果となりました。ハイエンドスマホに求められる「高設定グラフィックによる高フレームレートでのプレイ」は難しいです。
原神での動作検証
原神はワープを多用するのでローディングの長さも合わせて確認します。レギュレーションは以下の通り。
①デフォルト設定でフレームレートを60FPSに設定
②3点のワープポイントを2往復:ローディングの快適性確認
③元素爆発(全員分):派手なエフェクトによる高負荷時の最低FPS確認
※ワープを行う際にロード画面でFPSが下がるので、最低FPSは元素爆発時とします。
▼Pixel 7 Proはデフォルトで「低」です。検証はフレームレートを60に設定して行います。↓
▼デフォルト(低)設定/60FPSで元素爆発時の最低FPSは39でした。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみて下さい。↓↓
Pixel 7 Proの価格帯ではSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する場合が多く、Snapdragon 8+ Gen 1ではデフォルト「中」設定で高負荷時も60FPS付近に留まる底力を持っていますが、Tensor G2はデフォルトが「低」設定にも関わらず高負荷時は40FPSを割ります。
噂でTensor G2のゲーム性能はミドルハイクラスと言われていましたが、検証結果からその通りであると言わざるを得ません。このことから、グラフィック負荷の高いゲームをプレイしている方にPixel 7 Proは向きません。
Pixel 7 Proの回線テスト
※通信検証結果は保証するものではありません。
Pixel 7 Pro | |
対応バンド | 3G:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 4G:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71 5G:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n14 / n20 / n25 / n28 / n30 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n71 / n77 / n78 / n257 / n258 / n260 / n261 |
VoLTE | ○ |
技適 | ○ |
ドコモ回線 | データ通信:○ 通話:○ (ahamoで検証) |
ソフバン回線 | データ通信:○ 通話:○ (LINEMOで検証) |
au回線 | データ通信:○ 通話:○ (povoで検証) |
楽天モバイル回線 | データ通信:○ 通話:○ Rakuten Link:○ (楽天モバイルで検証) |
eSIM | ○ |
SIMトレイ形状 | NanoSIM×1 |
2回線同時待ち受け | ○ ※NanoSIM+eSIMの組み合わせ |
備考 | – |
[/garumax_accordion]
Pixel 7 Proはドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイルすべてのキャリアで通話・通信ができました。また、5Gでも高速な通信が可能なミリ波に対応しているので、該当エリアで体験することも可能です。
各キャリアで通信はできましたが、ドコモ5Gで重要なSub6 n79は非対応なのでエリアによってはドコモで販売しているスマホより電波の掴みが悪くなりそうです。
n79は世界的に見ても採用しているキャリアが少なくグローバル展開しているPixel 7 Proでは除外されたのかもしれません。ドコモでPixelが取り扱われないのもn79が非対応だからなのかも知れませんね。
Pixel 7 Proの機能
Pixel 7 Pro | |
OS | Android 13 |
通知ランプ | ✕ |
指紋認証 | ○:精度・速度共に良好 |
顔認証 | ○:精度・速度共に良好 |
アプリクローン | ✕ |
システムクローン | ✕ |
PCモード | ✕ |
戻るボタン入れ替え | ✕:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 | ○ |
クイックランチャー | ✕ |
冷却システム | – |
MicroSD 内部ストレージ化 |
✕:外部ストレージのみ使える |
備考 | – |
[/garumax_accordion]
Pixel 7 Proは執筆時点で最新のAndroid 13を搭載しています。Google製のスマホなのでOSのアップデートが早く最新機能を真っ先に体験できること、長期的なセキュリティーアップデートで安心して長く利用できる点が魅力です。
一昔前のGoogleスマホ、それこそNexus世代は素のAndroidを搭載していることが特徴的でしたが、PixelシリーズからGoogleも他メーカーと同じく独自機能を搭載するカスタマイズが施されています。
▼機能名をクリックすると別記事に飛び詳細が確認できます。↓
クイックタップ機能 | 背面をタップすることで任意のアプリなどを起動できる機能。 |
この曲なに?機能 | 周囲で流れている音楽の曲名を表示してくれる機能 |
文字起こし機能 | ボイスレコーダーで録音している音声をリアルタイムで文字起こしする機能。 |
自動字幕起こし | 英語動画などをリアルタイムで日本語字幕化してくれる機能 |
消しゴムマジック | 写真に写り込んだ不要なものを消してくれる機能 |
カモフラージュ | 写真に写り込んだ不要なものを目立たない色にしてくれる機能 |
ボケ補正(NEW) | ボケてしまった写真を補正してくれる機能 |
Pixel 7シリーズから新たに追加された「ボケ補正」は万能ではありませんが試してみる価値はありです。ボケ補正機能を実際に使ってみたレポートは以下の記事で紹介しているのでチェックしてみて下さい。
その他、防水防塵は最高等級のIP68、FeliCaを搭載しているのでおサイフケータイも利用可能です。
指紋認証以外に顔認証も対応
Pixel 7 Proは前モデルから引き続き画面内蔵の指紋センサーを搭載しています。一時期Pixel 6シリーズの指紋認証で不具合が発生していた時期があったのですが、Pixel 7 Proでは執筆時点で不具合らしき挙動は確認できませんでした。
指紋認証の精度・速度はハイエンドとしては及第点です。Qualcomm系SoCではないので認証範囲は最新鋭のセンサーと比較すると狭いのですが、普段使いで困ることは無いはずです。
Pixel 7 Proから顔認証も利用できるようになりました。ただし、インカメラを利用するタイプなのでiPhone 14 Proほどの信頼性はありません。また、Face IDのように各種認証に顔認証を利用することもできませんでした。
Pixel 7 Proのディスプレイ
Pixel 7 Pro | |
画面 | 6.7インチ/3,120×1,440/有機EL |
Widevine | L1 |
高リフレッシュレート | 最大120Hz:シーンに合わせて可変 |
外部映像出力 | ワイヤレス出力:○ HDMIポートへの出力:✕ ディスプレイポートへの出力:✕ USB-C to Cでの出力:✕ |
Pixel 7 ProのディスプレイはQHD+の高解像度パネルを採用していますが、デフォルトではFHD+設定となっています。
▼このFHD+設定では一部のゲームでフルスクリーン表示されず縮小表示される場合があります。↓
画面右下に表示されている円形矢印アイコンをタップするとフルスクリーンに切替可能ですが、このボタンをタップするとアプリが強制終了し起動ロードから始まってしまいます。このボタンは常に表示されていて移動もできません。
ゲームプレイ中に誤って触れてしまうと起動ロードから始まりゲームは中断してしまいます。アプリ毎にフルスクリーン設定ができるような項目も見当たりません(もし有るようでしたら教えて頂けると嬉しいです。)
この問題を回避するには、縮小表示されてしまうアプリを起動する前に画面設定からFHD+表示を最大解像度の1440p QHD+に設定することでフルスクリーン表示となり表示切り替えアイコンも表示されません。が、やはり面倒くさいのでなんとかしてほしいものです。
リフレッシュレートは120Hzに対応していますが、60Hz/90Hz/120Hzのように任意のリフレッシュレートで固定することはできず、シーンに応じて切り替わるタイプでした。
このことから、ゲームプレイでしっかり目的のリフレッシュレートに合わせておきたい方の要求に応えることができません。
WidevineはL1に対応
NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツを「高画質」で視聴するにはWidevineのレベルが「L1」であることが必須です。
実機で確認したところPixel 7 Proは「Widevine L1」に対応していました。
AmazonプライムビデオはWidevine L1でも高画質再生できない場合がありますが、実機で高画質再生できることも確認できました。
明るい場所でも見やすい
▼Pixel 7 Proでの晴天時の屋外で撮影してみました。(測定時は照度計にて約125,000Luxで行っています。)↓
画面を撮影しているのでリフレッシュレートの関係から黒い帯が見えていますが、実際には見えません。また、写真よりも見やすく、ここ最近レビューしたZenfone 9、ROG Phone 6 Proよりも見やすかったです。
ガルマックスでは屋外でのバッテリーの減りについて検証していないのでデータはないのですが、xda-developers.comよると屋外で利用した場合は輝度が高くなりバッテリー消費が激しくなると報告されています。
Pixel 7 Proのスピーカー
ここからはPixel 7 Proのスピーカーやサウンド機能について確認していきます。
Pixel 7 Pro | |
スピーカー | デュアルスピーカー |
イコライザー | ✕ |
イヤホンジャック | ✕ |
スピーカー音量
スピーカー音量のチェックでは音源をPixel 7 Proで再生して一定距離から音量を測定します。
機種/項目 | 最大音量 |
Pixel 7 Pro | 86.3dB |
iPhone 14 Pro | 89.4dB |
音量は日常生活で十分ですが、屋外でBGMを流すような用途ではやや物足りない印象です。
スピーカーバランス
Pixel 7 Proは2つのスピーカーを搭載しており、横持ち状態でステレオ効果が得られます。L/Rチャンネルは横持ち状態で端末の左右を入れ替えても正常にLRが切り替わります。
検証ではディスプレイのパンチホールを上部とし左へ回転した状態を横持ちとして、L/Rの音量を一定距離から測定を行い音量差からスピーカーバランスを検証します。
機種/項目 | 最大音量 |
Pixel 7 Pro | L側が小さくR側が大きい 音量差は1.5% |
iPhone 14 Pro | L側が大きくR側が小さい 音量差は2.4% |
音質はL側よりもR側が良いです。
音量差はiPhone 14 Proよりも小さくL/Rのミックス音源であれば非常に高音質に聞こえますが、L/Rパートが完全に分かれるような音源ではL側の音質の低さが気になるかも知れません。
Bluetoothイヤホン接続テスト
最近はワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンが主流になっていますが、これらは「接続する方法(Bluetoothコーデック)」で音質や音の遅延が変わります。
▼主要なBluetoothコーデックで接続してみました。結果は以下の通りです。↓
Pixel 7 Pro | |
SBC | ○:基本コーデック。全てのBluetoothサウンド機器が対応している。遅延(大) |
AAC | ○:CD音質を飛ばせる。遅延(中) |
apt-X | ○:CD音質を飛ばせる。やや遅延あり。遅延(中) |
apt-X HD | ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小) |
LDAC | ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小) |
apt-X Adaptive | ✕:低遅延特化のコーデック。遅延(極小) |
Pixel 7 Proは超低遅延のapt-X Adaptiveに対応してませんでした。
音の遅延ですがBluetooth接続の性質上、僅かに音が遅れます。
例えば、動画を見ていると映像はリアルタイムで目に飛び込んできますが、音が遅延すると後から聞こえてくるので、演者の口の動きと音が噛み合わない「音ズレ」状態になるんですね。
この遅延を完全になくすのであれば有線イヤホンやヘッドホンになるんですが、基本的に動画を見るならAACやapt-Xが最低ライン、予算が許すのであればapt-X HD以上の製品をオススメしています。
Pixel 7 Proのカメラ
Zenfone 9 | |
構成・画素数 | 5,000万画素(メイン)、1,250万画素(超広角兼マクロ)、4,800万画素(望遠) |
撮影モード | 夜景モード、モーション、ポートレート、カメラ、動画、シネマティック、モード(パノラマ、360°写真、レンズ) |
ズーム | 2倍、光学5倍にワンタップ切り替え可で以降はピンチ操作で最大30倍まで対応 |
シャッター音の消音 | ✕ |
マニュアル設定幅 | – |
動画解像度 | 4K/60FPS、4K/30FPS、FHD/60FPS、FHD/30FPS |
手ブレ補正 | 標準、ロック、アクティブ、シネマティック |
Pixel 7 Proのカメラは5,000万画素のメインカメラ、1,200万画素の超広角兼マクロカメラ、4,800万画素の光学5倍望遠カメラを搭載。メインカメラは4in1技術を採用しており、通常は1,250万画素で吐き出されます。
2倍ズームは5,000万画素の中央部分を切り出して1,250万画素で吐き出すのでデジタルズームのような劣化はありませんが、照度の低い場所では4in1での撮影となる1倍が暗所撮影には向いています。
▼デフォルトのシャッター音はこんな感じです。iPhone 14 Proよりも小さいので静かな環境でも扱いやすいです。↓
最近はカメラセンサーの大型化に伴い「寄れない」ことも多くなってきたのでメインカメラの最短焦点距離をチェックしてみます。
▼メインカメラの最短焦点距離チェックの結果は以下の通り。↓
機種/項目 | 最短焦点距離 |
Pixel 7 Pro | 10.5cm |
iPhone 14 Pro | 約18.5cm |
メインカメラでiPhone 14 Proよりも被写体に近づきやすいので、卓上の料理も撮影しやすかったですね。
余談ですがPixel 7 Pro及びiPhone 14 Proは上記より被写体へ近づくと超広角カメラへ切り替わりマクロモードでの撮影となります。
Pixel 7 Proは高画質なメインカメラで撮影できる範囲が広いので、手持ち撮影や料理撮影などは行いやすいですが、これ以上近づいて撮影したい場合はマクロモードよりもメインカメラの2倍ズームを利用したほうが画質が良かったので積極的に2倍ズームを活用したいところです。
昼に撮影した写真
明るい昼の撮影では見た目よりも鮮やかに撮影でき色もしっかり出ます。非常に高画質ですね。メインカメラと超広角の色味は並べてみないと分からない程度ですのでシーンに応じて切り替えながら撮影してもOKです。
▼左がメイン、右が超広角です。↓
同じ撮影シーンでiPhone 14 Proでも撮影してきました。光量の多いシーンではどちらも見た目よりも明るく色鮮やかです。Pixel 7 Proは緑が映えやすい印象でした。
▼1倍で比較。左がPixel 7 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
▼超広角で比較。左がPixel 7 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
明暗差ある場所ではiPhone 14 Proはやや白っぽくなりがちなシーンでもPixel 7 Proは白飛びが抑えられる傾向でPixel 7 ProがHDR撮影に長けている印象です。
▼以下は明暗差ある場所で撮影した写真。左がPixel 7 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
▼Pixel 7 Proで撮影した他の写真はこんな感じです。↓
Pixel 7 Proにて検証場所以外で撮影した写真 pic.twitter.com/QYebF3rVJA
— GARUMAX (@GaruJpn) November 5, 2022
夜に撮影した写真
夜の撮影は「夜景」モードで行います。
Pixel 7 Proは状況に応じて夜景モードで撮影されますが、確実に夜景モードで撮影したい場合はモードを選択した上で撮影しましょう。夜景モードはシャッターを切ってから撮影が完了するまでに数秒必要です。いつもの撮影スポットでは撮影完了まで6秒でした。
メインカメラでの夜景モードは見た目よりも鮮やかになりつつ、ノイズの非常に少ない引き締まった画質となります。超広角は明るさ、鮮やかさ、鮮明さがメインカメラよりも一段落ちるので、夜景はメインカメラでの撮影がベストです。
▼左がメインカメラ、右が超広角です。↓
iPhone 14 Proのナイトモードとも比較してみます。メインカメラはPixel 7 Proはより暗所が明るく色鮮やかに撮影できました。
▼メインカメラで夜景モードにて撮影。左がPixel 7 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
超広角カメラはiPhone 14 Proがより明るく色鮮やかになりました。Pixel 7 Proはメインカメラの夜間撮影能力がずば抜けているのですが、超広角カメラはそれほど夜間撮影に特化していませんね。
▼超広角で夜景モードにて撮影。左がPixel 7 Pro、右がiPhone 14 Proです。↓
Pixel 7 Proはメインカメラの性能が昼夜問わず長けています。超広角は多くの光を取り込める昼間であれば良いのですが、暗所になるとメインカメラとの差が出てきたので、夜間に撮影するならメインカメラでの撮影を心がけたいところですね。
望遠・ズームで撮影した写真
Pixel 7 Proは光学5倍ズームに対応する望遠カメラを搭載していますが、検証では色味の違いが気になりました。2倍は5,000万画素中央切り出しですので画質劣化はありません。30倍ズームはさすがにガビガビしていますが、想像していたよりも綺麗でした。
▼以下はPixel 7 Proで1倍、2倍、5倍、30倍で並べてます。画質をチェックしてみて下さい。↓
ポートレートで撮影した写真
Pixel 7 Proのポートレートモードは撮影時にF値を変更などは出来ませんでしたが、撮影後に写真の編集から「ポートレートのぼかし」を調整することでボケ味の強度を変更できます。
ポートレートは本来人物向けの撮影モードではありますが、上写真の通り物撮りでも問題なく背景ボケ撮影が行えます。また、被写体を手で持った程度の距離でもポートレート撮影が行えるので活用幅が広いです。
▼左がボケ味最小、中がボケ味デフォルト、右がボケ味最大。↓
マクロで撮影した写真
▼メインカメラで一定距離以上近づくとマクロモードが発動します。被写体まで4.5cmまで近づいて撮影することが可能でした。解像感も申し分ありません。↓
動画の手ブレ補正
▼Pixel 7 ProとiPhone 14 ProでFHD/60FPSにて手ブレ補正の「標準」と「アクティブ(iPhone 14 Proはアクションモード)及び背景をぼかして撮影できるシネマティックモードで撮影してきました。↓
標準の手ブレ補正でも十分な補正ですが、アクティブの補正力は非常に強力です。以前レビューしたPixel 6aではアクションモード時にパンすると大きなカクつきがみられましたが、Pixel 7 Proでは検証時に同様の症状は見られず扱いやすかったです。
アクティブのクオリティーが高かったので、特にアクティブな動きでなくとも普段の動画撮影で手ブレ補正のアクティブを積極的に使っていきたいですね。
少々気になった挙動ですが、FHD/60FPSにて撮影テストを行っていたところ、8分27秒で「デバイスの温度が上昇しすぎています。デバイスの温度が下がるまでカメラを終了して下さい。」と表示され強制停止となりました。
4Kであれば10分以下で停止するスマートフォンも多いのですが、10月中旬の気温でFHD/60FPSにて警告が出てしまったので、Tensor G2の発熱は懸念すべきポイントかと思います。
Pixel 7 Proのバッテリー充電速度
Pixel 7 Pro | |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
有線充電 | ○/最大23W |
ワイヤレス充電 | ○/最大20W |
ワイヤレス逆充電 | ○ |
バッテリー充電速度の検証は純正充電器と汎用充電器の2つを用いてバッテリー残量が20%の状態から30分充電後の容量をチェックします。なお、充電器が付属していない場合は汎用充電器のみで検証する場合があります。
▼結果は以下の通り。↓
Zenfone 9 | 充電後の容量 |
純正充電器 | 65%/30分で45%の充電 |
Anker Nano II 65W | 64%/30分で44%の充電 |
Pixel 7 Proの充電速度は他社ハイエンドと比較すると遅いです。これは急速充電が23Wだからです。大出力のできる充電器を買ってもPixel 7 Proは最大23Wまでの対応なので注意して下さいね。
バッテリー持ちに関してはバージョン、使用方法で大きく変わるので一概に良い・悪いは判断できませんが、個人的な利用範囲であれば1日バッテリーは持っていて不満はありません。
▼旅行や出張時はスマートフォンを利用することも多くなるのでモバイルバッテリーは持っていったほうが安心ですね。↓
ポート位置が残念すぎる…。Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)のレビュー
Pixel 7 Proを使っていて気になった挙動
しばらくPixel 7 Proを使っていたんですが、気になる挙動があったのでピックアップしておきます。これらはアップデートで改善されるかも知れません。また、ここに挙げているもの以外でおかしな挙動がありましたらTwitterなどで教えて頂けると助かります。
- ゲームアプリからホーム、ゲームアプリから他アプリへ切り替えるとプチフリーズする
- スリープから復帰すると稀にWi-Fi接続中にも関わらず通信ができなくなる
- 一部アプリでブラックアウトや音だけ鳴る場合がある
- FHD+設定にしていると一部ゲームで縮小表示される
- FHD/60FPSレベルの動画撮影でも10分以下で発熱による強制停止になる場合がある
Pixel 7 Proの評価
Pixel 7 Proはカメラ性能が非常に良かったです。個人的に写真を撮影するならiPhone 14 ProよりもPixel 7 Proで撮影したいですね。スマートフォンをカメラ重視で選ぶならPixel 7 Proを選べば間違いありません。
また、カメラの独自編集機能やTensor G2の特性を生かした機能の数々はどれも良くできていて関心するレベルでした。是非購入したら試してみて下さい。
一方で、Tensor G2はGoogle謹製の最新SoCですが、Snapdragon 8+ Gen 1など他社ハイエンドSoCよりも性能が低いです。特にゲーム性能が全く追いついておらず、ゲーム性能はミドルハイレベルと言って良いでしょう。価格はハイエンドレベルですが、それほど高いゲーム体験はできないので注意して下さい。
また、Tensor G2の発熱は気になるポイントでした。冬シーズンは問題ないかと思いますが、気温があがる春以降は発熱対策を行ったほうが良いかと思います。
Pixel 7 Proの購入先とお得情報まとめ
Pixel 7 Proは以下で購入可能です!割引情報があれば随時追加しますね!
■携帯キャリア■
■メモリ12GB+容量128GB■
初出時価格→124,300円
過去最安値→124,300円
■メモリ12GB+容量256GB■
初出時価格→139,700円
過去最安値→139,700円
■メモリ12GB+容量512GB■
初出時価格→未発表
過去最安値→-
Pixel 7 Proのオススメのアクセサリー
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