Xiaomi 14T Series 1100x150

Zenfone 9のレビュー。比較と検証結果まとめ

Zenfone 9 日本版をお借りしたのでレビュー・検証結果をお届けします。様々な比較・検証を行っているので、ご自身の使い方に合うか、許容できるかなど、是非照らし合わしながらチェックしてみて下さい。

Zenfone 9のスペックと開封

▼Zenfone 9の詳細スペックは以下をチェックして下さい。↓

クリックしてスペック表を表示

Zenfone 9 日本版の価格は以下の通りです。

  • メモリ8GB+容量128GB:99,800円
  • メモリ8GB+容量256GB:112,800円
  • メモリ16GB+容量256GB:129,800円

▼Zenfone 9の付属品は以下の通り。↓

  1. 本体
  2. 保護ケース(ハードタイプ)
  3. 充電器(30W)
  4. USB-C to Cケーブル
  5. SIMピン
  6. クイックガイド等

※検証機のため製品版と異なる場合がありますのでご了承下さい。

Zenfone 9は専用アクセサリーも複数リリースします。今回はZenfone 9本体以外にZenfone 9 Connex Accessoriesもお借りしました。

Zenfone 9 Connex Accessoriesは便利なアクセサリーを3点セットにしたもので、ケース、スマートスタンド、カードホルダーが含まれています。

▼専用ケースは下部に複数の穴が合いていて、スタンドやカードホルダー背面の突起をはめ込むことで固定します。公式アクセサリーだけあり質感も良いですね。↓

Zenfone 9のデザイン

Zenfone 9
サイズ 146.5 × 68.1 × 9.1mm
重量 169g

Zenfone 9は近年のスマートフォンの中ではコンパクトに仕上げられている点が魅力です。

▼ディスプレイは左上にパンチホールを備えるフラットタイプ。↓

▼背面はザラザラとした質感で油脂が付着すると拭き取りづらいです。↓

Zenfone 9はコンパクトな部類ですが、iPhone 14 Proと並べると高さはそれほど変わらない印象ですね。

▼iPhone 14 Proと並べるとこんな感じ。↓

▼横幅は70mmを切っているので持つととてもスリムに感じます。僕は片手操作で画面上に届きませんが、iPhone 14 Proよりもホールド感が良いので扱いやすいです。↓

片手操作を重視するならバンカーリングを取り付けたいところですが、本体背面も付属保護ケースも背面がザラザラしていて粘着固定系アイテムはくっつきづらいので注意。粘着固定のアクセサリーを利用する場合はツルツルした素材のケースが必要ですね。

それではグルっと見てみましょう。

▼左側面は特になし。↓

▼右側面は音量ボタンと指紋センサー付きの電源ボタンと並びます。↓

▼上部にはイヤホンジャックを搭載。↓

▼下部はSIMスロット、USB-C、スピーカーが備わってます。なおスピーカーはディスプレイ側の受話口スピーカーと合わせてステレオで駆動します。↓

▼SIMトレイはNanoSIM×2でした。MicroSDは対応していません。↓

Zenfone 9のパフォーマンス

Zenfone 9はSoCにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載していて、レビュー機はメモリ16GB+容量256GBです。

▼メモリ・ストレージのバリエーションは以下の通り。↓

Zenfone 9 メモリ8GB+容量128GB
メモリ8GB+容量256GB
メモリ16GB+容量256GB(レビュー機)

スマートフォンの快適性ですが、主に「ゲーム」と「ゲーム以外」で必要な性能が変わってくるので分けて紹介します。まずはベンチマーク結果からどうぞ。

Zenfone 9のベンチマーク結果

▼Zenfone 9の実機AnTuTu(Ver9)スコアは総合が1,096,122点、GPUが464,527点でした。↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

▼Geekbench 5、PCMark for Android、3DMarkのスコアは以下の通りでした。↓

▼ストレージ速度は以下の通りでした。↓

Zenfone 9でゲーム以外の動作

実際にZenfone 9を日常的によく使うコンテンツで試してみました。

Zenfone 9の中身は執筆時点で世界最高峰のパフォーマンスを持つスマートフォンです。普段使いでは動作の鈍さを感じることはまずありません。実に快適です。

Zenfone 9
WEBページ閲覧 ○:快適
TikTok ○:快適
YouTube ○:快適
スマートニュース ○:快適
Twitter ○:快適
※公式アプリが要因のカクつきは相変わらずありますが非常に軽度です。

Zenfone 9のゲーム性能

Zenfone 9は執筆時点で世界最高峰のパフォーマンスを誇るSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。このSoCは同社のゲーミングスマートフォン「ROG Phone 6 / 6 Pro」と同じでものでゲーム性能も非常にパワフルです。

原神での動作検証

原神はワープを多用するのでローディングの長さも合わせて確認します。レギュレーションは以下の通り。

①デフォルト設定でフレームレートを60FPSに設定
②3点のワープポイントを2往復:ローディングの快適性確認
③元素爆発(全員分):派手なエフェクトによる高負荷時の最低FPS確認

※ワープを行う際にロード画面でFPSが下がるので、最低FPSは元素爆発時とします。

▼Zenfone 9はデフォルトで「中」です。検証はフレームレートを60に設定して行います。↓

▼デフォルト(中)設定/60FPSで元素爆発時の最低FPSは57でした。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみて下さい。↓

パフォーマンス的にはまだまだ余力があります。Zenfone 9はゲームモードでリアルタイムFPS表示が可能なので、下限FPSを確認しながら画質を上げていくのも良いですね。

但し、5.9型ディスプレイは近年では小さめです。ゲーム操作は窮屈ですし視認性も高くはありません。

Zenfone 9の回線テスト

※通信検証結果は保証するものではありません。

Zenfone 9
対応バンド 3G:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
4G:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42
5G:n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20 / n28 / n38 / n77 / n78
VoLTE
技適
ドコモ回線 データ通信:○
通話:○
(ahamoで検証)
ソフバン回線 データ通信:○
通話:○
(LINEMOで検証)
au回線 データ通信:○
通話:○
(povoで検証)
楽天モバイル回線 データ通信:○
通話:○
Rakuten Link:○
(楽天モバイルで検証)
eSIM
SIMトレイ形状 NanoSIM×2
2回線同時待ち受け
備考

[/garumax_accordion]

Zenfone 9は主要キャリアのドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルでデータ通信・通話できました。長期利用するなかで回線キャリアを変えてもZenfone 9を使い続けられそうです。

対応バンドについてはドコモ5Gのn79に非対応でした。ドコモが販売する5Gスマートフォンは基本的にn79に対応していますので、Zenfone 9はエリアによってはやや電波の掴みが悪くなるかもしれません。

対応バンド早見表を見る!

Zenfone 9の機能

Zenfone 9
OS Android 12
通知ランプ
指紋認証 ○:精度・速度共に良好
顔認証 ○:精度・速度共に良好
マスク装着時もロック解除OK
アプリクローン ○:SNS(Twitterで確認)
○:メッセンジャー(LINEで確認)
○:ゲーム(原神で確認)※ツインアプリで表示されないゲームアプリはクローン化できませんでした。
名称は「ツインアプリ」
システムクローン
PCモード
戻るボタン入れ替え ○:デフォルトは左
ジェスチャー操作
クイックランチャー
名称は「エッジツール」
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
MicroSD非対応
備考

[/garumax_accordion]

Zenfone 9はAndroid 12を搭載しています。防水防塵はIP68に対応、FeliCaを搭載しているのも日本モデルの良いところですね。

アプリクローンに対応しているのも良いですね。この機能はスマホに通常1アプリしかインストールできないアプリをクローン化して2アカウント運用できる機能です。LINEなどプライベート用と仕事用で分けられますし、クローン化可能なゲームでは2アカウント運用で効率プレイもOKです。

エッジツールは素早くアプリにアクセスできるので是非活用してみて下さい。WEBブラウザーもポップアップ表示できるので、ゲームのプレイ中にゲーム画面を閉じずに攻略情報をチェックしたりできます。

その他、小さな筐体でより片手操作を快適に行えるよう「ZenTouch」も搭載されています。この機能は指紋センサーを用いてスワイプ操作が可能で、通知のチェックなどを片手で素早く行えます。

▼ZenTouchは「拡張機能」→「スマートキー」→「クイックアクセス」をオンにすることで使えます。↓

ただ、割と敏感に反応するので意図しないシーンで発動することも。このあたりは実際に使ってみて使い続けるか判断してみて下さい。

ゲーミング機能

ゲームモード
名称は「GAME GENIE」
LRボタン
感圧ボタン 非対応
モーションコントロール
レティクル表示 対応
名称は「クロスヘア」
純正アクセサリ
フローティングブラウザ 対応
※エッジツールから呼び出し
誤タッチ防止 対応
名称は「ナビブロック」
巻き戻し録画機能 対応
名称は「ショートクリップ」(最大30秒)
内蔵空冷ファン 非対応
バイパス充電
マクロ 対応
名称は「マクロ」
リアルタイム表示 FPS:○
CPU使用率:○
GPU使用率:○
電池残量:○
温度:○
予測電池残量:○
時刻:✕

Zenfone 9のディスプレイ

Zenfone 9
画面 5.9インチ/2,400×1,080/有機EL
Widevine L1
高リフレッシュレート 最大120Hz:120Hz、90Hz、60Hzに任意固定可能
外部映像出力 ワイヤレス出力:○
HDMIポートへの出力:✕
ディスプレイポートへの出力:✕
USB-C to Cでの出力:✕

最近のスマートフォンは6インチを超えるモデルが大半ですが、Zenfone 9は5.9インチと近年のスマートフォンではコンパクトな部類です。

ディスプレイは黒色の表現力に長ける有機ELパネルを採用。スリープ時に日付や時刻やバッテリー情報を表示できるAlways-on Panelにも対応しています。

リフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、任意で120Hz、90Hz、60Hzに固定可能でした。

但し、リフレッシュレートは「システムモード」と紐付けられており、リフレッシュレートを任意のHzで固定化するにはシステムモードの「高性能」にて「リフレッシュレートを120Hzに設定する」のチェックを外す必要があります。

設定は「スワイプダウンメニュー」→「システムモード」から行えます。「リフレッシュレートを120Hzに設定する」のチェックを外すことで、「設定」→「ディスプレイ」→「リフレッシュレート」の項目がアクティブとなり任意固定が可能となります。

WidevineはL1に対応

NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツを「高画質」で視聴するにはWidevineのレベルが「L1」であることが必須です。

実機で確認したところZenfone 9は「Widevine L1」に対応していました。

AmazonプライムビデオはWidevine L1でも高画質再生できない場合がありますが、実機で高画質再生できることも確認できました。

明るい場所での見やすさ

▼Zenfone 9での晴天時の屋外での見やすさはこんな感じです。(測定時は照度計にて約125,000Luxで行っています。)↓

画面を撮影しているので写真では少々見づらい感じに仕上がってしまったのですが、実際は屋外で利用する分には全く問題ない見やすさでした。

Zenfone 9のスピーカー

ここからはZenfone 9のスピーカーやサウンド機能について確認していきます。

Zenfone 9
スピーカー デュアルスピーカー
イコライザー
有線イヤホン接続方法 3.5mmイヤホンジャック

スピーカー音量

スピーカー音量のチェックでは音源をZenfone 9で再生して一定距離から音量を測定します。

機種/項目 最大音量
Zenfone 9 85.4dB(通常モード)
92.6dB(アウトドアモード)
iPhone 14 Pro 89.4dB

Zenfone 9は「設定」→「音とバイブレーション」→「アウトドアモード」をオンにすることで音量を8.4%上げることができました。

iPhone 14 Proも非常に大きな音が出せるのですが、アウトドアモードではそれ以上の音量で再生ができるので、屋外で音が聞こえづらいと感じる方はアウトドアモードを試してみて下さい。

大音量でも音割れすることはありませんでしたが、通常モードで音量75%を超えたあたりから箱鳴りが始まり端末がビリビリと振動し始めます。ゲームなど端末を持ち続けるシーンでは音量を大きくしすぎると振動がやや気になりました。

スピーカーバランス

Zenfone 9は2つのスピーカーを搭載しており、横持ち状態でステレオ効果が得られます。L/Rチャンネルは横持ち状態で端末の左右を入れ替えても正常にLRが切り替わります。

検証ではディスプレイのパンチホールを左上部とし左へ回転した状態を横持ちとして、L/Rの音量を一定距離から測定を行い音量差からスピーカーバランスを検証します。

機種/項目 最大音量
Zenfone 9 L側が大きくR側が小さい
音量差は7.1%
iPhone 14 Pro L側が大きくR側が小さい
音量差は2.4%

検証ではiPhone 14 Proよりも出力差が大きかったです。耳で聞くとL側が小さくR側が大きく聞こえるのですが、L側は受話口、R側は下部とスピーカーの向きが異なることから正面測定では上記の通りでした。

受話口側と下部スピーカーでは音質が大きく異なり、下部スピーカー側の音質が良いです。LRパートが完全に切り離され同一音源を再生する検証時の音質差は気になりましたが、実利用(動画視聴やゲームなど)では音位置のチューニングも良く上質なステレオを体験できました。

イヤホンジャックの位置

イヤホンジャックの位置はZenfone 9を縦(インカメラを左上部)状態から左に回転した時に左下部となります。

この位置は端子がストレートのイヤホン端子は手のひらに干渉するので、L字の変換アタッチメントを検討しましょう。

Bluetoothイヤホン接続テスト

最近はワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンが主流になっていますが、これらは「接続する方法(Bluetoothコーデック)」で音質や音の遅延が変わります。

▼主要なBluetoothコーデックで接続してみました。結果は以下の通りです。↓

Zenfone 9
SBC ○:基本コーデック。全てのBluetoothサウンド機器が対応している。遅延(大)
AAC △:CD音質を飛ばせる。遅延(中)
apt-X ○:CD音質を飛ばせる。やや遅延あり。遅延(中)
apt-X HD ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
LDAC ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
apt-X Adaptive ○:低遅延特化のコーデック。遅延(極小)

検証では上記すべてで接続できました。

AACのみ接続時にSBC接続となったので開発者オプションからAACを指定することでBluetooth設定画面に「HD」のトグルスイッチが表示され固定化できました。

Bluetooth接続について少し解説しておきます。

Bluetooth接続は有線接続よりも大なり小なり音が遅れて聞こえます。

例えば、音の遅延が大きいコーデックでは動画を見ていると映像はリアルタイムで目に飛び込んできますが、音が遅延すると後から聞こえてくるので、演者の口の動きと音が噛み合わない「音ズレ」状態になります。

動画を見るならAACやapt-Xが最低ライン、予算が許すのであればapt-X HD以上の製品をオススメしています。

Zenfone 9のカメラ

Zenfone 9
構成・画素数 5,000万画素(メイン)、1,200万画素(超広角兼マクロ)
撮影モード スローモーション、タイムラプス、動画、写真、ポートレート、パノラマ、ライトレイル、PROモード、夜景、PROビデオ
ズーム デジタル。2倍にワンタップ切り替え可で以降はピンチ操作で最大8倍まで対応
シャッター音の消音
マニュアル設定幅 ISO:25〜3200、WB:2750〜7500、SS:32〜1/10000、露出:-2〜+2
動画解像度 8K/24FPS、4K/60FPS、4K/30FPS、FHD/60FPS、FHD/30FPS、HD/60FPS、HD/30FPS
手ブレ補正 普通:8K/24FPS、4K/60FPS、4K/30FPS、FHD/60FPS、FHD/30FPS、HD/60FPS、HD/30FPS
HyperSteady:FHD/60FPS、FHD/30FPS、HD/60FPS、HD/30FPS

Zenfone 9は2カメラ構成です。5,000万画素カメラは4in1技術により約1258万画素で吐き出されます。超広角カメラは1,200万画素ですが出力は1219万画素でした。メインカメラは多くの光を集められるようになっているので低照度のシーンではメインカメラで撮影したいところですね。

▼カメラアプリはこんな感じ。0.6倍(超広角)、1倍、2倍は簡単に切り替えられるようになっていて扱いやすいです。2倍以降はピンチ操作でズームを行います。↓

シャッター音は「カチッ」と短くiPhone 14 Proよりも小さいので静かな場所でも扱いやすいですね。

最近はカメラセンサーの大型化に伴い「寄れない」ことも多くなってきたのでメインカメラの最短焦点距離をチェックしてみます。

▼メインカメラの最短焦点距離チェックの結果は以下の通り。↓

機種/項目 最短焦点距離
Zenfone 9 10.5cm
iPhone 14 Pro 約18.5cm

メインカメラでiPhone 14 Proよりも被写体に近づきやすいので、卓上の料理も撮影しやすかったです。

昼に撮影した写真

明るい昼の撮影では見た目よりも色鮮で非常に明るく撮影でき、「映える写真」が撮影しやすいです。この傾向は超広角にも当てはまりますが、メインカメラと超広角では青空などの色味が異なります。

カメラ重視のスマートフォンはメインカメラと超広角カメラで同じような印象の写真に仕上げてくれるので、このあたりは一歩及ばずといった印象でした。画質が許容範囲であるかチェックしてみて下さい。

同じ撮影シーンでiPhone 14 Proでも撮影してきました。iPhone 14 Proも肉眼で見るより映える写真に仕上がっているのですがZenfone 9はそれ以上に明るく写るようです。

▼1倍で比較。左がZenfone 9、右がiPhone 14 Proです。↓

▼超広角で比較。左がZenfone 9、右がiPhone 14 Proです。↓

明暗差ある場所ではHDRが発動しますが、ダイナミックレンジがそれほど広くないのか明るいところはやや白飛びする印象でした。また、撮影に失敗することが多いです。

▼以下は明暗差ある場所で撮影した写真。左がZenfone 9、右がiPhone 14 Proです。↓

▼厄介なのが、撮影時のディスプレイでは綺麗に見えることです。上の写真は実際に吐き出された写真で青空が白く飛んでしまっていますが、撮影中は以下のように見えていました。↓

つまり、撮影中は綺麗に撮れているように見えて後から見返すと失敗写真だった、ということが多かったです。もちろん綺麗に撮影できることもあるのですが、明暗差の強い場所では失敗率が高くなる傾向でしたので、撮影後に写真をチェックしたほうが良さそうです。

ちなみにASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone 6 / 6 Pro」のHDR撮影も失敗率が高かったので、このあたりはZenfone 9も含めアップデートによる改善に期待したいところです。

▼Zenfone 9で撮影した他の写真はこんな感じです。↓

夜に撮影した写真

夜の撮影では「夜景」モードで撮影します。

夜景モードはメインカメラだけでなく超広角カメラでも撮影可能でした。画質は見た目よりも色鮮やかで非常に明るいですね。また、超広角では赤みが強く出る印象でした。個人的に画質は十分です。皆さんも許容範囲であるかチェックしてみて下さい。

▼左がメインカメラ、右が超広角です。↓

iPhone 14 Proのナイトモードとも比較してみます。昼の撮影時と同じようにiPhone 14 Proも肉眼より明るく色鮮やかなのですが、Zenfone 9はそれ以上の明るさとなっていました。

▼メインカメラで夜景モードにて撮影。左がZenfone 9、右がiPhone 14 Proです。↓

▼超広角で夜景モードにて撮影。左がZenfone 9、右がiPhone 14 Proです。↓

望遠・ズームで撮影した写真

Zenfone 9は光学望遠カメラを搭載していないので、1倍を超えるとすべてデジタルズームとなります。デジタルズームは倍率が上がると画質が劣化します。個人的な許容範囲は簡単に切り替えられる2倍までだと感じましたが皆さんはいかがでしょうか。

▼以下はZenfone 9で1倍、2倍、4倍、8倍で並べてます。画質をチェックしてみて下さい。↓

ポートレートで撮影した写真

Zenfone 9は深度カメラを搭載していませんが、ポートレートモードは利用可能です。撮影時にf/0からf/0.95まで設定できるほか、撮影後にf値の再調整も可能です。また、人物以外に物撮りでもボケ味撮影が可能でした。

▼左がボケ味最小、右がボケ味最大のf/0.95。↓

マクロで撮影した写真

マクロ撮影は超広角カメラで行います。メインカメラで撮影中に被写体に一定距離近づいても自動で超広角に切り替わりマクロモードにはなりません。マクロで撮影したい時は超広角カメラへ自身で切り替える必要があります。

検証機では「マクロ」というモードもみあたらず、メインカメラからの自動切り替えもないので、「超広角カメラでマクロ撮影ができる」ということに気づかないかも知れません。何かしらマクロ撮影についてサポートアナウンスを出すなどしたほうが良いんじゃないかと思いました。

画質自体は悪くありません。小さなものでも接写できるのでメルカリなんかの小物撮影に役立ちそうです。

▼左が通常、右が超広角カメラでの最短焦点距離撮影。↓

動画の手ブレ補正

Zenfone 9は手ブレ補正「普通」または手ブレ補正「HyperSteady」の2つの強度で手ブレ補正を利用できます。

手ブレ補正「普通」でも十分なブレ補正で歩き撮影でも実用的です。手ブレ補正「HyperSteady」はやや画角が狭くなりますが、パンもジンバルに近いフワッとした挙動でブレも大幅に軽減できており、ASUSがジンバルカメラをウリとするだけある仕上がりでした。

▼前半が手ブレ補正「普通」、後半が手ブレ補正「HyperSteady」です。手ブレ補正の仕上がりは優秀です。比較はiPhone 14 Proです。↓

Zenfone 9のバッテリー充電速度

Zenfone 9
バッテリー容量 4,300mAh
有線充電 ○:最大30W
ワイヤレス充電
ワイヤレス逆充電

バッテリー充電速度の検証は付属充電器と汎用充電器の2つを用いてバッテリー残量が20%の状態から30分充電後の容量をチェックします。なお、充電器が付属していない場合は汎用充電器のみで検証しています。

▼結果は以下の通り。↓

Zenfone 9 充電後の容量
付属充電器 73%/30分で53%の充電
Anker Nano II 65W 74%/30分で54%の充電

30分で50%以上のバッテリーを充電できました。夜に充電するのを忘れても朝の身支度時にある程度のバッテリーは充電できそうですね。

バッテリー持ちに関しては使い方やOSバージョンで大きく変わるので一概に良い・悪いは判断しかねますが、個人的に利用する範囲ではモバイルバッテリーは必須と感じました。

▼僕が持ち歩いているモバイルバッテリーは以下です。↓

ポート位置が残念すぎる…。Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)のレビュー

Zenfone 9の評価

Zenfone 9は近年では貴重な小さめのハイエンドスマートフォンです。小さすぎず大きすぎないサイズ感は率直に扱いやすさに繋がっており、サイズや重量によるストレスが大幅に軽減されています。個人的にこのサイズ感はとても魅力的なポイントでした。

Snapdragon 8+ Gen 1のパフォーマンスも魅力です。あらゆるシーンで軽快・サクサクですね。この性能であれば数年使い続けるような長期的利用でも安心でしょう。

カメラはやや派手目なチューニングでクセもありましたが、個人的には十分以上のクオリティーでした。特に動画撮影時の手ブレ補正が優秀なので、動画を沢山撮影する方にもチェックしてほしいモデルですね。

一点、サイズが最近のスマートフォンと比較した場合にコンパクトで、これが大きな魅力でもありますが、動画視聴時の迫力に欠けたり、ゲームプレイ時に操作しづらかったりと、小さめサイズ故のトレードオフな部分もありますので、自身のスマホの使い方を振り返りZenfone 9を是非検討してみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。ガルマックスでは最新のガジェット情報やレビュー・検証結果を数多くお届けしています。TwitterYouTubeもやってるので登録して頂けると嬉しいです!

Zenfone 9の購入先とお得情報まとめ

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■メモリ8GB+容量128GB■
初出時価格→99,800円
過去最安値→99,800円

■メモリ8GB+容量256GB■
初出時価格→112,800円
過去最安値→112,800円

■メモリ16GB+容量256GB■
初出時価格→129,800円
過去最安値→129,800円

■専用アクセサリー■

Zenfone 9のオススメのアクセサリー

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