Dimensity 9000は前世代のDimensity 1200の約2倍もコストが上昇する?
ハイエンドSoC市場に殴り込みをかけてきたDimensity 9000ですが、コストは上昇してしまっているようです。詳細は以下より。
Dimensity 9000はDimensity 1200の2倍の価格に?
数码闲聊站氏がWeiboに投稿した情報によると、Dimensity 9000とSnapdragon 8 Gen1のどちらのフラッグシップSoCも非常に高価なものになるとのこと。
具体的には、Dimensity 9000は前世代のDimensity 1200の約2倍の価格になってしまうが、Snapdragon 8 Gen1と比べるとDimensity 9000の方が安価になるとのことです。
注意しておきたいのは、数码闲聊站氏が言及している価格は、プロセッサだけの価格ではなくそれに付帯する一連のチップを合わせた価格というところ。
なぜひとまとめのチップ価格の予想をしているかというと、端末メーカーがMediaTekやQualcommからDimensity 9000やSnapdragon 8 Gen1を購入した際、プロセッサ単一ではなく、プロセッサをサポートするパーツが存在するからです。
ですので、Dimensity 9000プロセッサのみが値上がりしたというより、それに付帯するパーツも合わせたら前世代よりも価格上昇したといった言い方の方が正しいのかもしれません。
ハイエンドスマホのプライスダウンは狙えるか?
筆者を含めてMediaTekがSnapdragonよりも格安なSoCを作っている印象を持っている方は今回のニュースを見て残念に思われるかもしれません。(近年ではSnapdragonよりも格安なだけでなく、性能面も上がってきていたので余計にそう思ってしまうのかもしれないですが)
救いなのは、Dimensity 9000が前世代よりも価格上昇したとはいえ、Snapdragon 8 Gen1よりは安いかもしれないと言われているところ。
しかも、Dimensity 9000の性能はSnapdragon 8 Gen1とほぼ互角に近いところまで持っていけている可能性は高いと見られているので、パフォーマンス面も申し分ありません。
以前でもDimensity 1200を搭載したゲーミング用途でも使えるスマホがリリースされていましたが、Dimensity 9000の場合はガチ仕様のゲーミングスマホがSnapdragon搭載ゲーミングスマホよりも格安でリリースされるかもしれません。
MediaTekは以前からミドルレンジ以下のSoCでもゲーミング用途を押し出したHelio Gシリーズを輩出して支持を得ていましたが、とうとう最大のライバルであるSnapdragonが得意とするハイエンド帯にもシェアを伸ばしてくるかもしれないですね。
噂ではSnapdragon 8 Gen1を搭載していると言われるRMX3300が約7.1万円で出るらしいんで、個人的には6万円台までで抑えて欲しいなぁってのが本音ですけどね。
ともあれ、Dimensity 9000搭載スマホが実際にどのくらいの価格設定でリリースされるのかで価格面の評価が分かれてくると思いますので、続報に期待しましょう!