Lightning端子に向かい風。「充電端子統一化」に向けて中国の技術産業省が推進の方向へ
中国工業情報化部(以下:MIIT)は、スマートフォン等の電子デバイスの充電端子の統一化の提案に対して賛同・推進すると回答。今後のスマホの充電端子等が統一化される方向に進みそうです。Lightning独自端子を使うAppleにとっては向かい風となるでしょう。
MIITが提案に賛同。Type-Cに統一化になるかも?
今回のニュースは今月10日、MIITが「スマート電子機器充電器の標準ポート統一」に関する提案に対し賛同したものとなります。ソースは台湾メディアの經濟日報より。
MIITは同意することを表明した他に「ユーザーがデバイスを変えた際に、元の充電器やデータケーブルのほとんどが使われず、それにより膨大な無駄が発生している」とも強調しています。
ここは筆者の予想ですがケーブルの無駄を減らすことで廃棄数を減らし、環境保護につなげる狙いなのだと思われます。
現時点では「統一化の提案に対し賛同・推進が報じられた段階」なので、正式に統一化になると決定されたわけではありません。
ですが、仮に統一されるとすれば、端子は現在主流となっているType-C端子が選ばれると予想できます。MicroUSBと違って裏表がなく、超急速充電にも対応できる…手軽さと性能を両立しており、今や多くのデバイスが採用していますからね。
過去にEUからも同じような動きがあった
▼このニュースの前にもEUより「充電端子をType-C端子に統一する」という法案が発表されていました。今回のニュースはその流れを更に推進するという形になります。↓
充電端子を統一化してくれれば、ユーザーにとっては充電器の買い替えの手間や、出先にいくつもケーブルを持ち歩くといった嵩張りが起こらなくなるため、多くのユーザーから歓迎されるでしょう。
Lightning端子はどうなる?今後のAppleの動きに注目
最近では、スマホやタブレットデバイスのほとんどはUSB-TypeC端子を採用していますが、Appleのみ頑なにスマホのiPhoneやタブレットのiPad(無印)にLightning端子を搭載し続けています。
AppleはLightning端子の撤廃の声に対し頑なに拒否してきています。ですが、このニュースはAppleにとって向かい風となるのは想像に難くありません。
なおソースによれば、中国のアナリストたちもLightning端子の存続が困難になるのでは?と予想しているそうです。今後の進展に注目ですね。